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【見開き1ページの】キャプテン森崎43【晴れ舞台】
[121]創る名無しに見る名無し:2011/12/03(土) 13:35:09.39 ID:21cSILbB 今の自分の仕事はチームが向かっている方向をパンツ一丁で見極め、それが本当に正しい方向だとパンツ一丁で確認する事である
[122]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/03(土) 21:59:58.85 ID:vAM1O9lG ジェンティーレ「クソッ!アルゼンチンめ…!アルゼンチンめぇえっ!!」 ヘルナンデス「(なんて事だ…サイクロンクラスのシュートを撃たれた途端こうなるなんて)」 アルシオン「(完全に支配したゲームの筈だった…俺が甘かったのか)」 ストラット「(皆ショックが少なくない。不味いな、このまま後半もアルゼンチンペースで始まってしまったら…)」 ジョアン「(ふん。まだまだ未熟な連中だ)」 一方イタリアユースの選手たちは苦虫を噛み潰していたかの様な表情をしていた者が多かった。 相手を圧倒し2−0で勝利をほぼ確信していた所に冷水を浴びせるかの様な反撃の1点。 こうなると未だ1点リードしている事実も逆に油断してはならないと言うプレッシャーになり 彼らの自信を揺さぶってしまう。監督のジョアンはこれを的確に見抜き、どうすればいいのか分かっていた。 ジョアン「どうした皆。何をそんなにうろたえている?」 ヘルナンデス「監督…?」 ジョアン「たかが1点だ。慌てる必要は何処にもない」 ジェンティーレ「しかし!」 ジョアン「1点も奪われないと言う覚悟で守るのは良い。だが1点奪われた事でその覚悟を失うのは臆病者だ」 ジェンティーレ・ヘルナンデス『!!!』
[123]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/03(土) 22:00:11.73 ID:vAM1O9lG ジョアン「お前たちはそんな愚者ではない。そしてサイクロンと言えど二度もみすみすとゴールさせる弱者でもない。そうだろう?」 ジェンティーレ「…はい!もうマグレは許しません!」 ヘルナンデス「(…そうだ。止められるかなんて不安になっている場合じゃない。止めなくちゃいけないんだ)」 ジョアン「我々は向こうより強い。我々は向こうより有利だ。大技に縋った相手に1点奪われた所で それは何ら変わらん。つまり我々の勝利も全く揺らがないと言う事だ」 イタリアメンバー『監督………』 アルシオン「(…確かに。プライドを傷つけられたからと言って、負ける訳じゃない)」 ストラット「(言い返せない正論で強引に意識を変えたのか?上手いな…)」 ジョアンはバルバスとは違い特定の選手一人に頼らなければいけない事情はなかった。 故に彼はごくごく当たり前の事を説き、ただその言い方を工夫して発破をかけた。 ジョアン「さあ行け。戦い方を変える必要はない。自分より弱い相手に小細工など使うな。力でねじ伏せろ!」 イタリアメンバー『はいっ!!』 正道で勝てる時に奇策に打って出る必要はないと言う当然過ぎる判断に基づき喝を入れる。 方向性は違えど、ジョアンもバルバス同様選手たちを信じて特定の作戦を与えなかった。 こうして両陣営に取って予想外が相次いだ前半が終わり、ハーフタイムも過ぎ去ろうとしていた。 後半も更に巨大な予想外で彩られるとはこの時誰が予想していただろうか。
[124]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/03(土) 22:01:40.66 ID:vAM1O9lG 今夜はこれだけです。また明日お会いしましょう。
[125]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/08(木) 00:21:30.59 ID:bTPGF8CC そして始まった後半の序盤は前半終了間際の勢いが継続した。 ガシッ! ストラット「しまった!」 パスカル「よし!」 放送「パスカルくんボールを奪った!幅広い守備範囲で献身的な動きが光ります」 バルバス「(よし!確実に勢いで相手を上回っているぞ!)」 ジョアン「(一度引っくり返された流れはそう簡単には変わらんか…)」 イタリアのキックオフで始まったボールは得点チャンスに結びつく前に奪われ、アルゼンチンの攻撃が始まる。 それはこの試合の4点目を争う攻防であり、それが実質的にはこの試合を占う攻防だと両陣営が理解していた。 アルゼンチンは同点に追いつけばイタリアに深刻な精神的ダメージを与え、以後の試合の流れに 決定的なアドバンテージを得る事が出来る。そのまま逆転勝利とはいかなくても、同点引き分けは十分有り得るのだ。 イタリアはそれを阻止しリードを2点に戻したい所だった。一度芽生えた希望を叶う事なく潰せば アルゼンチンは今度こそ立ち直れなくなる。後はそのまま更にリードを広げるだけでいい。 どちらにとっても次の1点が運命の分かれ目となるサドンデス。それがアルゼンチンユースの攻撃の際の戦況だった。
[126]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/08(木) 00:22:32.43 ID:bTPGF8CC パンッ!ポーン!ドドドドッ!! 放送「アルゼンチンのパスワークが速い!速い!イタリア、どんどん攻め込まれています!」 森崎「しっかしイタリアは中盤以降の守りが薄いな。5−3−2じゃそりゃ当然だろうが」 中山「それだけDF陣に自信があるんだろうな。中盤を突破されるのは覚悟の上か」 ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 放送「ここで大歓声と共にボールを持つのはやはりディアスくん!彼が今度はどんなミラクルを起こすのか? しかしイタリアもここはカティナチオの面子にかけて同点ゴールを阻止したい所! 後半の行方を占う事になりそうなこの攻防、果たして勝者はアルゼンチンか!それともイタリアか!?」 ヘルナンデス「(くっ…サイクロンが撃てる様になった事でアルゼンチンの攻撃パターンは劇的に増加した筈! 出来れば撃たせる前に止めたい所だが…向こうもそれにつけこんで来る筈!ここは撃たせて止める!)」 ジェンティーレ「(どの道この先サイクロンクラスのシュートを撃ってくるチームとは戦わなくてはならない! ならばここで止めてみせる!あの忌々しいディアスとの勝負を制し、勝ち上がるんだ!)」 この時イタリアユースは露骨にサイクロンを警戒していた。他のアルゼンチンの得点手段は 前半に全て防ぎきったのだから当然である。無論強力な武器が追加された事で他の武器も より活きてくる事は頭では分かっていたが、それなら対応がやや遅れても十分間に合うと踏んでいた。 ディアスが突いてくるのはまさにそこだった。彼はハーフタイムの時点でこれを予測し、その為の作戦を立てていた。
[127]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/08(木) 00:23:21.89 ID:bTPGF8CC 少しずつですが更新していきたい所。今夜はこれだけです。
[128]創る名無しに見る名無し:2011/12/08(木) 01:00:32.84 ID:L4Z2h7FR 乙でしたー 盛り上がってきたねえ
[129]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/08(木) 22:42:55.61 ID:bTPGF8CC ディアス「(へっへっへ…サイクロンのイメージが焼きついているな。これを利用しない手は無いぜ)」 ディアスはイタリアユースが彼の狙い通りにサイクロンを警戒している事を有難がっていた。 だからと言って何の工夫もなく他の手段を使ってもイタリアの対応速度なら間に合ってしまう。 ならば必要な工夫を施すまで。彼にとっては単純明快な解決法だった。 ガッ! ジェンティーレ「(来た!ヒールリフトのモーションだ!)」 ヘルナンデス「(ここからサイクロンが来る!)」 サイクロンは前準備としてサイドスピンをかける必要がある。それを出来るだけ素早く隙の無い形で行う為に 翼が考えた方法がヒールリフトで自分の前に蹴り出す事であり、ディアスもそれでサイクロンを撃ち出していた。 故にディアスがヒールリフトの動作に入った時、イタリアの選手たちは即座にサイクロンを予感した。 それがディアスの前にはヒールリフトで抜くべき相手が接近していなかった状況では尚の事である。
[130]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/08(木) 22:43:10.36 ID:bTPGF8CC ディアス「あらよっとォ!」 バシュルルルルルルッ! イタリアメンバー『な…なにィイイ!?』 故に誰も予想できなかった。ディアスがわざわざヒールリフトで”パス”をするなどとは。 放送「ディアスくんヒールリフト!そのままサイクロン…では無い!?こ、これはサトルステギくんへのパスだ! ディアスくん、今度はなんとヒールリフトでパスと言う離れ業をやってのけました!」 サトルステギ「ドンピシャだぁ!いっくぜェエエエエエエッ!!」 バッ! バッグォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ジェンティーレ「く、くそっ!こんな奴にっ!」 ダダッ!シュッ! ボグォワアッ!! ジェンティーレ「ぐおぉうわぁ!!」 イタリアメンバー『ぎゃああああ!!』
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0ch BBS 2007-01-24