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【見開き1ページの】キャプテン森崎43【晴れ舞台】
[144]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/14(水) 00:33:02.36 ID:/jxRF4a4 ドドドドドドッ!! 放送「ボールを持ったアルシオンくんにアルゼンチンユースが決死の覚悟で挑む! そうです、彼らは何としてでもここでアルシオンくんを止めなければ命運が尽きるのです!」 アルシオン「(ファウルをしてでも止めるつもりなのがバレバレだ。だがこうされてもファウル出来るか?)」 アルシオンが切った一枚目のカード。 クルッ。 ヒュヒュヒュッ! アルゼンチンメンバー「な…なにィ!?」「そんなァ!」 ディアス「あ、あの野郎ォオオッ!!」 ストラット「(そう言えば似た様な事を前やっていたっけ。まあ、やろうと思えば何時でも出来るんだろうな)」 ランピオン「(つくづく敵に回したくない奴だ)」 それは前半ディアスが行った後ろ向きのドリブルだった。類稀なるセンスと超人的な想像力がなければ 出来ないこのトリックも、アルシオンにとってはさほど難しい芸当ではなかった。 これによりアルゼンチンの選手たちはバックチャージを恐れ、強引な守りを展開する事すら叶わなくなる。 放送「お、おおおおおっ!!なんとここでアルシオンくん、前半ディアスくんがやってみせた後ろ向きのドリブルを そっくりそのまま再現してみせました!不意を突かれたアルゼンチン、必死の食い下がりも空しく抜かれていく!」
[145]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/14(水) 00:33:13.85 ID:/jxRF4a4 ガルバン「いかん!もう戻れ!奴からボールを奪おうとするな、シュートを防ぐ事だけ考えるんだ!」 アルゼンチンメンバー『お、おう!!』 ここでアルゼンチンは最早アルシオンからボールを奪うのは不可能だと判断し、必死にPA付近を固める事に集中した。 その苦肉の策もまたアルシオンには予定通りで、彼がプレッシャーをかける様にややゆっくりとイタリア陣内を 進むに連れアルゼンチンの選手たちの心臓が高鳴り、動揺と恐怖が増していく。 放送「アルシオンくんバイタルエリアに辿り着きました!さあ、ここからどんな手段で3点目を狙うのか!?」 アルシオン「(どんな手段かだと?これさ!)」 ガッ! アルゼンチンメンバー「!?」「ま、まさか…!」 そしてアルシオンの2枚目のカードが切られる。それは見せ付ける様なヒールリフトから始まる。 サイクロンを強く意識していたアルゼンチンの選手たちはもしやアルシオンもサイクロンを!? それとも先ほどディアスがしてみせた様にランピオンへのヒールリフトパスを?と身構えてしまう。 クルル…ヒューン。 アルゼンチンメンバー『えっ…?』 だがそれはただのヒールリフトで、アルシオンはサイクロンを使うつもりは無かった。 そう見せかける事で更にアルゼンチンを動揺させ、自分の切り札をより確実に決めたかっただけだった。
[146]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/14(水) 00:33:29.11 ID:/jxRF4a4 アルシオン「(俺はサイクロンなど要らない。何故なら俺はブラジルの英雄でもアルゼンチンの英雄でも、 ましてやイタリアの英雄ですら無いからだ!俺の名はマルク・アルシオン!唯一無二の絶対的王者だ!!)」 グワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!! ジョアン「ほう、あれも使うのか」 バルバス「…!なんて、事だ…!」 放送「アルシオンくん振りかぶったーーーっ!!ここでミドルシュートで自らアルゼンチンにトドメを刺す気か!?」 アルシオンはサイクロンも撃とうとしなかったし、パスも出さなかった。 彼にはまだ実戦では見せていない彼独自の必殺シュートがあった。 ワールドユースの為に開発されたそれはシューティングスター同様誰からも警戒されておらず、 アルゼンチンの選手たちは誰一人としてそれを予想出来ていなかった。 ダダダダッ!! ディアス「まだだァアアアアアッ!!」 アルシオン「!!」 ディアスを例外として。 グワアアアアアアアアアアアッ!! 放送「ディアスくん走りこんだ!そして…足を振りかぶったァ!?こ、これは撃ち返しを…!」
[147]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/14(水) 00:34:18.33 ID:/jxRF4a4 ディアス「(俺は天才ファン・ディアスだ!どんな絶望的な状況だろうと、どんなに凶悪な敵が相手であろうと、 試合時間が残っている限り俺が必ずひっくり返してみせる!それが出来るのが天才だからだ! 俺には接戦の末の敗北なんか要らない!オール・オア・ナッシング!それがフィールドの鉄則だ!!)」 バルバス「や、やめろーーーッ!!ディアスーーーーーッ!!!」 ジョアン「…ふん、あっけない最後じゃな」 アルシオン「(愚かな!!お前は今、最悪の選択をした!その代償を払うが良い!)」 この時の二人の間に入れる者はいなかった。 間も無く起きる出来事は当の二人さえ止められなかった。 ディアス「俺は天才ファン・ディアスだァアアアアア〜〜〜ッ!!!」 アルシオン「 く だ け ち れ ぇ っ ! ! 」 バッギュァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!! ディアス「ぎゃぁあああああああああああああああああああああああああっ!!!!」
[148]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/14(水) 00:34:38.47 ID:/jxRF4a4 それはディアスがサイクロンの特性も、アルシオンのシュート力も知らなかったが故に起きた悲劇。 彼は思い当たらなかった。あまりにもあっさりと成功させてしまったサイクロンが彼に要求した代償を。 彼は気づけなかった。アルシオンがストラットに匹敵する程のシュート力の持ち主だと。 ギュゥォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! ドゴドガッガガガッ!! アルゼンチンメンバー『がぁああああああああああああああっ!!』 バリィッ!ボコーン… ドサドサドサッ! ディアス「う、うううう…!?」 激痛に呻きながら尚も起き上がろうとする彼の視界に映る。なぎ倒された仲間達の姿が。 突き破られたゴールネットの無残な様が。そして彼を見下ろすアルシオンの冷たく固い表情が。 アルシオン「ディアス。お前は確かに天才だった…だが天才など世界を見渡せば掃いて捨てる程居る」 ディアス「な…!」 アルシオン「ヨーロッパに来るつもりが有るのならそれを覚えておけ。でなければお前は一生悲劇の英雄のままだぞ」 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! そしてアルシオンの言葉とホイッスルを待っていたかの様に、ディアスの意識は途切れた。
[149]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/14(水) 00:34:53.38 ID:/jxRF4a4 イタリア 3−1 アルゼンチン 大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ): 8ゴール ディアス 6ゴール カルロス 5ゴール ストラット 4ゴール ザガロ、日向 3ゴール ビクトリーノ、火野、サトルステギ、シュナイダー 2ゴール アルシオン、イスラス、カマーチョ、チャンドラー、カペロマン、ランピオン、ピエール、レンセンブリンク、ポブルセン、三杉、ナポレオン 1ゴール フライハイト、翼、ネイ、ロペス、ガルシア、ロリマー、クライフォート、ミハエル、カイザー、マーガス、 マッハー、クリスマン、李邦内、森崎、政夫、トニーニョ、ディウセウ、マウリシオ 大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ): 3アシスト パスカル、ランピオン、アルシオン、サンタマリア 2アシスト トニーニョ、火野、ダ・シルバ、チャンドラー、ネイ 1アシスト カルツ、エスパダス、クリスマン、イスラス、シェスター、マーガス、カペロマン、 バビントン、クライフォート、カイザー、王、森崎、翼、岬、和夫、ピエール、カルロス、ジェトーリオ
[150]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/14(水) 00:35:49.25 ID:/jxRF4a4 今夜はここまで。また明日お会いしましょう。
[151]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/15(木) 21:22:02.36 ID:Fz3SgJ/s 後半9分、アルシオンの超強烈なミドルシュートによってアルゼンチンは3点目を奪われたと同時に ディアスを負傷退場で失ってしまう。アルゼンチンのスーパースターであり希望の星でもあるディアスを 粉砕したこのミドルシュートはすぐに「スターバースト」とマスコミによって煽られ、そのままその名称が定着した。 その後のアルゼンチンの悪夢の様な時間は長い様で短かった。 後半24分、ランピオンのロケットヘッドで4点目。 更に後半38分、ストラットのオムニゾーンシュートでとどめの5点目。 ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイ!! 終わってみれば5−1。一時はアルゼンチンの逆襲が思われた展開もあっただけに尚の事イタリアの強さが際立つ結果となった。 アルゼンチンメンバー「う、ううう…」「くそっ…」「こんな事になるなんて…」 バルバス「(私の責任だ…もっと早くイタリアの真の力に気付いていれば、違う戦い方も出来ただろうに。全ては私のせいだ…)」 ジョアン「(まあこんな物じゃろう。さて、決勝トーナメントの戦略を煮詰めねばな)」 ジェンティーレ「フッ…見ろよあの顔。やっとあの光景が見れたぜ」 ヘルナンデス「もう良いだろうジェンティーレ。死体に鞭を打つのも意味がない」 アルシオン「ディアスは大した物だった。だがやはりアルゼンチンは駄目だった」 ストラット「結局はお前が言った通りだったな。俺たちは強かった」
[152]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/15(木) 21:22:15.48 ID:Fz3SgJ/s 翼「(ディアス…かつて俺の自滅を誘ったお前が、今度は自滅する側だなんてね…)」 葵「やっぱりイタリアは強いですね。くそ〜っ、燃えてきた〜っ!!」 赤井「燃えている場合じゃないぞ。それだけで倒せる相手じゃないんだからよ」 森崎「(オランダの次は順当にイタリアになりそうだな…ちっ、厄介な敵チームが一つ増えやがった)」 シュナイダー「あれ程実績、実力共に申し分無かったディアスがこんな形で終わるとはな…」 フライハイト「例え決勝トーナメントまでに負傷が回復しても、最早今大会の奴は傷物だ」 クライフォート「所詮、一人のエースに頼りきったチームなどこんな物だ。俺たちは同じ愚は犯さんぞ」 オランダメンバー『おう!』 カルロス「ディアスとの対決を楽しみにしていたんだが…今回は縁が無かった様だな」 ディウセウ「その代わりイタリアがすげえ強そうだぞ!オラワクワクしてきたぞ」 マウリシオ「まあイタリアと当たるとしたら決勝でですから、あんまり心配しなくても良いッスよね」 ゲルティス「どうだ、コインブラ。アルシオンを見た感想は」 コインブラ「………ディフェンスが甘すぎる」 ジェトーリオ「(それってオフェンスには文句なしって意味だよな。面倒になりそうだから言わないけど)」 カルロス「(コインブラ…やはり、この試合を見て何かしら思う所はあったんだな)」
[153]2 ◆vD5srW.8hU :2011/12/15(木) 21:22:32.52 ID:Fz3SgJ/s こうして予選グループ最後のビッグゲームはイタリアの大勝に終わり、 決勝トーナメントへの出場枠も大勢が決まりつつあった。予選も残す所後3日である。 *ヘルナンデス・ジェンティーレ→(恨み)→アルゼンチンが解消されました。 *ディアス→(恨み)→イタリアの関係が発生しました。 大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ): 8ゴール ディアス 6ゴール ストラット、カルロス 4ゴール ザガロ、日向 3ゴール ランピオン、ビクトリーノ、火野、サトルステギ、シュナイダー 2ゴール アルシオン、イスラス、カマーチョ、チャンドラー、カペロマン、ピエール レンセンブリンク、ポブルセン、三杉、ナポレオン 1ゴール フライハイト、翼、ネイ、ロペス、ガルシア、ロリマー、クライフォート、ミハエル、カイザー、マーガス、 マッハー、クリスマン、李邦内、森崎、政夫、トニーニョ、ディウセウ、マウリシオ 大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ): 4アシスト アルシオン 3アシスト パスカル、ランピオン、サンタマリア 2アシスト トニーニョ、火野、ダ・シルバ、チャンドラー、ネイ 1アシスト バンビーノ、カルツ、エスパダス、クリスマン、イスラス、シェスター、マーガス、カペロマン、 バビントン、クライフォート、カイザー、王、森崎、翼、岬、和夫、ピエール、カルロス、ジェトーリオ
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