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【見開き1ページの】キャプテン森崎43【晴れ舞台】
[580]2 ◆vD5srW.8hU :2012/06/18(月) 00:04:27.53 ID:92wSJnsw 見上「他に作戦変更はない。後は後半開始までゆっくり体を休めろ」 見上は松山と若島津を交代させる事以外は特に何も指示を出さなかった。 するとそれを見計らっていたかの様に今度は日向が口を出した。 日向「待ってください。俺から言いたい事がある」 見上「なんだ?」 日向「…お前ら、馬鹿正直に俺にパスをするんじゃねえ」 岬「小次郎?(ああ、なんとなく読めたぞ)」 次藤「なんじゃ?あのクリスマンとやらに勝てんのか?」 日向「あの野郎は巧妙にファウルしてきやがったんだ。それはもう分かっているだろう」 早田「だからなんだよ。何もしないつもりか?」 日向「そんな訳があるか。俺は、”クリスマンに”パスをしろと言っているんだ」 森崎「ん?…あ〜、それが狙いか」 来生「(ん?何を言ってるんだ日向の奴)」
[581]2 ◆vD5srW.8hU :2012/06/18(月) 00:05:49.81 ID:92wSJnsw 今度の日向の要求は自分を執拗にマークするクリスマンへのパスの要求だった。 それだけで全日本ユースのメンバー殆どが彼が何をしたいのかが分かり、様々な反応を見せる。 見上は眉一つ動かさず、口も挟まなかった。 翼「トラップした瞬間、無理やり奪い取ってクリスマンを無効化するつもりだね」 日向「そうだ。俺様をマークするんならそれ相応の覚悟をしてもらわなきゃな」 若林「1回きりしか使えない手だがな。その1回を失敗するなよ」 日向「うるせえよ」 松山「………………」 三杉「(反応していないな。普段の彼なら条件反射で抗議しているだろうに)」 森崎「(なんだこいつ。本当に雰囲気が変わったな)」 見上「(後半は松山が鍵となるか、それとも…)」 この時の松山は顔をしかめこそしたものの、日向の発案に異を唱える事はしなかった。 全日本ユース内の良識派としてしばしば悪目立ちしていた彼がである。 僅かな作戦変更と一人の意識改革が行われたハーフタイムも後残り僅か…
[582]2 ◆vD5srW.8hU :2012/06/18(月) 00:06:54.28 ID:92wSJnsw 短い更新ですが、今夜はこれだけ。 また明日お会いしましょう。
[583]創る名無しに見る名無し:2012/06/19(火) 13:27:12.01 ID:XKpwv9gQ みんなそれぞれにカッコいいな
[584]2 ◆vD5srW.8hU :2012/06/23(土) 21:56:52.90 ID:YSNDI5Wv *ハーフタイムに入り、全員のガッツが200回復しました。 710/835 森崎 900/900 翼 865/900 日向 850/850 岬 535/700 三杉 750/750 中山 850/850 松山 800/800 早田 800/800 次藤 750/750 中里 900/900 若林 800/800 若島津(交代した時点) 900/900 葵 850/850 山森 800/800 政夫、和夫 750/750 新田 700/700 井沢、石崎、赤井 650/650 滝、高杉 600/600 来生
[585]2 ◆vD5srW.8hU :2012/06/23(土) 21:58:51.42 ID:YSNDI5Wv ------------------------------------------- ☆現在のキャプテン候補に対する各選手感情値☆ 名前 || 森崎 || 大空 || 若林 || 日向 −− ++ −− ++ −− ++ −− ++ −− 政夫 || − 2 || + 4 || + 1 || − 2 和夫 || − 2 || + 4 || + 1 || − 2 新田 || − 4 || + 2 || + 1 || + 1 来生 || − 2 || + 3 || + 5 || − 1 滝 || + 5 || + 2 || + 5 || − 1 岬 || + 3 || + 5 || + 2 || + 4 三杉 || + 5 || + 2 || + 2 || + 2 松山 || ± 0 || + 5 || + 2 || ± 0 山森 || + 5 || + 4 || + 2 || ± 0 井沢 || + 2 || − 1 || + 5 || − 1 葵 || + 4 || + 5 || + 2 || + 2 次藤 || + 5 || + 4 || + 3 || + 2 早田 || + 5 || + 5 || + 3 || + 1 中里 || + 5 || + 3 || + 1 || + 3 石崎 || − 3 || + 5 || + 3 || ± 0 高杉 || − 4 || + 4 || + 5 || − 1 赤井 || + 5 || + 2 || + 1 || + 1 中山 || + 5 || + 4 || + 3 || ± 0 若島 || + 1 || + 1 || + 2 || + 5 −− ++ −− ++ −− ++ −− ++ −− 総合 || 3 3 || 6 3 || 4 9 || 1 3 ------------------------------------------- −5〜+5まであります。+5で全面的支持、−5で明確な敵意と言う状態です。
[586]2 ◆vD5srW.8hU :2012/06/23(土) 22:01:02.90 ID:YSNDI5Wv 〜オランダユース・ロッカールーム〜 翻ってオランダユースのロッカールーム。こちらはより硬い空気に包まれていた。 負けている側なのだから当然だが、それ以上にオランダユースと言うチームがどれ程ピリピリしているかの証明でもある。 クラマー「全くもって褒められた出来ではないな」 クライフォート「返す言葉もありません…」 クラマー「昨日の自信満々の様子が嘘の様じゃな。だがここで弱気になっても始まらん。 全日本ユースが我々の予想よりも強かった。ゴール前での運に嫌われている。 どんな言い訳をつけようと、我々のやるべき事、したい事は変わらんのだからな」 カイザー「…当然ッスよ!このままで終わってたまるかってんだ!」 ディック「俺たちは負ける訳にはいかないんだ!」 オランダメンバー「そうだ、負けたら…」「負けたら、何の為に…」 クライフォート「……………」 監督が淡々と厳しい言葉を出し、それに選手たちが必死な表情で返す。 サッカーのミーティングでは珍しい光景ではない。 だがこのチームには”負けてはならない”ではなく”負けたらどうなるか”の空気が満ちている。 それを知ってか知らずかクライフォートは口を閉ざし、クラマーはまた淡々と語った。
[587]2 ◆vD5srW.8hU :2012/06/23(土) 22:01:36.20 ID:YSNDI5Wv クラマー「それを決して忘れるな。では具体的な指示を出す。まずディックとリブタだ」 ディック・リブタ『はい』 クラマー「後半からはとにかくラインを上げろ。当たり前の話だが、最早リスクを犯さずして逆転は出来ん」 ディック・リブタ『はい!』 クラマー「向こうのツートップ、ヒューガとモリサキにはそれぞれクリスマンが対処する事と、ボールが渡る前に パスカットを狙う事で無効化しろ。奴らにプレイさせたら即座に失点のピンチだぞ」 オランダメンバー『はい!』 クラマー「それからクリスマン。カイザー。レンセンブリンク。攻撃時は隙を見てお前達のアレを使え」 クリスマン「アレですか」 カイザー「もう出し惜しみはしないって事ですね」 レンセンブリンク「了解です」 クラマー「イスラスは運動量がまだまだ足りん。どこにでもボールを拾いに行け。そして拾ったら パスなど考えず一直線でゴールキーパーを目指せ。前時代的なサッカーだが、この状況ではそれが求められる」 イスラス「はい!」
[588]2 ◆vD5srW.8hU :2012/06/23(土) 22:03:08.98 ID:YSNDI5Wv クラマー「ワカシマヅ対策もしておくぞ。と言っても単純にカイザーとレンセンブリンクは 必ず逆サイドから撃つと言う事だけだ。その分多くのブロッカーが入るのには注意しておけよ」 カイザー・レンセンブリンク『はい!』 クラマー「クライフォート、お前は飛ばし過ぎだ。試合終盤まで体力を持たせろ。 ホイッスルと共に倒れるのがお前の仕事だ。分かったな?」 クライフォート「はい」 クラマー「以上だ。行け。そして勝ってこい!世界一になる為に!」 オランダメンバー『はい!!』 ゾロゾロとロッカールームを後にするオランダユースの選手達。 その背中を見つめながらクラマーは溜息を噛み殺した。 クラマー「(負けたらどうなるか、か。それは容易に想像出来る)」 クラマーは自分の選手達が抱く恐怖を良く理解していた。 「美しいだけでは勝てない」と豪語し必要ならば褒められない手段も反則ディフェンスも 厭わないスタイルのオランダユースが母国では賛否両論とされている事。 そんな彼らが負けてしまったら再起が困難になる程批判されるであろう事。 クラマー「(そして真っ先に矢面に立たされるのはお前だ。クライフォート… だがワシはもう二度とあんなお前は見たくない。頼む、勝ってくれ…!)」
[589]2 ◆vD5srW.8hU :2012/06/23(土) 22:03:51.22 ID:YSNDI5Wv いったんここまで。今夜中にもう一回続きを書けるかな?
[590]2 ◆vD5srW.8hU :2012/06/24(日) 00:29:45.64 ID:lEUGdSqn 放送「選手達がフィールドに戻ってきました。ハーフタイムも間も無く終わりです。 1−0と言うまだまだどちら側に転ぶか分からない戦況、物を言うのはハーフタイムの作戦会議でしょう。 その結果の一端か、全日本ユースは若島津くんに変えて松山くんを投入してきました。 堅実なボランチタイプとして、どの様に試合を変えるかが注目されます」 賀茂「ほう。松山の奴を出してきたか」 片桐「大胆…とも言い難いですね。ここで立ち直ってもらわないといけませんし」 クライフォート「(マツヤマだと?あいつを使う意味があるのか?)」 松山「………」 放送「オランダの方はメンバーチェンジなし。ケガをしたドールマンくんもそのまま出ています。 負ければそれまでのトーナメント、ここは無理をしてでも勝たなければなりません。 そのオランダが後半はキックオフします。今審判の笛が鳴り…」 ピィイイイイッ! 放送「オランダがキックオフ!まずはイスラスくんがボールを受け取り…」 イスラス「行くぞ日本ここからが本当の勝負だこの俺を止められるなら止めてみせろ!」 ダダダダダダッ!!
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0ch BBS 2007-01-24