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【見開き1ページの】キャプテン森崎43【晴れ舞台】
[86]2 ◆vD5srW.8hU :2011/11/12(土) 00:26:43.06 ID:NqLFytyS ディアス「(なんだそのツラは?もう勝ったつもりになりやがって。俺相手にそんなツラがしたかったら せめて5点差はつけたからにしろってんだ。たった2点じゃ全然足りていないぞ!)」 ディアスは今、初めて味わう感情に身を任せていた。敗北は初めてではない。 だが同年代の相手にこれ程まで余裕たっぷりにあしらわれたのは初めてだった。 その事実が、新鮮なシチュエーションが、彼のプライドを盛大に奮い立たせた。 ディアスは自分がアルゼンチンの希望の星である事をよく理解していた。 また彼はそれを負担に思わず、むしろ喜んだ。彼は自他共に認める英雄である事が大好きだった。 ディアス「(俺が3点も奪えばすぐに逆転だ。今まで上手く行ってたからって、試合終了まで 守りきれるつもりだと思ったら大間違いだ!…だけど、今までのやり方じゃ得点は出来ても逆転は出来ない。 何か…何か必要なんだ。奴らの鬱陶しい守りを確実に突破出来るやり方…!)」 だからこそこんな無様な形で敗れる訳にはいかなかった。それも一矢報いるだけでは駄目だった。 彼はあくまで名誉ではなく栄光の為に戦う男だった。善戦ではなく勝利でなければ意味がないのだ。 ディアス「(…って、なんだ簡単じゃないか。アレをやれば良いだけだ。ぶっつけ本番だけど…まあ大丈夫だろ)」
[87]2 ◆vD5srW.8hU :2011/11/12(土) 00:27:17.37 ID:NqLFytyS ディアス「皆しょげるな!たったの2点差だぞ!」 アルゼンチンメンバー「ディアス?」「で、でも…」「一体どうするんだよ」 ディアス「心配するな。俺に秘策がある。良いか、皆良く聞け」 ゴニョゴニョ… バビントン「えっ!?」 パスカル「マ、マジかよ!」 ディアス「おう。ちょっとプライドが傷つくが、ある意味痛快でもあるだろ?」 パスカル「いや、そうじゃなくて…お前、練習しなかったじゃないか、アレ」 ディアス「要らないって。あれ位練習しなくても出来るよ!」 パスカル「…まあ、今はそれしかないか」 その意思が、決意が、危機が彼に一つの閃きをもたらした。そして彼は迷うことなくそれを選んだ。 それがこの試合を更なる激動へ、そして衝撃の結末へと導いていく。
[88]2 ◆vD5srW.8hU :2011/11/12(土) 00:28:06.51 ID:NqLFytyS 今夜はここまで。また明日お会いしましょう。
[89]創る名無しに見る名無し:2011/11/12(土) 00:28:39.89 ID:TI+M8HqQ 乙でしたー!
[90]創る名無しに見る名無し:2011/11/12(土) 01:14:40.92 ID:lQL/jt74 ついに出るかバク宙サイクロン
[91]創る名無しに見る名無し:2011/11/12(土) 02:50:45.57 ID:dLnF0DNv サイクロンか〜! 練習なしとか天才すぎるだろ!
[92]創る名無しに見る名無し:2011/11/12(土) 23:43:24.68 ID:YCWRh/KF イラッ☆
[93]創る名無しに見る名無し:2011/11/12(土) 23:45:57.33 ID:YCWRh/KF すみません、最近空気が悪い中最悪な誤爆をしてしまいました
[94]2 ◆vD5srW.8hU :2011/11/14(月) 00:55:09.81 ID:79chUt6+ 2点目を奪われたアルゼンチンは今まで以上に遅攻を使う様になった。 それは誰の目から見てもアルゼンチンがこう苦悩している様に見えただろう。 これ以上点を奪われる訳にはいかない、でもどうすればあの守りを崩せるんだ…と。 ヘルナンデス「(妙だな…アルゼンチンが思った程焦っていない気がする。まだ何か企んでいるのか? この状況で逆転出来そうな手段なんてジェンティーレを退場に追い込む事位だが、 ジェンティーレはそんな搦め手に引っかかる程未熟じゃない。敵もそれは分かっている筈…)」 唯一ヘルナンデスだけはアルゼンチンの様子がおかしい事に気付いていたが、 それでも何をしてくるかは読めずこれと言った対応策を講じられなかった。 パスカル「(本当に出来るのかディアス?いくらお前でも…)」 ディアス「(出来るからやるんじゃない、やるから出来るんだよ)」 それも当然である。ディアスの閃いた手段は当のアルゼンチンユースの選手達すら その実現性に半信半疑になってしまう程奇想天外な物だったのだから。 ましてやその衝撃をよりドラマチックにしイタリアを揺さぶる為に前半終了直前まで待たれては どれだけ洞察力に優れた者であろうとも予測しろと言う方が酷である。 ディアス自身、試合前にはこんな大博打を打つ羽目になるとは思っていなかったし 今まで一回も練習した事はなかった。アルゼンチン人の彼が使いたくなかったと言う事情もある。 ブラジルの英雄の伝説のシュート、サイクロンを。
[95]2 ◆vD5srW.8hU :2011/11/14(月) 00:58:28.42 ID:79chUt6+ 放送「とうとうロスタイムに入りました!表示されている時間はたったの2分。ボールは依然 アルゼンチンがキープしていますが、このまま点差を縮められずに前半を終えてしまいそうです」 ディアス「(慌てんなって、ここからミラクルショーの開幕だ。いくぞ皆!)」 ヘルナンデス「(確実に何か仕掛けてくる!だが…一体何なんだ?)」 放送「ここでバビントンくんがアーリークロス!これはパスカルくんへ向かう!」 パスカル「(よし!こうなったらお前を信じるぞ、ディアス!)」 バッ! バコォッ! 放送「おっと、パスカルくん撃ちに行かずヘッドで折り返した!これをディアスくんが…」 ジェンティーレ「(誰が何を撃とうと、俺が…ん?何だ?)」 ディアス「(人まね、それもブラジル人のってのはアルゼンチンの英雄としてどうかと思うが… 英雄ってのは勝つから英雄なんだって事で、見逃してもらうぜ!)」 ガッ! クルクルクル… 前半ロスタイム、ディアスは遂に賭けに出た。託されたボールをヒールリフトし、横回転をかけて自分の前に落とす。
[96]2 ◆vD5srW.8hU :2011/11/14(月) 01:02:49.41 ID:79chUt6+ 翼「!!?」 この段階でディアスが何をしようとしているか分かったのは翼だけだった。 それもその筈、それは彼が苦心して編み出したシュートモーションだったのだから。 ディアス「決める!」 グワァアアアアアアアアアアアアッ!! アルシオン「!!?」 ジェンティーレ「な、なにィ!?」 ヘルナンデス「しまった!こう言う事だったのか!」 だが彼がドライブシュートの蹴り足を振り上げた時は分かった者は多かった。 無論このタイミングで分かったからと言ってどうにかなる物ではない。 ディアス「いけェエエエエエエエエエエエ!!!」 バッギュゥルゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!
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0ch BBS 2007-01-24