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【待ち受ける】幻想のポイズン54【天才たち】
[139]森崎名無しさん:2011/10/27(木) 19:58:59 ID:??? このスレは人気があるし、しかも「○○時からスタート」方式だからね。 注目されてるスレなら結構あのくらいの出足は普通だと思う。
[140]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:52:03 ID:??? >>138 どもども。あともうちょっと更新しますです。 >>139 深夜だったのと、殆ど質問が無かったんで人がいないと思ったんです……。 完璧にこちらの落ち度でした。申し訳ないです。 ではちょっと続きを書いてくよ!
[141]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:53:04 ID:??? >B.一気に52ページに書かれている事を読もうとページをめくり始めた。 ======================================================================== 必死の形相で魔理沙は一心不乱にページを捲り始める。 途中にあるページは、ところどころ手垢がつき、それだけ過去、魔理沙がこのノートを何度も読み返した事を物語っていた。 魔理沙「(52P……! 52P……!!)」 しかし、魔理沙はそんな事には目もくれず、ただ目的のページを探し手を動かした。 今の彼女に必要だったのは、サッカーにおける基礎の基礎の話や魔法における魔力を抽出出来るキノコの判別法ではない。 今のこの現状を如何にすれば脱却できるのか、魅魔からの教えを知る事だった。 そして、やがて魔理沙の手は止まる。目的のページは、すぐに見つかった。 即座に魔理沙はそこに書かれている文字を読もうとしたのだが……。 魔理沙「………………」 咲夜「………………」 魔理沙「咲夜……外してくれ」 咲夜「え、ええ……」 その前に、まずは一旦、この本を届けてくれたメイド長に席を外してくれるよう告げた。 邪見な扱いになってしまったが、もちろん魔理沙は彼女には感謝をしている。 ただ、今は、ただ一人でこの本を読み込みたかった。 魔理沙「(魅魔様……)」
[142]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:54:09 ID:??? 『魔理沙、このノートは私からお前に教えられる全ての事柄を纏めたものだ。 サッカー然り、魔法然り、私の、私なりの思想、考え、訓示を記している。 お前はまだ幼い、故にしばらくはこの本に書かれている事を反復で練習し、覚え、習い、成長していきなさい。 そうすればお前は、いつかきっと私が教えられる事がなくなる程の魔法使いへと変貌している事だろう。 やがて、この本だって必要なくなる。それ程までにお前は成長してくれる筈だ。 ただ、それでもこの本をお前の傍に置いている事があるなら……その時は、時々でいいから思い出してほしい。 お前に魔法を教えた者がいた事を、お前にサッカーを教えた者がいた事を。 そして、もしも何か壁にぶつかった時は、この本を開いて欲しい。 私はいつでもお前の力になる。 その時まで、このページはじっくり読んでもいいし、読まなくてもいい。 どちらにしろ、必要な時でなければ意味はわからないだろう。 ――どうした? 今が必要な時か? このページを読む、壁にぶつかった時か? ……そうか。 ならばお前は、あの時から何年も経て成長をしているんだろうね。 年はいくつになった? からだは丈夫か? 満足に暮らせているか? 家族とはいい加減仲直りしたか? いい男の1人でも引っ掻けたか? 私はいつでもお前を思っている。お前を案じている。誰よりも幸福な日々を暮してほしいと。 もしも壁にぶつかり、立ち止まってしまった時、このページを読んでいるとしたら……。 その壁に立ち向かう決意が無いなら、この先は読まずこの本を燃やして欲しいと願う。 それを恥じる事は無い。人間は、誰しもが強い訳ではない。誰しもが、苦難に立ち向かえる訳でもない。 平穏無事。安息を求める事は、逃げではないんだ。それは、人間が人間として生まれたからこそ得られる欲求なのだから。 私はお前に強制はしたくない。茨の道を歩みたくなければ、真っ当な道に戻るのを勧める。 それでもいいというのなら、次のページに進みなさい』 ペラリ
[143]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:55:11 ID:??? 『……捲ったね。 そうか、お前はその決断をしたか。 ならば、私も私が言うべき言葉をここに記そう。 まず、お前が感じている壁――それは恐らく、天才と凡才との大きな壁だろう。 幼いころから靈夢を見て、靈夢が隠居してからは霊夢と共に育ったお前だ。 誰よりも天才の存在感と、その理不尽な強さは知っているだろう。 そして――お前はそれを我慢出来なくなった。 霊夢以上の天才が現れたのか、はたまた霊夢がお前の手の届かない場所にまで行っちまったのかは知らんが……。 きっとお前は、理不尽な思いをしている事だろう。 厳しい事を言うが、それが現実なんだ。 凡才とは須らく、天才と呼ばれる存在とは違うものなんだ。 努力をすれば天才を超えられるという話だってある。だが、それだって私から言わせれば子供だましの幻想だ。 魔理沙、お前はきっと思っている。こんなに頑張って、頑張って、努力をして、どうして勝てないのか。 それはお前が凡才だからだ。天才じゃないからだ。 お前にもしも才能というものがあれば、幻想郷で一番の魔法使いにだって、サッカー選手にだってなれるだろう。 しかし、お前はどれだけ頑張ってもそこまで到達出来ない。 頑張って、頑張って、努力をして……それでようやく得られる場所は、霊夢のパートナーという位置だろう。
[144]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:56:14 ID:??? 厳しいと思うか? つらいと思うか? もう逃げ出したいか? だが、次の現実はもっと厳しい。 それは……魔理沙、お前は、サッカーと魔法を二刀流でやろうとはしていないか? 目立ちたがりのお前の事だ、どちらか一本という選択肢なんてものはきっと持ってないだろう。 それだとお前はすぐに落ちる。二足の草鞋を履くという事は、お前には出来ないんだ。 ……ああ、確かに片手間でサッカーをしている者はいるだろう。だが、それは全て才能がある者だ。 才能が無い者は……きっとお前以上に落ちぶれているだろう。 霊夢を見てみるといい、あいつは練習なんてしない。しなくて、それで常に幻想郷トップの実力を持っている。 それは偏にあいつに才能があるからだ。 お前は霊夢になれない。 どちらかを捨てなければ永遠に負け犬のままだ。 ……今のお前は泣いているか、それとも怒っているか。 それは私にもわからん。 だが、まだ私の話を聞くつもりなら次のページに目を通せ。 もうこれ以上傷つきたくないなら、ここで本を閉じなさい。 いいね? 何も強がる事は無いんだ』 ……スッ
[145]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:57:15 ID:??? 『魔理沙……お前は本当に負けず嫌いだね。 しかし、どうしてそこまで抗おうとするんだい? お前はどうしてそんなに悩み、苛立ち、苦しむ? この世の中には、もっと楽しい事があるだろう。 人里に戻り、実家に帰り、時が来れば嫁に行けば、それだけで平穏な未来が待っている。 もちろんそれもそれで苦しい道だが、今のお前のいる場所よりもずっとマシだ。 そもそもが、妖怪と対等に争おうなんていう次元で、お前の考えは間違っている。 霊夢は天才だ、そして、博麗の巫女だ。先ほども言ったが、お前は霊夢にはなれない。 お前の今いる時間では、お前以外の人間がサッカーや争いを繰り広げているかもしれない。 だが、そいつらだって霊夢程じゃないにしろ何か特別な力というものを持っている。 お前は、そいつらと共にあろうとする段階で考え方を間違えてしまっているんだ。 お前は、そいつらと、根本の部分で違うんだから。 それは差別ではなく、区別というものだ。 妖怪退治は、博麗の巫女の仕事。 素人が手を出すようなものじゃないんだよ。 むしろお前の行動で、誰もが迷惑をしているだろう。 霊夢も内心、嫌がっているだろう。 お前は足手まといの、ただの人間なんだ。 何も出来ない、臆病でよわっちいただの人間なんだ。 どれだけ強がっても、魔法を覚えても、パワーシュートを覚えても、その事実は何も変わらない。 ……誰かに迷惑をかけるとわかっていても、尚、壁に立ち向かいたいかい? 非難される恐れ、他者を巻き込む罪悪感、誰も自分を理解してくれない絶望。 それに立ち向かう覚悟はあるかい? ……あるなら次のページだ。 お前の幸福を望む者としては、ここで読み辞めてくれると嬉しいと思う』 ………… ペラリ
[146]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/27(木) 23:58:26 ID:??? 一旦ここまで。続きは後程。
[147]森崎名無しさん:2011/10/27(木) 23:59:29 ID:??? じらしちゃいやん、なんてねw
[148]森崎名無しさん:2011/10/28(金) 00:00:15 ID:??? んー、これは凶暴化のほうかなあ。1ページ目からじっくり読むと、 昔のことを思い出したりしてニュートラルになったのかな?
[149]森崎名無しさん:2011/10/28(金) 00:00:32 ID:??? かもしれないね
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0ch BBS 2007-01-24