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【待ち受ける】幻想のポイズン54【天才たち】
[331]森崎名無しさん:2011/10/31(月) 00:18:09 ID:??? 自機キャラになって異変解決したから調子上がったのか とりあえずボーナスは何だろうブロック技かな グラディウスでも盗ってお嬢様と仲直りしたいな
[332]森崎名無しさん:2011/10/31(月) 00:28:06 ID:??? これはサンタナ外伝の対戦相手に地獄イレブン追加か?
[333]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/31(月) 01:51:03 ID:??? >★阿部瑠→ ハート8 ドリブル 55 +(カードの数値)+(高速ドリブル+4)=67★ >★咲夜→ JOKER タックル 57 +(カードの数値)+(切れたナイフタックル+3)=75★ >≦−2→咲夜さんマジ瀟洒。 >※咲夜がJOKERを出して勝利した為全能力+1、更に「切れたナイフタックル」の発動率が3/4に! ============================================================================================= ズダダダダッ! シャシャシャーッ!! 魔理沙「へぇ……」 霊夢「ふーん……」 早苗「これは……中々……」 妖夢「上手い……!」 霊夢、早苗、魔理沙、妖夢――いずれも幻想郷界隈では、言わずと知れたドリブルの名手として知られる選手達である。 そんな彼女たちが息をのみ関心をする程には、阿部瑠のドリブルは上手く、巧みで、速かった。 それは選手のタイプとしては、小手先のテクニックで翻弄する霊夢や早苗。 持ち前のパワーで強引に突破をする魔理沙と違い、どちらかと言えばスピードを生かす妖夢のそれに近い。 妖夢の芸術的なドリブルには及ばないまでも、それでも高速で繰り出されるフェイントは読みにくく。 如何な咲夜でも、このボールをカットするのは難しいかと思われた。 咲夜「(確かに上手く速い――しかし……!)」 ギュッ! ズバァァァァアアアアアッ!! 咲夜「たァァァァァアアアッ!!」 阿部瑠「アオ――――――――ッ!!」 バシィィ―――ッ!! しかし、十六夜咲夜はその阿部瑠のドリブルを完璧に堰き止めた。 ボールをこぼれ球にするのではない、完全なる勝利。 それは正しくパーフェクトメイドと言うにふさわしいまでの、完全なる勝利だった。
[334]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/31(月) 01:52:12 ID:??? 咲夜「……ふぅ」 霊夢「へぇ……随分気合入ってるわね。 今なら私でも抜くのはちょっと厳しいかな?」 咲夜「今も昔も抜けないわよ……私は紅魔スカーレットムーンズの守備を担うボランチ。 バイタルエリア以下は全て私の世界――あらゆるボールは私のものよ」 妖夢「(私じゃ相手にもならないですね……パルスィなら……。 いや、パルスィでも厳しい……?)」 ボールを奪い、立ち上がった咲夜に浴びせられるは仲間たちからの勝利を喜ぶ声。 それに対して咲夜は瀟洒に笑みを見せ、片手をひらひらと振りながら喜びを分かち合う。 先ほどまで泣いていた少女(?)と同一人物とは、とても思えない振る舞いである。 そして、一方で立つ瀬が無いのは阿部瑠と呂出井の2人である。 勝負の結果はいずれも惨敗、悔しい程にまで咲夜に対して彼らは歯が立たなかったのだ。 阿部瑠「悔しい事やってくれるじゃないの……やれやれ、イイ男がこんな結果じゃ示しがつかないな」 早苗「どちらかといえば咲夜さんが絶好調だった……という感じですから、気にされる事ではないと思いますよ?」 呂出井「いいよなぁ……人を慰める余裕がある人は……。 どうせ私なんか……」 咲夜「貴方達にも貴方達の使命があったのでしょうけれど……私にも私の誇りと矜持がある。 紅魔館の一員、レミリア=スカーレットの従者としての矜持がね……。 見ず知らずの選手にそう簡単にやられる訳にはいかないのよ」 阿部瑠「その主君の厚意を裏切ったのに……まだ主君の為に戦えると信じているのかい?」 咲夜「当然でしょう。 ……先ほどまでは私は確かに落ち込んでいたわ。 けれど、それを悔いている間は無い……時は金なり、ただ悔悟をして時間を浪費するよりも、私はお嬢様の為に懸命に動く。 それこそが私がここに今いる意味なのよ」 阿部瑠「なるほどね……それがお前さんの強さの秘訣って事か……」 完全で瀟洒な従者――十六夜咲夜。 彼女は誰よりもレミリアに尽くし、レミリアを慕い、レミリアの為に存在していた。 その従者としてのプライドこそが彼女の強さの源であり、生きる意味でもある。 咲夜の言葉に阿部瑠と呂出井は感慨深げにため息を吐き、頬をかいて頭を下げる。
[335]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/31(月) 01:53:24 ID:??? 呂出井「主君の為に常にあり続ける……それこそが騎士の役目……それなのに私ときたら……」 阿部瑠「やめておけ呂出井……俺たちはもはや、日なたの道を歩けない……」 咲夜「……貴方達の事情は聴かないわ。 聞いても意味が無いしね」 阿部瑠「そうしてくれると助かる。 約束通り、勧誘はもうしない……俺たちはもう、お前の前に姿は現さんよ」 魔理沙「そういやお前ら、結局何者だったんだ? 幻想郷の奴らじゃねぇよな?」 呂出井の肩を抱きながら、そのまま背を向けて歩き出す阿部瑠。 恐らくはもう今後、会う事は無いだろうという予感を誰もが持つ中。 不意に魔理沙が問いかけると、阿部瑠はくるりと振り返り呟いた。 阿部瑠「言ったろう? 俺たちは……地獄からの使者さ。 日なたの道を歩く者たちに俺達の姿は見えない……俺達に幻想郷も外の世界も関係ない……」 咲夜「………………」 阿部瑠「十六夜咲夜。 友を、仲間を――主君をお前のその力で守ってやれ。 ……俺の分まで」 咲夜「…………ええ。 さようなら、阿部瑠」 そうしてまた、阿部瑠は歩き出した。 彼はもう振り返らず、咲夜ももう声をかけなかった。 ……… …… …
[336]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/31(月) 01:54:36 ID:??? 魔理沙「なんつーか変な奴らだったな……パルスィが可愛く見えるぜ」 早苗「まあ……確かに、個性的でしたね」 霊夢「でも顔だけは良かったわね」 妖夢「霊夢……いくら顔が良くても……」 霊夢「あれで金もってりゃ最高だったわね」 魔理沙「霊夢、お前にはロマンが足りんぜ」 阿部瑠達が立ち去ってから10分後、5人組はサッカー道具などを片付けながら先ほどまでいた男たちについて話し合っていた。 よくも悪くも、インパクトが強すぎた阿部瑠達。 霊夢らはああでもないこうでもないと和気藹々と談笑していたのだが……。 その輪から1人外れていた咲夜は、不意に物陰であるものを見つけていた。 チャリッ……カタ 咲夜「これは……?」 木に立て掛けるようにして置かれていたのは、巨大な一本の槍。 そして、その傍らに寄り添うようにして置かれた奇怪な形をしたブレスレット。 それらを拾い上げた咲夜は、まずはしげしげとその一本の槍を観察する。 ナイフなど小型の刀剣類にはある程度の造詣がある咲夜も、ことそれ以外の武器類には詳しい訳ではない。 しかし、そんな咲夜にもわかる程の――いわゆる"本物"だけが持つオーラを、その槍からは確かに感じ取れた。 咲夜「な、何よこれ……!?」 妖夢「咲夜さん……な、なんですその槍は!?」 咲夜「わ、わからないわ。 いつの間にかそこの木に立て掛けられていたのよ……」 妖夢「そんな……!? だ、だってこれ……ちょっと見ただけでもかなりの業物だってわかりますよ!?」 咲夜「やっぱりそうなの?」 妖夢「私の楼観剣や白楼剣にも負けず劣らない……い、いや……もしかしたらそれ以上……? な、なんですこれ……。 こんな凄い槍、見た事が無い……!」 魔理沙「なんだなんだ? どうした?」
[337]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/31(月) 01:55:38 ID:??? そして、刀剣類マニアと言って差し支えない程の戦闘オタク――魂魄妖夢はこの槍にいち早く反応した。 やはり彼女の見解でも、この槍は国宝級の業物であるらしく。 そんなものがどうしてこんな木に立てかけてあったのか、と一同は首を傾げ……。 やがて霊夢は一つの結論を出す。 霊夢「あの阿部瑠と呂出井とか言うのが置いてったんじゃない?」 咲夜「えぇっ!? な、なんで……!?」 霊夢「賭けの代償とか。 ほら、あいつらが勝てば咲夜がチームに加入する……って事になってたけど。 逆にあいつらが負けても何も無かったでしょ? まあ、実際それならそれであいつらが『こっちが負けてもなんにもなしよ、はいさいなら』つって帰っても不思議じゃないけど……」 早苗「なるほど……阿部瑠さんたちはそれを好しとせず、代価を置いて行ったという事ですか……」 妖夢「そんな!? こんな業物、代価としては高すぎます!!」 霊夢「それを決めるのはあんたじゃないわよ、妖夢」 妖夢「うぐっ……!」 咲夜「阿部瑠……」 真実はどうなのかは、阿部瑠達がいなくなった今、わからない。 しかし、ここにこの槍が存在する理由はそう考えるよりほかに無い。 妖夢の言うように賭けの代償として払うには、些か駄賃が多すぎるような気がしないでもないが……。 霊夢「こちらが負ければ咲夜自身を差し出していた。 つまり、阿部瑠は咲夜とその槍を同等として考えたという事でしょ」 咲夜「………………」 魔理沙「過大評価――にしちまう訳にはいかんよな、咲夜?」 咲夜「ええ……もちろんよ」 そう、阿部瑠は恐らく……咲夜の対価とするならば、この槍が相応しいと考えたのだろう。 ならば、咲夜はこの槍の価値に見合うような結果を残し続けなければならない。 サッカーでも、そして……レミリアの従者としても。 それがおそらく、阿部瑠の望む事なのだろうから。
[338]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/31(月) 01:56:41 ID:??? ブブブブブブ…… 早苗「えっ……ハ、ハチ!?」 妖夢「でも……なんかこのハチ……形が変なような……」 魔理沙「にとりが見たら喜びそうだな……機械か何かか?」 そして、不意に一同の目の前に現れたのは巨大なハチ――の形をした、何かの機械だった。 それは何もない上空から突如飛来し、辺りを旋回しながら咲夜の周囲を飛び回り始める。 これには一同も目を丸くして驚いていたのだが……咲夜は特に何も驚かず、槍の他に置かれていたもう一つの阿部瑠の置き土産。 "ライダーブレス"をその左腕に装着し、右手を広げてそっとその場へとハチ――"ザビーゼクター"を誘導する。 霊夢「……それもまた、あいつらが置いてったの?」 咲夜「多分ね……」 妖夢「そ、それは一体どんな道具なんです……?」 咲夜「わからないわ。 多分、だけど……私にはきっと不要なものなんだと思う。 これは本来、力を持たない人間の為の道具だから。 けれど……これが……このザビーゼクターがここに来た理由は、私にはなんとなくわかるわ」 言いながら、咲夜はザビーゼクターをライダーブレスへと取り付け、正面になるよう回転させる。 ……何も起こらない。 ブレスレットから音が聞こえる訳でもなく、当然、咲夜の体が変質する訳でもない。 ただ、その瞬間、咲夜の中で何かの声が聞こえた。 かつて栄光を求め、しかし、地獄へと落ちて行った男たちの悔恨の声を……。 咲夜「………………」 霊夢「咲夜?」 咲夜「霊夢、魔理沙、妖夢、早苗。 外の世界へと行けるようになったら……必ずすぐに戻り、チームに合流するわよ」 魔理沙「言われるまでもないぜ。 ……しかし、どうしたんだ咲夜? 今更そんな事言うなんて」 咲夜「そうね……ただ、早く戻らなければ……組織としての立ち位置もすぐに失われてしまう。 そう思っただけ。 それに、早く戻らなければ……折角合宿で掴んだ味方とのコンビネーションの感覚が薄れてしまうでしょう?」
[339]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/31(月) 01:57:46 ID:??? ザビーゼクターを装着した瞬間、十六夜咲夜の中で何かが変わった。 いや、それは変わったというよりも――もともとあるものが、より一層研ぎ澄まされたと表現した方が近いかもしれない。 十六夜咲夜は、しばしば完全で瀟洒な従者として表現をされる事がある。 それは偏に、彼女の働きぶりが完璧――パーフェクトと呼ぶに相応しいものだったからだ。 しかし、普段のレミリアの従者としての彼女がパーフェクトと呼ぶに相応しい働きをしていたからといって、 サッカーをする彼女が同義という訳ではない。 幻想郷の名ボランチとして知られていた彼女であったが、そんな彼女にも勝てない相手は山ほどいたのだから。 だが、彼女はこの時、ザビーゼクターの声を聴く事によって理解をした。 個人としての完璧さというものもあるが、それと同時に、組織としての完璧さというものもあるのだという事を。 そして、それはサッカーにも活用が出来るという事に。 咲夜「私のいる中盤の底は、必ず抜かせない。 仲間と協力をし、組織として最高のプレーをし守る。 完全調和(パーフェクトハーモニー)を目指すわよ、皆!」 十六夜咲夜はこの時、ボランチとしての完全なる才能を開花させた。 誰もが認める幻想郷No.1ボランチとなる為のステップを、5段飛ばしくらいで上った。 霊夢「……でも私博麗の巫女だし(スキル無効化能力)。 あれ、味方のスキルは無効化しないんだったかしら? どうだっけ?」 魔理沙「私FWだぜ」 早苗「GKですしおすし」 妖夢「……試合に出れるかどうかすら」 咲夜「ギャフン!?」 ただし、残念ながら彼女の熱い宣言は軽く流されて終わってしまった。 咲夜「……あれ? なんか私ギャグキャラになってない? こんなに瀟洒なのに」 魔理沙「20スレくらい前からそうだよ」 ※咲夜がスキル「完全調和」を習得しました。更に謎の槍を入手しました……。
[340]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/31(月) 01:58:46 ID:??? 〜大会4日目 幻想郷Jrユース 宿舎〜 こうして咲夜が大幅なパワーアップを果たしているとは露知らず。 外界の幻想郷Jrユースの面々は、今日もまた練習に精を出していた。 アルゼンチン戦を明日に控えたこの日、流石に一同の練習もいつにもまして苛烈である。 輝夜「(いい調子ね……特にうどんげがまた伸びてくれたのが何よりありがたい……。 未だに得点力としては数えにくいけれど……選択肢が増えるだけで十分。 ……アルゼンチン戦のスタメン、練り直した方がいいかしらね)」 輝夜はそんな一同を見ながら笑みを浮かべ、頭の中で明日のスタメンについて再構築をし始める。 実際に見たディアスの凄まじさ、そして、伸びてきた味方選手達。 勝つにはどのように戦術を練り、誰を起用するのか――それを考えるのが、彼女の仕事である。 そして、監督が考えるのが仕事ならば選手達は強くなるのが仕事。 幻想郷Jrユースキャプテン、反町一樹もまた、午前の練習に向かおうとしていた。 反町「今日はDグループの試合はイタリア対ウルグアイ、アルゼンチン対フランスだったっけな。 どっちも松岡さんが見てくれてるから、今は練習に集中しよう。 なんだか昨日全然成果が出なかったし……今日は特に頑張らないとな。 さて、今日はどうしよう?」
[341]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/10/31(月) 01:59:54 ID:??? どの練習をしますか? もう上がらない:シュート(59) やや上がり難い:ドリブル(55)、パス(53)、タックル(54)、ブロック(53) 普通:パスカット(52)、せりあい(52) 持ってるフラグ:ドリブル・パス・せりあい A.個人練習 B.他者の練習を補助 C.他者に練習を補助してもらう D.他者と一緒に練習する 先に2票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
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0ch BBS 2007-01-24