※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【楽しい】城山正の挑戦23【合宿】
[295]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/12/02(金) 00:32:12 ID:xux9sdnA C 遠泳(スタミナ・フィジカル) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 城山「……よし、そろそろ午後の練習を始めるぞ」 どうにか復活を果たした城山。どういうわけか腰まで海に漬かっている。 SC『サーッ!!!』 元気よく返事をするSC一同。こちらも腰まで海に漬かっている。 理由はもちろん男性陣の下半身の事情故である。 その辺りが理解できている美津乃は白瀬を連れてガジュマルに引っ込み、苛立ちまかせにカキ氷をかき込んでいる。 怒りに任せてシャクシャクと崩す氷の色は怒りを写し取ったかのような紅の色。いわゆるイチゴである。 しかめっ面をしているのは、キーンときたのか、別の理由か。 白瀬は白瀬で名残惜しそうに海を見やりながら、同じくカキ氷を口に運んでいる。こちらは黄色が目にまぶしいレモンだった。 美津乃「まったく。私の時は反応薄かったくせに、白瀬の時はあーだもんね。失礼しちゃう!」 白瀬「まーまー」 美津乃「アンタもアンタだ。そんな凶悪なものむき出しにして。いったいどこから水着なんか用意したの。 お金なんか持ってないでしょうに」 白瀬「弟クンがくれたよ」 美津乃「ウチの馬鹿だったか……」 カキ氷頭痛とは違う頭痛が美津乃を襲う。 美津乃「どーして私の周りは馬鹿ばっかり集まってくるのーっ!?」 白瀬「類は友を呼ぶ(ボソ)」 頭を抱えた美津乃の叫びはむなしく波に砕け漂っていった。
[296]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/12/02(金) 00:34:26 ID:xux9sdnA そして場面は再び海へと変わる。 城山「んで、だ。午後の最初のメニューは……遠泳!」 無意味なためを作ってから発表された練習メニューに選手達は皆嫌そうな顔を見せる。 城山「んー?どうしたお前ら。せっかく海に来たんだから泳がせてやろうって言ってるのに」 自分が泳ぐわけではないので気楽に言う城山。選手達は顔を見合わせるだけで表立って反論しようというものはいない。 しかし、 秋津姫「久しいな城山」 城山「あ、秋津姫。久しぶりです。今日はこれまた……」 しゅわぽんと現れた秋津姫はいつもの金銀の装飾品と薄布をまとった姿ではなく、 白地にライジングサンをあしらったハイネックの水着に浮き輪を装着し、足には足ヒレ、頭にはシュノーケルのついた水中メガネ、 といったいでたちだった。もちろん御付の河童のレナも一緒である。 城山「海を満喫してますね」 秋津姫「まあな。それはそうとして、鍛錬か?」 城山「まあ、そんなところです」 秋津姫「そうかそうか。水辺で鍛錬とは中々良い心がけじゃ。 よし、我も手を貸そうぞ」 レナ「姫様。そんな簡単に人間を手助けされては……っ!」 おつきの河童が止めるのを手で制し、 秋津姫「よいよい。この者らは我が特別に庇護すると申した者ら。干からびかけていたところを救われた恩もあるしの」 レナ「ですが……」 城山「よいのだ。河童はさがっておれ」 レナ「尻子玉また抜いたろか?」
[297]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/12/02(金) 00:38:00 ID:xux9sdnA いつぞやのプールの出来事が脳裏をよぎるが、今の城山は昔の城山ではない。 1年の歳月を経てパワーアップしているのだ。 城山「島崎。その河童押さえつけろ」 島崎「サーッ!」 レナ「ちょっ!?なにを……っ!?」 陸に上がっていない河童。すなわち能力をフルに発揮できる環境。 いわゆる相手の土俵で島崎はいとも簡単にレナを羽交い絞めにする。 城山「これからみんなで砂浜に穴を掘って、河童を首だけ出して埋めるぞ。この天気だからな。さぞ、お皿も乾くだろうよ」 ペチペチとレナのお皿を叩く。 流石に神様のお供に手を出すのに躊躇していた選手達だったが、 城山「いい自由研究のテーマになると思わないか?河童の観察なんて。一番働きのよかったやつにミイラをやってもいいぞ」 SC『サーッッ!!』 まだ自由研究の算段がついていない者を先頭に浜へと駆け出していく選手達。 レナ「やめーいっ!」 ジタバタするレナ。しかしそれでも島崎のフルネルソンは揺らがない。 秋津姫「まあ、その辺で許してやってたもれ。河童は希少動物故、大事あると罰せられるぞよ?」 城山「い゛!?やめやめっ!戻ってこーいっ!島崎も放してやれ」 帰還を促す声に波打ち際まで戻っていた選手達が戻ってくる。解放されたレナは秋津姫の後ろにほうほうの体で逃げ込んだ。
[298]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/12/02(金) 00:40:02 ID:xux9sdnA 秋津姫「では、鍛錬に手を貸そう。どのようなものがよいのじゃ?」 城山「どのようなって、どんなのが?」 秋津姫「フカを出して後を追わせたり、海を荒れさせて負荷をかけたり、逆に波をおとなしくさせることもできるぞ」 城山「流石になんでもアリだな。どうしたもんだか」 A フカを出してもらって、後を追っかけさせてもらう(フィジカルが上がりやすくなります) B 海を荒れさせてもらって、負荷をかけてもらう(スタミナが上がりやすくなります) C 波を鎮めてもらって、泳ぎやすくしてもらう(上がり幅は小さくなりますが、成功しやすくなります) D フカを荒れた海に出してもらう(フィジカルもスタミナも上がりやすくなりますが、リタイヤしやすくなります) E その他(同意するときはコピペかアンカーをお願いします) 先に2票入った選択肢で続行。ID表示でお願いします。ID無しではカウント出来ません。
[299]森崎名無しさん:2011/12/02(金) 00:52:47 ID:7za5bpak B まだ安定志向に移る時でもない と言う一年に二年はスタミナがなさ過ぎる!
[300]森崎名無しさん:2011/12/02(金) 01:10:55 ID:YURbvsdg B
[301]森崎名無しさん:2011/12/02(金) 01:14:39 ID:??? 窪田・岡部・ピボット辺りは一芸があって、逸材と呼べると思う。 全員一年だよね?
[302]森崎名無しさん:2011/12/02(金) 01:35:46 ID:??? えーと、言ってる意味が良く分からない。 今のSCのメンバーは全員小学5年生のはずだが。
[303]森崎名無しさん:2011/12/02(金) 01:57:17 ID:??? あ、そうなん…… (年齢憶えてなくて)すまんな
[304]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/12/03(土) 01:10:31 ID:gUbBpVOc >>299 現SCのスタミナのなさは致命的ですが、去年の連中も最初はこんなもんでした。 地獄の市内一周マラソンやらなんやらで、少しずつ強くなっていったので、焦らなくても大丈夫かと。 >>301 基礎能力(スピード・テクニック・フィジカル)は試合経験ではあがらない(除覚醒)ので練習での底上げが大切です。 現時点でも白鳥のドリブル(カンスト)をスキル抜きのフィジカル同士の対決ならピボット・窪田のタックルは互角で戦えます >>302 はい。フォローありがとうございます。現時点ではSCは全員5年生です。このまま新入団希望者がこなければ、 来年の4月に新5年生が11人入ってきます(考えただけで目眩がする) >>303 ずっと小学生でやってるところもウチ位ですからね。中学・高校と誤解するのもわかります。 B 海を荒れさせてもらって、負荷をかけてもらう(スタミナが上がりやすくなります) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 城山「フカは怖いし。浜にいる連中にあっという間にヒレだけにされそうだから、荒れさせるほうでお願いします」 秋津姫「うむ」 パチンと指を鳴らすとにわかに陽がかげり、頭上を真っ黒な雨雲が覆う。 秋津姫「もう一つ」 二度指が鳴らされると今度は水平線の向こうから風がふきつけ始める。 秋津姫「これはオマケだ」 水神の指が乾いた音を鳴らすと、空から一筋の稲光。ほぼ同時に空気を引き裂く雷鳴。 その迫力に言葉を失う城山をはじめとしたSC一同。 秋津姫「全て我の神通力である。死にはせんから安心して鍛錬に励むと良い」 顔色を失った氏子たちにやさしく微笑みかける秋津姫。 SCにはそのアルカイックスマイルの陰に、悪魔がほくそ笑んでいるのを感じずにはいられなかった。
[305]城山正 ◆2veE6wGXw2 :2011/12/03(土) 01:13:10 ID:gUbBpVOc 極局地的暴風雨の中を泳ぎ始めたSCの先頭に2艘かのボートが浮いている。 保護者が一緒に泳ぐわけにはいくまい。いざとなったら引き上げてやらなくちゃと遠泳を一抜けした城山と美津乃、 上にTシャツを着せられた白瀬と出血多量で青い顔をしている新平の2組である。 水神であるところの秋津姫は荒れ狂う海の中、浮き輪にお尻を通して水面に足を出す形で優雅に漂っている。 やっと脚がつかない深度に達し、選手達は沖に浮かべたブイを目指して必死に水をかき、蹴る。 その様を見ていた城山は教え子達を鼓舞しようと歌い始めた。 城山「♪さかまく〜なみと ひらめく〜そらが〜 ガンバとなかまを〜 うちのめす〜」 山森「やめて。監督やめて。ノロイ怖い。怖いノロイ」 城山「せっかくみんなを元気付けようと歌っているのに。 ♪たびは〜もう これまでだ〜 ぼうけんを〜うちきろう〜」 水中からの抗議も意に介さず調子に乗ってきた城山はなおも歌い続ける。 同乗している美津乃も耳を塞ぐ、とても聞けたものではない歌声で。 メロン「せめてOPの方にしてください」 城山「そうか。リクエストされちゃったよ。ゥホンッ!」 随伴して泳いでいるコーチ役の6年生の声に答え選曲を変えることにする。 城山「♪ガンバッガンバッガンガンガンバ 波がおどるよ ガ〜ンバ すいへいせんだよ ガ〜ンバ ガンバッガンバッガンバとなかまたちっ しっぽをたてろ〜ホッホッホッ〜ホッホッホ〜」 美津乃「さっきまで尻尾以外を立ててたくせにさっ」 未だくすぶっていた怒りに再点火した美津乃のしなやかな脚が城山をボートの外へ容赦なく蹴り落とす。 板子一枚下は地獄とはいったもので、逆巻く黒い波に城山はあっという間に飲み込まれる。 城山「あっぷっあっぷっ!あ、足攣った……っ!」 美津乃「シロちゃんも一緒に泳ぐといいよ。それがチーム一丸ってやつだよ」 オールで城山の頭を突っついてその反動で離れていく。 こうしてSC地獄の遠泳の幕は切って落とされたのだった。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24