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【円環の理に】キャプテン霧雨82【導かれて】
[169]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2011/11/13(日) 21:42:55 ID:??? 布都の説明→ ハートJ >>そうじゃな…どこから話したものか 色々とぼかし話すことも出来た。 …しかし、博麗の巫女から自由に話を聞ける立場の人間と布都は見ていた。 ならば隠し立てをするだけ印象は悪くなろう。 布都「そうじゃな、どこから話したものか……」 ………… 遥か昔の日本、ある時に仏教という新たな宗教が入ってきた。 しかし、その時には古来からの神道があった。 仏教を受け入れたのが知っての蘇我の一族。 仏教に反対し、滅んだのが物部の一族。 その物部の中にあって、全く別の教えを崇拝していた存在がいた。 物部 布都。今現在、過去を語っている彼女である。 その彼女が道教信じるきっかけが、中国で仙人崩れであった霍 青娥であった。 彼女は道教の魅力、その超人的な力…そして、不老不死を説いた。 かの始皇帝が不老不死を求めていたことからもわかるように、この教えは権力者にとって魅力的な物だった。 布都『…しかし、我の影響力などたかが知れておる』 青娥『ならば、影響力のある人間を我らの同志にすればよいのです』 布都『それだ!……で、見当はついておるのか?』 青娥『ええ。聖徳太子……彼女であれば、我らの教えに賛同してくれるはずです』
[170]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2011/11/13(日) 21:43:55 ID:??? この時、2人は重大なミスを犯した。 豊聡耳 神子。聖徳太子が如何ほどにバカであることを知らぬまま、計画を進めたのである。 神子は道教を信仰こそしたが、民衆には仏教を勧めていた。 この事を主計画者の2人は何と見事な統治法であろうかと驚嘆し、それを推し進めたのだが…。 屠自古『あれ、太子何配ってるんですか?』 神子『私が信仰している宗教のパンフレットだ。屠自古にも5枚やろう』 屠自古『5枚もいらないよ!…ったく、どれどれ……あれ?太子、仏教なんて信じてましたっけ?』 神子『えっ』 屠自古『えっ』 実際のところは、資料の取り違えであった。こんな誤解はよくあった。故に、布都たちは神子のバカさに気付かなかった。 そして…バカ故に、神子は超人的な能力を後先考えずギャグのために行使した。 身を張ったギャグが最初に偶然笑いを取ってしまったのがいけなかったのだ。 そして、神子はあっさりと瀕死になった。道教を信仰したからとて、すぐに不老不死になるわけがないのだ。 慌てた青娥と布都は、神子を尸解仙にすることを決定。 いつか民衆が聖人を求めるその時に復活するようにしたのだが…。 布都『……なぁ。青娥殿。思ったことを喋ってもいいだろうか?』 青娥『なんでしょう?』 布都『太子…いや、道士は……実は、物凄くバカだったのではないだろうか?』 青娥『……………』
[171]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2011/11/13(日) 21:44:56 ID:??? 気付いた時は既に遅かった。 計画の主軸…統治者たる神子は実際はただのバカであり。 布都も丸薬の飲用のしすぎで身体が持たなくなっていた。 布都『…私も尸解仙となろう。万が一、道士がバカでなかった時に仕えるために』 青娥『そうですか。…それじゃあ私と芳香もしばし眠るとしましょう。 屠自古さんはどうなさいますか?』 布都『あ奴も近々死ぬだろう。やはり尸解仙とすべきであるな。 …ただ、復活にちょっとした細工を加えてくれ。 もし復活した時に道士がバカであれば……これぐらいの仕返しは構わんだろう』 青娥『そうですねぇ。そうでしたら私たちの企みは全ておじゃんですし』 布都『うむ………………』 そして、他の聖人たちもまた眠りについた。 いつか、民衆が仏教の限界を感じた時、真実の統治者として再臨するために。 …しかし、その計画も神子によって頓挫することになる。 アホの神子は計画や道教のことを全て一々細かく日記に記しており、それが全員の死後発見されたのだ。 それを見た関係者一同は、計画云々よりもこんなバカを復活させてはマズいと霊廟を封印したのであった。 その事実を知った他の聖人たちは、とうとう神子のバカさに気付いた。しかし、もうどうしようもない。 どうにでもなれと、そのまま眠り続けた。 屠自古『……まさか、復活できなくしてあるとは思いませんでしたよ』 布都『いや、我と青娥の承認を受ければ復活は出来るようにしてある。 道士がバカであると伝えなかった腹いせじゃ』 屠自古『いいですけどね。壊れやすい身体よりこっちの方が便利そうだし』
[172]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2011/11/13(日) 21:46:16 ID:??? 布都『こ、堪えておらんだと!?』 そして、長年の果て。 聖徳太子の行った業績は、信じられなくなっていった。 神秘の失われた外界では、伝説にあるような超人的な力などあり得ないと思われたのだ。 幻想となった聖徳太子、その霊廟は幻想郷へと移ることとなった。 青娥『とにかく外へ出たいですね』 屠自古『かれこれ1000年超えてますからね』 布都『なぁに、この世界では寺などあるわけがない。封印はいつでも解けるであろう。 焦らずともよい。それより、外に出たら何をするか、その計画を詰めようではないか』 青娥『私、喫茶店をやってみたいです』 神子『もちろん私がオーナーだな。うむ、店名も決まったぞ!』 一同『(不安しかない……)』 甘かった。聖人の復活を危惧する者は、幻想郷にもいたのである。 それが命蓮寺のメンバーたち、そして白蓮。彼女らは霊廟の上に命蓮寺を建て、もう一度封印を行った。 これに腹を立てたのが、屠自古と布都であった。 布都は言うまでもなく、屠自古の母も物部であり、元々あまりいい印象は持っていない。 そこに来てのこの封印延長である。もう少しで外に出ようという時であっただけに、2人は命蓮寺を敵視した。 布都『む?押さえつけている力が弱まってきたぞ!これは我らに恐れをなしたに違いあるまい!』 屠自古『絶好のチャンスを逃すか!やってやんよ!!』 白蓮がいない間、必死に封印を解こうと奮戦した屠自古と布都。 その結果が、神霊が湧きだすと言う異変であったのだった――
[173]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2011/11/13(日) 21:47:16 ID:??? 魔理沙「……なんで、神霊が湧きでたんだ?」 布都「あの神霊は人間の欲よ。道士には、滅多に使わんが人間の欲を読み取る力がある。 恐らくは聖人に己の欲を聞き入れてもらおうとしたのじゃろう」 魔理沙「なるほどな。…で、霊夢にコテンパンにされたと」 布都「然り。寺へ討ち入りしてやろうと思っていたが、止められてしまってな。 そんなことより、自分たちが復活してやろうとしたことをしろとな」 魔理沙「……ふーん…」 神子「ちなみに私は渾身のギャグを見せたら突然殴られたぞ」 魔理沙「あっそ」 聖人たちの事情を聞き、すぐには反応できず思考に沈む。 その時、テーブルの端に先ほど見た幽霊然とした足が映る。 屠自古「…布都。なんで、お客にべらべらと喋ってんの…?」 布都「ふ、この女子は博麗の巫女の友人よ。我らの事が知れるのも時間の問題。 なればこそ……」 屠自古「あの巫女が過去の事まで知ってるわけないだろうが!」 布都「!!!……すまん、今言ったことは忘れてくれないだろうか」 魔理沙「……いや、無理だろ」
[174]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2011/11/13(日) 21:48:29 ID:??? さすがに今の話は他の人に言いふらすようなものではないが…。 しかし、すぐに忘れられるような話でもない。 魔理沙「あのさ、それでお前らって神子を恨みに思ってないのか? 計画はこいつのせいで潰れたようなもんだろ?」 布都「一時期は恨みもした。…が、道士相手にいつまでも怒りを持続させるのは難しい。 我らにも落ち度はあったのもあるしな。道士はもう恨んでおらんよ。 青娥殿についても……復活し、今を楽しそうに生きておられる。それが答えにはならんか?」 魔理沙「……いや、十分だな」 こうして考えるうちに魔理沙には、神子がバカであってよかったとも思えてきた。 頓挫したからこそ、こうして静かに(?)幻想郷に居つこうとしたとも言える。 もし神子が真実に有能な統治者であったら、計画がこうも簡単に頓挫しただろうか。 神子「ちなみにさっきのあわびは屠自古の持ちネタだぞ」 魔理沙「心底どうでもいいぜ」 A パフェを食べつつ神子と話をする B パフェを食べつつ屠自古と話をする C パフェを食べつつ布都と話をする D パフェを食べつつ青娥と話をする E パフェに集中する F その他 *先に【2】票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません
[175]森崎名無しさん:2011/11/13(日) 21:49:31 ID:a9L1YhMw D
[176]森崎名無しさん:2011/11/13(日) 21:58:25 ID:MCTtczic D
[177]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2011/11/13(日) 22:01:39 ID:??? >>D パフェを食べつつ青娥と話をする 魔理沙「(青娥と話をするか……。 さっきの話に関して、色々と話したいこともあるし…) セイガニャンニャーン!」 先着1名様で セイガニャンニャーン!→!card と書き込んでください。カードで分岐します ダイヤ・ハート→青娥「にゃにゃ?何かにゃ?」 スペード・クラブ→青娥「さて、マリにゃんはどうするかにゃ?」 各マーク3以下→神子「私のなぞなぞを見せてやろう!」 JOKER→イベント
[178]森崎名無しさん:2011/11/13(日) 22:02:24 ID:??? セイガニャンニャーン!→ ハート9
[179]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2011/11/13(日) 22:10:23 ID:??? セイガニャンニャーン!→ ハート9 >>青娥「にゃにゃ?何かにゃ?」 青娥「にゃにゃ?ちょっと待つにゃ」 魔理沙の言葉に、他の客への対応が終わってから青娥が話を聞きに来る。 彼女はテーブルの上のパフェを見ると、一瞬目を輝かせる。 青娥「いいにゃー」 魔理沙「………」 青娥「いいにゃー」 魔理沙「……一口どうぞ」 青娥「ありがとにゃんにゃん♪」 魔理沙「(まぁ、結構量はあるし、一口くらいはいいか。今のうちに何を話すか考えておこう)」 A さっき布都から聞いた話をする B 神子について話をする C この店について話をする D 試合について話をする E 私の事情を説明してみようかな? F その他 *先に【2】票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません
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0ch BBS 2007-01-24