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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】
[342]森崎名無しさん:2011/11/19(土) 00:04:14 ID:MLuDguys E
[343]森崎名無しさん:2011/11/19(土) 00:04:41 ID:??? ブラックキスギw
[344]森崎名無しさん:2011/11/19(土) 00:39:00 ID:??? 頑張れブラックキスギ! 本物の来生だったら、この程度でへこたれたりしないぞ!
[345]森崎名無しさん:2011/11/19(土) 01:02:18 ID:??? 翼「EEEEEE!!この選択肢はEだろうJK!!」
[346]森崎名無しさん:2011/11/19(土) 01:09:21 ID:??? 三杉「君は何を言っているんだ」
[347]森崎名無しさん:2011/11/19(土) 01:38:34 ID:??? ブラックファルコンが三下本領発揮w
[348]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:45:18 ID:??? >F.「(……声をかけるのはよしておこう)」 追い討ちはかけないぞ! ======================================================================= 反町「(いや……ここで俺が声をかけたら、何を言っても嫌味にしかならないな。 ……ここは何も言わないでおこう)」 もしも自分が逆の立場だったら。 もしも自分が無得点に終わり、大量失点を許してリーグ敗退を決めてしまっていたら。 ……仮定の話ではあるが、恐らく、相手選手に何を言われても反町は嫌な思いしかしないだろうと思う。 反町一樹にもプライドはある。全日本Jrユースで戦っていた時も、オータムスカイズで戦っていた時も。 この幻想郷Jrユースで戦っていた時も、常に誇りはあった。 故に、ここでディアスに話しかける事は、 ディアスの誇りを傷つける事にしかならないだろうと反町は考え、そのままディアスたちの背中を見送った。
[349]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:46:18 ID:??? ディアス「はぁっ……はぁっ……」 そして、退場をするディアスは尚も呼吸を整えようとしながら、生まれて初めての挫折を味わっていた。 試合に負けた事は幾らでもあった。一対一の勝負で負けた事だってあった。 サッカーをしている以上、常勝無敗という事は有りえないのだからそれは当然と言えた。 幼いころからサッカーに触れてきたディアスは何度も勝利を繰り返してきたが、敗北をした事もまた何度もあったのである。 だが、ここまで完膚なきまでにたたき伏せられたのは初めての経験だった。 今日の試合、ディアスが出来た事は何か? ディアスが魅せた事は何か? ……何も無かった。 マークについた反町には抜かれた。得意としたドリブル突破を何度も阻まれた。一対一の状況になっても防がれてしまった。 それは己を天才と考え、天才であろうとし続けるディアスにとって認めたくない事実で。 しかし、それを認められない程ディアスは子供でもなかった。 ディアス「(見てやがれ……幻想郷……。 俺は……俺は……こんなもんじゃあない。 こんなものじゃ、断じてないんだ!!)」 涙を流さなかったのはせめてもの彼の矜持だろう。 恨みがましい瞳で今日何度も自分に辛酸を舐めさせ続けた小さな妖精と地底のGKを睨み付け。 昨日の試合で堅守を見せたフランスのGKを想いながら……ディアスは心の中で強く吼えた。 それが負け犬の遠吠えにしかならないと思っていても、そう思わざるを得なかった。 ※ディアスの感情が ディアス→(いつか必ず……)→さとり・ヒューイ・ヤマメ になりました。
[350]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:47:47 ID:??? パスカル「(俺は……俺は……俺は……ディアスの役に立てていたのか? 何も、何も出来ていなかったんじゃないのか?)」 そして、そんなディアスに肩を貸しながら同じく退場をしていたパスカルは自問自答を繰り返していた。 大会に向けての合宿の中で、アルゼンチンで一番成長を遂げたのはこのパスカルだった。 ディアスに及ばないまでもドリブルを磨き、パス精度も磨き、守備力の向上にも彼は励んだ。 何よりも彼はディアスの思うように動けるようにとディアスの意図を読む練習を繰り返した。 幼いころから共にサッカーをしてきたディアスの補佐を至上の喜びとする彼は、それだけで大会でディアスの役に立てると考えていた。 だが、それは間違いであったとこの試合で彼はようやく気付いた。 どれだけディアスの意図をくみ取れるようになっても、結局、パスカルはディアスにおんぶにだっこだったのだ。 パスカル「(結局俺は……俺がやろうとしていた事は、ディアスの手となり足となる事だけだ。 そうじゃない……俺は、俺はこいつを支えたいんだ! ディアスが動く必要が無いくらいに、支えたいんだ! でもどうすればいいんだ! どうすればディアスを支えられるんだ!! どうすればこいつの本当のパートナーになれるんだ!!!)」 アラン=パスカルは悩み、嘆き、それでも答えを出せなかった。 ディアスとは違い凡人である彼がディアスの本当のパートナーになれるか否か。 それはもしもサッカーの神様がいたとしても、簡単に答えを出せる問いではなかったかもしれない。
[351]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:48:48 ID:??? バルバス「(なんという事だ……よもや……このような結果に終わるとは……)」 アルゼンチン監督であるバルバスは、この結果を受け止めながら……思わず額を抑え、自身の戦法の過ちを悔いていた。 彼はディアスこそがこのチームの中心人物であると考え、ディアスを主体としたチームを徹底して作り上げていた。 それ程までに彼はディアスを買っていたし、それが間違いであるとも思っていなかった。 しかし、結果としてアルゼンチンは大敗を喫した。 その原因は何かと問われれば――それはアルゼンチンのチーム作りが間違っていたと言うしかないだろう。 その責任は誰にあるかと問われれば――間違いなく、監督であるディエゴ=バルバスにあった。 バルバス「(ディアス一人いれば勝てる程、サッカーは甘くはない。 だが、ディアスが実力をいかんなく発揮すればどんなチームにも引けは取らない。 それは間違いない。 しかし……これからのサッカーは、それだけでは勝てないのか……? 天才の力だけでは勝てないというのか……?)」 思わずパンツ姿からスーツを着てしまう程にまで冷静になったバルバス。 彼は性癖は色々と突っ込みどころ満載ではあるものの、監督としては有能であった。 この敗戦を受けて彼がどのようなチームを今後作り上げていくのか……それはまだ先の話となる。
[352]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:49:49 ID:??? 筋骨隆々の少年「ジョアンコーチー、アルゼンチンが負けちゃいましたよ〜?」 ジョアン「ファンタジスタ1人……否、2人いるだけでは、チーム戦術には勝てない、といういい見本だ。 サッカーとは11人の駒がそれぞれ機能をして初めて勝てるスポーツだ。 さながらオーケストラのようにな」 筋骨隆々の少年「オーケストラをォ……僕はァ……見た事が、なァいッ!!!!」 ジョアン「………………」 そして、観客席ではようやくディアスへのブーイングが収まり始め……。 そんな中でこの試合を見守っていた2人組の男たちが、今日の試合について語り合っていた。 1人はかつてサンパウロFCの監督を務めた事もある名将、ジョアン。 とある事情から監督業を引退したが、しかし、ある時を境にもう一度サッカー界へと身を投じ。 世界各国から光る原石を招集しては指導を続けている男である。 そのジョアンの横に立つ少年は、反町らと同年代でありながら既に身長190cmは越えようかという巨漢であった。 西ドイツのデューター=ミューラーには負けるものの、一際でかいその体と鍛え抜かれた肉体は、正に圧巻の一言である。
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0ch BBS 2007-01-24