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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】
[504]森崎名無しさん:2011/11/24(木) 23:12:49 ID:??? 二軍というか、実質ここ最近のスタメンだなw
[505]森崎名無しさん:2011/11/24(木) 23:13:08 ID:??? ですよねー
[506]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:05:28 ID:??? >>503 oh...フランスが負ければ、で脳内補完お願いします。
[507]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:06:47 ID:??? >D.「控えメンバーをメインに出場させてもいいと思います。 調整出来る機会ってここくらいしかないですし」 2軍を使うべきだと言う ============================================================================================================================ 早苗「控えを……ですか」 咲夜「(魔理沙あたりが聞いたら怒りそうではあるけれど……実際、それで問題は無いわよね)」 今日の試合、フランスがウルグアイに勝ち。明日の試合で幻想郷がフランスに負けた場合、勝ち点は9で並ぶ事となる。 だが、それでもほぼ幻想郷の1位通過は確実と言えた。 現在の幻想郷の得失点差は+12。フランスは+4。 今日の試合、フランスが仮にウルグアイに勝てたと仮定をしても……ナポレオンというエースストライカーが欠場している以上。 伊吹萃香が守るゴールから点を奪えたとしても1点か2点が限度だろう。 その場合、フランスの得失点差は最大でも+6となり……3点差をつけて負けない限りは、幻想郷の1位通過はゆるぎないものとなる。 それならば、出番がここまで無かった控えメンバーに出番を与えてもいいのではないかというのが反町の弁であった。 反町「特にメディスンとてゐは出番が無くてモチベーション下がってるかもしれませんしね」 霊夢「てゐは心配ないと思うけどね……でもまあ、流石に控えばっかじゃ3点差以上つけられる可能性あるわよ」 咲夜「ある程度はスタメンクラスも混ぜるでしょう……キャプテンである反町がベンチスタートというのも考えられないし」 早苗「全ては輝夜さんの采配次第ですけれどね。 ……あ、もしも控えメインという事でしたら私、フィールダー出場をしてみたいですね。 久しぶりにドリブルしたいです」
[508]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:07:49 ID:??? 反町のこの意見は、3人には好意的に受け取られた。 元々それほど出場したいという意欲は無い霊夢に、現状を考えれば手を抜いても問題は無いと判断した咲夜。 そして、GKとしての出番は無くてもMFとして出場出来ればいいやと考えている早苗。 彼女たちからしてみれば、控えメンバーを主体として試合に挑んでも何ら問題は無かったのである。 しかし、ここで反町たちがどれだけ言葉を交わしても結局試合のオーダーを決めるのは監督の輝夜。 果たして彼女が明日のフランス戦にリザーブメンバーをメインに起用をするのかどうかは。 まだ誰にもわからなかったのだった。 こうして話をしているうちに時間は刻々と過ぎ去り、反町は同室メンバーがシャワーから戻ってきた事を確認すると。 霊夢らに別れを告げ、昼食を取りに食堂へと向かった。 食堂には既に魔理沙と妖夢の姿は無く、何不自由なく食事を終えた反町たちはそのまま時間通りにロビーに集まり。 輝夜の先導の元、再びスタジアムへと赴く事となる。 大会前、命蓮寺との練習試合という例外を除けば、これが初めてとなる幻想郷Jrユース全メンバー揃ってのスタジアムへの移動。 観客席に入ると、運よく全員分の座席が空いていた為、これに一同は着席し。 それから数十分後、辺りにちらほらと空いていた座席は埋まり始め、試合開始時間となる。
[509]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:08:51 ID:??? 輝夜「さ、よく見ておくのよ皆。 特にフランスの動きをね」 妖精1「……フランスって、前の試合でストライカーがレッドカード貰ってたよね? あの鬼からゴール奪えるのかな……」 魔理沙「前半の萃香ならともかく、後半の萃香からゴールを奪うのは厳しいからなぁ。 フランスはサブのストライカーは悪いのか?」 穣子「……鬼からゴールを奪うのは難しいってレベルだったわ。 少なくとも、後半戦の伊吹萃香からは点を取れないでしょうね」 妖夢「どのようにしてフランスがウルグアイからゴールを奪うのか……それがこの試合の焦点になりそうですね」 試合時間が近づくにつれ、場には緊張感が漂い始め、一同は試合の展望について予想を始める。 アルゼンチンを完封し、5−0という大差で勝利をしたフランスJrユース。 堅固な守備と強力なツートップを売りとするイタリアを相手に3−1と快勝をしたウルグアイJrユース。 どちらが勝つのかは霊夢すらも予想がつかないが、少なくとも、互いにとって楽な試合ではない筈だというのが共通認識であった。 フランスはストライカーであるナポレオンが前の試合でレッドカードを貰った為に欠場し、得点力不足。 ウルグアイは強力なミドルシュートを持つ星熊勇儀と鉄壁の守りを見せる鋼鉄の小さな巨人伊吹萃香を有するものの。 両者が本気を出すのは後半戦から――実質、真価を発揮できるのが後半45分だけというのはそれだけで不安要素でもある。 にとり「フランスとしちゃ前半でDF出場する萃香様をかわして、大量得点をしておきたい所だね。 後半から本気を出した勇儀様が撃つ三歩必殺は、止めるのは至難の業だ」 お空「さとり様ならどんなシュートだって止めてくれるよォ!」 霊夢「(反町の話だと……さとりはフランドールの495年目の波紋を弾き、それに四季映姫のラストジャッジメントも止めたのよね……。 ……後者は純粋にセービング力を高めたという事で説明がつく。 映姫のラストジャッジメントの強さも、咲夜のあのオプションを使った新シュートには劣る筈だから、それはまだ理解できる。 問題は……フランドールのシュートを止めた事……だってあいつは……)」
[510]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:09:59 ID:??? そしてそれから数分後、試合開始時間となると同時、フィールドには両チームの選手達が入場。 観客たちは一斉に歓声を上げ、実況のアナウンスが観客席にこだまをする。 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!! ジョン「さぁぁぁああああああああああ、皆さん、お待たせしました! 本日第二試合、フランスJrユース対ウルグアイJrユース! 実況は私、ジョン=カタビラ。 解説は皆さんご存知、南沢豪さんでお送りさせていただきます! 午前中の幻想郷対アルゼンチンでは、まさかまさかの幻想郷の10−0での大勝となり! これで幻想郷は勝ち点9とし、予選リーグ突破を確定としました! そして、その幻想郷に続き予選リーグ突破を決めるのがこの試合です! 共に勝ち点3で並ぶウルグアイJrユース、フランスJrユース! 果たしてどちらが勝利し、勝ち点6とするか!? はたまた引き分けに終わり、イタリアと並ぶ勝ち点4となるのか!? 全てが注目の一戦です!!」 観客「フランス! フランス! フランス!!」「ナポレオンがいなくてもまだピエールがいらぁ!」 「ボッシ、ねじ込みは任せた!」「さとりん! さとりん! 今日もゴールを守ってさとりん!」 「誰かブラックファルコンも応援してやれよ」
[511]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:11:10 ID:??? 観客たちの多くは、やはり地元であるフランスのサポーターたち。 ナポレオンという絶対的なストライカーを欠いたといえど、それでも前の試合での大勝が脳裏にこびり付いているのか。 今日もまた勝ってくれる筈だと誰もが信じて歓声を上げ、フランスメンバーを応援する。 若林「(さとり……昨日の試合では無失点で切り抜けたと聞いたが……)」 岬「(出来る事ならフランスに勝ち上がってきてほしいんだけどなぁ……幻想郷が1位抜けはほぼ確定だし。 そうなれば僕たちが西ドイツとの試合で勝てば、決勝トーナメント1戦目で全日本とフランスが当たる。 ピエールと交流をして今後に生かす為にも、なんとしてもフランスには頑張ってもらわなきゃね♪)」 三杉「日向、ウルグアイの星熊勇儀という選手はよく見ておいた方がいいよ」 日向「あ? あのやたらデカい女か」 三杉「……彼女は限定的な条件の中でだけとはいえ、とてつもない威力のシュートを放つストライカーだ。 その威力は……間違いなく、シュナイダーのファイヤーショットよりも上……。 純粋な威力だけならば、反町のオータムドライブも超えているかもしれない」 森崎「へっ、ならその限定的な条件ってのを満たせないようにすりゃいいだけだろうが」 三杉「その通りだ。 だから、この試合で果たして彼女がそのシュートを見せてくれるのかどうか……それが問題となるね」
[512]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:12:27 ID:??? 観客たちが思い思いに話す中、フィールドでは選手達の入場が終わり。 サッカー戦士たちがそれぞれ対戦相手となる者たちと短い会話を始める。 ビクトリーノ「やれやれ、流石に地元のチームなだけあってお前らのチームの方が声援は多いな」 ピエール「ああ、ありがたい事にな」 ビクトリーノ「まあこの歓声も90分後にゃ悲鳴に変わってるんだ。 今の内に思う存分浴びてな」 ピエール「……この声援に応える為にも。 リーグ突破は俺達にとって最低限の目標だ。 おいそれと負けるつもりない……いや……この試合、勝たせてもらう」 ビクトリーノ「こっちだってアルゼンチンがあんな大敗を喫した以上、俺達まで負けて南米のサッカーが弱いと認識されちゃ困るんだよ。 この試合……貰ったぜ」 両チームのキャプテン、ピエールとビクトリーノは握手を交わしながらも……今日の試合に対する意気込みを吐き合う。 ディアスにはやはり劣るものの好戦的で挑発屋なビクトリーノの言葉に対し。 それに返答するピエールは、普段こそ温厚で紳士的なものの挑発的な言葉をしっかり受け止めあくまで丁寧に熱い思いを返す。 フランスにとってもウルグアイにとっても落とす事は出来ない一戦。 試合開始前からキャプテン同士の間には火花が散っていた。
[513]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 00:13:28 ID:??? ボッシ「(ナポレオンが……ナポレオンがいないなんて……)」 こいし「ボーちゃん……ボーちゃんだって合宿で頑張ってたんだよ! 他の皆だって、昨日の試合でちゃんと出来てたじゃない! ボーちゃんだって鬼からゴールを奪えるよ!」 ボッシ「あ、ありがとう……(だけど……自信が無い……俺が……俺が、ゴールを奪えるんだろうか?)」 フランス陣営では、FWであるボッシをボランチの古明地こいしが励ましていた。 ナポレオンというストライカーを欠いたこのフランスで、今日の試合ワントップのFWとなったのはこのボッシ。 彼もまた他のフランスメンバーと同じく、合宿中に大きく成長を遂げた選手の1人であった。 だが、そんな彼は――昨日のアルゼンチン戦で目立った成績を生み出せなかった。 守備が脆弱とされるアルゼンチンから1点取る事も出来なかった。 そんな自分が、ナポレオンがいないこの状況で、イタリアや幻想郷に負けない程強固な守備を誇るウルグアイからゴールを奪えるのか。 ……彼はその自問自答を繰り返し、そして、心の中でそれは無理に違いないと考えてしまっていた。 勇儀「……よう地霊殿のご令嬢。 昨日の試合はえらく調子が良かったみたいじゃないか」 さとり「お陰様で……一対一は私の十八番。 誰が相手でも負けるつもりはありませんでしたから」 そして、フィールドの一角では――両チームに派遣をされた選手達が相対していた。 ウルグアイに派遣をされた山の四天王――鬼の持つ力を最大限に生かしたサッカーを得意とする、星熊勇儀。 フランスに派遣をされた地霊殿の主――心を読む力を最大限に生かしたセービングを得意とする、古明地さとり。 両者は地底に同じく居を構える妖怪として知人関係にあり……勇儀はさとりのチームに加入をした事もある、旧知の仲でもある。 だが、不夜城カップの一戦で自我を崩壊させかけたさとりに対して、勇儀は既に見切りをつけており。 今日の試合も、本気を出すまでもなく勝てるに違いないと確信に近い自信を持っていた。 心を読めるさとりを前にしてもその思いを抱き、その上で笑みを浮かべている辺りが、鬼特有の威風堂々とした態度でもある。
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0ch BBS 2007-01-24