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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】
[543]539:2011/11/25(金) 01:49:03 ID:??? おっと13秒がだった…と思ったら >>541-542がもっと早いな
[544]森崎名無しさん:2011/11/25(金) 08:12:53 ID:??? リグルには、ハット決めるなら数で攻めろ、とでも言えばいいんじゃないかな? 前の試合、ライトニング2発で疲れて交代になったことを突けば、聞いてくれそうだが
[545]森崎名無しさん:2011/11/25(金) 13:30:11 ID:??? 点決めたら「やっぱり雑魚だ」みたいに言いそうだしリグルには出て欲しくないな 個人的にこのさとりは凌辱したくない
[546]森崎名無しさん:2011/11/25(金) 17:45:05 ID:??? フランスとウルグアイが引き分けたら全力でさとりを凌辱しにいきたいな
[547]森崎名無しさん:2011/11/25(金) 17:57:34 ID:??? 普通に点取りに行くって言い方すればいいのになんで物騒な言い方するかな
[548]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 20:15:38 ID:??? さとりが勇儀の大江山嵐を防ぎ、こいしのパスを起点としてフランスの反撃が開始。 ボールはこいしから右サイドのフェレーリへ……先ほどウルグアイがやったように、今度はフランスが右サイドから駆けあがる。 ダダダダダダダダーッ!! フェレーリ「ダダダ ディダダ ドゥダダ 唸るエンジンで 涙なんかぶっちぎれ〜!」 キオソーネ「く、くそっ、こんなふざけた奴に抜かれるなんて……!」 ミャウザー「(文さんばりに速い……? 本当に人間かよこいつ……!?)」 ジョン「おーっと、これは速い速い! 昨日のアルゼンチン戦でもその高速ドリブルで幾度となくチャンスを作ってきたフェレーリ選手! ウルグアイ中盤メンバーをごぼう抜きし、一気に右サイド深くまで切り込んだァ! ピンチから一転チャンスへ! フランス、逆に先取点を奪う事が出来るかァ!?」 ピエール「フェレーリ、こっちだ!」 フェレーリ「オッケー、ピエール! それっ!」 バシュッ あっさりと右サイドを突破したフェレーリは、そのままボールを要求するピエールへと折り返す。 高く山なりとなったそのセンタリングに合わせてピエールは飛び上がり、オーバーヘッドでゴールを奪いに行くのだが……。 シュバッ! バッ!! 萃香「たかがオーバーヘッドで点を許してたまるかい!」 ピエール「ぐおっ!?」 バチィッ!!
[549]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 20:16:40 ID:??? しかし、このピエールのオーバーヘッドキックは萃香の渾身のクリアーで阻まれる。 ピエールのシュート力自体は決して低くは無いが、それでもただのオーバーヘッドキックでは。 小さな体躯ながらもジャンプ力とフィジカルに秀でた萃香の上からゴールを奪う事は難しい。 そして、弾かれたボールはそのまま零れ落ち……。 ボッシ「……!」 これを今日の試合ワントップのFWとして出場をするボッシが合わせた。 地面に跳ねて低空に浮き上がったボールに、その右足を振りかぶって思い切りボレーシュートの体勢を取ったのである。 グワァッ! ジョン「あっとぉ!? これはピエール選手、惜しくもオーバーヘッドキックではゴールならずゥッ!! しかし、このこぼれ球にはボッシ選手が詰めている! そのままボレーシュートだァァァッ!!」 ビクトリーノ「カノーバ!!」 ピエール「ボッシ!!」 ボッシ「(き、決めるんだ! あの派遣選手もいない! ここしかない!)ノートラップ……ノワールだァァァッ!!」 バコォオオッ!! 己の持つ必殺シュート――サーブルノワールを、ノートラップの状態から撃ったボッシ。 その威力は決して低くは無い……少なくとも、合宿以前から考えれば雲泥の差の精度のシュートだった。 カノーバ「決めさせるかァァァアアアッ!!」 バチィッ! だが、それでも確実にウルグアイからゴールを奪えるかと問われれば首を傾げざるを得ない威力だった。 伊吹萃香がフィールダーとして出場をする前半、ウルグアイゴールを守るのはカノーバ。 彼のセービング力は一流とは呼べないレベルではあるが……しかし、二流とも呼べない代物なのだから。
[550]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 20:17:49 ID:??? ジョン「あぁっとぉ、惜しい! フランスゴールならず! ボッシ選手のボレーシュートはカノーバ選手の堅守に阻まれたァ! やはりウルグアイも守備は堅い! 1点が遠い両チームです!」 カノーバ「(スイカさんが出る後半の前に点を取っておきたい所なんだろうがそうはいくか! 俺にだってプライドはある……そう簡単にゴールは許さないぞ!)」 ビクトリーノ「よくやった、カノーバ!(しかしあのフランスのFW……へっぽこストライカーって話だったが……。 さっきのボレーシュート……俺のダイビングボレーと大差なかったんじゃ……?)」 ボッシ「ああ……だ、駄目だった……」 ピエール「気持ちを切り替えろ、ボッシ! 戻るぞ!」 カノーバの弾いたボールはウルグアイ守備陣がフォローし大きくクリアー。 こうしてフランスの攻撃は失敗に終わった。 折角の好機を決められなかった事にボッシは肩を落とし、それに声をかけながらピエールは守備に戻る。 一方でピンチをなんとか切り抜けたウルグアイキャプテンビクトリーノは内心冷や汗を流しながらもカノーバのファインセーブを褒め……。 ボッシの意外な決定力に思わず息を飲んでいた。 魔理沙「結構やるな、あのウルグアイのキーパー。 スウェーデンってふざけた国にいたキーパーよりも上じゃないか?」 パチュリー「……若干ではあるけれど、スウェーデンのガレリよりウルグアイのカノーバの方が上ね。 本当に僅差だけど。 ただ、あのクラスのキーパー以上の存在がここからはゴロゴロ出てくる筈よ」 妖夢「(……反町さんにリグルに魔理沙。 ……私の出番あるかなぁ)」 早苗「中々やりますね、フランスのFWさん。 今のはあと少しでゴールに入ってましたよ」 お空「うにゅ。 神様のペットさん、さっきのシュート止められる自信あるの?」 早苗「私はペットじゃないんですが……。 ……まぁいいです。 止める自信は勿論ありますが……パンチングだと少し危ういですね。 (もしも明日の試合GKとして出場するのなら、みらくるダイビングの出番が早速来るかもしれません)」
[551]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 20:18:53 ID:??? その後、試合はしばらくフランスが支配をする形で動いていった。 ビクトリーノ「おらおらおらおら、どきやがれぇっ!」 こいし「あんた、あのディアスってのよりはドリブル上手くないね〜♪」 ビクトリーノ「おんわ〜っ!?」 ウルグアイはビクトリーノの中央突破をボランチのこいしに幾度となく止められた。 彼女は反則紛いの悪質なディフェンスをしていたのだが、審判の笛が鳴る事はなく。 ビクトリーノは為す術もなくボールを失う。 文「(ではあの古明地こいしが来れない場所からパスを織り交ぜて攻撃を……)」 タタタッ パサァッ!! ルスト「今だッ! ルストハリケェーンッ!!」 文「あや〜!?」 ではパスワークで攻め立ててはどうかと思い、文はパスカットの名手であるこいしが取りに来れない位置目掛けてパスを出す。 だが、このパスはフランスCBのルストの手によってあっさりとカットをされていた。 昨日のアルゼンチン戦で殆ど見せ場が無かった彼は、人知れずこの試合で活躍をしてやろうと躍起になっていたのである。 穣子「あいつはパスカット特化かしら?」 霊夢「……SBならともかくあのポジションならCBでしょ。 あんな位置でパスカット上手くても何の役にも立たないわよ」 咲夜「それにパスカットが上手いだけならドリブルで切り込めばいいだけの話だしね……。 そんな特化何の意味もないわ」 穣子「ぐむぅ……」 反町「(……穣子の存在が全否定されてる)」
[552]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/25(金) 20:20:11 ID:??? ドゴールはタックルに秀で、ブラボーはブロックに長け、ベルジェルは空中戦に強い。 ならばあのルストというCBはパスカットに特化をした選手なのかと穣子は考え……そして、それは否定をされた。 確かに霊夢や咲夜の言うように、パスカットが上手いだけの選手がCBをする意味はあまり無い。 それならばまだ、こいしと共にダブルボランチをしていた方が説得力はある。 では、ルストは一体どのようなタイプの選手なのか――答えはすぐに出た。 こいし「うひゃっ」 ビクトリーノ「そう何度も何度も止まるかよ! このまま一気に……」 ドゴール「フンガーッ!!」 ルスト「こいつを食らいやがれ! 光子力タックル!!」 ビクトリーノ「ぐえぇーっ!!」 ルストは何度目かのドリブルでこいしを抜き去ったビクトリーノを、ドゴールと共に鋭いタックルで止め。 勇儀「どけっ、小童ども!」 ベルジェル「キャラは立ってないけれどどけと言われてどくもんかー!」 ルスト「空を飛べるようになった俺は無敵だぜ! スクランダークリアー!!」 勇儀「むおっ!?」 文のセンタリングをトラップしようとした勇儀にベルジェルと共に向かい、大きくクリアーに成功。 ビクトリーノ「こうなったら俺のパンサーファングで……」 ブラボー「そうはさせんッ! シルバースキ……」 ルスト「へへん、ここは俺に任せておきな! いくぜぇっ! ブレストブロックだァァァッ!!」 ビクトリーノのミドルシュートを、胸を前に押し出したブロックで防ぎ切ったのだった。
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0ch BBS 2007-01-24