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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】
[584]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/26(土) 02:14:27 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!! ジョン「きっ、きっ……決まったァァァァァァアアアアアアアアアアアッ!! ゴール! ゴール! ゴォォォオオオオオオルッ!! 後半15分、ようやく……フランス、ようやく先取点を挙げたァァッ!! 決めたのはこの人! フランスのエースストライカー、ルイ=ナポレオン選手に追いつけ追い越せと頑張ってきたボッシ選手! その短い振り足からシュートを見事に決め、フランス、ウルグアイに勝ち越したァァァアアッ!!」 観客「ボッシ! ボッシ! ボッシ!!」「ボッシが活躍できるならアモロも……さとりんと交代させてみね?」 「あかん! それ負けフラグや!」「とにかくこれで1−0だ! このままいけばフランスの勝ちだぜ!!」 フランス待望の先取点が決まったとあって、観客席のフランスサポーターは大いに湧き上がる。 それはフィールドにいるフランス選手達も同様で、誰もがゴールを決めたボッシを囲み、祝福をしていた。 ジョルジュ「よくぞ決めた、ボッシ! 大陸一の一対一の上手さだ!!」 フェレーリ「素晴らしく速い振り足からのシュートだったな。 あの速さは見習わなければならん」 ボッシ「あ、ありがとうジョルジュ、フェレーリ……」 ピエール「ナイスシュートだ、ボッシ。 よくやってくれた! ブラボーも、見事なカウンターシュートだったぞ」 ボッシ「お……おう」 ブラボー「おお……ブラボー……」
[585]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/26(土) 02:15:45 ID:??? ピエール「……だが、あえて苦言を言うなら、シュートに失敗をしたからといってあんなに茫然と立ち尽くすな。 今回はそれがいい方向に転がったが……あんな事が今後続くようでは話にならないぞ」 ボッシ「……ごめん、気を付けるよ」 こいし「まあまあ、堅い事はなしなし。 ボーちゃん、ナイスシュート! これで後は守り切れば私たちの勝ちだよ! それとも、またボーちゃんが1点決めて2点差にしちゃう?」 ルスト「そいつぁいいや! 2点差になれば明日の幻想郷戦の結果如何で1位突破も見えてくるぜ!」 0−0の時はまだ勝ちは見えてこなかった……だが、1−0になってようやくフランスにも勝ちが見えてきた。 試合の残り時間はあと30分程度……その間逃げ切る、或いは点差を突き離せば、勝利。 フランスJrユースメンバーの胸に、希望が灯りはじめていた。 ナポレオン「へっ……ま、あれくらい決めてくれなきゃ困るわな」 観客席では、ナポレオンがこの光景を見て鼻で笑いながら軽口をたたいていた。 ……先ほどまで懸命に声を張り上げてフィールドの仲間たちを応援していた姿がまるで嘘のような光景に。 周囲の観客たちはひそひそと二重人格者じゃないかと噂をしていた。
[586]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/26(土) 02:16:52 ID:??? さとり「(……素晴らしい。 これで1−0……このまま私が守り切れば、私たちの勝ち。 ですが……当然、星熊勇儀たちはこのまま終わらないでしょう)」 それらを離れた場所で見ていたさとりは、不意に視線をウルグアイメンバーへと向けた。 残り30分、楽に過ごさせてくれないだろうという事を彼女は既に察知していた。 勇儀「なんてぇザマだい、萃香。 あんなのに点決められるなんて」 萃香「……言い訳はしないさ。 悪いが2点取ってきてくれ、もう二度と点はやらん」 ウルグアイゴール前では、鬼の2人が話し合いをしていた。 口調は朗らかではあるが、両者ともに表情は険しい。 鬼としてのプライドが、あんな弱者にゴールを許したという事を許していないのである。 ビクトリーノ「……残り30分で2ゴール、か」 勇儀「……とりあえずキックオフと一緒に一気にいく。 構わんね、大将?」 ビクトリーノ「実力的にも、時間的にも……ついでにお前のシュートの特性的にも、文句はねぇよ。 撃っちまえ」 勇儀「おう、まずは1分経たずに同点にしてやる」 暗い表情のビクトリーノは頭をかきながらスコアボードと時計を見やり……勇儀にキックオフ早々のシュートの許可を出す。 それと同時に勇儀は右手に持った杯をぶん、と横に思い切り放り投げ……。 この杯は、ベンチの誰も座っていない一角にぴたりとすいつくように着地をする。 勇儀「フランスJrユースってトコはキャプテンとストライカー以外見るトコが無いチーム。 おまけにそこに派遣されたのは私らとは比べもんにならんくらいよわっちい地底の令嬢姉妹だ。 ……そんな連中に本気を出すのは大人げないかと思ったが……どうやら遠慮はいらんらしいね」 勇儀は遠く離れたフランスゴールからこちらを見つめるさとりを強く睨み返し、吼えた。 勇儀「本気になった鬼に……覚り妖怪程度が敵うか!」
[587]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/26(土) 02:17:56 ID:??? マーガス「……フランスが先取点、か」 フィールド上でドラマが繰り広げられる中、観客席にいた西ドイツのメンバーはこの結果に驚きを見せていた。 確かにフランスは強い……あのアルゼンチンから5−0という点差で勝った以上、それは間違いない。 だが、それはあくまでも相性の問題だと考える者も少なくなかったのだ。 一対一を得意とするディアスと永琳に、その上を行く一対一特化の古明地さとり。 ……アルゼンチンが勝てなくても、不思議でもなんでもない。 しかし、ウルグアイとの戦いではここまでエースストライカーが欠場していながらほぼ拮抗状態……。 零れ球をねじ込む形とはいえ、あの伊吹萃香からセカンドストライカーはゴールを奪い、1−0で勝ち越したのだ。 シェスター「確かにね……幻想郷時代は、コメイジ姉妹もあまり強くは無い選手達だったんだけどなぁ……」 レミリア「覚り妖怪はあの蛍妖怪に点を決められていたくらいだ。 とてもじゃないがトップクラスの選手とは呼べん」 マーガス「地力はウルグアイの方が圧倒してると思ったんだが……」 皆の口から飛び出すのは、やはり予想外という言葉ばかりだが……。 ここまで沈黙を守っていた西ドイツキャプテン、シュナイダーはフィールドを睨み付けたまま力強く呟いた。 シュナイダー「過去、どのような境遇にいたか。 どのような選手だったか。 どんな戦績だったか。 ましてや……妖怪としての実力がどうかなんてものも……関係がない」 マーガス「え……?」 レミリア「?」 シュナイダー「……サッカーは強い者が勝つんじゃない」 カルツ「………………」 幽々子「………………」 シュナイダー「サッカーは……勝った方が強いんだ!」
[588]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/26(土) 02:19:12 ID:??? 遅くなって申し訳ありません。という事で本日も判定はありませんがここまで。 続きは明日以降書かせていただきます。 それでは、お疲れ様でした。
[589]森崎名無しさん:2011/11/26(土) 02:21:33 ID:??? 翼「リグルは強いから勝つんじゃない。 勝つから強いんだ!」乙でした
[590]森崎名無しさん:2011/11/26(土) 02:22:14 ID:??? お疲れ様でしたー フランスチーム生き生きしてるなぁ 戦うのが楽しみだわ
[591]森崎名無しさん:2011/11/26(土) 02:23:49 ID:??? 三杉「君は何を言っているんだ」
[592]森崎名無しさん:2011/11/26(土) 02:24:21 ID:??? 皇帝の名言がここできたかw
[593]森崎名無しさん:2011/11/26(土) 02:31:43 ID:??? FW 美鈴、妖夢 MF 反町、早苗、う詐欺、メディ DF 穣子、妖精1、キスメ、チルノ GK 大妖精 ……これ控え主体だと普通に3点差以上で負けそうだな 反町にこいしちゃんマークされたら普通に詰む
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0ch BBS 2007-01-24