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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】
[802]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/01(木) 22:54:59 ID:??? >B.「俺達のサッカーは勝つサッカーだ! 皆、力を合わせて今日の試合も勝とう!」 熱く勝とうと宣言する ==================================================================================================== 魔理沙「ハッ! 今更当然の事言ってんじゃねーよ、勝ちに行くのはあったりまえだろーが」 リグル「わははは! この私がいる限り、チームに負けなどありえないのだー!」 チルノ「のだー!!」 勝つサッカーを何よりの信条とする魔理沙。 そして、誰よりも勝気で強気な性格をしているリグルとチルノはこの反町の宣言に同意をした。 その他の面々も、この発言で逆にプレッシャーをかけられた様子は無く。 力強く頷き返し、必ずや勝ってみせると意気込む。 だが、一方でこの反町の発言を訝しんでいた者もいた。 ヒューイ「(? 人間って楽しいサッカーをするんじゃなかったの?)」 大妖精「(あわわわ……や、やっぱり反町さん……幻想郷で過ごす内に何かおかしくなっちゃったんじゃ……。 最初の頃と言ってる事もやってる事も違うもん……!)」 オータムスカイズ設立当初からの反町の付き合いである、ヒューイと大妖精。 彼女たちは設立時に反町が宣言した「楽しいサッカー」というものをしっかり覚えており。 ここで反町が宣言をした「勝つサッカー」というものに疑問を持ったのだ。 無論、他の静葉や穣子、にとりに妖精1といった者たちはここはオータムスカイズではなく幻想郷Jrユースであると理解をしていたし。 メディスンやレティといった途中加入の者たちは、そもそもその宣言自体を知らない。 ただ、ヒューイにしてみればどうしてあの頃と今とで言っている事は違うのだろうかと首を傾げざるを得なかったし。 大妖精はもしも彼女が冷静でいたならばここは幻想郷Jrユースであると理解を出来ただろうが、 悲しいかな反町の強力なシュートに怯える彼女は冷静な思考というものを出来ない状態にあった。 ※リグル・チルノの反町に対する評価が+1されました。ヒューイ・大妖精の反町に対する評価が−1されました。
[803]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/01(木) 22:55:59 ID:??? こうして幻想郷Jrユースが試合前の最終ミーティングを終えていた頃。 観客席には、今日もまたこの一戦を観戦しようと観客たちが詰めかけていた。 その中にはこの大会で今まで幻想郷が戦ってきたチーム、そして、これから戦うであろうチームの面々の顔も見える。 ざわ…… ざわ…… 三杉「さて……そろそろ試合開始時間だが……」 橙「……今日はどっちが勝つでしょう? 昨日の試合を見る限りだと、フランスさんも強いですけれど幻想郷もアルゼンチンに大勝してましたし……」 翼「疑う余地は無い。 リグルのいる方が勝つ」 岬「……条件的にはフランスが優勢だと思うよ、やはりホームであるアドバンテージは大きい。 実力的には……読めないね。 どちらも11人全員が主力と言っていいチームだから」 滝「(とうとう岬まで無視するようになりやがった……)」 シュナイダー「問題はソリマチにつくであろうマークだ。 今日の試合、あの19番(リグル)ではフランスのキーパーから点を奪うのは少し厳しい」 神奈子「リグルの一番の火力を誇るダイレクトシュートは古明地さとりにゃちょっと通用するか怪しい。 ミドルシュートも……低い威力って訳じゃないが、分は悪い。 幻想郷がフランスから点を奪うなら、反町君のオータムドライブしかないって話だね……」 マーガス「マークを引きはがすなら……やっぱりポストプレイで落とす、くらいしか出来る事は無いだろうな。 一瞬だけでもマークを引きはがせれば、シュートまで持って行ける可能性もある」 シュナイダー「だがフランスの守備陣にはクリアーに長けたDFもいる。 ポストプレイも完全に通用するとは言えん。 一見すれば、万策尽きたようにも見える……」 今日この日、午後から試合を控えている全日本と西ドイツ。 その試合で負ければ、このリーグの1位突破チームと対決をする事となっている両チームも当然観戦に来ている。
[804]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/01(木) 22:57:02 ID:??? 佐野「……やっと試合を見に来れた。 幻想郷……反町さんたち、ここまで3連勝してるんだったか」 アリス「霊夢も魔理沙もいないのによくやってるわよ、本当。 特に昨日なんて10−0で大勝したんでしょう?」 椛「(……やっぱり反町さんも他の皆も化け物揃いッス。 ……このまま行けば、トーナメントの準決勝でまた戦う事になる。 その時……自分はまた何も出来ず吹き飛ばされるだけなんスかね……)」 そして、観客席の一角には既に予選リーグ全ての試合を終え、1位での突破を確定させた魔界Jrユースチームの姿もあった。 魔界Jrユース内でもレギュラーを得、FWへの繋ぎ役を一手に担っている佐野満。 かつてはパスセンスを一番の長所としていたが、 パルパルズへの移籍から守備力で才能を発露させボランチの役目をこなせるようになったアリス=マーガトロイド。 オータムスカイズから移籍をし、DF不足から魔界Jrユースでもレギュラーを務められる事となった犬走椛。 神綺「一応キャプテンなのにまるで目立ててないわ〜……どうしよう、夢子ちゃん」 夢子「……一応登場はしているけれどスタメンを張れないマイとユキよりはマシでしょう」 ユキ「仕方ないでしょ! このチーム中盤メンバーすっごい分厚いんだもん!」 マイ「それに私たちは2人いないと殆ど何も出来ないしね……」 魔界Jrユースのキャプテンを一応務めるが、因縁とかが無い為いまいち目立たない神綺。 その神綺のフォローをするGKの夢子に、出番のあまりの無さに絶望をするユキとマイの姉妹。
[805]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/01(木) 22:58:02 ID:??? 幽香「…………幻想郷は何点取れるかしらね」 魅魔「さてねぇ……。 あのフランスのキーパー、随分と強くなってるらしいじゃないか。 あの反町ってストライカーでも、易々と点は奪えんだろう?」 幽香「所詮は貧弱なもやしキーパーよ。 あの程度のザコは、圧倒的暴力の前には屈するしかないわ。 逆を言えばあの程度のキーパーから点を奪えないんじゃ、喰いつくし甲斐が無い」 靈夢「問題は、その反町君がシュートに行けるかどうか……でしょう」 幽香「マークをつけられようがダイレクトシュートを撃てばいいのよ。 相手が絶対の自信を持つ分野で勝負をして圧倒的勝利をする……ふふふ、それでこそ勝利の美酒は美味しいというものよ」 残虐な笑みを浮かべつつさとりが泣き崩れる姿を脳裏に浮かべる幽香。 冷静に微動だにせず、腕を組んだままフィールドを見つめる博麗靈夢。 両者を眺めた後、呆れたように肩を竦める魅魔。 彼女たちが見守る中……やがて両チームの選手達は入場をしてきた。
[806]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/01(木) 22:59:44 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ジョン「さぁ〜! いよいよ予選リーグも最後の一戦! ここパルク・デ・フランススタジアムに、今、両チームの選手達が入場をしてきました! 既にリーグ突破を決めている、幻想郷とフランスの試合! フランスはここで仮に幻想郷から4点差をつけて勝利出来れば、得失点差の関係上1位での予選突破! 逆に幻想郷も、そうはさせじと全力でそれを阻みに来る所でしょうが……。 あ……っと!? これは……!?」 ざわ……! ざわ……!! 観客「今日もフランスを応援する仕事が始まるお……」「今日も勝って3連勝! それで一気に優勝だ!」 「ナポレオンも復帰したし、もうフランスに死角は無いな!(キリッ」「ん? ちょっと待て! あの幻想郷の選手達……」 「な、なんだ!? 幻想郷のスタメン、殆どが前の試合までの連中と変わってるぞ!?」 入場をすると同時に一斉に湧き上がるのはフランスサポーターたちのフランスを激励する声援。 完全アウェーの空気の中、幻想郷メンバーは無言でフィールドを歩き続けるのだが……。 やがて観客たちは幻想郷のスタメンの殆どが、以前までの試合に出場していた選手達から入れ替わっている事に気づく。 さとり「……!(まさか……! 何故、ここで……!?)」 こいし「ま、魔理沙……!? それに紅白に山の巫女……!?」 ピエール「(これまでの大会には出場していなかったのは何かアクシデントがあったからだと思っていたが……。 このタイミングで、姿を現すか……!?)」 早苗「(昨日のさとりさんのセービングは……マグレだと思いたいですが、恐らく違うでしょうね。 しかし……魔理沙さんと反町君ならきっと抜いてくれる筈。 私が守り切れば、勝てる試合です)」 魔理沙「よ、こいし。 久しぶりだな」 霊夢「……昨日も思ったけど観客が五月蠅いわね。 もうちょっと静かにならないかしら」
[807]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/01(木) 23:01:02 ID:??? ジョン「こ、これは……! これは……幻想郷! なんと……なんとっ! ベストメンバーがこの試合に出場をしていますッ!! 今大会当初から姿を現さなかった霊夢選手、魔理沙選手、咲夜選手、早苗選手がスターティングメンバーにあります! そして、同じく姿の見えなかった魂魄妖夢選手もベンチに……! 果たして何があったのかはわかりませんが……とにかくっ、幻想郷! このフランス戦に向け、ベストの布陣を敷いてきましたァッ!!」 ウルグアイ戦、イタリア戦、アルゼンチン戦……ここまで幻想郷が戦ってきた試合では姿を見せなかった、幻想郷主力の選手達。 その選手達がこの試合に出場をしているとあり、どよめく観客。 対面を歩くフランスメンバーも、ここでベストメンバーが来るとは思っていなかったのか目に見えて狼狽をし……。 試合が始まる前から、早くもフィールドには波乱が渦巻き始める。 翼「リグルがいないのは決勝進出が決定しているからですね。わかります」 三杉「ふむ……一体何があったのかはわからないが……どうやら、幻想郷はトーナメント前にベストメンバーを揃えてきたようだな」 藍「もしも彼女たちがいなければ、争う事になった時非常に有利だったのだが……」 森崎「へっ、誰が相手だろうが関係ねぇ。 叩き潰せばいいだけだ」 レミリア「咲夜! 咲夜が来たわ! 咲夜ー!!」 カルツ「(お嬢もこうして見ると本当にただの幼子なんじゃがのう……)」 神奈子「おお、早苗も戻ってきてくれたみたいだね(あの子の仕える神としちゃ嬉しい事だが、派遣選手としちゃ少し複雑だねぇ)」 シェスター「ヨームゥ! ヨームもいるぞー!! サムラーイ!!」 幽々子「(だけどあの子だけまたベンチなのねぇ……うぅん、どうしてこうなったのかしら……)」 幽香「ハンッ! 尻尾巻いて逃げた負け犬が今更ノコノコ戻ってきて何をするつもりかしらね。 反町のこぼれ球に預かりでもするつもりかしら?」 靈夢「………………」 魅魔「(そうか、魔理沙……お前はそのつもりなんだね……。 ……お前の見つけた答え、どんなものなのか見せておくれ)」
[808]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/01(木) 23:02:29 ID:??? この試合を観戦する者たちは、この事態を見てある者は気を引き締め、ある者は虚勢を張り。 ある者は純粋に喜び、ある者は高笑いし……そして、ある者は静かにフィールドを見つめた。 一方でフィールドでは入場が終わり、両チームの者たちが独特の緊張感を持ちながらも試合開始前に交流を図っている。 そんな中で、反町は茫然としながら熱狂をする観客席を見つめており。 反町「(……幻想郷でも竹林カップで主催の永遠亭ルナティックスと戦った事はあった。 それでも、その試合でホームタウンディシジョンなんてものは無かったんだ……。 言ってみれば、俺も……他の皆も、完全アウェーの中で戦うなんて初めての体験。 ……幸い、今日のスタメンは一部を除いて温厚か冷静な人ばかりだ。 下手な事にはならないと思うけど……)」 古明地さとりは、彼の前を通り過ぎる時、不意にその心の声を聴くのだが……。 さとり「………………」 先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、 ★さとりさんに嘘はつけない→!card=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 JOKER→反町「(そんな事よりおうどん食べたい)」 さとり「アホの子だこれー!?」ガビーン ダイヤ・ハート・スペード→反町「(気が抜けない相手だ……全力でいかないと!)」 さとり「………………」 クラブ→反町「(まあさとりさん相手なら楽にゴール出来るだろうしなんとかなるだろ)」 さとり「………………」
[809]森崎名無しさん:2011/12/01(木) 23:03:27 ID:??? ★さとりさんに嘘はつけない→ ダイヤ5 =★
[810]森崎名無しさん:2011/12/01(木) 23:03:51 ID:??? JOKERちょっと待てw
[811]森崎名無しさん:2011/12/01(木) 23:06:16 ID:??? 明日の飯はうどんにでもしようかなw
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0ch BBS 2007-01-24