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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】
[939]森崎名無しさん:2011/12/04(日) 01:03:40 ID:??? 【努力の結晶】幻想のポイズン56【花咲く才能】 努力の末、ここまでたどり着いた反町+@とフランスメンバー両方悔いのないようにがんばれや
[940]森崎名無しさん:2011/12/04(日) 01:26:27 ID:??? さとりんに「努力してるのはお前だけだと思っていたのか!」と言ってやりたい そもそも負けてる時点でスタート地点が違うわけだし
[941]森崎名無しさん:2011/12/04(日) 03:26:28 ID:??? まあこれが主人公補正って奴だよな どれだけ努力しようが敵役は勝てない 大ちゃんみたいに従順に従うのが正解
[942]森崎名無しさん:2011/12/04(日) 11:48:35 ID:??? 本当はトラップしたいけど、ベルジェルが寄ってきたから仕方なく撃ったはずだったんだけどなぁw
[943]森崎名無しさん:2011/12/04(日) 13:29:35 ID:??? Q(急に)B(ベルジェルが)K(きたので)
[944]森崎名無しさん:2011/12/04(日) 13:32:40 ID:??? QBK!QBK!
[945]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/04(日) 18:04:38 ID:??? >★反町→ JOKER ポイゾナスオーバー 67 +(カードの数値)=82★ >★ドゴール→ ダイヤ4 低いクリアー 54 +(カードの数値)+(人数差補正+1)=59★ >★ベルジェル→ スペード7 ロケットクリアー 62 +(カードの数値)+(人数差補正+1)=70★ >★さとり→ ダイヤ9 さとりセービング 72 +(カードの数値)+(体勢悪-3)+(とめます!+2)=80★ >≧2→反町のシュートがゴールに突き刺さる! ========================================================================================== バシュウッ!! 反町「(! 決まった……!!)」 それは会心の当たりだった。 零れたボールに飛び込みながら、低空オーバーヘッドを放つ反町の右足は、完璧にボールを捉え。 ゴール右隅、一番さとりから遠い位置の上部へとボールを蹴り放った。 ドゴール「うがーっ!?」 ベルジェル「キャラは立ってないけどクリアーは一流なのにーっ!!」 これにはクリアーに来たドゴール、そしてベルジェルも触れる事は出来ずボールはそのままゴールへ吸い込まれてゆく。 ギュッ ダンッ!! さとり「と……とめますッ!!」 しかし、さとりは諦めず急いで体勢を整え飛び上がった。 ボールの行方を視認するまでもない。 心を読みシュートコースを把握している以上、さとりはただ立ち上がって飛ぶだけで良かった。
[946]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/04(日) 18:05:38 ID:??? さとり「(届けっ……!)」 さとりのその反応速度は、幻想郷でプレーをしていた時から比較をすれば考えられない程に研ぎ澄まされていた。 少なくとも、PA内でのその動きは……幻想郷の正GKである東風谷早苗や全日本の森崎有三よりも遥かに優れていただろう。 事実、さとりの手は僅かにではあるが反町の放ったシュートに触れたのだから、それは疑う余地も無い事だ。 チィッ カァンッ!! さとり「!!」 だが、結局さとりが出来たのはシュートに触れる事だけだった。 それを止める事は出来なかった。 ズバァッ!! ピ、ピピィーッ!! さとりの振れたボールは僅かに軌道を逸らし、ゴールバーの内側を跳ねた。 そして、そのまま反射をしてゴールネットに突き刺さり……遅れて、審判のゴールを知らせる笛が鳴り響く。 もしもさとりの体勢が万全ならば、確実に防げていただろう。 しかし、そんな言葉はゴールを許したこの状況では何の言い訳にもならなかったし。 ましてやさとりの慰めにもなる筈もなかった。 幻想郷Jrユース 1−0 フランスJrユース
[947]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/04(日) 18:06:59 ID:??? ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!? 観客「畜生! あの野郎、さとりんのゴールをあっさりとこじ開けやがったな!!」「訴訟も辞さない! 法廷で会おう!!」 「誰か、ゴルゴ呼んで来い! あいつスナイプしてもらおうぜ!!」 このゴールを受けて、まず最初に反応を示したのはフランスサポーターで埋め尽くされた観客たちであった。 フランスを応援する者が大多数を占めるこの状況。 前半10分、早くも幻想郷が先制点を挙げたという事実は彼らにとって望んでいたものではなく。 一斉に幻想郷――得点を決めた反町に向けてブーイングが起こる。 橙「……なんか、反町さん。 前にも増して凄くなってますよ……」 藍「うむ……」 その声を聴きながら、観客席にいた藍は怯える橙の頭を安心させるように撫でつつ。 フィールドで項垂れるフランスメンバー、フィールドで喜びを見せながらも……ブーイングに戸惑う幻想郷メンバーに視線を移し。 それからゆっくりと天を仰いで、考える。 藍「(……彼という人間に、常識は通用しない。 それは幻想郷で西行寺快食友の会として、ネオ妬ましパルパルズの一員として戦ってきた時からわかっていたつもりだが……)」 彼女の思う事は、この先制点を決めた反町一樹について。 ……古明地さとりは、間違いなく力を上げていた。 ミドルシュートにも以前以上に強くなり、PA内の強さは……彼女の主である八雲紫をも凌ぐだろう。 だが、そんな相手をも反町一樹は攻略してしまった……たったワンチャンスで、彼女のもっとも得意とするPA内のシュートで。 藍「(これをマグレと取るか、実力通りと取るかは……意見が別れる所だろうが……)」 少なくとも、藍はマグレではないと受け取った。 しかし、実力的には決してさとりは如何に体勢が悪かったといえど反町に負けていなかった筈である。 ならば何が悪かったのか……何も悪くは無い。 ただ、反町一樹は――どのような状況でもゴールを射抜く、そのような天命を受けていた、ように藍には見えた。 それは才能だとか、そういうものではなく、運命である。
[948]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/04(日) 18:08:13 ID:??? 魔理沙「(入るかもしれんとは思っていたが……こうもあっさり、点を奪うかね……)」 藍「(……それまで中心だった者は、嫉妬に狂い己を見失う)」 穣子「おっしゃあ! でかした、反町!」 藍「(お調子者は、素直に……単純に喜ぶ)」 大妖精「(や、やっぱり反町さんに逆らったら駄目なんだ……チルノちゃんにもちゃんと言っておかないと……)」 藍「(賢き者は、そもそも勝負をしない。 張り合うのを避ける)」 ヒューイ「わーい!」 藍「(目下の者は憧れを抱き、すり寄りを見せ……)」 輝夜「(うーん……入ったかー。 ちょっと分が悪いかと思ったけど、入れるのね……)」 藍「(統べる者はそのものを特例として扱う)」 再びフィールド、そして幻想郷側ベンチに視線を移して藍は思う。 藍「(彼を初めて見たとき、私はただの人間だと思った。 だが、違う……)」 今でも目を瞑れば思い出せる、僅か3ヶ月程前の夕方。 橙と人里に買い物にやってきていた藍は、そこで主の紫が呼び出した少年に会った。 あの時はまだ知らなかったのだ、彼が持つ者であるという事に。 藍「(彼はふつうの人間ではない……ましてや、才能がある、というレベルの人間でもない……。 ……彼は、サッカーをする。 ……シュートを撃つ為だけに生まれてきた、存在だ)」
[949]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/04(日) 18:09:13 ID:??? その後、試合は今度はフランスのキックオフで再開をされた。 1点を失いながらも、これはただの出会いがしらの失点。 体勢の整わない状況から撃たれたのでは失点をしても仕方がないという諦めもあり、フランスに精神的ショックは少なかった。 むしろこの1点を早々に返そうと攻勢に出、幻想郷もこれを止めるべく決死の守りを見せた。 しかし、前半26分、ナポレオンの放ったハイメガキャノンシュートを早苗が弾いた所、ボッシが強引にねじ込み同点弾を叩き込む。 幻想郷の先ほどの得点を彷彿とさせるようなこのゴールにより、フランスは息を吹き返した。 だが、後半に入るとほぼ拮抗していたかのように見えたこの両者の戦いは一気に幻想郷Jrユースへと流れが移った。 かねてより反町とてゐの間で交わされていた密約――フランス贔屓の判定を行う主審を下ろすという計画がハーフタイム中に行われたのだ。 これにより幻想郷は前半以上に積極的にプレスをかける事も、ドリブルでの攻勢に出る事も出来るようになった。 そうなってしまえば、咲夜とヒューイというボール狩りに特化したダブルボランチを抜くのはフランスでも至難の業。 逆にフランスの守備陣は霊夢の天才的なドリブルを止められず、攻められず攻め込ませる場面が増える。
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0ch BBS 2007-01-24