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森崎ミニ劇場!
[685]お試しβな人:2011/12/30(金) 01:04:15 ID:HJY4YFvI 〜〜〜 村長の屋敷の一角。そこは今までの陰惨な戦いの匂いからは程遠く、静かで厳粛な…そして清廉な 空気に包まれていた。 ショウゴ「それで、『願い』というのはなんですか?」 すでに半死半生の村長に改めて尋ねる山森。 村長「…頼める義理でないのはわかっておるのじゃが…とある人物をある場所まで送り届けて欲しいのじゃ」 スコット「それでは何もわからないな」 と村長の言葉を切り捨てるスコット。 村長「彼女の名前は迦陵頻伽(かりょうびんが)。天から落ちてきた天空人じゃ…そして 送って欲しい場所は彼女の故郷である天空城。途方も無い話を、見ず知らずのものに頼むのが いかに無謀な事であるのかはわかっておる。だが、この村が壊滅した今、頼めるのはおぬし達しか おらぬのじゃ…」 ショウゴ「……俺は商人です。商談であるのならばいかに難しい事であってもそれに見合う報酬さえ いただければ承りますが、今回報酬になるものはあるのですか?」 村長「…ない。恐らくこの村の生き残りは妾だけじゃろう。となると払えるものは何も無い。 …もう何もな……」 ある意味において達観したかのようにつぶやく美しい金髪の少女。
[686]お試しβな人:2011/12/30(金) 01:05:15 ID:HJY4YFvI ショウゴ「では、代わりに聞かせてください。何故この村の住人を犠牲にしてまでその天空人という ものを守っていたのですか?」 村長「我らキツネの一族は元々は天からの使いなのじゃ。だからマスタードラゴン様…ひいては 天空人のために働く事が務め。…それを果たしたまでじゃ」 ショウゴ「………」 どうしますか? A.その依頼を引き受ける。 B.何の得にもならない事を引き受けるはずが無い。 C.その他 先に1票入ったものを選択します。
[687]森崎名無しさん:2011/12/30(金) 01:11:57 ID:??? A
[688]お試しβな人:2011/12/30(金) 02:04:42 ID:HJY4YFvI A.その依頼を引き受ける。 実は天空城という言葉を山森は何度か聞いたことがある。 それはトルネコ商会の総帥であるトルネコが伝説の勇者と共に旅をしていた時の事であり、そこには 資格があるものしか行く事が出来ないという事で山森には関係の無い場所だと思われた。 しかし…恐らく『天空人』であるのならばその資格は十分にあると思われる。そして、そういうことで あるのならば、この世界の神である『マスタードラゴン』に会うことも出来るのではないか? そう思うのは当然だろう。そして、この世界の神であるのならば… ショウゴ(もしかして…元の世界に戻れる!?) それはこの一年間、元の世界に戻るための情報が何もない現状から一歩どころか十歩も百歩も 前進することを意味していた。 ショウゴ「…わかりました。ならば私どもが責任を持ってその方を天空城をお連れ致します」 多少の下心はあるものの、それを対価と考えれば後ろめたいものではなく、山森はそう回答する。 スコット「ちょ、ヤマモリ殿!?」 ショウゴ「袖擦る中も他生の縁でしょう?それにこのまま放っておいて次の魔族の襲来が来たら ただ蹂躙されるだけなんだろうし。…そういえば何故魔物が彼女を狙っているのですか?」 不意にもたげる疑問にそう尋ねる山森。
[689]お試しβな人:2011/12/30(金) 02:05:57 ID:HJY4YFvI 村長「…そなたは勇者の伝説というものを知っておるか?」 ショウゴ「まあ、常識程度には……まさか!?」 村長「恐らく思っているとおりだ。勇者とは『天空人』と『人間』の間に儲けられた子を指す。 そして勇者というものは他のものとは一線を画す強さを持つことは先の戦においても証明されている だろう。…もし、間に儲けられたものが『人間』ではなく『魔族』であったとして… もし、天空人と他の種族との子であっても特別な力が与えられるとすれば…彼女を絶対に魔族の手に 落とすわけにはいかない。」 ショウゴ(…これは……俺が思っているよりも大事になる可能性があるな…) 今更ながら断らなくて良かったと思う山森。どうやら彼女の運命は山森だけでなく、 この世界全体にも影響しえるほど強力なものであるようだった。 〜〜〜
[690]お試しβな人:2011/12/30(金) 02:07:01 ID:HJY4YFvI 〜〜〜 ???「そこにいるのは…紺子ちゃん?」 夜明け前のまだ暗い空間にまるで置物のようにたたずむ人影が一つ。それはまるで象牙によって創られた 人形のような美しい少女だった。 村長「ああ…私だよ、迦陵。ちょっと野暮用でね。朝も空ける前から失礼するよ」 山森の承諾を得たことでようやく彼女の守っていたものを守る部屋へ向かい そうできるだけ硬質な声をかける村長。 迦陵「紺子ちゃん?……どうしたの?」 村長「ああ…何時までもこの地で匿うわけには行かなくなってね。悪いけど出て行ってはくれまいか?」 迦陵「え?嘘でしょう?……突然…どうしたの?」 村長「所詮我らは獣だという事さ。玩具に飽きたから捨てようっていうだけの事。お前さんの引き取り手 がついたんだ。…聞いているのだろう?入っておいで」 背中から感じる気配はそれに応じるように姿を現す。 ショウゴ「………」 村長「先ほど言っただろう。この子が迦陵頻伽(かりょうびんが)。すまないが 天空城にでも捨ててきてくれないか?」 ショウゴ「……そんな言葉で別れてもよいのか?」
[691]お試しβな人:2011/12/30(金) 02:08:19 ID:HJY4YFvI 村長「………」 迦陵「う、嘘よね?紺子ちゃん?」 美しい声を悲しみの音色に乗せてまるで縋るように訴える美しい黒髪の少女。…彼女の背中には 特徴的な純白の大きな翼が生えている。 村長「………旅の人。はやく彼女を連れて行かないか。」 迦陵頻伽に見られないように彼女に背を向ける紺子と呼ばれた村長。その瞳には大粒の涙が溜まっている。 ショウゴ「………」 どうしますか? A.黙って迦陵頻伽を連れ出す。 B.村長に一緒に着いてくる義務があるはずだと訴える。 C.そうだ!彼女を連れる対価として村長の身を貰う事にしよう。 D.その他 先に1票入ったものを選択します。
[692]森崎名無しさん:2011/12/30(金) 02:19:48 ID:??? 個人的にはCなんだけど、この人がこういう選択肢を自由選択肢でなく 見せてくるってのは「ついていけるわけないだろ」で一蹴される系な気がするんだよなあ。
[693]森崎名無しさん:2011/12/30(金) 02:19:59 ID:??? C
[694]お試しβな人:2011/12/30(金) 03:36:48 ID:HJY4YFvI >>692 ん?中の人が根拠も伏線もなくこういった用意された選択で一蹴したことは無いのですが。 カード運で悪い結果になったことならば掃いて捨てるほどありますし、 選択肢に無い『その他』でその場にそぐわない発言をしたときも大抵は一蹴しますので そのどちらかと勘違いしていると思いますよ。 あと、ぶっちゃけるとこのイベント、ドラクエ4のすべての章のオマージュだったりします。 一章はやや強引ですがボスの名前『ピサロの手先』から、二章は出てくる暴れ狛犬+αの構成が 最初の中ボスと一緒。三章は狐の村のイベント、五章は村襲撃イベント、 …そして四章は、二人の女性がこのイベントの主人公…ここで言う2人とは迦陵頻伽とこの 村長(紺子、紺菊)のことである予定でした。とまあそんなことから、このリュートリアルイベント、 元々素直に村長の屋敷に泊まり進めていけば戦闘で彼女らが死なない限り二人とも仲間になる予定です。 (そのためにわざわざロレンス外して2人パーティにしてますしw) まあ完全に自己満足なのでこういう話が出なければ誰も気づかなかったでしょうが。
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0ch BBS 2007-01-24