※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】
[318]森崎名無しさん:2011/12/10(土) 23:16:39 ID:??? 本当の地獄はここからだ…
[319]森崎名無しさん:2011/12/11(日) 21:00:48 ID:??? 前半は……これから始まる、素晴らしい戦いのウォーミングアップだ………。 オ・カムラーネ「ヤベッチュ、お前フィオに移籍な!」 ヤベッチュ「何言うてはりますのや、オ・カムラーネさん。」
[320]森崎名無しさん:2011/12/11(日) 21:01:37 ID:??? オ・カムラーネwww
[321]森崎名無しさん:2011/12/11(日) 21:08:19 ID:??? そうだとすると何もかもはまるなwwww 全ては【ちっちゃいおっさん】オ・カムラーネさんの策略やったんや!
[322]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:38:10 ID:??? >>315 >ヤベッチュの出番ほぼ終了なんじゃ…? ビンゴ! >>318 ビンゴ! >>319-321 ヤベッチュさん人気だなー。 でもフィオには来ませんw ラムカーネ「もうGKやめるわ」 ヤベッチュ「このままじゃラムカーネさん負け犬ですよ、絶対見返してやりましょうよ。」 ============================================= >A する ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― >>314については[フォーメーション変更する]で進行します。 描写については後程。 ここから無茶展開いきます。
[323]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:39:22 ID:??? ――――時は少し遡る。 三杉が頭を悩ませつつ控え室へと到着したのと同じ頃、カンピオーネの選手達も控え室へと戻ってきていた。 フィッツウォルタは試合中の急な指示変更について、アルシオンに問い質す心積もりでいた。 控え室に戻って、取り敢えず一息ついた後に・・・。 ガチャリ フィッツウォルタは控え室の扉を開き、部屋の中を見て・・・思わず二度見返した。 カンピオーネの選手で先頭を歩いていたのはフィッツウォルタで、先程ハーフタイムになったばかり。 即ち控え室には誰も居ない筈なのだが・・・思いもよらぬ先客が中に控えていた。 ジョアン「戻ったか………。」 フィッツウォルタ「こ、コーチ…?」 控え室の先客は、カンピオーネの監督となる人物:ジョアン・ウェンガーだった。 いま現在において正式には監督就任して居らず、厳密にはこの控え室に入ってはならない人間。 しかしその事に対して何かを言おうとする者は居なかった。 フィッツウォルタ(コーチが来た、という事は…) どういうつもりでこの控え室に現れたのかと、直後はその疑問に驚いたが… フィオッウォルタはすぐに事態を把握した。 即ちアルシオンの指示はコーチの物ではなかったのだと。 そして自分が糾弾する必要もなく、今から戦術修正が行われるのだと。
[324]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:40:30 ID:??? ジョアンはアルシオンの方を見ていた。 彼は目を伏せ、どこかとも判らぬ方へ顔を向けてこちらを見ようともしない。 アルシオンに何があったのかジョアンには想像もつかず、取り敢えず目の前の修正を急いだ。 ジョアン「私の指示は『パスのみでボール運びをする』だ…。 以前伝えた時と何も変わっていない。 前半終盤の事を問うつもりはない、後半を期待している。」 それだけ口にして、ジョアンは控え室の入口へ歩き出す。 自分の希望する事は以上であり、それに対して言葉は他に必要ないと思ったのだ。 ジョアンは提供された観戦室に戻り、後半が開始されるのを待つ…そのつもりだった。 それ以外の事は全て予想外だった。 アルシオン「…いいえ、ダメです監督。」 ピタッ 思いもかけぬ言葉、思いもかけぬ人物から発せられた言葉。 ジョアンはピタリと足を止め、声の出た方を振り向く。 勘違いや聞き違いであると思いたかった事だろう。 しかしアルシオンは今…先程とは違いジョアンの方を真っ直ぐに見据えていた。 アルシオン「それでは奴らを叩き潰せません。」 ジョアン「アルシオン…私はこの試合、相手を叩き潰すのが目的と言った覚えが無いが?」 『アルシオンは何を言っているのだろうか?』という思いが頭の八割を占めていた。 何が起こっているのか、何を言うべきなのか、彼が何を考えているのかジョアンは考える事が出来ず… ただ数日前にアルシオンに伝えた内容、その事実を確認するようにジョアンは問うたのだ。
[325]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:42:37 ID:??? それに対するアルシオンの回答は辛辣だった・・・ 少なくともジョアンにとって、それは耳を疑い、塞ぎたくなるような現実だった。 アルシオン「ジョアン監督、貴方は間違っています・・・・・・・・・二つの意味で。」 ジョアン「…どういうことだ、アルシオン?」 アルシオン「闘いとは敵を倒す事が目的…そしてフィオレンティーナは間違う事なき敵です。 しかもい今敵というだけじゃあない、奴等はWトーナメントでも敵になる相手… 勝ち続ける事が目的ならば、奴等は今日この場で完膚なきまでに叩くべきだ。 カンピオーネと二度闘いたくないと思わせるくらいに……それが一つ。」 ジョアン「・・・・・・もう一つは・・・?」 アルシオン「もう一つは・・・このチームにパス戦術など必要ない、という事ですよ。」 ジョアン「・・・・・・・・・・・・そう・・・か。」 何も言えなかった…ジョアンは何も言えなかった。 いつも素直に隣に座っていた、九年間以上連れ添った少年… 孫のように思いやり、時に厳しくサッカーを教えてきた特別な存在。 いつか何処かで擦れ違っていたのか、ボタンを掛け違えていたのか… それだけが頭をグルグルと廻り、ジョアンは言うべき事を見失っていた。
[326]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:44:13 ID:??? しかしアルシオンはジョアンの様子に構う事なく更に持論を展開させる。 アルシオン「考えても見て下さい、監督に教わったテクニックは素晴らしい物です。 各人は自分のポジションに必要な個人技を十ニ分に備えており… そして必要とあらば、フィールダー全員がチャンスメーク出来る突破力を持つ。 今更ドリブルよりも劣るパスワークだけで攻めるなど非効率…愚の骨頂ではないですか?」 ジョアン「………」 フィッツウォルタ「アルシオン、監督に対して口が余りに過ぎるんじゃないかっ!?」 シニョーリ「いやー、でもそうかもしんなくない? オレもドリブルで抜きまくった方が調ー子出るしさぁ。」 フィッツウォルタ「おっ…!」 クスタ「落ち着け、フィッツウォルタ・・・! それからシニョーリ、お前は少し黙っていろ。」 シニョーリ「むぐ・・・バタンキュー。」 ジョアンが黙って聞いている以上、選手達はその発言を最後まで聞かねばならなかったが・・・ フィッツウォルタは途中で我慢が出来なくなったのだろう、彼は途中で口を挟んだ。 内容について・・・はジョアンの領分というのもあろう、彼はその口の利き方に対して批判した。
[327]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:45:14 ID:??? しかしジョアンは反応せず黙りきった儘、シニョーリなどはアルシオンを是とするような茶々を入れる。 発現がズレているシニョーリにフィッツウォルタが頭を押さえて呆れている内に・・・ 彼の教育係(みたいな役回り)のクスタはシニョーリを畳んでしまう。 そしてアルシオンがその機を縫って再び発言を始め、フィッツウォルタはそれを止められない。 アルシオン「それにコーチ、彼等の中にオレを満足させるパスを出せる者… そしてオレの本気のパスに合わせられる者は一人も居ませんよ。 そんな関係でパスを交わし合うなど無意味です…オレは他者を信じない、期待しない。」 ジョアン「アルシオン…」 カルバリョ「ああんっ!?」 イスラス「…貴様……!」 グッ ディッテンベルガ「カルバリョ、イスラス! だがアルシオン、お前も何様のつもりだ!!」 いきり立つ選手とそれを止める選手。 当然ながら後者も落ち着いてなどいない。 だがアルシオンは腕のジェスチャーでそれを制し、最後の締めくくりまで一気に言ってのけた。 アルシオン「しかしこのチームは、各人が役割を果たせば最強のチーム。 彼等が自分の得意分野で全力を尽くすならば、オレは一定の信頼を置きますよ。 メンバーの一人一人が、他者に迷惑をかける事なく最強のパフォーマンスを見せる。 そうだ、それは敵がどんな戦術を見せてきてもチーム全員が個人技で叩き潰す… 監督、貴方が授けてくれた芸術的技術で叩き潰す…それがこのチームの正しい姿ですよ。」 全てを言い終えて、アルシオンはジョアンの方を強く見据えた。 カンピオーネ選手達の大半はジョアンの強い言葉を期待し待っていた。 ・・・が、ジョアンはその目を受け止める事が出来なかった。 若者の誤りを叱り、正しい道を示せば好いのに…それが出来なかった。 それほどに目の前の衝撃は大きく、アルシオンの存在がジョアンにとって重く重かった証明であった。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24