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私の巫女様
[884]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2012/03/04(日) 01:54:59 ID:??? どう見てもワンマン、或いはそれに順ずるチームへ疑問を投げ掛ける命ちゃん。 涼 「中の上…いや、上の下といった所でありますね。 サイドアタックを中心に組み立てればそこまで得点は難しくないであります。 しかし【鎌瀬 一】の万能性には驚くしかない、と言うチームであります。 スケールを小さくした【大空 翼】とも…まぁ、それは言い過ぎだとも言われているでありますが」 菜々子 「長野の翼ねぇ、なんだか不安なネーミングぅ〜」 涼 「まぁ、見れば判るであります。 ……しかし第三グラウンドでありますか、機材を動かす必要があるでありますね…」 がしゃんがしゃん、と手際よく撮影・集音機材を片付け始める。 どう見ても異様です、本当にありがとうございました。 菜々子 「涼ちゃん、機材以外は私達が持って行っちゃうから〜 ちゃんと追いかけてくるのよ〜?」
[885]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2012/03/04(日) 01:57:03 ID:??? 涼 「了解したであります」 菜々子 「じゃあ命ちゃん、貴女はこっち〜」 君代 「はい、おっととと」 菜々子 「れっつ、ごぉ〜★」 君代 「あ、アレだけの機材を持ってこれるんですかね…?」 当然の疑問。 菜々子 「持って来れなきゃ持ってこないわよぉ〜。 おうちには、もっと大掛かりなものもあるのよぉ〜?」 君代 「えっ!?」
[886]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2012/03/04(日) 01:58:42 ID:??? そう言えば手で持って行ける大きさのものしかない。 ……どうなってるの、この家族? 菜々子 「だからぁ、私達に出来るのは早めに行って〜… 場所を確保する事よぉ〜。どうせ私達が触っても、危ないのだしねぇ〜?」 君代 「な、なるほど……一理ありますね」 そう言った理由で一旦涼を置き、第三グラウンドへと向かうのであった……。 観客A「オイ、あの二人あの男置いて行ったぞ!?」 観客B「チャンスなんじゃね!?」 観客C「お前行けよ!ほら!」 観客A「Cこそ行けよ!何安全な所から楽しもうとか考えてんだよ!」 観客C「そ、そんな事考えてねぇよ!」 観客B「…言い争ってる間に消えたよあの二人」 観客A 観客C「「」」 どっとはらい。
[887]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2012/03/04(日) 02:00:02 ID:??? 今日はここまで。 明日は……試合、やろうと思えば…
[888]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2012/03/05(月) 00:09:46 ID:??? 君代 「今日は巫女の日ですよ!」(フンス) えへん、と胸を張って褒めて欲しそうに 自信満々の顔で言う光景。
[889]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2012/03/05(月) 03:19:17 ID:??? 第三グラウンド。 そこには片方の観客席にのみ、集中して観客が居る異様な光景が広がっていた。 それも―――全員、女。 君代 「……なんですかねこれは…」 菜々子 「いいんじゃないかしら〜…紛れ込めば隠れる必要もないわよぉ」 こそこそっ、と同姓の群れに紛れ込む二人… その同性達の目線は、全て大声で叫ぶ花真瀬中学校の10番に向けられていた。 鎌瀬 「やぁ! 今日は僕、【鎌瀬 一(かませ はじめ)】の 華麗なる一回戦突破を見に来てくれてありがとう!」 観客席 「キャー!」「鎌瀬様ー!」「愛してるー!」「抱いてェー!」 鎌瀬 一と名乗る男の煽りに乗って、同性同年代のファンたちが叫ぶ。 その光景を、いかにも苦々しそうに諏訪社中メンバーが睨みつけていた。
[890]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2012/03/05(月) 03:27:05 ID:??? 鎌瀬 「諏訪社中の皆! 悪いけど、今年全国に行くのは僕たち花真瀬中だ! でも安心したまえ!君達の分も僕が戦う!」 観客席 「キャーッ!」「カッコイーっ!」 鎌瀬 「ハハハハ! まぁ見ていてくれ!この鎌瀬一ある限り、花真瀬中に負けは無い!」 ハーハハハハ!となおも続く高笑いに二名どん引き。 諏訪社中イレブンからの熱い殺意がびしびし伝わってくる…。 君代 「……なぁんですかね、これは…」 菜々子 「私頭痛くなってきたわぁ〜…とんだ茶番ねぇ」 サッカーを見に来たわけであって、アイドルの公演など見に来たのではないのだ。 しかし実際に繰り広げられているのは、軽そうな頭から繰り出される軽そうなスピーチである。 顔は流石に読者モデルだけあって整っているのだが、それがサッカーの何に繋がるというのか…。
[891]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2012/03/05(月) 03:28:41 ID:??? 丁度その時、 絶え間ない黄色い声援の中を涼が歩み寄ってくる。 涼 「姉方様、良い場所に陣取ったでありますね… これなら捗るでありますよ……」 菜々子 「あらあらどうも〜♪」 来るや否や機材の設置を手際よく行い始める涼。 その佇まいは、一流の諜報員のそれである。 君代 「はえ〜……」 菜々子 「はい、命ちゃんこれ♪」 菜々子から渡されたのは、小さな小さな耳に付ける端子… 一言で言えばイアーホンだった。
[892]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2012/03/05(月) 03:29:46 ID:??? 君代 「い、イヤホン……」 チャ・ザ神 「(諜報部隊か何かなんですかねぇ……?)」 菜々子 「付けないと聞こえないわよぉ〜」 涼 「指向性があるでありますから、余計な音は聞こえないでありますよ… 霧が邪魔でよく見えないでありますね……」 きーり、きーりとカメラと双眼鏡を調整。 双眼鏡の調整が終わり次第菜々子に手渡され、バケツリレーで命ちゃんの手元へ。 ずしりと重い、決して安物には見えない…そんなものを霧の中手渡されてしまう。 君代 「あの…これ、水気はまずいんじゃ……」 涼 「乾燥窒素ガス入り防水モデルでありますから、安心して良いでありますよ」
[893]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2012/03/05(月) 03:36:28 ID:??? 君代 「ひぇっ……」 高級だとは思ったが、予想以上の高級さにびっくり命ちゃん。 菜々子 「確か短時間なら、水没してもオッケーよぅ♪」 君代 「さ、参考までにお幾ら万円で……?」 涼 「2、3万円だったでありますかねー…良くは憶えてないであります」 チャ・ザ神 「(ヒエエエエ〜ッ!)」 君代 「あ……そ、そうですか…大事に使いますね…」 チャ・ザ神様の悲鳴を脳裏で聞きながら、命ちゃんは誓った。 大 事 に 使 お う !
[894]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2012/03/05(月) 03:47:35 ID:??? 大事に大事にイヤホンを耳に差し、双眼鏡に手を掛ける… 見やるのは当然、コイントスを終えて睨み合う花真瀬中学校キャプテンの鎌瀬と… "NAGO"と名前を背負い、背番号1番の男だった。 鎌瀬 「キミが諏訪社さんのGKかな? 悪いけど、今日の僕は乗っててね……3点は貰うよ!」 名護 「……やれるなら…やってみるが良いでしょう。 魑魅魍魎跋扈するゴール前…名護啓介が、そこに居る」 鎌瀬 「…? 全然わからないけど、勝つのは僕たち花真瀬中だ! これだけは揺ぎ無いね!」 名護 「言っていなさい…… (一回戦位は勝たないと、部活動として名目が立たないんだよ…!)」 どうやらボール権を花真瀬中が取ったらしく、ボールを鎌瀬が中央に置く。 名護は悠然と、背筋を強く張って自陣ゴールへと歩みを進める… その名護へ。"ITOH"と名前を背負った中肉中背の男が名護に歩み寄る…。
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0ch BBS 2007-01-24