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【絶賛】キャプテン霧雨85【雌伏中】
[976]森崎名無しさん:2012/02/19(日) 13:08:15 ID:??? (これまでのあらすじ) テロルを起こしたネオゲンソーキョーを牛耳る悪魔的ニンジャ結社シンレービョーを打ち倒し、家族の復讐を果たすためニンジャスレイヤーKの戦いは続いた。 時にかつてのカマメシ・シンクロンした友人、ドS・ニンジャソウルを宿し闇に堕とされたビミ=サンを打ち倒し、 時にリア充ネタミの犠牲となった友人、シキガミ・ニンジャソウルを宿してハッピーな生活を送っていたフジ=サンをスキマ・ニンジャソウルの暴走のせいで 爆発四散させてしまい哀しみに包まれながらも ついに反シンレイビョー結社、『アンタイ・ドーキョー・メイレン・アービィー』……略してADMAのボス、ヒジリ=サンの力を借りて ついに狡猾なるシンレイビョーのアジトを突き止めたのだ!
[977]森崎名無しさん:2012/02/19(日) 13:11:42 ID:??? 一気に決着を付けるべく闇夜を駆けるニンジャスレイヤーK! だが、アジトにはシンレイビョー最強のニンジャ四天王、シンレイフォォー!が待ち受けるは必至! だが、そんなものはコトワザに言うところの『ビッグ&スモールは意外と効率が悪い』に過ぎない。狙うはただ一つ シンレイビョーの首魁であり、カネキドの両親の命を奪った男『セウトク・タニシ』の首!
[978]森崎名無しさん:2012/02/19(日) 13:14:10 ID:??? (以下本編) ネオゲンソーキョー新市街にそびえ立つホウリュウバビロン。新市街最大級のビルであると同時に、新進気鋭の金融系コーポ『ガコウジ・ファンド』の 本社ビルでもある。このビルは20階を1F単位のブロックとし、それを五つ重ねて100階建てのビルと成す特異な構造をしている。 これはかつて平安時代後期に訪れた冒涜的暗黒時代『バサラファイナルアベニュー』で活躍した伝説的ダイミョー、マツギリ・ワンデーによって 放火され焼失した伝説の建造物ファイブスタックを模した構造である。 この古代のロマンを現代に再現した建物に今二人の女性が取り残されていた。これからバサラファイナルアベニューをも超えた 古事記に記されたマッポーの世の顕現が始まることも知らずに……!
[979]森崎名無しさん:2012/02/19(日) 13:17:18 ID:??? 「あーあ、ついてないなあ。こんな日に限って雨が降るだなんて。ね?タナケ=サン」「仕方ないですよマツマエ=サン。幸いカキノタネは食べ放題ですから ゆっくり雨が止むのを待ちましょうよ」大人しそうな方の女性タナケ=サンの消極的な意見に、活発そうなボーイッシュな方の女性マツマエ=サンが 悪戯っぽい笑みを浮かべる。「やめといた方がいいよ。そのカキノタネって食べたか記録されてて、最終的にサラリーから引かれるんだってさ」 「マッサカー」標準的OLの受け答えをしながら、十回穴に手を入れれば三回は蛇に噛まれるという類いの冗談とわかっていても、 タナケ=サンはこの会社なら有り得るかもと内心冷や汗をかいていた。このガコウジ・ファンドはいわゆるカチグミ・サラリマンの属する優良企業だが、 その実はパードゥン?オダイカン的過酷な労働環境を誇っていた
[980]森崎名無しさん:2012/02/19(日) 13:19:06 ID:??? この会社に属する人間は定期的に手当どころか記録にすら残らない長時間の残業行為を強制されるのだが、 今日の彼女らはついていないことその残業行為中に上司の犯した ミスのフォローを押し付けられて、二人っきりでさらなる残業行為を行っていたのである。 そしてその内にバイオ・ウンザンから降り注ぐ重金属酸性雨がもっとも強くなり、濃硫酸すら伴う死の時間帯、通称『オヤジ・スウェット』を迎えてしまい 仕事を終えてもホウリュウバビロン一階の社員用休憩室に足止めを喰らっていたのである。 先程から軽口をたたき合いながらも、彼女たちの心は不安でオーバードーズ寸前だった。二人は残業の事実を隠蔽する為に 存在しないという扱いを受けている。その為社内では決められた区画以外を動けば無人警備ロボに容赦なく射殺される 当然何か緊急事態が発生しても外部に連絡することなど、モッテ・ザ・クエスチョン!
[981]森崎名無しさん:2012/02/19(日) 13:21:17 ID:??? また、通勤時には目撃されないようにビル地下の下水道を通らなくてはいけないのだが、重金属酸性雨が降り注いだ後の地下は 大変キケン!サンズ・リバーの直前にあると言われるヨモツ・ブロードウェイのごとし! 会社に泊まり込みなど当然許可されず 今からでは家に着くのは深夜はおろか明け方であろう……そしてまた出勤だ。それも無事に帰れればの話である。 こんな時、マツマエ=サンはいつも故郷のフラノ・タウンを思い出す 極北の地にあるフラノは毎年野生化したバイオ・クマ−による死者が絶えず、その生活も貧しいものだったが、ごまかしだらけの都会とは違いその 生活には助け合いの心があり、都会のカチグミ・サラリマン同士が 互いの利用価値を確かめ合う為に行う口先だけのユウジョウ・リチュアルとは違う真のユウジョウ!があった あの時、村の川にオーガニック・シャケが流れ込んで来なければ、そしてそれを国の役人に気づかれなければ今頃もフラノは存続し、 マツマエ=サンも大自然育ち故の特異なIRC適応力を見込まれ、この会社に押し込まれるようなことはなかったであろう
[982]森崎名無しさん:2012/02/19(日) 13:25:51 ID:??? 過去を振り返っていたマツマエ=サンだが、ふと隣を見るとタナケ=サンが自分以上に青ざめた顔をしているのに気づく マツマエ=サンはこの都会育ちとは思えないほど純朴な後輩を気に入っていたが、たとえ相手が違っていても同じように気遣っていただろう 「大丈夫だよ、タナケ=サン。今までだってこんなことチャメシ・インシデントだったじゃないか。今日も何も起こらず、家に帰れるって」 気休めでしかないが、マツマエ=サンの気遣いは確かにタナケ=サンに届いた。タナケ=サンの表情が緩む。だが次の瞬間! 休憩室のドアが叩き破られ、そこから現れたのはサングラスをかけているが同じ顔をしたダークスーツの群れ! 彼等は神をも恐れぬ生体実験を繰り返し、日本を支配するバイオテック系暗黒メガコーポ『ヤゴゴロ=サン製薬』の量産ヤクザ兵士 クローンタカスギ10874(デバンナシ)型である!
[983]森崎名無しさん:2012/02/19(日) 13:28:12 ID:??? 「シャッコラー!」「ナンコラー!」彼等の口から飛び出る恐るべきヤクザスラングは、一般人の遺伝子に恐怖記憶として刻まれている! 「「アイエエエエエ!!」」二人はなすすべもなく中央エントランスホールへと引きずり出されてしまった! 二人を待っていたのはキモノを着たオカッパヘアーの小さな少女だった。しかし、彼女の身に纏う雰囲気、特に頭を飾るバイオ・ウツボカズラが 彼女がカタギではないことを示している!そう、彼女はシンレイビョーと協力関係にあるエンマヤクザ・クランのヤンク・ヘッド、ヒエダ・AQNだ! 「さて、貴女がたはどうしてこんな所にいるのですか?今日はこのビルには警備ロボ以外は誰もいないと聞いていましたが……」 両脇ををクローンタカスギにホールドされた二人にAQNの尋問が始まった。怯えながらも今の状況をできるだけ丁寧に伝える二人……だが 「嘘オッシャイ!」AQNが手に持った乗馬鞭を地面に叩きつける!コワイ!「アイエエエエエ!」「嘘じゃありません!嘘じゃありません!」 必死の言い訳を繰り返す二人を見て、AQNの顔がサディスティックな笑みを浮かべる 「もしその話が本当だとしても、私に無駄な手間を取らせたことは許せませんね……とりあえず貴女たち、ドゲサしなさい」 ドゲサとは、路上にこぼれ落ちた犬の小便を舐めさせられるのと同じくらいの屈辱的行為である!
[984]森崎名無しさん:2012/02/19(日) 13:30:40 ID:??? 実はAQNはこの二人が単なる一般社員であることを知っている。彼女はクランのボスであるヤマダナドゥから今夜ホウリュウバビロンに 敵対ヤクザクランのデイリがあることを知らされ、オヤジスウェットの中を対重金属酸性雨用装備を着込んでわざわざやって来たのである そのストレスを晴らす為、本来ここにはいない職員をいたぶって楽しもうというわけである。何たるムホー!何たるハレンチ行為か! 「い、嫌です!私たち何も悪いことしてないのに何でそこまでしなくちゃいけないんですか!?」 ついにたまりかねたマツマエ=サンが抗議の声を上げる。彼女の高潔なる魂は理不尽な暴力に屈することを良しとしなかったのだ! だが、その抵抗はセンコの前の蚊のごとくはかない! その言葉を聞いたAQNはキモノの袖口からアンプルを取り出す。「この中にはヤマザル036が入っています。聞いたことあるでしょ? ヤマザル036……」 その言葉を聞き二人の顔が青ざめる。ヤマザル036……それは市民の間で噂される非合法プロレスリングで使われるドーピング剤である! これをドープされたものは重篤な知能障害と共に頭が丸坊主になり強靭な顔面を得るいわゆる『バイオ・イシザキ』と化してしまうのだ! 「黙って私の言うことにハイ、ヨロコンデーしていればペットにした後飽きたらオイランとして売り飛ばすくらいでカンベンしてあげるつもりでしたが… 流石にそんな生意気な口を聞かれては、ちょっと考えちゃいますよね。何なら、そちらの子ともども………」 「ま、待って!私はいい!でもタナケ=サンは解放してあげて!」「駄目です!マツマエ=サン!」二人の様子を見てAQNが鼻を鳴らす。 「そういうのはいいから、さっさとドゲザして私を楽しませて下さいよー」 エアー・ディール!一切の容赦ない言葉にマツマエ=サンの顔が歪む! ああ、このまま二人は蹂躙されてしまうのか!?
[985]森崎名無しさん:2012/02/19(日) 13:35:16 ID:??? だが、次の瞬間! 「Korassoi!!!」不意に禍々しくも躍動的な掛け声が響き渡ったかと思うと、ホウリュウバビロンの周囲を囲んでいた エンマ・ヤクザクランの兵員輸送車が次々と爆発を起こし、その周辺で歩哨をしていたクローンタカスギを吹き飛ばして行く! 「ナニゴトー!?」困惑し辺りを見渡すAQNの一瞬の隙をついて二人の足元に空間の歪みが生じ、そのスキマに飲み込んでしまった。 その場から消失した二人にさらなる驚きを感じる間もなく、 最後に爆発した輸送車から飛び出してきた赤紫の弾丸がエントランスホールの窓を突き破った! その影は飛び散るガラスをものともせず前方に3回転宙返りを決め、さらに6回の側転からエントランスホールの中央に立つと 今度は5回のバク転から2段ジャンプを行いエントランスホールの吹き抜け……皆を見下ろせる場所に 降り立ちオジギを決めた! 「ドーモ、はじめましてエンマヤクザ・クランのみなさん。ニンジャスレイヤーKです。オヌシラの所業はスキマ・ビューを通じて全て見せてもらった。 確かにニンジャではないが、見逃す理由もなし。ニンジャは無論、シンレイビョーに連なる者、ことごとく殺すべし」 (「ネオゲンソーキョー・イン・フレイム」#1終わり。#2へ続く) 一回で完結させられず申し訳ありません。続きは近日中に必ず……
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0ch BBS 2007-01-24