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【闇のオーブ勢】ファイアーモリブレム36【分裂?】
[469]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/03(金) 00:01:59 ID:??? 地下道を抜けたイスラスは、ここ数ヶ月共に過ごしてきたルームメイトたち…… 闇のオーブの呪縛にとらわれアカネイア大陸に拉致された者たちがいる郊外の隠れ家を訪れる。 イスラス「…………まぁ、予想はしていたがな」 イスラスを迎える3人の表情は必ずしも歓迎を表すものではなかった。 心配をするバビントン、困惑するストラット、そして敵意を向けてくる中山の視線を詰めたい表情で受け入れる。 中山「どういうつもりだイスラス!何故森崎の指示を無視した!納得の行く説明をしてもらおうか!」 バビントン「な、中山…お、落ち着いてよ…」 ストラット「おい、気持ちはわかるがそんなに怒鳴るなよ。…まぁ、後味の悪い仕事だったんだ。 やりたくねぇって気持ちは分かるさ。しかたねぇよな、うん。 だがよ、一刻も早く綺麗な体で元の世界に帰るためにはもうちょっとだな……」 イスラス「綺麗な体、か。あの下衆どもの思惑に踊らされた挙句人道を外れることをさせられて綺麗でいられるものかよ」 下衆という言葉に対し、中山がぴくりと眉をひそめる。それを抑えるようにストラットが少し声量を荒らげて言う。 ストラット「だから!割り切れって言ってんだよ!自分の意志を貫き通すのは立派さ。結構結構。 だがよ、今は素直に従うしか無いじゃねぇか。無理に逆らえそうな相手じゃないってことはお前だって分かるだろ!?」 自分たちの生活の全てを管理し、束ねる怪しげな呪術の数々を使いこなすガーネフという存在。それだけではない。 何よりも闇のオーブに染まった自分たちの力や精神の制御のための『仮面』という命綱に縛られているのだ。 イスラス「……ハッ。そんな後ろ向きな考え方が間違ってるのさ。 傷つきたくない、苦しみたくないからと逃げに逃げ続けてきたアンタにはお似合いだがな」 ストラット「なっ……テメェ!!今なんつった!?」
[470]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/03(金) 00:03:14 ID:??? イスラス「逃げに逃げ続けてきたアンタにはお似合いだって言ってんだよ。 くだらねぇ。抗う勇気も無しに、分かったようなことほざくな」 ストラット「テメェ…!表出ろ!前々からそのすかした態度が気に食わなかったんだ!」 昔のトラウマを無法に傷つけられたストラットの怒りに火がつく。一触即発の雰囲気にバビントンは取り乱す。 バビントン「ちょっと止めてよ二人とも!喧嘩なんて見たくないよ! 中山、キミからもなにか言ってよ。二人を止めなくちゃ」 狼狽え続けるバビントンの言葉など耳に入っていないように、中山は虚ろな目でいがみ合う二人の姿を眺めていた。 中山「(……俺は辛い現実から目を逸らし、逃げることを望んでいた。 森崎を破滅のツボで傷付け、アイツの夢を壊してしまったことから 逃げ出したい一心で。それでこの世界に誘い込まれた。そう思っていた。 だけどアイツは、森崎はそんな俺を許してくれた。気にするな、また一緒にサッカーしようなと)」 その森崎が自分を信頼し、頼み込んでくれたのだ。自分の偽者を倒し、失った力を取り戻してきてくれと。 だがその願いは他人を貶め、不幸にすることで幸せを手に入れる後味の悪いものばかりだった。 元より気が優しく、気のよい友人たちに囲まれてきた中山の良心が痛まないはずはない。 中山「(だけど俺は…森崎を助けてあげたい。アイツの苦しみを少しでも取り除いてあげたい。 そのためだったら自分の手が汚れても構わない。だけど……他の皆は……)」 ガッシャーン!ドンガラガラ!バゴォッ!! 気がつけば取っ組み合いが始まっていた。体格にまさるストラットが優勢に見えるが、 イスラスは華麗なフットワークでうまく攻撃を避け、捌いている。 ストラット「テメェに……俺の気持ちが分かってたまるか!この冷血漢め!」
[471]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/03(金) 00:04:43 ID:??? イスラス「分かるかよ!望んじゃいねぇのにこんな力を与えられた理不尽さが俺は先に出てんだよ!」 ストラット「悪いかよ!助けが欲しかったんだよ!親友を傷付け、仲間を傷付け……! チームの皆、世話になった人も何もかも台無しにしちまったんだ、俺は……!」 イスラス「その償いが他人を陥れることかよ!舐めてんじゃねぇぞテメェ!」 ストラット「俺だってこんな汚いことに手を貸すのは嫌だ!気に入らねぇよ!」 イスラス「だったら辞めればいいだけだろ!わからず屋が!」 ドッシーン!ボコボコッ!ガツーン!! ゴロゴロと組んずほぐれつしたところで、ストラットがイスラスに馬乗りになる。 すぐに振り解こうと足腰に力を入れようとするが、イスラスは動きを止めた。 それは、ストラットが泣いていたからだ。ボロボロと大粒の涙を零し、拳を震わせていたからだ。 ストラット「……償いたい奴がいるんだよ……自分の手が、汚れに塗れようとも…… 俺の犯した罪はこんな事で晴らせるほど軽いものじゃねぇ…… お前にだって居るだろ。そんな奴が、一人くらい……!」 イスラス「…………」 イスラスの幼い頃の遠い遠い記憶。自分と同等。いや、それ以上のスピードで先を走っていく金髪の少年。 追いつけない自分を気遣うように、後ろを振り向くはにかんだ顔。だが、その顔ははっきりと見えない。 何かの激しい逆光が、彼の顔を覆い隠す。耳障りの騒音。つんざく悲鳴。届かない手。そして――。 イスラス「そうだな。その為に、もっと力が欲しい、強くなりたい。俺たちはそんな志の元で集まった……」 バビントン「そうだよ。色々思う所があるかもしれないけど、今はとにかく早く地球に帰ることを目標にする。そう決めただろ?」
[472]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/03(金) 00:05:59 ID:??? バビントンの仲裁で少し落ち着きを取り戻したストラットが、先ほどの乱闘で転がったイスに腰をかけてつぶやく。 ストラット「……間違ってるかもしれねぇのは分かってんだよ。誰だって出来ることなら清く生きていたいに決まってる。 でも、願いを叶えるために。目的を果たすためにそうしなきゃいけない状況しか残されてないのなら、 お前はどうするかって話なんだよ。自分の非力さを受けいれ、それでもお前は自分の意志を貫こうってのか?イスラス」 バビントン「(ディアスに負けない力が欲しい。チームの力になりたいという願いを叶えてくれた。それがこの、闇のオーブの力……)」 中山「(サッカーの才能のない俺が一流の世界で戦っていくための唯一の手段。それがこの、闇のオーブの力……)」 自分の思いを果たすために。夢のためならば、納得の行かないことでもやり遂げ続ける意志を持ち続ける勇気。 たとえ進むべき道が違おうとも、ここに集まる若者たちは皆純粋に己の意志を胸に抱き戦い続けてきたのだ。 イスラス「……何の後悔が無いって言うのは嘘になるな。だが、俺は俺のやりたいようにやる。今までも、これからもな」 ストラット「……そうかよ……」 イスラス「ああ、そうさ……だから俺はここを」 グー。 なにか言いかけたイスラスの言葉を、誰とも知れぬ腹の虫が邪魔をする。 ストラット「……とりあえず飯でも作るか。腹が減っちゃ落ち着いて話もできやしねぇ」 イスラス「またパスタか」 ストラット「気に入らねぇか。だったら隅っこで埃と水でも食ってろよ」
[473]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/03(金) 00:07:33 ID:??? イスラス「…いや。常に俺好みの硬さを出すアンタのパスタは嫌いじゃないさ」 ストラット「……そうかよ」 バビントン「僕も手伝うよ。中山も、ほら」 中山「え、でも俺料理はあんまり…」 バビントン「いいからいいから、ね!」 普段はおとなしいくせにこういう時に強く我を押し出せるバビントンの図太さに思わず吹き出す3人。 心の奥ではわかっている。もうイスラスは自分たちとは違う意志を持ってしまっているのだと。 でも今は。今だけは。短い間ではあったが確かに重ねられた絆を確認しあうように乾燥パスタを茹でる作業に没頭するのだった。 イスラス「(中山、ストラット、バビントン。それがアンタらの意志なら、今は何も言わない。 だから俺は、お前たちが納得の行く方法で戦い、そして強引に新しい選択肢を用意させてやるさ)」 数時間後。一人の男が小屋を出ていくのと入れ替わるように、一人の男が小屋の扉を開こうとしていた。 ナポレオン「(……本当にこの場所に俺の臨むものがあるってのか?つーか、ウマそうな匂いだなこの小屋)」
[474]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/03(金) 00:09:17 ID:??? 〜アリティア城・離宮〜 試合の観戦を終え、双方様々な想いを抱えつつ宿舎がわりの離宮へと帰り着く。 昨日と同じく、午後は自由時間を設けておりあちこちで交流会が行われているという。 中里「それでは拙者はこれにて。巻物のこと、頼んだでござるよ森崎殿」 森崎「ああ。機会が合えば渡しておくぜ」 中里「しからば御免。さて、まずは試合後の汗を流しにでも行くでござるかな…」 明らかに別件が目的であろうニヤケ顔の中里を見送り、森崎は自分も自由行動の選択をする。 ☆どうしますか? A アリティア選抜の宿舎に行く B 南葛ウイングスの宿舎に行く C 東邦タイガースの宿舎に行く D アリティア王宮に行く(代表落ちの仲間やブレーメン組がいます) E 適当に一人でぶらぶらしてよう(ランダムで誘いを受けます) 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。 ============ 短いですが一旦ここまで。
[475]森崎名無しさん:2012/02/03(金) 00:10:31 ID:B7mHUZ+M B シェスターへの巻物は地球に戻ってからでも渡せるだろうが、 早田のフォローはさっさとやらないとマズイ気がする
[476]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/03(金) 00:13:14 ID:??? あー!また選択肢が一つ抜け落ちてたー! 申し訳ありませんが、改めて投票をお願いいたします。 ============ ☆どうしますか? A アリティア選抜の宿舎に行く B 南武フースバルの宿舎に行く C 南葛ウイングスの宿舎に行く D 東邦タイガースの宿舎に行く E アリティア王宮に行く(代表落ちの仲間やブレーメン組がいます) F 適当に一人でぶらぶらしてよう(ランダムで誘いを受けます) 2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
[477]森崎名無しさん:2012/02/03(金) 00:17:38 ID:JTQIcdWM B
[478]475:2012/02/03(金) 00:18:25 ID:B7mHUZ+M B あー、なんかおかしいと思いつつも気づかなかった。そういうことかw 正直フースバルとウィングスはどっちがどっちなんだか・・w
[479]森崎名無しさん:2012/02/03(金) 05:32:34 ID:??? カインに飯をおごる約束はどうしようか?
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0ch BBS 2007-01-24