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【予測不能な】11人の戦士たち2【イレギュラー】
[264]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/10(土) 23:23:32 ID:??? ダークドリーム「それーっ!!」 バッ! バシィッ!! レティ「な、なにィ!?」 佐野「えぇぇぇ!?」 今日の試合トップ下として出場をしていたダークドリーム。 本来はパスカットはいまいち苦手な筈の彼女は、ここでなんとオーバーヘッドキックの体勢でパスをカットするという離れ業を見せたのだ。 幻想入りをした初日、サッカーの事を楽しくないものだと思っていた彼女に、1人でボールを蹴っていては面白いも糞も無いと教えた佐野。 その佐野が見せたオーバーヘッドキックは、佐野が思っている以上に彼女にとって憧れの技だった。 未だにシュートにおけるオーバーヘッドキックは完全に出せないものの、そのフォーム自体は何度も練習しているもの。 この土壇場で、頭では届かないと咄嗟に判断すると彼女は空中で即座にオーバーヘッドの体勢に切り替えてカットしたのである。 ポテッ コロコロ ダークドリーム「あ、駄目だ、取れなかった……」 佐野「な、なんちゅう奴だ……(オーバーヘッドでパスカット……? んなもん聞いた事ねーぞ)」 レティ「くっ……(また彼女ね……)」 このオーバーヘッドパスカットは選手、観客、実況の度胆を抜いたものの、しかしダークドリームは完全にボールをカットできていなかった。 つま先だけでボールに触れようとしている以上それも仕方のない事で、ダークドリーム本人は落胆をするのだが……。 パスを放ったレティの方がよりショックは大きく、表面上は平静を装いながらも内心はひどく動揺をしながら守備に戻る。 そして、零れたボールはいち早くクーガーが確保。 その後ようやく気を取り戻した佐野の指揮のもと、イレギュラーズは無理せず時間を稼ぎ。 残り少なかった時間は消化され、こうして前半戦は終わったのだった。 ピッピィーッ!! 前半終了! イレギュラーズ 2−0 1ボスチーム
[265]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/10(土) 23:24:44 ID:??? 霖之助「ここで前半終了の笛が鳴ったぁ〜! 1ボスチーム、残り少ない時間を使って何とか1点を返そうとしましたが攻撃は実らず! 2−0のままハーフタイムに突入します!」 観客「うが〜っ、レティさんのパスが通らないのか!?」「これはもう駄目かもしらんね」 「それでもナズーなら……1ボスながら5面中ボスのナズーならなんとかしてくれる……!」 佐野「ふー、やっと前半終わったか……クーガーさん、スタミナ大丈夫か?」 クーガー「問題ねぇよ。 オラ、それよりベンチに戻るぞ。 必要な時に休むのもまた重要な事。 このハーフタイムの時間、一分一秒も無駄にはするな」 佐野「ほいほい……っと。 ん?」 審判の笛が鳴り前半終了となると、佐野は大きく伸びをしながらため息を吐いた。 その後、体力的に不安の残るクーガーの様子も心配するのだが、見た感じは本人の言うように問題は特に無さそうであり。 ハーフタイム中にアイビスの怪我を霊夢に改めて診て貰えば、チームのコンディションは万全になりそうである。 そうして佐野はいち早くベンチに戻るクーガーの背中を見つつ、自身も後を追おうとするのだが……。 滝「………………」 佐野「…………滝さん」 その際、1ボスチームの外来人――滝と交錯し、視線を交える。 滝の表情は正に真剣そのもので、睨みつけるような眼光に思わず佐野はギョッとしながら名を呼ぶのだが。 滝はそれに応える事もなく、レティやナズーリンと共に1ボスチームのベンチへと向かってゆく。 佐野「(……そういや前半殆ど滝さん出番が無かったしな。 苛立っても仕方ないか……)」 前半、アイビスに怪我をさせた事以外は特にこれといって見せ場の無かった滝。 ナズーリンやレティといった他の主要メンバーは目立っている中で彼だけが成果を出せていないのが現状である。 それは滝本人が誰よりわかっており、だからこそ滝はあれだけ鬼気迫る表情で佐野を睨んでいたのだろう。 佐野「(こりゃ後半の滝さんには要注意かな……。 ふんどし締めてかからねぇと)」 改めて気を引き締めつつ、佐野は1人そう考えると自分もまたベンチに戻ってゆくのだった。
[266]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/10(土) 23:25:51 ID:??? −J−H− J佐野 630/800 Hブースター 645/800 −−−−− −−I−− Iダークドリーム 700/800 G−−−F Gアイビス 590/600 Fクーガー 395/500 −−E−− E水銀燈 785/800 C−D−B Cレイ 800/800 D剣崎 900/900 Bユーノ 750/750 −−A−− Aカイン 800/800 −−@−− @律子 700/700 ※前半終了時点でのイレギュラーズのガッツ(ハーフタイムで200回復をします)
[267]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/10(土) 23:27:14 ID:??? 佐野「霊夢ちゃん、アイビスさんの治療頼むぜ」 霊夢「もうやってるわよ」 ベンチに戻った佐野がまず始めに行ったのは、アイビスの怪我の治療を改めて霊夢にしてもらう事だった。 滝の反則を受けて負傷したアイビスは一応の応急処置を受けたものの、それはあくまでも一応。 短い時間で行ったものである為最低限度の治療しか出来ておらず、 この試合を戦い抜く為にも、また明日から続く練習に影響を与えない為にもこのハーフタイムでしっかりケアをしておきたい所である。 しかし、佐野が頼むより早く霊夢はアイビスがベンチに戻ってくるなりすぐに治療を始めていた。 わざわざ言わずとも的確な行動をとってくれる辺り、実に頼れる存在だと佐野は霊夢に感謝をしつつ。 自身もベンチに座り、スポーツドリンク(香霖堂提供)を飲みながら体力の回復を図る。 佐野「ふぁー……生き返る……」 ブースター「キュー……」 ユーノ「佐野君たち前線の皆はかなり走り回ってたし、だいぶ疲れてるみたいだね。 僕たちDFやGKは殆ど出番が回ってこなかったからそれ程でもないんだけど……」 佐野「攻撃陣が体力余って守備陣が疲労困憊って状況よりはずっといいよ。 それにまだ結構体力に余裕はあるからな。 試合時間が30分ハーフだからこれくらいで済んでるけど、45分だともっとひどい事になってるぜ」 ちろちろと舌を出して皿に入れられた動物用スポーツドリンク(香霖堂提供)を飲んでいるブースターを横目で見つつ。 佐野は労ってくれるユーノに軽口をたたきながら、前半を振り返る。 佐野「さぁて……なんとか2点を取って突き離したが、まだ安全圏内って訳じゃねぇよな」 レイ「ん? 相手は守備型のチームだから、これくらいとりゃ安心できるんじゃないのかい?」 佐野「確かにここから30分で逆転される事は無いかもしれんけど、同点にされる可能性はあるぜ。 1ボスチームのFWは確かに霊夢ちゃんの言うようにブースター程の威力のシュートは撃てねぇみたいだけど、 それでも点を奪えないってレベルじゃなかったし、実際前半撃たれた1本は危なかった」 律子「そうね……確かにカインさんがいてくれなければあのシュートは止められてなかったわ」
[268]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/10(土) 23:28:31 ID:??? 何度も言われているように1ボスチームは守備が主体のチームである。 だが、攻撃力が皆無という訳ではない。 両サイドハーフの突破力は前半戦ってみた通りに凄まじいのだから、流れが傾けば一気にチャンスを作られ続ける可能性がある。 そうすれば30分の間で2点を返される事だって考えられない事ではないのだ。 霊夢「相手は幻想郷最下層の弱小チームとはいえ、こっちは出来立てほやほやの素人チームだもの。 この2点のリードも、運が多少こちらに味方してくれた結果でしょうね」 剣崎「まぁ奪えた2点も、上手く零れ球をフォロー出来た末のラッキーゴールみたいなもんだしな」 カイン「ふむ……ならば前半を終えた所で、更に後半を戦う戦術を練るべきか……?」 律子「前半を戦うまでは聞いた情報をもとに作戦を立てるしか無かったですけど、 今は実際に相手の実力をある程度計る事が出来ましたからね。 ここで改めて対策を練るのは必要な事だと思います」 佐野や霊夢の言葉を受けて、一部を除いたイレギュラーズメンバーも気を引き締める。 そして、妙に嬉しそうな表情をする律子が対策を興じるべきだと発言すると、 それぞれが互いの顔を見ながらさてどうしたものかと頭を悩ませ始める。 ユーノ「問題はどういう方向で後半の戦いを進めていくかだけど……佐野君はどう考えてるの?」 佐野「ん? そうだな……」 律子「………………」 A.「更に追加点を狙うように動いていくべきだな。 3点差に出来れば安心だし、前に押し込めればそれだけ時間を稼げる」 B.「追加点は狙いたいが深追いのし過ぎは禁物だな。 2点差があるのは事実なんだから、無理のしすぎは良くない」 C.「とにかく点を取られないよう守るべきだな。 相手は2点差を返そうと必死になる筈だから守備を固めないと危険だ」 D.「なーんも考えてない!」 E.その他 自由投票枠 先に2票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
[269]森崎名無しさん:2012/03/10(土) 23:32:09 ID:yr6z/H3w B
[270]森崎名無しさん:2012/03/10(土) 23:34:14 ID:FJLVINDM B
[271]森崎名無しさん:2012/03/10(土) 23:37:03 ID:??? まずは初勝利こそが重要ってことで
[272]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/11(日) 00:19:56 ID:??? >B.「追加点は狙いたいが深追いのし過ぎは禁物だな。 2点差があるのは事実なんだから、無理のしすぎは良くない」 ==================================================================================================== 水銀燈「無難ねぇ、面白くないわぁ」 佐野「無難、大いに結構。 勝つ為に最適な指針って事だからな」 更なる得点は狙うが、かといって攻め気を出し過ぎる訳でもなく守備も固める。 それは無難とも言える判断ではあるが、この場面では最善の策であるだろうと佐野は考えた。 気を衒い過ぎて失敗をしては何の意味も無い、つまらなかろうと勝利の為に全力を尽くすのが何より大事なのである。 佐野「守備に関しては今の通りでも問題は無いだろ。 1ボスチームの基本はサイドアタックだ。 サイドハーフがボランチの水銀燈と……間に合わなきゃ水銀燈とサイドバックが連携してあたればいい。 問題は攻撃に関してなんだが……」 律子「それについて、素人考えなんだけど意見いいかしら?」 佐野「ん? あ、ああ……どぞ」 守備は現状のままが最善であると考え佐野は特に守備を変えず、次に追加点を取る為の攻撃法を考えようとする。 と、ここで挙手をしながら発言許可を求めたのは秋月律子。 一応サッカーのある世界から来たものの、サッカーについての知識は殆ど無かった筈の彼女の思わぬ行動に佐野は若干驚きつつ。 とにかく意見があるというのなら聞いてみようと、発言を促す。 すると律子は一度くい、とメガネを上げてから咳払いをしたのち、 右腕は胸の下に、左腕はその手のひらの上に乗せる形にしながら顎を持ちつつ口を開く。 律子「前半戦見ていた限りだと、やはり1ボスチームの守備の要はレティさん。 彼女の前にはブースターのシュートもダークドリームのシュートも通用をしなかったわ」 ブースター「キュィー……」 ダークドリーム「うー、おでこシュート自信あったんだけどなぁ」 まず律子は目下の問題点を洗い出し、対策を練るべき相手を挙げた。 レティ=ホワイトロック。 ここまでイレギュラーズは2点を奪っているが、その2点はいずれもレティがゴール前で体勢を崩していた時に奪ったもの。 そして、レティがいる時は常にシュートは止められており、彼女がゴール前にいる限りイレギュラーズが追加点を奪うのは難しいと言える。
[273]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/11(日) 00:21:12 ID:??? 律子「それはつまり逆を言えば、レティさんさえいなければゴールを割る事はそう難しくないという事。 ……特にブースターのシュートなら、入る可能性は非常に高いでしょう」 レイ「理屈はわかるがどうやってあいつをゴール前からどけるんだい。 頼んだ所でホイホイ退いちゃくれんだろ?」 剣崎「そうだな。 問題になるのはどうやってレティをかわすかだ」 レティがいる時はゴールを奪えず、レティがいない時はゴールが奪えている。 ならばどうにかしてゴール前からレティをどかしさえすれば、ゴールを奪える可能性はぐっと高まる。 律子の説明はわかりやすくもあったが、しかし、説明した内容は極当然の事実。 そのような事は今更言われずともチーム内の大多数がわかっており、どうやってレティをかわしてゴールを奪うかが肝要なのである。 一同は律子の真意を図りかねるも、律子は笑みを崩さず更に説明を続ける。 律子「退いてはくれないでしょうけど、注意をひきつける事は可能だと思いますよ」 アイビス「……どうやって?」 律子「ダークドリームを使うんです」 ダークドリーム「……え、私?」 不意に名を呼ばれたダークドリームはきょとんとした顔で律子を見つめ、律子は一度頷き肯定をする。 そして、これを見ていた佐野はようやく合点がいったようにポンと手を叩き口を開いた。 佐野「なるほどな、ポストプレイ使うのか」 律子「ええ」 カイン「空中戦……!」 クーガー「およびじゃねぇよ、座ってろ」 一部空中戦に絶対の自信を持つ者が立ち上がりかけたものの、すぐに突っ込みを受けベンチに座したのでここはスルーをしておく。 ポストプレイ。 ゴール前で敵をひきつけ、味方のマーカーを減らしチャンスを作る行為。 強力なDFをかわす手段として有効なそれをつかえば、確かにレティをかわしてブースターはシュートに行けるだろう。 だが、問題はもう一つ残っている。 それは本当にレティがダークドリームに食らいついてくれるだろうかという点である。
[274]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/11(日) 00:22:16 ID:??? 佐野「それは俺も考えたけど、レティさんが釣られるかどうかがわからんぜ。 もし無視されたら意味がねぇ。 落とした所をタックルで奪われるだけだ」 律子「そうね。 でも、無視される可能性は低いと思うわ」 佐野「どして?」 律子「さっきのダークドリームのヘディングで、相手はダークドリームを得点力のある選手だと認めた筈だもの。 なら、無視なんて出来ないでしょう?」 しかしこの問題は、前半でのダークドリームの好プレイが全て解決してくれた。 水銀燈のパスを受け、ヘディングでゴールを狙いにいったダークドリーム。 その威力はレティが辛うじて零れ球にするのが精いっぱいというものであり、もしもレティがクリアーに来なければ入っていた可能性が高い。 となれば、当然ながら1ボスチームがダークドリームをフリーにする筈が無いのである。 律子「もしもフリーにしてきたらその時はダークドリームがシュートを撃てばいいし。 クリアーに来れば、落とす事が出来ればブースターがシュートを撃てる」 水銀燈「なるほどねぇ……。 でも、あのデカいのがクリアーに来て本当にダークドリームがポストプレイできるの?」 律子「……多少は賭けになるわね、しかも分が悪い。 ただ、最悪零れ球に出来ればまたチャンスが生まれる」 いくらパスセンスが高く、ジャンプ力も秀でているダークドリームとはいえ、体格で勝るレティに勝てる可能性は決して高くない。 だが、ブースターに直接渡してもレティがブロックに入れば高確率で止められるだろう。 万全の状態でブースターにシュートを撃たせるなら、この策を使うのが最善であると考えて律子はこの案を提案したのだった。 律子「後考えられる得点パターンは佐野君とクーガーさんのドリブルゴールくらいかしら。 ただ、レティさんのタックルの上手さがいまいちわからないのよね……。 それにクーガーさんが上がりすぎるとサイドアタックされた時が怖いし」 霊夢「言っておくけど、レティはタックルも上手いわよ。 佐野やクーガーなら抜けると思うけど、それだってそこまで高い確率じゃないわ」 佐野「どっちにしても賭けになるって事か。 んー、ならここは……」
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0ch BBS 2007-01-24