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【予測不能な】11人の戦士たち2【イレギュラー】
[272]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/11(日) 00:19:56 ID:??? >B.「追加点は狙いたいが深追いのし過ぎは禁物だな。 2点差があるのは事実なんだから、無理のしすぎは良くない」 ==================================================================================================== 水銀燈「無難ねぇ、面白くないわぁ」 佐野「無難、大いに結構。 勝つ為に最適な指針って事だからな」 更なる得点は狙うが、かといって攻め気を出し過ぎる訳でもなく守備も固める。 それは無難とも言える判断ではあるが、この場面では最善の策であるだろうと佐野は考えた。 気を衒い過ぎて失敗をしては何の意味も無い、つまらなかろうと勝利の為に全力を尽くすのが何より大事なのである。 佐野「守備に関しては今の通りでも問題は無いだろ。 1ボスチームの基本はサイドアタックだ。 サイドハーフがボランチの水銀燈と……間に合わなきゃ水銀燈とサイドバックが連携してあたればいい。 問題は攻撃に関してなんだが……」 律子「それについて、素人考えなんだけど意見いいかしら?」 佐野「ん? あ、ああ……どぞ」 守備は現状のままが最善であると考え佐野は特に守備を変えず、次に追加点を取る為の攻撃法を考えようとする。 と、ここで挙手をしながら発言許可を求めたのは秋月律子。 一応サッカーのある世界から来たものの、サッカーについての知識は殆ど無かった筈の彼女の思わぬ行動に佐野は若干驚きつつ。 とにかく意見があるというのなら聞いてみようと、発言を促す。 すると律子は一度くい、とメガネを上げてから咳払いをしたのち、 右腕は胸の下に、左腕はその手のひらの上に乗せる形にしながら顎を持ちつつ口を開く。 律子「前半戦見ていた限りだと、やはり1ボスチームの守備の要はレティさん。 彼女の前にはブースターのシュートもダークドリームのシュートも通用をしなかったわ」 ブースター「キュィー……」 ダークドリーム「うー、おでこシュート自信あったんだけどなぁ」 まず律子は目下の問題点を洗い出し、対策を練るべき相手を挙げた。 レティ=ホワイトロック。 ここまでイレギュラーズは2点を奪っているが、その2点はいずれもレティがゴール前で体勢を崩していた時に奪ったもの。 そして、レティがいる時は常にシュートは止められており、彼女がゴール前にいる限りイレギュラーズが追加点を奪うのは難しいと言える。
[273]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/11(日) 00:21:12 ID:??? 律子「それはつまり逆を言えば、レティさんさえいなければゴールを割る事はそう難しくないという事。 ……特にブースターのシュートなら、入る可能性は非常に高いでしょう」 レイ「理屈はわかるがどうやってあいつをゴール前からどけるんだい。 頼んだ所でホイホイ退いちゃくれんだろ?」 剣崎「そうだな。 問題になるのはどうやってレティをかわすかだ」 レティがいる時はゴールを奪えず、レティがいない時はゴールが奪えている。 ならばどうにかしてゴール前からレティをどかしさえすれば、ゴールを奪える可能性はぐっと高まる。 律子の説明はわかりやすくもあったが、しかし、説明した内容は極当然の事実。 そのような事は今更言われずともチーム内の大多数がわかっており、どうやってレティをかわしてゴールを奪うかが肝要なのである。 一同は律子の真意を図りかねるも、律子は笑みを崩さず更に説明を続ける。 律子「退いてはくれないでしょうけど、注意をひきつける事は可能だと思いますよ」 アイビス「……どうやって?」 律子「ダークドリームを使うんです」 ダークドリーム「……え、私?」 不意に名を呼ばれたダークドリームはきょとんとした顔で律子を見つめ、律子は一度頷き肯定をする。 そして、これを見ていた佐野はようやく合点がいったようにポンと手を叩き口を開いた。 佐野「なるほどな、ポストプレイ使うのか」 律子「ええ」 カイン「空中戦……!」 クーガー「およびじゃねぇよ、座ってろ」 一部空中戦に絶対の自信を持つ者が立ち上がりかけたものの、すぐに突っ込みを受けベンチに座したのでここはスルーをしておく。 ポストプレイ。 ゴール前で敵をひきつけ、味方のマーカーを減らしチャンスを作る行為。 強力なDFをかわす手段として有効なそれをつかえば、確かにレティをかわしてブースターはシュートに行けるだろう。 だが、問題はもう一つ残っている。 それは本当にレティがダークドリームに食らいついてくれるだろうかという点である。
[274]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/11(日) 00:22:16 ID:??? 佐野「それは俺も考えたけど、レティさんが釣られるかどうかがわからんぜ。 もし無視されたら意味がねぇ。 落とした所をタックルで奪われるだけだ」 律子「そうね。 でも、無視される可能性は低いと思うわ」 佐野「どして?」 律子「さっきのダークドリームのヘディングで、相手はダークドリームを得点力のある選手だと認めた筈だもの。 なら、無視なんて出来ないでしょう?」 しかしこの問題は、前半でのダークドリームの好プレイが全て解決してくれた。 水銀燈のパスを受け、ヘディングでゴールを狙いにいったダークドリーム。 その威力はレティが辛うじて零れ球にするのが精いっぱいというものであり、もしもレティがクリアーに来なければ入っていた可能性が高い。 となれば、当然ながら1ボスチームがダークドリームをフリーにする筈が無いのである。 律子「もしもフリーにしてきたらその時はダークドリームがシュートを撃てばいいし。 クリアーに来れば、落とす事が出来ればブースターがシュートを撃てる」 水銀燈「なるほどねぇ……。 でも、あのデカいのがクリアーに来て本当にダークドリームがポストプレイできるの?」 律子「……多少は賭けになるわね、しかも分が悪い。 ただ、最悪零れ球に出来ればまたチャンスが生まれる」 いくらパスセンスが高く、ジャンプ力も秀でているダークドリームとはいえ、体格で勝るレティに勝てる可能性は決して高くない。 だが、ブースターに直接渡してもレティがブロックに入れば高確率で止められるだろう。 万全の状態でブースターにシュートを撃たせるなら、この策を使うのが最善であると考えて律子はこの案を提案したのだった。 律子「後考えられる得点パターンは佐野君とクーガーさんのドリブルゴールくらいかしら。 ただ、レティさんのタックルの上手さがいまいちわからないのよね……。 それにクーガーさんが上がりすぎるとサイドアタックされた時が怖いし」 霊夢「言っておくけど、レティはタックルも上手いわよ。 佐野やクーガーなら抜けると思うけど、それだってそこまで高い確率じゃないわ」 佐野「どっちにしても賭けになるって事か。 んー、ならここは……」
[275]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/11(日) 00:24:01 ID:??? A.「ダークドリームのポストプレイをつかってみようか」 B.「ポストプレイなんて小賢しい真似はせんでよろし。 普通にブースターにパス送るのだ」 C.「ここは俺とクーガーさんどっちかでドリブルゴールを狙う方向でいくぞ。 ハッハァー!」 D.「ポストプレイといえば空中戦。 空中戦といえばカインさん。 カインさんを上げてポストプレイさせてみよう」 E.その他 自由投票枠 先に2票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
[276]森崎名無しさん:2012/03/11(日) 00:25:36 ID:UEBpDUlM A
[277]森崎名無しさん:2012/03/11(日) 00:25:48 ID:4XgR2rKc A
[278]森崎名無しさん:2012/03/11(日) 00:26:16 ID:ckVf68Yk C 策を練るのは全部試してみてからにしよう
[279]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/11(日) 01:43:39 ID:??? >A.「ダークドリームのポストプレイをつかってみようか」 ============================================================== ダークドリーム「ポストプレイだね! よーし、わかった!」 佐野「ただ臨機応変に動いてくれよ。 ブースターがフリーの状態になれば、何もゴール前で落とさなくても直接渡せばいいんだし。 さっきもりっちゃんが言ったように、自分がフリーならヘディング撃ってもいいんだ」 ダークドリーム「うん!」 佐野は逡巡をしたのち、ダークドリームのポストプレイをメインに使っていく事に決めた。 レティさえいなければ、ブースターのシュートは間違いなく1ボスチームに通用をするのだ。 ドリブルゴールを狙うのもいいが、レティのタックルの実力がいまひとつ判明せず。 霊夢の言葉によれば佐野やクーガーでも決して楽に突破出来る訳ではないとわかった以上、これが最善の策だと判断したのである。 律子「その場合ダークドリームが上がるから、両サイドのMFとボランチの水銀燈はスペースを大きく開けさせないよう注意して。 だからといって上がりすぎないよう、常に周囲の状況を確認しておく事」 水銀燈「失敗した時の尻拭いの為にそこまで気を使わなきゃならないのぉ?」 律子「勝つ為よ?」 水銀燈「……ふん」 佐野「……りっちゃん、キャプテン俺やで」 律子「あっ……そ、そうだったわね。 ごめんなさい」 佐野「いやまぁ、間違った事は言ってないからいいんだけどな……」 作戦が決まると、律子は自ら指揮を執りメンバーたちに指示を飛ばした。 キャプテンとしてのお株を奪うかのような行為に思わず佐野は自らの存在をアピールし……。 これを受けて律子は「やってしまった」と言わんばかりにバツの悪い顔を浮かべると、小さく頭を下げて謝罪をする。
[280]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/11(日) 01:45:05 ID:??? 律子「本当にごめんなさい。 一介の選手が出過ぎた真似をしたわね……」 佐野「いや、いいよ。 っていうか、個人的にはそこまで色々考えてくれてるってわかって嬉しいぜ。 てっきり試合に燃えてるの俺だけかと思ってたもん」 律子「そりゃ確かに今までサッカーなんて興味は無かったけれど、やるからには勝ちたいもの。 こっちだって色々考えるわ」 律子の的確な指示によってその役目を失った佐野ではあるものの、 しかし、同時に律子がここまで色々とこの試合について考えてくれていたというのは嬉しい事実でもある。 何せここで今サッカーをやっているイレギュラーズの目的は、あくまでも「八雲紫を早く起こす為」事。 その為にサッカーをやっているだけであり、半ば嫌々やっている者もいるのではないかと佐野としても不安だったのだ。 律子「ところで佐野君、もしかして温情で私の提言した作戦使ったりしてないわよね? もしそうだとしたらやめてよ? 私だって勝つのが目的なんだから、間違った作戦をつかわれたくなんて無いんだから」 佐野「心配ご無用。 りっちゃんの作戦は理に適ってるよ。 失敗するかもしれんけど、必ず成功する作戦なんてもんは元々存在しねーんだ。 だから失敗してもりっちゃんのせいじゃないし、誰のせいでもねーよ。 最善と思って取った作戦が失敗して、相手のラッキーパンチが運よく決まる事もあるのがサッカーなんだからな。 作戦なんてもんは、あくまで勝つ確率を上げる為の手段でしかねぇ」 律子「……そう」 佐野「なんだ、不安なのかりっちゃん?」 律子「そんな訳ないでしょ。 ただの確認よ、確認。 キャプテンとして任せるに値するかのね」
[281]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/11(日) 01:46:31 ID:??? チームメイトへの同情で作戦をコロコロ変えるようなキャプテンではなくて良かった、と笑みを見せる律子に。 佐野は笑みを返しながら口を開く。 佐野「しかしなんだっていきなり指揮取り出したんだよ。 俺びっくらこいちゃったよ」 律子「んー……まぁ、癖みたいなものね」 佐野「癖?」 律子「そ。 纏め役、みたいなものは私の役目だから。 ただ、サッカーに関しては佐野君に任せた方がいいわね」 佐野「(癖かぁ……まぁ日頃からりっちゃん仕切り屋だしなぁ。 しかし仕切り屋のアイドルってどうよ?)」 委員長タイプのメガネっこアイドル、秋月律子。 彼女の仕切り屋気質はどうにも生粋のもののようで、当人が苦笑しながらそう呟く中。 佐野は本当にアイドルなんだろうかとちょっとした疑問を持ちつつ、こうしてハーフタイムの時間は流れて行ったのだった。
[282]佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/11(日) 01:47:32 ID:??? そしてこちらは1ボスチームのベンチである。 前半だけで2失点を喫し、ロスタイムに賭けた全員攻撃は初手で止められてしまった1ボスチーム。 試合開始時の勢いは殆ど無くなりかけていたものの、それでもまだお通夜ムードとまではいっていなかった。 穣子「この程度の点差、我ら神々には丁度いいハンデのようなものだ。 姉よ、今こそ封印されし力を……」 静葉「よせ、妹よ」 穣子「すまん、己を見失いかけていた」 リグル「2人ともそのキャラ疲れないの?」 秋姉妹の漫才のようなコントのようなよくわからないやり取り。 普段は鬱陶しいだけのそれも、今の状況では場をある程度明るくしてくれるありがたい存在である。 この2人を見ていたら2点失って落ち込む事など馬鹿馬鹿しい事のように思えてくるのだ。 レティ「よし、みんな聞いて。 まず前半を振り返ってだけど……彼ら、イレギュラーズはかなり強いわ。 ……素人揃いなだけあって荒削りではあるけれど、だからといって侮れない。 彼らは超ウルトラ必殺スペシャルHズ、いえ……3ボス同盟くらいの力はあるかもしれないわ」 ヤマメ「3ボス同盟……!? えぇ、そんなに評価するかい、レティ!? あっこは別格だよ!?」 秋姉妹のコントである程度場が温まった所で、レティは口を開き前半を振り返った。 イレギュラーズ――外来人10人と1匹で構成される新設チーム。 殆どが素人の寄せ集めだと聞いていたが、戦ってみれば本当に素人ばかりなのかと疑いたくなる程の強さである。 その強さをレティは1ボスチームの格上である超ウルトラ必殺スペシャルHズ……。 そして、更にその上のチームである「3ボス同盟」にも匹敵するかもしれない、と告げる。 この発言には思わず周囲の者達も驚いた。 何せ「3ボス同盟」は、あらゆる意味で1ボスチームや超ウルトラ必殺スペシャルHズと一線を画すチームなのだ。
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0ch BBS 2007-01-24