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【結成!】ファイアーモリブレム37【モテナイツ】
[905]森崎名無しさん:2012/04/30(月) 07:40:29 ID:??? ★サヨナラ、センパイ→ スペード2 ★
[906]森崎名無しさん:2012/04/30(月) 08:57:17 ID:??? ラーニングセーブは【試合毎にリセット】ですか?また、【ブロッカーで止まったら無効】ですか?
[907]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/04/30(月) 09:01:05 ID:??? >>906 試合ごとにリセットはされません。経験はしっかりと蓄積されていきます。 経験が溜まる条件は、森崎のセービングが発動した時。 すなわち、シュートを止めるか決められるかのどちらかだけです。 ぶっとびカウンターの亜種のようなものだと思ってくれればOKです。 ============ ★サヨナラ、センパイ→ スペード2 ★ >6〜A→幸運・守備・武器レベル・魔防+1。しかしなんだか強烈な眠気が…… ※森崎の幸運17→18 武器10→11 守備16→17 魔防3→4 に上がりました。 ============ カタリナの指先が自分の胸の中心あたりを謎るように触れてくる。 その仕草が実に愛おしく、森崎は思わず抱きしめてしまいたい衝動を必死に堪える。 愛しの後輩からの最後の贈り物。確かに大きな力の躍動が体の内側から感じられる。 森崎「(ありがとうカタリナ。これで俺は間違いなくドイツで……一流の……プロ……に……)」 呪文から通じてくるカタリナの真心の暖かさに、森崎は心地よく微睡んでいった。 3日間の連戦とフードバトルでの疲労が、柔らかな布団のように包まっていく錯覚を覚える。 森崎「(……………)」 どさっ。 瞼の裏で、ウェルダーブレーメンの栄冠を掲げる最高の舞台を思い描きながら、森崎は深い眠りに落ちた。
[908]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/04/30(月) 09:02:24 ID:??? クライネ「ったく、ようやく片付いたのね。随分手間暇かけたわね」 ローロー「ウキキ。とっても気持ちよさそうに寝てるな」 横たわる森崎を見下しながら、柱の陰から現れた金髪の少女と、不気味な仮面をつけた大柄な少年。 暗黒司祭ガーネフの援助のもとで暗躍する、暗殺組織の一員、クライネである。 カタリナ「……こうでもしないと、きっとこの人は私たちを邪魔してきますから」 クライネ「ずいぶん高く評価しているのね。一緒に訓練している内に感情移入でもしちゃったのかしら?」 カタリナ「そんなことはありません。初めからこうなることは全て予測済みですから。 ……ですが、少し焦っていたのは事実かもしれません。 今日の試合前、私からの差し入れに全く手を付けなかったのには驚かされましたから」 クライネ「結局ただのアレルギー体質なだけだったんでしょ?ふんっ、贅沢な体質だことで」 カタリナ「それよりもクライネ。そちらの準備は万端なのですか?」 クライネ「アンタに言われなくてもばっちりやってるわよ。 既に大半の兵士はオネム。アンタの特性睡眠薬のお陰で動けなくなってるところだわ」
[909]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/04/30(月) 09:03:54 ID:??? カタリナ「そうですか。警戒なく厨房に入り込めるほどに王宮の方々の信用を集めたかいがありました」 ローロー「俺の兄弟たちも出番はまだかまだかーと言っている。ウキキ」 カタリナ「頼もしいことです。それでは作戦を次の段階へと移しましょう。 依頼は英雄王の暗殺。そして、その片腕の存在を抹消すること」 クライネ「むっ、アンタが仕切んじゃないわよ。ったく、ちょっと見ない間に偉そうな軍師になっちゃって。ねぇ『カタリナ』」 カタリナ「…………もう、その名は必要ありません。必要としません。必要とされませんよ、クライネ」 ローロー「じゃあ、もう普段通りに呼ぶぞ。『アイネ』」 静かな寝息を立てる森崎の安らかな顔を確認したカタリナは、 懐から見習い魔導師などでは絶対に使いこなすことなどできない上級炎魔法の魔導書を取り出す。 アイネ「行きましょう。あの人も言っていました。自分の夢を叶えるために、他人の夢を壊すことは悪いことではないんですから……」 そこにはもう、第七小隊軍師のカタリナの姿は無かった。氷のような冷たい表情の、凄腕の魔導師、暗殺者がいるだけだった。
[910]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/04/30(月) 09:05:10 ID:??? ラムカーネ「今夜は実にいい月が出てやがる。俺が力を取り戻す日にはうってつけってやつだな」 中山「ああ。そうだな森崎」 アリティア王宮の裏手に壮大に広がる丘。この丘は『アンリの丘』と呼ばれており、建国者アンリを祀る記念碑が立てられている。 その記念碑に堂々と跨がりながら、不気味に輝く赤い月を見上げるのは 森崎と瓜二つの姿をした男、ラムカーネ。そして彼を親友と呼び、付き従う中山の姿があった。 ガーネフ「ふぉふぉふぉ……まもなくやってくるそうじゃ。お主の贄、まがい物の森崎がなぁ」 ラムカーネ「うけけけ……ひゃっひゃっひゃっ!ようやく、ようやくだ! 『俺』という存在を無きものとし、甘っちょろい存在に成り下がろうとする、 『キャプテン森崎』にあるまじき愚かなことをする偽物野郎に天誅を下す時が来たァ!」 中山「そんなに昂らなくてもいいぞ森崎。偽崎は必ずここで叩き潰す。そして、今日ここで俺はお前に借りを返してみせるさ」 ラムカーネ「頼んだぜ中山。奴のサッカーに対する希望は、アリティアカップを通して無駄に膨れ上がっちまってやがる。 だが、期待に胸を膨らませているからこそ、それが弾けた際の絶望への転身はより大きくなるってものだ。 まァ見てなよ。俺がお前に本物の森崎と偽物の雑魚野郎との違いをはっきりと教えてやるさ」 中山「(……ああ、なんて自信に満ち溢れた顔をしてるんだろう。どんなに才能がなくとも、諦めることなく 自分の道を豪快に切り開いていく。やはりお前はそうでなくちゃな、森崎…!)」 この男のためなら、命さえ張れる。彼により運命を狂わされたのにもかかわらず、 こうして彼の側を離れないと決意できるほどの魅力が、この森崎という男から感じているのだ。 ガーネフ「この丘の名称にもなっている『アンリ』は、100年前にたった一人で マムクートの集団を斬り伏せたことで『英雄』と崇められておるのは知っとるか?」
[911]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/04/30(月) 09:06:28 ID:??? ラムカーネ「……たった一人でなんでもこなしちまう『天才』か。あーあー気に入らねぇ。 俺がこの世でもっとも忌み嫌い、そして叩き潰したい存在だぜ。 まぁ、そんな場所でヤツの力を奪い、生まれ変わるというのも一興かもしれんな」 中山「たとえ平凡だとしても……天才を上回る術はいくらでもあるってことだよな。 (ガーネフさんが授けてくれたこの『闇のオーブ』も、その方法の一つ)」 ラムカーネ「さて、そろそろ行くか相棒。俺たちの伝説……いや、野望はここから始まっていくんだ」 中山「ああ。俺はどんなことがあろうともお前と一緒にどこまでも突き進んでやるぜ」 ガーネフ「ふぉっふぉっふぉ。実に良い関係じゃのうお主たちは。見てるこっちが恥ずかしくなるわい。 (……相棒、か。ふん……なんとも都合の良い、取り繕った単語じゃろうな。 一見同等の立場と錯覚するが、実際のところは片方が片方を管理し、従えているだけじゃろうに)」 かつて自分にも『相棒』と呼んでいた存在がいたことを思い出しそうになる嫌悪感を吐き捨てるように、ガーネフは唇を噛む。 ガーネフ「おや、噂をすればなんとやら。どうやら準備が整ったようじゃよ森崎殿」 ラムカーネ「お?そうか。そんじゃまぁちょっくらかる〜く捻り潰してくるかァ。うけけ」 中山「よし、それじゃあ俺も……」 カポッ。 中山「(……これで余計なことを考えることなく、闇のオーブの力を存分に引き出せるぞ……)」 鬼のような不気味な仮面をかぶり、中山は堂々と歩く森崎の後ろをついていく。 そして中山と同じような仮面をした男たちがぞろぞろと行列を伸ばしていく。
[912]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/04/30(月) 09:07:30 ID:??? ストラット「(早く仕事を片付けて、ミアータの所に帰りたいぜ)」 バビントン「(もう僕を『秀才』なんて呼ばせない。僕は……『天才』を超える力を手にしたんだ!)」 ナポレオン「(復讐の機会を与えてやると言われてここに来ては見たが……なんとも不気味な連中が揃っていやがるぜ)」 中山と同じく、闇のオーブの力を与えられた才能あふれる若きサッカー選手たちの姿もそこにあった。 禁断の力を得る代わりに課せられた使命を果たすベく。まがい物の偽物の存在を抹消すべく、彼らは歩く。 アストリア「ハーディン殿。いよいよですね」 ハーディン「うむ。この緊張感……戦とはやはりこういうものではなくてはな」 シーザ「蘇りの資格を得るためにも、ここで成果を出さなくてはな。行くぞラディ」 ラディ「へっへっ!任せてくださいよシーザさん」 ゴードン「(すごい。僕は今本当にアリティアに帰ってきてるんだ。後少し。後少しでライアンに、皆に会いにいける…!)」 暗黒戦争にて不幸にも志半ばで倒れたアカネイア同盟軍の勇士たち。 黒いローブに身を包む謎の司祭の力添えにより、こうして仮初の肉体を手に入れていた。 だが、このまま現世に留まるためには強力な魔力の補充が必要なのである。 そしてそれを可能にする唯一の方法が。偽物の森崎の持つ『星』のオーブの力なのだ。 ラムカーネ「さぁいくぜテメェら!それぞれの夢、野望を成就するために……」 闇色のカーテンに閉ざされた広い平原。その中央に横たわらせられている自分と瓜二つの存在に指を指し、叫ぶ。 ラムカーネ「奴を!偽物の森崎の持つあらゆる力を根こそぎ奪い尽くせ!」 一同「「「「「「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおっ!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」
[913]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/04/30(月) 09:08:49 ID:??? 森崎「なっ……何だ!?なんなんだァ!?」 地鳴りのような怒号に驚き、目を覚ました森崎の視界に入ってきたのは、 不気味な仮面をつけた謎の集団。そして忘れもしない、あの男の姿だった。 森崎「お、お前は……!」 ラムカーネ「よぉ。お目覚めはいかがかなぁ?偽崎くん」 森崎「貴様は、超モリサキ!」 ラムカーネ「まぁそう呼んでくれても構わんがな。どうせお前は今日、二度と自分のことを森崎と名乗れなくなるんだけどな」 森崎「なんだと……?」 ラムカーネ「早い話が、どっちが本物の『森崎』か、存在を賭けて戦えってことさ。 お前もそれを望んでいるはずだ。もっとも今のお前に断る選択肢なんて与えんがなぁ」 森崎「くっ……」 辺りの状況を確認する。どうやら自分はいつの間にか城外へと運びだされているらしい。 詳しい場所は確認できないが、マルスの先祖の記念碑が近くに見えていることは、そう遠い場所ではないらしい。 だが、それよりも恐ろしいのは自分の周りを複数の仮面の男に取り囲まれているということだ。 これではとても逃げ出せる猶予をあたえてくれそうもない。 ラムカーネ「勝負の方法は簡単だ。サッカーの試合で勝負をつける。勝ったほうが負けた方の力を奪い、 負けた方は力を奪われ、消滅する。ただそれだけのことさ」 森崎「…………どうやらお前の言うとおり、断ることはできそうにないようだな」
[914]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/04/30(月) 09:09:53 ID:??? ラムカーネ「理解が早くて結構。一応俺と同じ姿格好しているだけのことはある。 ……だが、お前の存在は認められねぇ。この森崎有三様の荘厳で雄大で、 誰よりもキャプテンに相応しい俺という存在を貶める貴様は、ここで消えてもらう」 森崎「上等だ。またあの時のように、光の彼方に消し飛ばしてやるぜ! もう二度と復活することができないよう、徹底的になァ!」 自分の価値観など自分自身で決めてきた。それを自分に、いや、自分の面をかぶった他人に決められる筋合いなど無い。 森崎は鏡に映るかのような、ただひとつ髪の一房が黄金色に輝く存在を睨みつけて叫んだ。 ラムカーネ「くっくっく……それじゃあ早速キックオフと行こうか。まずはコイントスでボール権を決めるか」 森崎「え。ちょ、ちょっと待てよ。試合をするのは構わねぇが、俺のチームメイトは……」 ラムカーネ「はぁ?テメェを信頼する腑抜けどものことなんざ知らねぇよ」 森崎「ふっ…ふざけんな!こんなの試合になるわけねぇじゃねぇか!」 ラムカーネ「うっけっけ。それをどうにかするのが『森崎』なんじゃないのかぁ? いつもの絶対に諦めない精神でなんとかしてみろよ。お前が本物の森崎ならな。くけけっ!」 ????「所詮お前は偽物だ。本物の森崎ならできることを、まがい物のお前ができるはずがないんだ」 吐き捨てるようにつぶやきながら近づいてくる仮面の男。やや背が大きいくらいで体格は平凡である。 だが、彼の纏う暗黒のオーラからはなにやら禍々しくも強力な波動を感じる。 森崎「ぐっ……」 ラムカーネ「お前と違って俺は信頼なんていう貧弱な鎖で他人とは繋がっちゃい無い。 こいつも……そうだな。ナーカーとでも呼んでくれ。 こいつもその一人さ。俺に圧倒的な支配を望む者こそ、俺と行動を共にするに相応しいのさ」
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0ch BBS 2007-01-24