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【愛が】黄金のジノ10【欲しい】
[671]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/05/16(水) 02:12:49 ID:??? A 先約ありと断る 太一「……悪いけど、先約ありだ。」 ヤマト「そ、そうか…………」 ヤマトは、引き下がった。 元々、ヤマトも空も友達が多いタイプでない。ヤマトにしてみると……胸襟を開いて語り合える友人は、太一位だったのだ。 それを思い知ったのは、高校入学後である。 周りにうまく溶け込めない。 ヤマトは必然的に空と過ごす時間が多くなり、頼られるのが好きな空も、それに何の疑問も抱かなかった。 共依存状態になり、ヤマトも話す人間がいないので、前以上に音楽に熱中せざるを得なかったのだ。 太一「……悪いな。」 ヤマト「いや、こっちこそ………」 微妙な空気が流れる。 空「………何か、太一変わったよね。」 空の一言。それは本人にしてみると何の気ない一言だったが……… 太一「俺は、何も変わってねぇよ。」 太一に言わせると、寧ろ、変わったのは二人だ。いつでも昔に戻れる仲間の関係を、二人が自分でぶち壊したのだ。 その変革を望んだのが、空。そして変革を受け入れたのがヤマトではないのか? 太一は、我知らず強い口調になり、太一の様子に空が驚いた。 空「……そ、そんな怒らなくてもいいじゃない!」 太一「怒ってなんかねぇよ。」 空「いや、怒ってる!」 太一「怒ってねぇって言ってんだろ!」 ……売り言葉に買い言葉。二人にヤマトが割って入る。 ヤマト「やめろ!太一も、空も!」 二人を分け、ヤマトが太一を向く。 ヤマト「空にしても、悪気あったわけじゃねぇよ。……ほら、最近……俺ら会ってなかったし、久々だと相手が変わったように見えるだろ?」 太一「………………」 ヤマト「俺らは、お前の友達だからさ、やっぱり気になるんだよ。」
[672]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/05/16(水) 02:55:56 ID:??? 太一「……………………………………」 友達…………………一体誰が? 自分の思いを犠牲にし、そうでないと成り立たない関係を、友達だと呼べるのか? 太一「…………そうだな。試合も近いから、カリカリしちまった。悪いな、ヤマト。空。」 太一は、後ろを向いた。 泣き出す寸前の、情けない顔。これだけは見られたくなかった。 太一「ライブ頑張れよ、ヤマト。」 太一は駆け出した。 ……錆び付いたフェンスを越え、落書きの跡を見て………高架下から続く坂道を走る。 太一「……………ッ!」 胸に残る苦い感情。沢山の後悔。関係をぶち壊した要因は、確実に自分にもあるという自責の念。 太一「………俺こそ、タケルに合わせるツラがねぇじゃねーか………」 ヒカリにしても……身近な人間がおかしくなったという理由も、自分にあるのではないだろうか……… 太一「何が大人だよ、畜生…………!」 ただの背伸びが、周りの人間を救いようなく傷つけた。空の責任なんかじゃない。全て自分の責任だ。 自宅に帰った太一を迎えたのは、ヒカリだった。 ヒカリ「お兄ちゃん、お帰り。」 極上の笑顔を見せるヒカリ。 太一「ヒカリ…………」 ヒカリ「お兄ちゃん、何で泣いてるの?」 太一「…………え?」 太一は、慌てて鏡を見たが……どこにも涙の跡はない。 太一「………ヒカリ?」 ヒカリ「お兄ちゃん、私ならお兄ちゃんを泣かせないし、いつでもお兄ちゃんを見てるよ? 私はお兄ちゃんが一番大切で、お兄ちゃんさえいれば、あとは何もいらない。」 天使のような笑顔を見せるヒカリ。本能的に危ないものを感じた太一だが、ヒカリから目が離せない。
[673]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/05/16(水) 04:15:51 ID:lNRjxFGM ヒカリ「お兄ちゃん……」 ヒカリは太一に蠱惑的に囁いた。 ヒカリ「私はあの女と違って………お兄ちゃんを裏切ったりしないよ?」 太一「(あの女…………空の事なのか?)」 空が、自分を裏切った? ヤマトが、自分を裏切った? ならば、自分は空が自分に好意を持つ事が、当たり前のように思い込んでいただけではないか……? ……わかっている…… いや、わかってない…… 思考がループしだす。 ヒカリ「お兄ちゃん……………」 ヒカリが太一に囁く。 ヒカリ「私はお兄ちゃんの為なら、なぁんでもするわよ?」 太一「……………………」 妹を、ここまでブッ壊したのは、紛れもなく自分………… 太一「………ヒカリ…………」 『2』票にて。 A 「お前は大切な妹だ。」説得だッ! B 「俺のせい、なんだよな。」自嘲だッ! C 「なら、別の奴を探せ。」突き放すぜ! D 無言で部屋に連れていく(danger!) E 「ふざけんな。同情なんていらねぇ。」あえて怒るぜ! F 「………東邦の寮に入る。お前とは会えない。」拒絶だッ! G その他 ※本日はここまでにします。 デジモンには思い入れがありすぎるだけに、長丁場になりそうな悪寒が……。
[674]森崎名無しさん:2012/05/16(水) 05:10:49 ID:Fphq4T32 F
[675]森崎名無しさん:2012/05/16(水) 05:49:09 ID:EnLiFsA+ F
[676]森崎名無しさん:2012/05/16(水) 10:22:03 ID:??? こういう状況のときは下手に頭が回ったり空気が読めるヤツより大門 大みたいな熱血バカ(褒め言葉)が必要だと思う
[677]森崎名無しさん:2012/05/16(水) 10:23:13 ID:??? 最近のSEI武の中継ぎは俺達未満が多すぎるんだよなぁ……
[678]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/05/16(水) 13:31:10 ID:lNRjxFGM >>676 同じバカでも、相手が太一ですから、大輔では荷が重いんですよね……。大輔と太一は、横の関係ではないですし。 番長が登場した理由は、そこいらへんにあります。 >>677 名誉総帥も、実は良いピッチャーですしね。 F 拒絶 太一「やめろ。」 ここまでかわいい妹を追い込んでしまった。 太一「ヒカリ。………ごめんな………。」 太一の目から、涙が落ちる。自責の念と………そしてここまでさせてしまった、ヒカリが哀れでならない。 ヒカリ「………お、お兄ちゃん………?」 ヒカリが太一に手を伸ばす。 太一「…………」 太一は、無言でヒカリを抱き締めた。 ヒカリ「お、お兄ちゃん………何で泣いてるの?」 きつく、きつく、ヒカリを抱き締める。 ………今の自分が近くにいたら、いつか必ずヒカリを壊す。 ヒカリ「……や、やだ……私も泣いてる………」 それならば、物理的に離れないといけない。そうでなければ………。 太一「…………俺は、来年から東邦の寮に入る。」 ヒカリ「………………………………………」 ヒカリの目から、急速に光が失われる。 ヒカリ「なんで……………………? ………あ、そうか………あの女、またお兄ちゃんを傷つけたんだね?ね、そうでしょ?それとも、あの男? ね、ヒカリと一緒にいようよ!お兄ちゃん!ヒカリなら、お兄ちゃんが望むなら、どんな事も……」 太一は、ヒカリから身を離し……… 太一「応えられない。俺は、ヒカリを壊す事なんか絶対無理だ。」
[679]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/05/16(水) 14:01:09 ID:??? ―――翌日――― 太一「………ということがあったんだ………」 大門、トーマ、モブが昼食を食べながら太一の話を聞いていた。 トーマ「……なかなかアウトレイジ……いや、アグレッシブな妹さんだね。」 モブ「……色々ブッ飛んでんな。お前の友達ってのも。」 そいつら、友達いねぇだろ、という罵声もセットだったが。 大門「……ウッダウダしてんなぁ。」 バリバリと頭を掻く大門。 大門「だからよぉ。お前がバシッと決めりゃ、何の問題もないわけだ。どーせペケってのは、理解してんだろ。」 アグモン(セイバーズ)「そうだ!アニキの言う通り、拳で語ればいいじゃんかよ!」 太一「アグモン……てめぇ………」 太一が立ち上がる。 アグモン(セイバーズ)「刮入れてやんよ!」 アグモンが、太一に殴りかかる。 ドバキィ! アグモン(セイバーズ)「きゅう…………」 大門、トーマ、モブ「ぎゃはははははは!」 アグモンは、リーチを考えてなかった。アグモンの拳が届く前に、太一のキックがカウンターとしてアグモンにめり込んだのだ。 太一「とにかく、練習だ!選抜まであと1日しかないんだぞ!」 トーマ「だね。コンディション整えるか。」 四人が立ち上がる。 大門「よし、太一!ならお前、選抜優勝したら、そいつとケリつけに行くぜ!」 太一「はぁ?!」 大門の言葉に、全員が大門を向いた。
[680]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/05/16(水) 23:20:13 ID:lNRjxFGM 大門「男の勝負は、拳で語るもんだぜ!」 大門がファイティングポーズを取る。 太一、トーマ、モブ「お前は何を言っているんだ」 太一達は、大門を無視しながら練習へと向かった。 帰り道……………… 太一「(明日が試合……考えてみたら、明日が全国大会デビューになるのかも知れないんだよな。)」 夜の帳に包まれる街。その中を、太一が歩く。 アイマート近くを通りがかった時………アイマートから、大輔とタケルがアイマートから出てきた。 大輔「タケル、明日は絶対来いよ!」 タケル「しつっこい。来るって言ってるでしょ?」 タケルは、大輔の唐揚げを一つ取り、口に入れた。 大輔「なァーッ!てめぇ、俺の唐揚げを!」 タケル「油断大敵だよ。」 じゃれあう二人。なんだかんだ言って、タケルも大輔と仲がいい。 太一「……………………」 自分もヤマトと、あんな風に仲良くじゃれていた時……こんな風に、一人になる時が来るなんて思ってもいなかった。 『友達』……ヤマトは自分をそう呼んだ。今更……自分は何に拘っているのか……?ヤマトへの嫉妬?空への失望? タケルが、太一に気付く。 タケル「太一さん……」 タケルの声に、大輔が太一を見る。 大輔「太一センパイ!」 犬っころみたいに、大輔が太一に飛び掛かる。 タケル「………………」 タケルは…… 先着一名様で。 ★タケルのリアクション !card ★ JOKER…笑顔で挨拶 ダイヤ…普通に挨拶 ハート…気まずそうに挨拶 スペード…頭は下げた クラブ…戸惑っている…
[681]森崎名無しさん:2012/05/16(水) 23:23:24 ID:??? ★タケルのリアクション ハート5 ★
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0ch BBS 2007-01-24