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【春のキーパー】もうひとつの物語3【JOKER祭】
[987]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/05/13(日) 22:41:25 ID:??? ガチャ 祐一が玄関を開けると、日本人学校の同じクラスメイトたちが立っていた。 少年A「祐一…頼むよ、俺達と一緒にサッカーをやってくれよ!」 少年B「お前…こっちに来る前にサッカーやってたんだろ?俺達じゃ地元のサッカーチームに勝てないんだ…」 祐一「悪いけど…そういう気分じゃないんだ…何度頼まれても、俺じゃ無理だよ。 …やっていたっていっても、俺だってそんなにうまくはないし…」 体育の授業の一環でサッカーをした時、何もしていない生徒よりボール捌きが上手だったため 以前サッカーをやっていたということがクラスメイトにバレてしまった。 本音を言えば、別に助っ人に参加すること自体は構わないのだが… 祐一「大体…俺なんかよりもっと上手な奴いるだろ。岬とかさ」 サッカーは多少かじった程度の嗜みでしかなかった祐一にとって、 同じクラスの岬 太郎のボール捌きは余りにもまぶしすぎた。 そんな岬に興味をもった祐一は、その授業のあと岬に詳しい話を聞いた。 ここに来る前には日本にいて、全国のサッカーチームを転々としたこと。 日本一になった南葛SCというところで主力MFとして活躍していたとの事。 その時いた友達と約束した事、など。
[988]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/05/13(日) 22:42:31 ID:??? 少年A「岬がいくら上手くたって…一人じゃサッカーは勝てないんだ! だから…」 祐一「なんでも…」 少年B「え?」 祐一「なんでもかんでも人に頼るのはやめろ!! 俺は…そんなに期待されたって答えることができないんだ!帰ってくれ!!」 バタンッ!! 少年A「祐一…」 強引に玄関を閉めると、自分の部屋に戻りベッドへ飛び込む。 天井を見上げながら、その目にはうっすらと涙をうかべている。 祐一「俺がもっと上手だったら…俺がもっと努力していたら…俺は…俺は… クソッ!! 俺に…何をしろっていうんだよ…北川…俺に教えてくれよ…」
[989]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/05/13(日) 22:44:47 ID:??? ふと、我に返ると陽はだいぶ上がったようで壁時計を見ると正午を回っていた。 祐一「いつの間にか…寝てたのかな… メシ…どうしよう…」 そんな風に思案していると、またもや玄関の方からチャイムの音がなる ピンポーン! ピンポーン! 祐一「…うるさい!!もう、俺に構わないでくれ!!」 その言葉が聞こえたのか、チャイムの音は鳴らなくなった。 代わりに、玄関の外から先程の少年とは違う声が聞こえる。 「祐一くん。ちょっと話だけでもいいからきいてくれないかな。外に出ておいでよ」 祐一「この声は…岬か?」 トントントンと階段を降り、玄関の扉を少しだけ開ける祐一。 顔を覗いてみると、端正な顔立ちの少年が屈託のない笑顔を浮かべている。 祐一「岬…何のようだ?」
[990]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/05/13(日) 22:46:13 ID:??? 岬「僕は…祐一くんをサッカーの試合に誘いに来たわけじゃないよ。 ただ…僕と一緒に、ちょっとだけボールを蹴らないかい?」 祐一「少しだけなら…」 ギィィィ… 岬「良かった。顔も見せてくれないとちょっとだけ思ってたよ」 祐一「流石にそれは無いよ…ハハハ」 岬「あ、やっと笑ってくれた。祐一くん、この前のサッカーの授業からなんだか機嫌が悪そうだったからさ」 祐一「…」 そして二人は、近くの公園へと足を向ける。 軽い準備運動の後、二人はボールを蹴り合う。
[991]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/05/13(日) 22:47:49 ID:??? パスッ パスッ 向きあって、ボールを蹴り合う二人。 ポツポツと、彼らは語り合う。 岬「祐一くんは、サッカーが嫌い?」 パスッ パスッ 祐一「嫌いじゃ…ない。けど…」 パスッ パスッ 岬「けど…?」 パスッ パスッ 祐一「俺は…岬みたいにサッカーはうまくない」 パスッ パスッ 岬「別に、サッカーの上手い下手じゃないと僕は思うよ。好きか嫌いか、だと思う」
[992]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/05/13(日) 22:50:14 ID:??? 祐一「それは…サッカーが上手だから言える言葉だと思う。 俺は、友達と約束を果たせなかった…」 パスッ パスッ 岬「約束?」 パスッ パスッ 祐一「友達と一緒に二人で完璧になろうって誓い合った。 あいつが守りなら俺が攻める。 あいつが攻めるなら、俺が守る。だけど…」 パスッ パスッ 岬「…だけど?」 パスッ パスッ
[993]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/05/13(日) 22:51:31 ID:??? 祐一「決勝戦だった。あいつは後ろにいる俺のことを信じて攻め上がった。 俺は期待に答えようと、ボールを奪おうと奮闘した…」 パスッ パスッ 祐一「だけど、力みすぎた俺のタックルは相手の足に行ってしまった。 ファールを貰い、危険なプレイとして俺にはレッドカードが出された」 パスッ パスッ 祐一「そのフリーキックが決勝点となってしまった。 友達はなんとか点を取ろうと頑張ったけど相手の守備陣に防がれ… 挙句の果てに、あまりに無理な体勢で競り合った結果そいつは怪我をしてしまった」 パスッ パスッ 祐一「あいつは俺以上に才能のあるやつだった。 けど、怪我が治った頃には、既に周りの奴らの実力派はあいつを追い越していた
[994]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/05/13(日) 22:52:39 ID:??? 祐一「俺は…俺のせいでチームに…なによりあいつに迷惑をかけた… そんな俺が、まだサッカーをやろうだなんて…」 パス… 岬「祐一くん…。だったら、尚の事だよ」 祐一「え?」 岬「今、君は逃げている。自分で責任を取った振りをしているけど、それはただ逃げているだけだ。 責任をとる道は身投げのような行為の中にはない… 責任をとる道はもっとずーっと地味で全うな道…」 祐一「じゃあ…どうしろっていうんだ…俺に…」 祐一がそう言うと、岬は優しい…慈悲た目で祐一を見つめる。
[995]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/05/13(日) 22:53:58 ID:??? 岬「それは…自分で考えるんだよ。祐一くん。 今日はありがとう、ボール遊びに付き合ってくれて。 じゃあ、これで…」 そう言って、岬は背中を見せて帰っていく。 その背中を祐一は見ていることしかできなかった。 突如、岬の足がピタッっととまり、クルっと祐一の方へ振り向いてこういった。 岬「明日の朝9時…僕達日本人学校の校庭で試合があるよ。 …待ってるからね」 その言葉を言った後、もう振り向かずドリブルをしながら岬は帰っていった。 祐一「岬…。 北川…。 もう一度。もう一度だけ、俺に…チャンスをくれるのか?」 〜外伝話 前編終了〜
[996]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/05/13(日) 23:00:45 ID:??? このスレでの岬きゅんは【綺麗な岬】です。 綺麗すぎる岬です。そりゃあもう、綺麗なジャイアン並に… とまぁ想像以上にネタが広がりすぎて試合の方にまでいきませんでした。 なぜ祐一がオールランダーにこだわるのか。 そして、旧友の約束とは?と伏線張りすぎて回収できるかどうか不安になってくるレベルです。 それでは、残りは適当に埋めたいと思います。 この書き込みで996のはずなので、以下4つは下の★★で埋めていただけたらと思います。 ★祐一は何フェチ? → !karada★ ★あゆみは何フェチ? → !karada★ ★みなとは何フェチ? → !karada★ ★中里の…? → クラブ2 ★ それでは、引き続き新スレの方でもよろしくお願いします。
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0ch BBS 2007-01-24