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【混迷からの】Another-CU_3【脱出】
[313]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/22(火) 12:29:50 ID:??? ビッ ピィッ ピィィィィィィィィィッッ!!! ザワザワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 審判の笛が鳴り止むが先か、たちまち大歓声がスタジアムの音世界を乗っ取った。 無理もない。 名が変わったとは言え、プロ4部のセリエC2所属とは言え… 本来なら失われてしまった筈のホームチームがミラン≠フ名を相手にこれだけの勝利を見せたのだ。 チャーリー「試合終了ーーーっ! フロレンティア・ヴィオラの勝ーーーーー利!!! 船出…というには規模が小さいですが、まあ無粋な事はこの際忘れて、 ミラン・プリマヴェーラとのテストマッチ、4点差をつけての大勝利であります!!」 フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! 「よくやったお前達!!」「フィオレンティーナはオレ達の誇りだ!!」「みんな最高だったぞ!!!」 「次も頑張れよ!!」「アレ…次ってなんだ?」「知らねえけど…細けえこたぁいいんだよ!!」
[314]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/22(火) 12:31:00 ID:??? フロレンティア・ヴィオラ 5 − 1 ACミラン・プリマヴェーラ スコアボードの何処にもフィオレンティーナ≠フ文字はない…それは確かな事実だった。 それでもサポーター達は叫ぶようにコールを続ける。 フィオレンティーナ、フィオレンティーナと。 フィールド中央の三杉はそのコールを染み入るように聞いていた。 身体に圧し掛かる疲労よりも勝利の実感よりも、総身に感じられたのはサポーターとの一体感だった。 三杉「フィオレンティーナ…」 既に失われてしまった只の単語を呟く三杉。 三杉(…失われただって?) 首を横に振った。 続いてスタンドに向けて顔を上げ、グルリと一周サポーターの方を見回し…そして一礼した。 自分達の事をフィオレンティーナと呼んでくれた、フィオレンティーナ・サポーター達に向かって。 そして今度は仲間達の方へと身体を向け、こう言って聞かせた。 三杉「僕が…僕達がフィオレンティーナだ。」 「フッ」「へへっ」「ったりめーだぁ!」「やってやろうぜ、これからも!!」 少々照れくさそうに笑う者も、力強く拳を握る者も…全員が強く頷いた。 疑う事も誰に憚る事もない、自分達はこれからもフィオレンティーナだと受け入れたのだ。 フィオレンティーナとして前へと進んでゆく事を決めたのだ。
[315]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/22(火) 12:32:02 ID:??? 自らが何者なのか分からない事は何より辛い事である。 自らの使命が分からない事は何より不安な事である。 誰かが迷い、苦しむ間にも、時間は残酷に平等に過ぎてゆく。 その時間が更に人を不安に落とす。 だが三杉達は自らが何者かを今日知った。 目の前を閉ざしていた閉塞感は霧散したのである。 勿論、現実的な問題はまだまだ山積みである。 しかし彼等の晴れやかな表情は、そんな問題も全て乗り越えてしまうだろうという気にさせた。 今はそれで十分であろう。 ============================================= ※一旦ここまで
[316]森崎名無しさん:2012/05/22(火) 15:31:08 ID:??? スレタイ通り混迷から脱出したなぁ
[317]森崎名無しさん:2012/05/22(火) 19:47:20 ID:??? イイハナシダナー
[318]森崎名無しさん:2012/05/22(火) 21:03:17 ID:??? 惜しいなー デュエット・デル・フィオ―レ スレタイ候補出せる時期だったら
[319]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/24(木) 23:55:43 ID:??? >>316 一応そういう計算が立つようスレタイ案も出して頂いてます☆ >>317 ウルウル >>318 おお、スレタイになりますかね?
[320]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/24(木) 23:57:02 ID:??? アントニオ「ちくしょおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!」 ミランのGKであるアントニオの絶叫が響いた。 屈辱という言葉すら生温い5失点…彼にとっては受け容れ難い、しかし受け容れなければならない事実。 そしてその悔しさは彼だけのものではない。 ロデオ「ほとんど何も出来なかった…」 ディノ(5失点…か。 もっとボクが上手くできていたら…クソぉっ!!) ピエトロ(ケッ、オレがどんだけ点を取っても無理だぜこりゃ。 味方に足を引っ張られる事ほどバカバカしい事はねえな。) スタメンを与えられた若い選手全員に対し、この大敗は力不足を知らされる苦い機会となってしまった。 特に若き司令塔たるアンドレア・ファルコーニにとって、この敗北の意味する所は想像以上に大きい。 ファルコーニ(これがプリマヴェーラクラスとは言えイタリアNo.1を取ったチームの底力か… 全く、高い授業料になってしまったな。 トップへの昇格も暫くはお預けだろう。) ジョカトーレにとって、プリマヴェーラでの栄光などトップに上がれねば無意味に等しい。 そしてミランはなまじビッグチームゆえトップ(一軍)への門が狭いのだ。 チーム内で一、二を争うほどトップ昇格を望んでいるファルコーニにとって、この大差は大きな烙印だった。
[321]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/24(木) 23:58:07 ID:??? デヤン「…………」 バンビーノ「お前は悔しさを表に出さないのか?」 デヤン「自分の未熟さは一刻も早く、尚且つ正しく受け入れなければならない。 感情を昂ぶらせる間に正確さは失われる、オレがやるべき事は今を正しく認識する事だけだ。」 バンビーノ「フッ、お前も変わっているな。」 年長組であるデヤンとバンビーノは(内心は知れないが)結果に対して比較的冷静なようであった。 バンビーノはその後もデヤンと一言二言交わすと…今度は三杉の方へと近付いてきた。 当然その事に三杉は直ぐ気が付いた。 三杉「バンビーノ。」 バンビーノ「取り敢えず…終わったな、ミスギ。 今日の所は完敗だ。」 三杉「………」
[322]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/25(金) 00:00:10 ID:??? ☆どうしますか? A バンビーノとミランの健闘を讃える。 B バンビーノの抜けた穴について恨みごとの一つも聞かせる。 C ねえいまどんなきもち? D 自分の未熟さについてこぼす E 後でゆっくり話す為にもメシに誘う F その他 3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
[323]森崎名無しさん:2012/05/25(金) 00:00:37 ID:ukaqt22Y D
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