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【混迷からの】Another-CU_3【脱出】
[444]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/29(火) 12:16:38 ID:??? > 久美がマネージャーを続けた理由→ クラブK > 《スペード》 一つ上の山森の事をちょっとイイなと思ってたから。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 早苗「(そろそろ休憩の時間ね…)久美ちゃん、麦茶用意しに行ってくれる?」 久美「…………」 早苗「久美ちゃん? おーい。」 久美「えっ!? あっ、早苗先輩どうしました!?」 早苗「そろそろ休憩の時間だから麦茶の準備をお願いしたいなって。 こっちはゆかりと私でやっておくから。」 久美「あっ、はい!」 タタター 早苗「…………」 ゆかり「…久美ちゃん最近ボーっとしてる事が多くない?。」 早苗「何だか少し心ここに在らずって感じなのよね…何かあったのかしら?」
[445]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/29(火) 12:18:46 ID:??? 真夏の練習で大量に汗を流した部員達のため、麦茶を用意しに部室まで走る久美。 明るく元気いっぱいがトレードマークの筈の彼女だが、その足取りは明らかに重かった。 久美「良くないなぁ、こんなんじゃ…皆頑張ってるのに…」 久美自身にはこの足取りの重さの原因が判っている。 決して体調が悪いわけではない。 つい先日からメランコリーな気分に陥って抜け出せないでいるのだ。 ほんの些細な、他人から考えれば下らない理由なのかも知れない。 しかし今の久美にとっては健全な心を蝕む病巣になっている。 久美「でも私……(このままマネージャーを続けていていいのかな…………)」 独り言とはいえ、最後の部分は言葉に出来なかった。 万が一誰かに聞かれれば、それこそ大事のように心配される。 久美はそんな事を望んでいる訳ではない。 ついでに言えば、サッカー部のマネージャーを本気で辞めるつもりもない。 …と言うか、そんな無責任な事を出来る筈がなかった。
[446]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/29(火) 12:19:50 ID:??? 久美(早苗先輩もゆかり先輩も良くしてくれてる… 部員の皆も冬に向けて頑張ってる… 何より、仮に私が辞めたら来年から誰がマネージャーをやるっていうの? 新しく入ってくる子が居るとしても、指導出来る先輩が居ない環境じゃあ…) そこまで考えて久美は首を大きく振った。 そして『そもそも、そんな事を考えてはダメ』と自らの思考を戒める。 …しかし、それが余計に彼女の心から余裕を奪っていた。 ループする思考、追いつめられる感情… 彼女がこのような状態になった原因の一旦には岬太郎が関わっていた。 ※すみませんが一旦ここまで。
[447]森崎名無しさん:2012/05/30(水) 04:28:29 ID:??? 乙でしたー!
[448]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/30(水) 21:36:01 ID:??? >>447 乙感謝でしたーーーーーーー! 昨日からもうずっとビーフシチューが食べたい ============================================= 前述の通り、久美がサッカー部のマネージャーになった理由は大空翼である。 彼が道を歩けば優れ者ぞと町中騒ぎ、その噂を聞いた近所の婆さまも走ると言われていた。 さらにその後には大空翼伝説に尾ひれがつき、彼が歩けばフローラルの香りが漂い、 通り過ぎた足跡からは草木や花が咲き乱れ、首をはねると中から本体が出てきて 巨大化して森を滅ぼしアシタカを追いつめるとまで言われたがそれはまた別の話である。 ええと…そうそう、杉本久美は翼先輩の恋人になると意気込んでマネージャーになったのだ。 そのアプローチはなかなかに熱心であり、周囲に彼女自身を早熟であると思わせたのだが… 実際の所、久美は素敵な恋に夢見ていただけの子供であった。 翼がサッカー(と森崎への反感)ばかりに夢中である事を知ると、サッサと短期決戦を諦め… 長期戦と意気込んでいたのも僅かな期間、ライバルと目していた早苗と仲良しになり、 女子組で楽しくマネージャー業に励む事を優先していたのである。 ハッキリと言ってしまえば、久美は翼の事などたいして好きではなかった。 子供がミーハー心から抱いた憧れ感情でしかなく、周囲の人々と楽しく過ごす事の方が余程大事だった。
[449]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/30(水) 21:37:07 ID:??? だが彼女の奥底の恋に憧れる気持ちは失われておらず、むしろ成長と共に大きくなるのは道理。 翼や森崎が卒業した翌年、南葛は山森がキャプテンに就任、マネージャーは久美ただ一人となった。 元々山森は2年の時点で全国大会に起用され、あまつさえ国内選抜に抜擢される程のテクニシャン。 またキャプテンとマネージャーという関係性ゆえ、必然的に二人の接触は格段に増加… 久美が山森の事をちょっとイイなと思い始めるまで、そう時間は必要としなかったのだ。 またこの時点で山森も久美の事を憎からず思っており… もしも山森が久美に対して積極的にアプローチしていれば、二人は交際していた筈である。 幾ばくかの犠牲を必要としたかも知れないが#男美女カップルが成立していた筈なのだ。 …ただ、当時の山森は久美が翼に恋心を抱いていた事を察していた。 それが彼を遠慮させ…いや、大空翼には敵わないと無意識に臆病風を吹かせた。 本質的に積極的(と言うより好奇心が強い)久美が山森に対する態度を変えた始めた時… 他のサッカー部員達がまだ気付かぬほどの変化に過ぎなかった時、それを鋭敏に嗅ぎ当てた人物が居た。 …そこから久美の受難が始まった。
[450]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/30(水) 21:39:32 ID:??? 久美の受難…それは予告も無く突然に始まった。 イタズラと思しき怪文書に始まり、登下校や部活の際に感じる視線。 何かがおかしいと…久美が身辺の異常について対策を考え始めた頃には既に遅かった。 加速度的に激化する異変。 家の前に生ゴミが頻繁に捨てられるようになり、中傷の貼り紙がされるようになった。 明らかに誰かにつけられている登下校…街を歩いていて突然誰かに水をかけられた事もある。 久美の心身が疲弊してノイローゼになった頃、異変の原因が遂に明らかになる。 『 山 森 正 吾 に 近 づ く な 』 新聞紙の切り抜きによる文字で作られた、シンプルにて明確な要求書。 一般的には脅迫状と呼ばれる物だが、この書面にはさもなくば≠ェ書かれていなかった。 その事が久美の不安を煽り、想像を掻き立て…恋心という物に対してトラウマを刻み込んだのだった。 幸いにして間もなく山森は南葛中を卒業し、久美には久方ぶりの平穏が訪れた。 しかし平穏なる中学の3年目において、彼女が恋愛を考える事が一片すら無かったのは言うまでもない。 ※またもや一旦ここまでです。
[451]森崎名無しさん:2012/05/30(水) 21:49:23 ID:??? >>448 アナカンさんには料理のうまいお嫁さんがいるじゃないか
[452]森崎名無しさん:2012/05/30(水) 22:38:16 ID:??? 食堂のおねいさんひでえw
[453]森崎名無しさん:2012/05/30(水) 22:48:31 ID:??? これわ怖い
[454]森崎名無しさん:2012/05/30(水) 23:34:51 ID:??? このスレ、スタンドとか普通にあるから おねいさんの超能力も何かのスタンドだったりしてw
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0ch BBS 2007-01-24