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【混迷からの】Another-CU_3【脱出】
[746]森崎名無しさん:2012/06/29(金) 05:18:09 ID:s4c7lwQg A
[747]森崎名無しさん:2012/06/29(金) 17:02:00 ID:IOgnRFCg B 今日リアルでイタリアのマリオとルイージが活躍してましたねw
[748]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/06/29(金) 17:07:08 ID:??? 皆さん投票ありがとうございます。 しかしすみません、多忙続きでして更新があまり出来ない状況です宣言。
[749]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/06/30(土) 22:40:15 ID:??? >>744 みんなそんなに岡山姉が好きなんだね! スレ主も大好きだ! ナカーマ! >>747 みんなのマリオ・バロテッリとルイージ・ブッフォンですね。 最近のマリオサッカーはすげーなー ============================================ > A ジャケットから取り出して、取り敢えず便箋について読んでみる。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉(考えているだけではどうやら先に進めない。 だったらやる事は決まっているさ。) 三杉は意を決して便箋をジャケットから取り出した。 傍らにバンビーノが居る事も今は厭わなかった。 それほどに三杉は自分の周囲で何が起こっているのかを知りたかった。 三杉「これは………」
[750]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/06/30(土) 22:41:31 ID:??? 『この手紙を目にする者、願わくば私のせめてもの償いを手助けをして欲しい。 私のもうひとつの教え子達の閉ざされた未来を拓く為、どうか力を貸して欲しい。』 それが便箋を広げて先ず初めに三杉の目に飛び込んできた言葉だった。 そしてこれが誰の言葉であるのかは明らかだった。 筆跡見れば、かつて師だったジョアン・ウェンガーその人の言葉だって事は。 バンビーノ「それは?」 三杉「ジョアンコーチの手紙みたいだ。」 バンビーノ「うん…? 『みたい』とはどういう事だ?」 三杉「実は昨夜受け取ったばかりの物でね…今初めて読んでいる。」 バンビーノ「昨夜…。 もしやその手紙のせいでお前は襲撃されたのか?」 三杉「さて、どうだろう…」 思わず生返事になりながら、三杉は手紙に目を戻した。 これまで訝しみ、真意を計りかねていた旧師の意志がそこには在った。
[751]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/06/30(土) 22:42:35 ID:??? 『カンピオーネの構成メンバーとフィオレンティーナを競わせたC.I.P…、幾つもの可能性が 考えられた中、フィオレンティーナは最も素晴らしい結果を掴んだ。 フィオレンティーナは 現段階において、個々の実力はカンピオーネ選手に劣るだろう。 しかしチームとしての穴は 少なく、更なる可能性を見出すに十分なレベルに達していた。 その結果、私は彼らが更なる 研鑽を積む事で、ナショナルチームを相手取れる第2のカンピオーネになると確信した。 だが懸念もあった…言うまでも無くフィオレンティーナのオーナー会社、ゴーリ財団の経営不振だ。 以前から前兆はあったが、半年前からその傾向が急加速した。 C.I.Pが始まる頃にはトップの 有力選手を売却する方針が決まり、あろう事かプリマヴェーラチームの中心選手の名も売却リスト に名前が記載される有様だった。 故に私はシュワーボとトレイゼ・ゴーリを集め、対策を話し合った。 無論我々の間で話し合える事など、最悪の事態の後にどれ程の未来を遺せるか…程度だったが。 どうやらトレイゼは誓ってくれた通りに動いてくれたようだ。 名は変えたがチームの本質は残っている。 シュワーボも倒れる以前に、私の代わりとなるコーチを手配してくれていた。 あの人ならば大丈夫だ。 後は私だ…私もやるべき事をやらねばならない。 だが今の私には自由が利かない、時間もない。 故に…託させては貰えぬだろうか? 無論、相応の礼をいずれ必ずさせて貰うつもりだが… 何よりも、大きな可能性を秘めた若者達の未来が閉ざされる事を惜しむ者に私は託したい。 今この手紙を呼んでいるキミが、そうである事を私は心より望んでいる…。』
[752]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/06/30(土) 22:44:07 ID:??? 三杉「……………」 バンビーノ「なるほど……」 一枚目の便箋を読み終えた。 二人はほとんど口を交わす事なく手紙の文字を追っており、ここでようやく言葉を漏らした。 三杉「やっぱり……大人というのは偉大だな。」 バンビーノ「ああ…。」 ジョアン、アンザーニ、トレイゼ…三杉達がC.I.Pにて激闘が繰り広げている頃には、 大人達は先の出来事を既に予想しており、具体的な対策に動いていたようなのである。 全てはフィオレンティーナと三杉達に未来が残るように…と言う事であろう。 バンビーノ「目の前にある幸、不幸ばかりを見ていたり…」 三杉「ああ、途方もない夢、理想を見ている僕達はまだまだ敵わない。」 バンビーノ「それこそが若者の特権なのかも知れないが、な…」 三杉「正確な未来予想、それを成す為に必要な具体案の絵を描く力…それが大人なんだ。」 かつてフィオレンティーナの中心であった二人は同じように畏まった。 このような大人達に見守られていた事に感謝し…いずれこういう大人に成りたいものと思った。 そして二人は顔を見合わせて苦笑し、便箋を2枚目にめくった。
[753]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/06/30(土) 22:45:08 ID:??? 『具体的な話に移ろう。 破産により4部リーグ落ちしたフィオレンティーナには新たな実績が必要だ。 トレイゼは予(かね)てより、マンチェスターやバルセロナ等の欧州ビッグネーム相手のテストマッチ 遠征を企画していたが…それについては正直期待出来ないだろう。 プリマヴェーラでNo.1になっ たとは言え、4部リーグ落ちしたフィオレンティーナは見向きされない…だが、それは仕方のない事だ。 勝っても得るもの無く、負ければイイ恥さらしになる試合を、ビッグネームが迂闊に受ける筈がない。 では、どうすれば実績を立てる事が出来るか…? その答えは南米にある。 欧州サッカーは南米を常に恐れている。 戦術や組織力をどれほど洗練させても、ペレやマラドーナ等、 規格外の個人技を度々排出させている南米への恐怖心は簡単に拭える物ではないのだ。 この前提がある限り、もしもフィオレンティーナが南米でトップクラスの強豪と互角以上の勝負を成す事 が出来れば…件のビッグネームもフィオレンティーナを無視する事が出来なくなるだろう。 いや、むしろ積極的に試合を望んでくる筈である。 フィオレンティーナを介して南米トップクラスの実力 を天秤にかける為に。 南米でトップクラスの強豪とテストマッチを実現させるのも通常ならば不可能と断言できる困難であるが… 私には1チームだけ当てがある。 ブラジルのサンパウロFC、私自身かつての古巣と呼ぶチームだ。 サンパウロはブラジルで最大級の名門、世界レベルのビッグネームを有しているのは誰もが知る所である。 欧州のビッグネームを釣る為の条件としては十分だと言えよう。』
[754]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/06/30(土) 22:47:18 ID:??? 『現在サンパウロのジュニオールで監督を担っているのは、私のかつての教え子であるロベルト・本郷だ。 彼の力を借りねばならない。 しかしロベルトにとっても簡単な採決ではないし、何より彼は今も私を怨んで いる可能性がある。 そこで託したもう一つの封筒をロベルトに届けて欲しい、彼の決断を促す力になる。 そしてもう一つ、もしもロベルトが私の手紙を読んでも動かなかった場合の事を想定しなければならない。 その場合、フィオレンティーナのキャプテンがジュン・ミスギ≠ナある事が決め手となるだろう。 サンパウロ・ジュニオールのキャプテンであるツバサ・オオゾラにミスギの事を話せば、オオゾラは間違いなく ミスギとの対決を望み、ロベルトへテストマッチを談判する筈だ。 もしもサンパウロとの試合が実現しなければ、もはやフィオレンティーナのWトーナメント参加の道はない。 故に失敗する事は出来ない。 常に最悪を想定すると、ロベルトへの手紙は直接手で届けて貰う他にない。 今この手紙を読んでいるキミがそこまでは出来ないと思うなら、捨てずに他の誰かへ託して欲しい。 この意志が巡り巡ってロベルトを動かす事を、教え子らに未来を残す結果になる事を私は望む。 ジョアン・ウェンガー 』
[755]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/06/30(土) 22:48:24 ID:??? 三杉「…事を私は望む。 ジョアン・ウェンガー、か…」 三杉達は3枚の便箋全てを読み終えた。 そこには旧フィオレンティーナとブラジルのサンパウロ・ジュニオールのテストマッチ… 引いてはフィオがWトーナメントに出場する為の道筋が書かれていたのだった。 昨夜、フィッツウォルタの言っていた無茶ぶりの理由がようやく理解出来た。 謎は全部解けた状態である。 バンビーノ「想像していたよりも遥かに重大な手紙だったぜ。」 三杉「うん、この開封していない方の封筒…これに僕達の未来が文字通りかかっているみたいだ。」 バンビーノ「やはりその手紙がお前を強盗に狙わせたと考えるべきかな。」 三杉「…………」 ☆ ホントのとこどうなんだろうね? A そうだと思う B そうだと思わない C いや、今はそんな事はいいんだ、重要な事じゃない D 僕だって怪我が治ればブラジルにいけますよ、バンビーノさん(要5票) E 僕とジョアンコーチ達でこんなに意識の差があるとは思わなかった(要5票) [3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
[756]森崎名無しさん:2012/06/30(土) 23:13:28 ID:X53MUmJg B
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0ch BBS 2007-01-24