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【混迷からの】Another-CU_3【脱出】
[939]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 15:56:48 ID:??? 三杉(凄いな…照れが全くない。 そして演技でもない、今のは本気の感謝だ。) 三杉もエールに対して感謝を感じ、それゆえの対応を見せた。 恐らく立場や状況を考えればバランスの取れた無難な対応であったろう… しかしミュラーの対応はそういう所を考えてすらいない、心から湧き出た言葉だった。 この愚直とも言うべき素直さが、彼を彼たらしめている…そんな風に思えるのだった。 やがて二人はヴェッキオ橋に到着し、橋の縁へと腰掛けてお弁当を広げた。 まだ薄っすらと温かいパニーノから漂う焦げたチーズの匂いが食欲を誘った。 ミュラー「それじゃあ一先ず頂きましょうか。」 三杉「ああ、頂きます。」 暫し黙って軽食とドリンクを口につける。 確かに美味しいが、三杉は何となくバジルが恋しくなった。 ※新鮮な体験のお陰でミュラーのガッツが30上昇しました。
[940]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 15:59:45 ID:??? 三杉「そう言えばミュラー、さっきは気持ち良いくらいにお礼を返していたよね?」 ミュラー「ええ、応援してくれる人にはこちらも感謝の気持ちを伝えたいので。」 三杉「なんと言うか…真っ直ぐだね、ミュラーは。」 ミュラー「ふむ、真っ直ぐですか……それは少し的を外れていると思いますよ?」 三杉「そうなのかい?」 ミュラー「ええ…あのような応援に対して殊更感謝を感じるのは、 ボクが以前アメフトプレイヤーだったからですよ。」 三杉「ほう…と言うと?」 ミュラー「アメフトはドイツで割と人気のあるスポーツと言えると思います。 しかしサッカーのような世界的メジャーと比べれば、その人気は比較になりません。 こんな風に街の人から大っぴらにエールを送られるのもボクには初めての経験です。」 三杉「なるほど…応援してくれる人が存在してくれること≠ノついての有難みを知っている訳だ。」 ミュラー「そうですね、特に僕はアメフトの中では体格で圧倒的に劣っていましたし。 一応チームではキャプテンをやっていましたが、やはり花形は壁役ですから。 個人として応援されていた覚えはあまりないですね。」
[941]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 16:02:24 ID:??? 三杉「ふむ…けれど、その過去が今の君の快い行動を生んでいるとも言える。 僕は君の事を素直に尊敬する。」 ミュラー「勿体ない言葉ですよ、キャプテン。」 どうやら彼の言動については、自分とは異なる行動理由が存在している事が判った。 しかしそうだとしても、三杉はその清々しい対応を称賛しないわけにはいかなかった。 感謝については言葉にして伝える努力をするべきだ…そう考えさせられたからである。 ☆ 三杉(さて…どんな会話をしようかな?) A ミュラーのアメフト時代の話を聞いてみる B 中山が抜けた穴について聞いてみる C 今のヴィオラに足りない物について考えを聞いてみる D コーチの指導について不満がないか聞いてみる E ミュラーの隠れた一押しショップがないか聞いてみる F その他 [3]票選ばれた選択肢で続行します。(メル欄空白でお願い致します)
[942]森崎名無しさん:2012/07/07(土) 16:06:43 ID:cVby81rI A
[943]森崎名無しさん:2012/07/07(土) 16:13:19 ID:AKRrvuJk A
[944]森崎名無しさん:2012/07/07(土) 16:33:09 ID:nILrIxnc A
[945]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 18:00:43 ID:??? > A ミュラーのアメフト時代の話を聞いてみる ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉「ミュラー、良かったら昔話を聞かせてくれないか?」 ミュラー「昔話…?」 三杉「うん、アメフトをやっていた頃の事とか…」 ミュラー「ああ、そういう事ですか。」 三杉の言葉の意味を把握し、ミュラーは『えぇと…』と悩み始める。 話すかどうかではなく、どんな事を聞かせようか迷っているのだろう。 やがて小さく『うん』頷くと、三杉の方へ顔を向けて語り出した。 ミュラー「以前、そしてついさっきも言いましけど、ボクはアメフト選手として体格が劣っていまして… お陰でポジションは専らセーフティかラインバッカーでした。 どちらもディフェンスチーム のポジションでして、セーフティは言わばスイーパー、ラインバッカーは守備だけが仕事の ボランチ或いはサイドバックと言えば想像がつくでしょうか?」 三杉「なんとなく解るよ。 当時のポジションが今の君の血肉となっている事もね。 今君がクリアを得意とするのは、アメフトで放り込むパスプレイへの対処が得意だったからだろう?」 ミュラー「まあ…そうなんでしょうね。 事実、そのプレイは得意でした。」
[946]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 18:05:20 ID:??? 三杉の言葉に対するミュラーの返答は、何故だか歯切れが悪いよう感じさせた。 ただ三杉としては何となくの直感であり、取り敢えず今はその点に突っ込まずに黙って聞いておく事にする。 ミュラー「セーフティというのはスイーパーと同様と言った通り、チームの最後の砦です。 そしてアメフトの特性ゆえ、最も危険なサイドでの1対1守備が求められるんです。 マッチアップする敵のポジションはテールバックまたはランニングバック…。 サッカーで言えばドリブル突破を積極的に仕掛けてくる事が仕事のポジションです。」 三杉「1対1の守備か…。」 ミュラー「考えている事は判ります、ボクはサッカーにおいて1対1の地上戦が殊更に下手くそです。」 三杉「いや、下手くそとまでは……確かに決して得意でない事は判っているが。」 ミュラー「言い訳するつもりはありません…だからハッキリと思ったように言ってくれて構わないんです。 それはともかくとして、現状ボクの守備はクリア以外は本当に力不足となっています。 中山が居た頃はそれでもなんとかなりましたが、今後はそうはいかないんですよね。」 三杉「ふむ………それじゃ言うが、何故君は1対1の地上戦を苦手としているんだい? 聞けばアメフト時代の経験を十分に活かせるプレイの筈だけど…。」 ミュラー「トラウマ…みたいな物でしょうか?」 三杉「トラウマ?」
[947]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 18:08:52 ID:??? 只ならぬ単語が飛び出した事に、三杉は驚いて聞き返した。 見ると、ミュラーの表情は言うべきかどうかを迷っている人間のそれだった。 しかし彼はヤケになったかか、或いは振り切りたいと願ったか…更なる言葉を紡ぎ始める。 ミュラー「絶対に勝てないと諦めてしまった相手が居るんですよ。」 三杉「ほう……。 それはどんな奴だい?」 ミュラー「相手のチームはブーフホルツ・ソレスタルビーイング=Aその選手の名はテオドール。 彼のポジションはスプリットエンドかテールバック…ですが、ボクのチームとやる時は 必ずテールバックに就いていましたよ。 そうすれば必ず勝てると思っていたのでしょう…」 三杉「テオドール……。 なるほど、君にとって彼は壁で、君はそれを乗り越えられなかったのか。」 ミュラー「ええ…しかもアメフトからサッカーに移った事で、ボクは彼から永遠に逃げてしまった。 ボクがいつまで立っても地上戦が苦手で居るのは、精神的に尾を引いているからなのでしょう。」 三杉「でも、それならば乗り越えれば良いさ…。 高い所へ行くんだ、そのテオドールが辿りつけない所までね。 練習での協力ならば僕も惜しむつもりはない。 大丈夫、今からだって越えられる。」 ミュラー「ありがとうミスギ……。 その励ましは心に響きます。 ボクだっていつまでも今の儘で良いとは思っていませんからね。」 三杉(良かった………。 何となく怪しい気がしてアメフトの事を聞いてみたが、ハッキリ言って正解だった。 ミュラー自身が感じている問題点、中山が抜けた事で彼が感じている思い…全て聞く事が出来た。) ※ 三杉とミュラーの相互感情が3上昇、補正LV1になりました。
[948]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 18:10:09 ID:??? ミュラー「さて、そろそろ宿舎に戻りましょうか。」 三杉「そうだね、気付けば昼食時も過ぎた時間だし。」 ミュラー「そうだ、もし良かったら午後はボクの部屋へ来ませんか? アメフト時代の友人からビデオレターが届いてまして… それを見ながらなら、もっと色々と話す事も出てくると思います。」 三杉「おや、そうなのかい? それじゃあ、どうしようか…」 A 午後の自由行動を消費して、ミュラーの部屋を伺う。 B いや、午後は午後で別の選手と交流を持つ。 2票選ばれた選択肢で続行します。(メル欄空白でお願い致します)
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0ch BBS 2007-01-24