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【Mな感情で】キャプテン霊夢21【満ちるの】
[966]キャプテン霊夢@携帯 ◆.4VsndDQiQ :2012/06/25(月) 03:22:01 ID:evs+gXVQ 料理もお酒もほとんどが消費され、徐々に場は片づけモードになってきた。 幸い、酔い潰れて眠ってしまうような事はなく、全員で片づけを行う。 とは言っても、神社の宴会とは違い規模が小さい為、さして時間も掛からずに終わってしまう。 霊夢「大体こんなところかしら?」 白蓮「そうですね。一通り片付いたと思います」 ナズーリン「人形達が手伝ってくれるから、大分楽だったな」 上海「シャンハイ!」 蓬莱「ホーライ!」 アリス「皆、お疲れ様。後は人形達にやらせるから、もう休んで大丈夫よ」 アリスの一言で祝勝会は解散となった。流石にもう夜も遅い上にほとんど全員が酔っ払っている。 霊夢達は今日だけはアリスの家に泊まり、明日の朝に神社に戻る事にした。 霊夢「(ふわぁ……それじゃ、私はもう寝ちゃおうかしら)」 試合をした後に少し休んだとは言え、そのまま準備をした上で宴会に突入し、大騒ぎしたのだ。 流石の霊夢も疲れ切っていた為、一足先に休もうと思っていたのだが……。 神綺「霊夢ちゃん、少し良いかしらー?」 霊夢「ん?どしたの?」 突然神綺に話しかけられて生返事を返してしまう霊夢。こうして神綺が話しかけてくる事自体は珍しくないが、 霊夢はその声にいつもと違う雰囲気を感じていた。 神綺「……ちょっと、お散歩でもしないー?」 霊夢「え?」
[967]キャプテン霊夢@携帯 ◆.4VsndDQiQ :2012/06/25(月) 03:23:23 ID:evs+gXVQ (ここからサッカーとは余り関係のない、ストーリー関係の話が続きます。しかもかなり長いです) 外は既に暗くなっており、森の中なので星明りも見えない。 神綺が小さな光の玉のような物を出し、それを頼りに二人は歩いていく。 神綺「魔界だったら星の光だけでも十分明るいんだけどね」 神綺の口調は普段の間伸びしたものではなく、しっかりとしたものだった。 気のせいか、常と変わらない筈の笑顔も何故か少し違って見える。 神綺「んー、それにしても、夜でもそこまで寒くなくなってきたわね。そろそろ本格的に春かしら」 霊夢「うちの春妖精は既にこれ以上ないくらいに暴走してるけどね……」 神綺「元気が良い証拠じゃない」 練習が無い日には幻想郷中を「春〜!春ですよ〜!ヒャッハー!私の春を聞けーい!」 とキャラが少し変わって飛び回ってるリリーWを思い出し、思わず顔が引き攣ってしまう霊夢。 霊夢「それで、わざわざ外に連れ出してまでして、何か話でもあるの?」 霊夢の言葉に神綺は足を止め、相対するように振り向く。 その表情はやはり常よりも少し真剣なものに見えた。 神綺「……そうね。大した事じゃないけど、霊夢ちゃんに話しておきたい事があって」 霊夢「私に?」 何のことか分からずにきょとんとする霊夢。そんな霊夢に神綺は一瞬表情を崩し、 しかしすぐに真面目な表情に戻って口を開く。
[968]キャプテン霊夢@携帯 ◆.4VsndDQiQ :2012/06/25(月) 03:26:47 ID:evs+gXVQ 神綺「霊夢ちゃん、これまで人里の大会に出てきて試合をして、不思議に思った事はなかった?」 霊夢「不思議に思った事?特にないけど……」 まあ突っ込みどころは色々あった気がするが、神綺が聞いているのはそういう事ではない気がしたので、 首を横に振る霊夢。神綺はその反応を確認した上で、確かめるかのように言葉を紡ぐ。 神綺「人里で妖怪がサッカーをしている事を、余りに里の人間が自然に受け入れていた事よ」 霊夢「……え?」 神綺から出た言葉は霊夢にとって全く想定外の事だった。いや、考えた事すらなかったという言い方が正しい。 それも当然だ。霊夢にとって妖怪はある意味里の人間よりも近い存在なのだから。 神綺「おかしいと思わない?妖怪は皆良い妖怪ばかりという訳ではないわ。 人間が書いた本……幻想郷縁起だっけ?あそこに危険度っていう項目があったと思うけど、 例えば危険度が大の妖怪とかが普通にいるのに、里の人達は平然としてたわ」 霊夢「それは……言われてみれば確かにそうかもしれないけど……」 まあ何処かのファンクラブのようなノリの里人は別としても、普通に考えてみれば吸血鬼や宵闇の妖怪、 地底一の嫌われ者、悟り妖怪等も試合をしているのに、里の人達はさしてそれを気にする気配はなかった。 ミスティアや鈴仙、あるいは文のように、何らかの形で普段から人里に関わっている妖怪はともかく、 それ以外の未知の妖怪に対しても、里の人達が何ら反応を示さないのは冷静に考えてみれば少しおかしい。 霊夢「……里の人達の妖怪に対する危険意識が薄くなってるって事?」 それはありえる事ではあった。しかし、神綺から返ってきたのは否定の言葉。 神綺「それもないとは言わないわ。でも、問題はもっと別のところなのよ」 そこまで言ったところで神綺は言葉を区切り、口調を少し変える。
[969]キャプテン霊夢@携帯 ◆.4VsndDQiQ :2012/06/25(月) 03:28:50 ID:evs+gXVQ 神綺「霊夢ちゃん、吸血鬼異変って覚えてる?」 霊夢「へ?何よ突然。えーと、確か幻想郷に外の世界から吸血鬼が侵略してきたって奴だっけ?」 神綺「そうよー。もう随分前の話だけどね」 霊夢「んー、紫にちょっと聞いた事があるくらいね。でも、なんで神綺がそれを知ってるの? あんた、魔界の神って事は普段は魔界にいるんでしょ?」 神綺「私自身は直接は関わってないわ。アリスちゃん達と魔界から見てただけよ」 霊夢「ふーん……」 吸血鬼異変。幻想郷に現れた吸血鬼と、幻想郷の妖怪達の間に起こった紛争。 スペルカードルールを裁定するきっかけになった異変でもあり、 幻想郷にとって一つの転機になった出来事である。 霊夢「(私、あの異変の事はほとんど覚えてないのよね……。 なんかあの時妙に眠くて、ずっと寝ちゃってたし……)」 霊夢はこの異変には関わっていない。吸血鬼異変が起きた時は博麗の巫女はまだ先代が勤めており、 この異変が終結してすぐに先代から正式に博麗の巫女の座を引き継いだ。 (最も、実は先代の巫女もこの異変には直接的には関わっていなかったりする) 神綺「吸血鬼異変の時、平和に慣れ過ぎていた幻想郷の妖怪達はなすすべなく屈服させられていったわ。 勿論、その吸血鬼がそれだけ強かったって事もあるんだろうけど……」 霊夢「それで、最後は紫や幽香が出張って鎮圧したんだっけ」
[970]キャプテン霊夢@ ◆.4VsndDQiQ :2012/06/25(月) 03:31:06 ID:evs+gXVQ (間違えて名前欄に携帯って入れて投下してました。これはPCからの投下です) 吸血鬼異変が起きた際、幻想郷の妖怪達の多くは最初全く歯が立たず、屈していった。 その原因は単純だ。長年の平和のせいで、幻想郷の妖怪達が弱くなっていたからである。 それを解消する為に、妖怪と巫女が殺し合いにならない程度に暴れられる環境を作る必要があった。 現在の幻想郷の争いの基本、スペルカードルール誕生の瞬間である。 神綺「霊夢ちゃん。吸血鬼異変が他の『異変』と決定的に違う部分は何だと思うかしら?」 霊夢「え?……さぁ」 神綺「簡単に言えば2つ。1つめは『人里が直接的な脅威にさらされた』事。 そして2つ目が……『異変の元凶は幻想郷の外の妖怪だった』事」 霊夢「!!!」 今の言葉で、霊夢も何となく神綺の言いたい事が分かってきた。 確かに幻想郷の内部については、今はかなり安定している状態だ。 それは、定期的に人と妖怪が混同してサッカーの大会をやっている現状からも明らかだろう。 霊夢「……つまり、吸血鬼異変と同じ事が今の幻想郷に起きる可能性があるって事ね」 だが、それはあくまで内部の話だ。仮に、今の幻想郷に外の世界に生き残っている妖怪達が攻めてきたらどうなるか? 神綺「考えすぎだとは私も思うの。今はあの時とは状況が違うわ。スペルカードルールが裁定されて、 妖怪も普段から殺し合いじゃない、適度な争いを楽しんでる。 ……だけど、最近の幻想郷を見てると、どうしても不安に思ってしまうのよ。 霊夢ちゃんなら知ってるでしょ?幻想郷の妖怪と人間がどういう関係で成り立ってるかを」 神綺の問いに頷く霊夢。その問いは博麗の巫女の存在意義にも関わる事だからだ。
[971]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/06/25(月) 03:32:23 ID:evs+gXVQ 霊夢「妖怪は人間を襲い、人間は妖怪を退治する……」 神綺「そう。例えスペルカードルールが裁定されたとしても、その形は変わらないわ。 ……例え、実際は形骸化していたとしても」 何処か含むような神綺の言葉に霊夢は顔に疑問符を浮かべるが、神綺はそれに構わずに言葉を続ける。 神綺「これも私が思い込んでるだけかもしれないけど……。今の幻想郷は少し危うく感じるわ。 人間と妖怪の距離が近づき過ぎている。それは決して良い事ばかりではない」 人間と妖怪の距離が近づく……それは図らずも、人間が妖怪の恐怖を忘れる事に繋がりかねない。 それが何をもたらすかは、言うまでもないだろう。多くの妖怪が幻想郷に来たのは……、 いや、来ざるをえなかったのは、人間が妖怪の、そして夜の恐怖を忘れてしまった事が最たる原因なのだから。 霊夢「(つまり、神綺は今の幻想郷の状態を危険視してるって事よね……)」 おおざっぱだが、神綺の言いたい事は恐らくそういう事だろう。だが、それならば今度は別の疑問が出てくる。 霊夢「で、でもおかしくない?それなら何で紫はサッカーなんて流行らせようとしたの? そんな事したって、人間と妖怪の距離を今以上に近づけるだけじゃない。 それに、外の世界の人間を連れてきたのだってあいつだし……」 神綺「そうね、私もそこまでは分からないわ」 霊夢の疑問に対し、神綺はあっさりと首を振る。 神綺「ただ、私と紫とはそれなりに長い付き合いだから分かる事もあるの。 紫は普段は悪戯をする事も多いけど……。事が幻想郷に関わると、 あの子は普段からは想像もつかないくらい真面目になるわ」 霊夢「……それは確かにそうね」
[972]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/06/25(月) 03:33:37 ID:evs+gXVQ それは霊夢も思っていた事だった。基本的に霊夢は紫の事を好きではないが、 幻想郷に関わる事に関してだけは、紫以上に信頼出来る妖怪はいないと思っている。 勿論、そんな事は本人はおろか他の人妖にすら言った事はないが。 神綺「だから、分かるの。恐らく紫は何かをしようとしてる。それも、幻想郷全体に関わる大きな事を。 ……私が幻想郷に来たのは、アリスちゃんの様子が気になったって事も勿論あるんだけど、 本当の目的は今の幻想郷の状態を確認したかったからなのよ」 霊夢「……言いたい事は分かったわ。それで、何でそれを私に話したの?」 神綺の言いたい事は理解した。しかし、何故それを自分に話したかが分からない。 神綺「……霊夢ちゃんには、知っておいて欲しかったの」 霊夢「それは、幻想郷に関わる事だからってこと?」 それならば一番納得できる答えだったのだが、神綺はフルフルと首を降る。 神綺「そういう訳じゃないの。ただ、何となくよ」 霊夢「……」 そこまで言ったところで、二人の間に沈黙が流れる。 どうやら、神綺の話したかった事、というのはこれで終わりらしい。 しかし、今の話を聞いて自分はどうすれば良いのだろうか? そんな事を霊夢が考えていると、神綺が短い静寂を破る。
[973]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/06/25(月) 03:36:27 ID:evs+gXVQ 神綺「ねえ、霊夢ちゃん。良ければ、今の話を聞いて貴女が思った事を聞かせてくれる? 今の人間と妖怪の関係……これからの人間と妖怪の関係について、貴女はどう思ってるのか」 霊夢「え?い、いきなりそんな事言われても……」 神綺「難しく考えなくて良いの。ただ、霊夢ちゃんが思ってる事を聞きたいの」 霊夢「(私の考え……私の思った事か……)」 優しく諭すような神綺の言葉に、霊夢はゆっくりと自分の考えを整理していく。そして、出た答えは…… A 「私は、人間と妖怪の完全な共存は可能だと思ってる」 人間と妖怪の完全な共存を主張する B 「……そうね。確かにこのままじゃまずいかもしれないわ」 神綺の言葉を肯定する C 「……私は博麗の巫女よ。人間と妖怪の関係に口を出すつもりはないわ」 博麗の巫女として、中立を宣言する D 「急にそんな事言われても、分かんないわよ……」 回答を保留する E その他(何か霊夢に言わせたい事があれば明記して下さい) 先に『3』票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください ※重要な選択です。ただし、選択によってゲームシステム的な有利不利が変わる事はありません。 あくまで霊夢の考え方の方向性を決める選択肢の一つです。 このスレでの進行はここまでとし、選択肢の結果は次スレで投下する事とします。 皆様、本日も遅くまでお疲れ様でした。
[974]森崎名無しさん:2012/06/25(月) 07:49:27 ID:msdsheSI C 乙でした
[975]森崎名無しさん:2012/06/25(月) 16:34:29 ID:NEdCd416 C
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0ch BBS 2007-01-24