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【南葛中】もうひとつの物語4【只今恋模様】
[850]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/06/15(金) 22:51:21 ID:QIh0dE5o 二人の頭の中に走馬灯が駆け巡る。 物心ついた時の記憶。 初めてサッカーをした時の記憶。 試合に負けて悔し涙を流したこと。 見事リベンジ出来た時の嬉し涙。 南葛SCの全国優勝。 その後の南葛中のV2。 どこをどう間違ったのか。 ふと頭をよぎるその疑問に、答えはない。 翼「そうだ…」 ぐぐぐ… 森崎「間違ってなんて…ない!!」 ぐぐぐ… 翼、森崎「俺達の進む道は、何もまちがっちゃあいない!それを証明するために、ここにいるんだ!!」 心の奥底からでたこの言葉に嘘偽りはない。 そして、それを証明するためには、この男は手段を選ばない。 森崎「翼ァ…肩をかせ…這いつくばっても…たどり着いてみせる…!お前は余裕なんだろ?あぁ?」 そして、この男も。どんな状況でも虚勢を張ることを忘れはしない。 翼「あぁ…貸してやるよ、森崎。重くなったら、いつでも捨ててやるからな」 ガシ!!
[851]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/06/15(金) 23:02:27 ID:QIh0dE5o グラッ!! 翼「く…!?」 森崎「へ…何強がってるんだか…お前だってぎりぎりなんだろ…くくく…」 翼「わ…笑ってる場合か!?…ったく、離すんじゃないぞ」 森崎「…お前こそな」 そう言って、不器用なこの男たちはお互いにお互いの体を支えあい前へ進んでいく。 もう何も迷うことはないと、まっすぐに【こちら】を見据えて進んでくる。 ??「ふふ…いい目をしている…。 二人共「漆黒の意思」を感じるよ… 能力は解除した…さぁ…こちらへおいで…」 To Be Continued! 原作のここらへんを流し読みしかしていないので??さんの台詞がイマイチ思い出せないよ! というわけで今日はこのあたりで。お疲れ様でした。
[852]森崎名無しさん:2012/06/16(土) 02:00:34 ID:??? よくわからないけど、熱い展開にwktk
[853]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/06/16(土) 22:01:26 ID:ARus5f9g 翼「…」 森崎「…」 ビュゥウウウ!!と砂利が混じった強風が二人の行く手を阻むように吹き荒れる。 だが、満身創痍でありながらも二人は一歩づつ前へ進んでいく。 翼「(もう迷わない…!例え何があろうとも…証明してみせる!俺の選んだ道の正しさを!!)」 森崎「(報われない努力があってたまるか…!!流した汗は嘘をつかない…!! その汗の結晶は、例えどんな困難であろうとも砕かせん!!)」 【覚悟】と【勇気】を胸に秘め、彼らは目の前の小屋へと向かう。 だが、現実は非常である。 翼「くそっ…!!」 バタッっと翼は突っ伏して地面へ倒れる。 肩を化していた森崎も、それに釣られて地面へ倒れこむ。 森崎「つ…翼…く、くそっ…!!俺も…もう一歩も動けんッ…!!」 ビュゥウウウ!! 翼「…」 森崎「ち…ちくしょう…」 そうしてかすれゆく意識の中…森崎はまぶたをゆっくりとおろしていった…
[854]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/06/16(土) 22:08:22 ID:ARus5f9g … …… ……… 遠くから自分の名を呼ぶような声が聞こえる。 森崎はぼんやりとした意識化の中で、その声に耳を傾けていた。 謎の声「君の気高い覚悟ッ!そしてその勇気を私は見せてもらった。 君が言う【努力の汗の結晶】…。 その恵まれているわけでもない体でよくぞここまで技術の極地に達したものだ」 森崎「どういうことだ…?」 謎の声「君は達したのだ…次のステージへ!! 上り詰めるがいい…自分のその限界まで!! そこでまた、私は待っている…」 森崎「ちょ、ちょっと待てよ!?」
[855]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/06/16(土) 22:15:19 ID:ARus5f9g 謎の声「肉体を極限まで収縮させその反動を利用し伸長させる…君の鍛えてきた技術だ。 だが、【目覚めた】君になら出来るはずだ… 己の肉体だけではない。 風を、大地を、気配を…そして人すらもその視野に入れることが出来る状態ならば…な」 森崎「お、おい!?そ、それって…」 謎の声「ハッキリと言おう。君には中山、浦辺、翼、三杉、若林… 彼らのような【素質は無い】。 が、なんてことはない。君には素質などいらないのだ」 森崎「…?」 謎の声「君のその誇り高き【汗の結晶】は…そのような素質を凌駕する可能性を秘めている。 その黄金の精神を忘れぬ限り…君はもう迷わないだろう」 パァァァアアアア… 森崎「うっ…!?」 謎の声「さぁ、目覚め、立ち向かえ…男の世界へ。 そして、乗り越えるのだ…」
[856]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/06/16(土) 22:19:59 ID:ARus5f9g … …… ……… 翼「う…ここは…」 まるで仄暗い水の底のような、暗く暗く暗く…そして深いところ。 翼の意識はそのようなところにあった。 翼「俺は…何も出来なかったのか…?才能に自惚れていたのか? 運がなかったのか?努力が足りなかったのか? 俺には…何が足りなかった…?」 パァァァアアアア… 翼「う…!?」 謎の声「もう、迷わないのだろう…大空翼」 翼「…?」 謎の声「下を向いてばかりだから、このような地の底にまで沈んできたのだ」
[857]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/06/16(土) 22:24:28 ID:ARus5f9g 謎の声「上をむいてみろ。一筋の光が見えるだろう?」 翼が上を向くと、確かに針の先のように細い…だが、光り輝く星のようなものが見える。 謎の声「お前には翼がある。誰にも邪魔をされず、大空を自由に羽ばたける翼が。 縛られてはいけないのだ、お前は。 自由気ままに…誰にも干渉されずに、干渉せずに。 ただただ大空を舞うがいい」 翼「でも…それは…」 謎の声「大丈夫だ。お前が飛んだ後の道をしっかりとついてきてくれる仲間がいる。 恐れるな、自分の力を!」 翼「…!!」 謎の声「さぁ、羽ばたけ!羽ばたくんだ、大空翼!! その狭き体から…解き放たれろ!!」 翼「!!」 パァァァアアアア…
[858]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/06/16(土) 22:30:29 ID:ARus5f9g ガバッ!! 森崎「ハッ!?」 翼「ハッ!?」 森崎と翼は同時に目を覚まし、体を飛び上がらせる。 冷静になり周りを見渡すと、どうやらここは小屋の中のようだ。 パチパチパチ…と薪が爆ぜる音が暖炉のほうから聞こえてくる。 プゥーン…と食欲をそそるパンの匂いと、心がホッと休まるようなシチューの香りが漂っている。 二人はどうやら、この小屋の主に助けられ…そして、ベッドで寝かせられていたようだ。 森崎「翼…どうやら、お互い悪運が強いようだな…」 翼「まったくだ…ここが地獄か天国かはわからないが、まだお前の顔を拝めるとはな…」 悪態を付き合いながら、内心互いが無事であることにホッっとする二人。 その時入り口がギィ…とあき、おそらく小屋の主であろう白髭を生やした、ダンディズムあふれる壮年の男性が中に入ってくる。 ??「なんだ、もう起きたのか…よほどタフな体をしているようだね…」
[859]もうひとつの物語 ◆Etq65eJh4c :2012/06/16(土) 22:37:34 ID:ARus5f9g 翼「あ、あなたは…?」 ??「俺の名前はリンゴォ・ロードアゲイン。 君たちがここに来たということは…乗り越えるべき壁を乗り越えに来た。違うかね?」 森崎「…」 ??「何もとってくおうというわけじゃない。 怪しむのは勝手だが、こちらは名を名乗ったのだ。君たちの名前を聞かせてもらおう」 翼「大空…翼です」 森崎「森崎 有三です」 ??「よろしい!!『神聖さ』は『修行』だ。 ここに来た目的を…君たちの口から聞きたいのだが」 翼「中山という友人に…ここに来れば力を得られると聞いて…」 森崎「俺はどうしてもそいつの言う力が欲しい。例え、どんな手を使ってでもだ」 ??「…ウソはないようだな。 いかにも、俺が彼らにキッカケを与えてあげた。ただ、あくまでもキッカケなだけだ 翼「なんの…ですか?」 ??「男の…世界」
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0ch BBS 2007-01-24