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【行く者】キャプテンEDIT36【残る者】
[275]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/31(木) 19:28:13 ID:PuqZYAoY 金成「ちっ、一旦ここで打ち止めかァ? だがよォ……ひひっ! 染岡、こっちに渡せ! ちょうど今、比良山に良いのを決めたからよォ、弟くんからそっちに切り替えてトドメを――」 染岡「そんなことより、ベンチを見ろ金成……」 金成「なんだと?」 促されてベンチを見る。そこには、自分のバックアッパーがアップを始め、監督が物言いたげにテクニカルエリアに立っていた。 清栄の控え「ホッ、ホッ、ホッ……(大前は戻れませんし、比良山もおそらく負傷……この辺で手打ちでしょ、キャプテン?)」 清栄の監督(金成、冷静になれ! これ以上は本当に取り返しがつかんぞ! 今ならまだ逆転の為の切り札として、 お前の価値はある! だが、これ以上となると、本当に切り捨てねば収まりが着かなくなるんだぞ!?) 自分に万が一があった時の為の交代要員。それが出場の準備を整えているということに、金成の目が驚きで見開かれる。 金成「……どういう、ことだよ? おい、どうなってるんだ染岡ァ!」 染岡「分からないのか? 本当に……」 怒っている様な、泣いている様な染岡の視線。それに晒された金成の答えは―― 先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。 ★かなりを かいこ する?→ !card=★ カードの絵柄で結果が変化します ダイヤ → 金成「ぬぐぐぐ……っ! わ、分かったよ!」 染岡「そうか、今はその言葉を信じるよ」 それ以外 → 金成「何で? 何で何だよォ!?」 染岡「……分かってくれないか。じゃあ、ここまでだ」 クラブのA → 金成「うるせえ! キャプテンの俺が寄越しやがれってんだよォ!」 金成が染岡にタックルしたァ!? JOKER → 金成「……なるほど。怪我でイエローの染岡とアイツを替えれば、まだ目はあるな」 染岡「……えっ?」 なにィ!? そんなに強いのかあの控え!?
[276]森崎名無しさん:2012/05/31(木) 19:29:01 ID:??? ★かなりを かいこ する?→ ハートA =★
[277]森崎名無しさん:2012/05/31(木) 19:30:36 ID:??? マークが違った
[278]森崎名無しさん:2012/05/31(木) 19:37:35 ID:??? 金成も消えるが、けが人も多いしあと1点とって終わらせるべきかな。
[279]森崎名無しさん:2012/05/31(木) 19:46:46 ID:??? これはもうダイジェストになる気がしますね。
[280]森崎名無しさん:2012/05/31(木) 20:34:55 ID:??? まだロスタイム入れれば5分はあると思うから大前で一瞬でトドメさそう
[281]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/31(木) 20:37:24 ID:??? さよなら、金成……外伝スレ時代から世話になったよ…… ★かなりを かいこ する?→ ハートA =★ それ以外 → 金成「何で? 何で何だよォ!?」 染岡「……分かってくれないか。じゃあ、ここまでだ」 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 金成「はっ、ははァ〜ん? さてはあの馬鹿監督、この程度で俺が息切れしたなんて、思い違いしてやがるんだな? お〜い、安心しろよっ! 俺はまだまだ、コイツらを痛めつけてやれ――」 染岡「もういい……」 金成「――えっ?」 染岡「もういい、と言ったんだ……」 この期に及んで、自分の過ちを認めないどころか、現実を無視した都合のいい妄想に耽溺する金成。 そこには、既に狡猾なダーティプレイヤーという悪名にさえ値しない、単なる子どもが一人いるだけだった。 染岡「お前がどうしてそんな風になったのかは分からない。……はっ、三年も同じチームでやっていて、酷いもんだよな。 だが、こうなった以上、俺から言えるのは一つだけだ」 言いながら、染岡はゆっくりと足を振り上げ、ボールを蹴り出そうとする。 清栄の監督「……(一年目はお前のお陰で首の皮が繋がったが、これではな)」 金成「染岡? おい、染岡!? そっちにボール蹴ったって、味方はいねえんだぞ!?」 喚くような懇願を振り切る様にして、 染岡「……お前とは、もうやれないよ」 ボールは、タッチラインに向けて蹴り出された。
[282]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/31(木) 20:38:35 ID:??? ――ポーン……。 ――テン、テン、テン……っ。 そして、奇しくもそれは、帰還の時を今か今かと待ち続けていた大前の足元へ。 大前「染岡……アイツ――」 金成「染岡ァ!?」 女子アナ「えっ? なんで、自分のボールを外に?」 実況「……せ、清栄学園・染岡くん、怪我人の発生と見るやボールを外に蹴り治療の機会を作りました! 怪我に泣くことの多い彼らしい、心にくいフェアプレイ精神です! 清栄にとって最も恐ろしい相手、大前くんがピッチに戻ることを呑んでの選択に、賞賛の思いを禁じ得ません!」 観客「へ……へっ! 清栄にも、気持ちの良いヤツがいるじゃないか!」「見直したぞ、染岡ァ!」 清栄応援団「格好いいぞ、染岡ァ!」「そっめっおか! そっめっおかっ!」「行・けっ! 行・けっ! 清・栄っ!」 大前「――審判、許可を」 審判「認めよう」 大前「それと菱野さん、働きづめにさせて悪いけど、比良山を頼んだ」 菱野「……勿論ですっ! 行ってらっしゃいませ、大前さん!」 菱野に送り出されて、大前はゆっくりとピッチに入る。 それと同時に、清栄のテクニカルエリアで、監督が交代のカードを掲げた。 来る者の番号は18。去る者を示す番号は……10。
[283]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/31(木) 20:39:51 ID:??? 金成「な、ななな、なんでだ!? なんで俺が、俺が、お、おおおおお、俺がっ! ここで下げられるゥっ!? 追い詰めているんだぞ!? あのクソ憎らしい鳴紋をっ! 怪我した比良山に追い討ちすれば、ヤツらの主力を――!」 染岡「…………」 金成「――なに黙ってんだ!? 答えろよ染岡ァ!」 拒絶するように顔を背ける染岡の肩に、金成の手が伸びる。 それを、 池垣「……てめェとは、口も利きたくねえってよ」 横から伸びた池垣の手が、阻んだ。 金成「お前もか池垣ィ!? 染岡も、お前もっ、俺がしてやったことを忘れたのかァ!? べ、べべべ、ベンチで燻ってたお前らを、スタメンにしてやったのは俺じゃねえかァ!?」 池垣「けっ……確かにお前が目ェ掛けて練習付けてくれたから、俺とコイツは去年、先輩方を押し退けてスタメンになれたよ」 金成「だ、だったらなんで!?」 池垣「……忘れたのかよ、金成。お前が、他ならぬお前が言い出したんじゃねえか――」 染岡(ああ、そうだ。そうだったよな池垣……) 池垣「――『全国に出て勝つために、お前らの力が必要だ』、なんてよ」 絞り出すようにそう告げた池垣の顔は、何ともいえない表情で歪んでいた。
[284]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/31(木) 20:41:28 ID:??? 二年前、金成のワンマンチームだった清栄は、全国の一回戦で南葛に大敗を喫した。 それを踏まえての、全国で勝てるチーム作り。 長谷部、染岡、池垣、上遠野、菅原。江藤や今年のディフェンス陣。 彼らはその為に金成が自ら見出し、育ててきた戦力。……そのはず、だった。 上遠野「なー、金成。俺ら、お前に全国で勝つって言われてから、前よりマジになって今日まで練習して来たんだぜ? それなのに何で、よりによって今日この時に、こんな自己満しかねープレイするんだよ……。 結局さ……俺らって、お前が好きにサッカーするための手駒だったの?」 金成「……うるせええええええっ!」 菅原「わわわっ!? どーしたんです、キャプテン!?」 金成「うるせえ、うるせえ、うるせえっ! どうせお前ら、俺がいなかったら何も出来ない癖に! このチームは、このチームは俺がいなきゃ、小豆沢しかいなかった鳴紋にも劣る癖に!」 長谷部「か、金成……? な、何を……」 金成「こ、こんなことあるはずねェんだ! 俺が、俺が、怪我も無しに交代なんて! い、いいい、陰謀だっ! お前らは鳴紋中のヤツらに騙されてるんだ! 全部アイツらの所為なんだよっ!」 目を血走らせて、あらぬことを喚く金成。彼が激昂するのと対照的に、清栄の選手たちは心にうそ寒い物を感じていく。 舟木「駄目だ、長谷部……」 長谷部「えっ」 浜「アイツ、もう自分でも訳が分からなくなってるよ……」 桜田「鳴紋相手に負け過ぎた所為か?」 柳川「まあ、気持ちは分からなくはねえけど……ハッキリ言ってやり過ぎだ」
[285]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/05/31(木) 20:42:28 ID:??? 長谷部「か、金成……(お前は俺を正GKにしてくれた恩人だ。けど――)」 金成「なに見てやがんだ長谷部ェ!? も、元はと言えば、お前がザルなのが原因じゃねえか!」 長谷部(――ごめん、これ以上は無理だ。付いて行けない……) ふいっと、長谷部は視線を逸らす。 審判「清栄学園、交代を認める。……速やかに行いたまえ」 金成「認めるなァ! これは、これは謀略なんだよ! だ、誰かが監督の弱みを握って、それでェ!」 池垣「わっ!? 馬鹿、止めろっ!」 審判に向かって拳を振り上げた金成を、池垣が取り押さえる。 金成「放せェ! 俺は、俺は、俺はァ!!」 池垣「あ、暴れるな! 誰か、誰か手を貸せェ! コイツを引っ張っていく!」 江藤「ちょっと興奮した人がいても暴徒鎮圧はベンチ時代の任務で慣れています! 俺に任せてください!」 浜「おい、江藤!? 退場した選手は控室だろ!?」 江藤「でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない」 金成「は、放せーっ!!」 ずるずると二人がかりで引き摺られ、退場させられる金成。 ……その姿が、大前たちがピッチで彼を見た最後の瞬間だった。
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0ch BBS 2007-01-24