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【行く者】キャプテンEDIT36【残る者】
[597]森崎名無しさん:2012/06/03(日) 01:41:30 ID:??? 本多はいつでもそこにいるよ……
[598]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:01:27 ID:??? すみません、ダイジェストと言うことでサラリと行くつもりが、最後の清栄戦と言うことで長引きました(汗)かなり長いのでご注意を ★ダイジェスト覚醒って、持ってるフラグは据え置きなんだよね→ ダイヤ5 =★ ダイヤ → 輝林直伝、高速ドリブル! --------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 清栄のキックオフで後半戦が始まったものの、彼らはまるで怖がるかのように鳴紋陣内に攻め込めない。 いや、実際に怖がっているのだろう。 迂闊に攻め込めんでボールを失えば、人数に劣る清栄にそれを奪い返すことは難しい。 下手をすれば、この大敗に更なる上塗りをする結果となるかもしれないのだ。 その思いが、彼らの意思を縛っていた。 染岡「……くっ、なかなか攻め込めない」 菅原「ちくしょー! きたねーぞ鳴紋! 俺にもシュートチャンスを寄越せーっ!」 大前「お前が言うな菅原! 輝林に怪我させたの、お前だろ!?」 菅原「そっちこそ、染岡さんに馬鹿みたいなシュート喰らわせて怪我させただろー!?」 染岡(その後、大前の怪我の原因になってカードを貰ったんだが……忘れているのか? 忘れているんだろうな……) 女子アナ「えー、清栄学園、ボールを持っていますがまるでそれを鳴紋陣内に進めることが出来ません! 攻撃の為のポジションであるFWの選手も自陣に引っ込め、ひたすらボールを回しています! えぇい、それでも男かー!? 彼らに戦う気はあるのでしょうかーっ!?」 やす子「ないない。あるとしても、あの現状を理解できてなさそうな子だけね」 菱野「菅原選手、ですか。清栄の二年生では一段抜けている実力者ですが……キャプテンには向いてなさそうですわ」 墨田「とはいえ、俺たちにとっては手ごわい敵になりそうなのは事実だな(先輩方が抜けた後を思うと……うう、また腹が)」 膠着した状態が続き、鳴紋のベンチものらくらと講評を始めていたその時である。
[599]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:02:28 ID:??? 雪村「むー……」 盤成「! 雪村さんの集中が切れてる!? ……今しかない!」 相手にボールを持たせた暇にかまけ、ゲームから目を逸らした『様に見えた』瞬間、盤成は動いた。 盤成「菅原さん、走ってっ! チャンスだっ!」 菅原「! オッケー、待ちくたびれたぜーっ!」 裏のスペースに菅原を走らせ、パスを送る。上手く行けば、ゴール前まで切り込むチャンスだったのだが、 女子アナ「わっ!? 急に試合を動かさないでよ! ええっと――」 実況「――おっと! 清栄、ここで賭けに出たか!? スペースを突いてパスを送り奇襲を掛ける気です! ですがそれは総計でしょう! 何故ならそこはぁ!」 本多「悪いな、俺の仕事場だ。……雪村がいくら気分屋とはいえ、決勝戦で集中を切らすはずがあるまい?」 菅原「はいィ!?」 ボールを取った菅原の前に、本多が立ちふさがる。 池垣「ば、馬鹿っ! 盤成、相手の仕掛けに簡単に乗るな! 清栄でゲームメイカーやるつもりなら、もっと全体見ろ!」 盤成「そ、そんなっ!?」 染岡(元々金成の後継として育てていたとはいえ、この舞台には早過ぎたか! ……監督も、もう少し考えて采配を取ってくれれば)
[600]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:03:49 ID:??? 上遠野「しょーがねえなァ。菅原、抜けとは言わないから、俺が取れる位置に転がすくらいはしろよー?」 菅原「…………ぬおおおおおおおおっ! アンタを抜けば、チャーンスっ!」 上遠野「あ、聞いてねえやコイツ。いつものことだけど」 猛然と突っ掛ける菅原に、上遠野は天を仰いだ。 本多「……甘いな。そして運が悪いな。俺もそろそろ調子が出てきた頃なんだっ」 菅原「あ、あれェ!?」 実況「本多くん、あっさりと止めたァ! 前半は不調なところを見せましたが、ここでようやく持ち直してきたか!? すっぱりと切る様なタックル一閃、ボールを奪います!」 ??(TV観戦中)「へぇ? 良いタックル持ってるじゃないか。だが、まだ俺の方が上だな」 観客「本多ァ! 今更調子上げて来たのかよォ!?」「定時に出勤しろ、この公務員が!」「でも、それでこそ本多っ!」 本多「……やれやれ。観客も酷い言い様だな。では、評価を取り戻す為にももう一働きするか! ……雪村っ!」 雪村「はいはい。フォローね」 女子アナ「えーっと、鳴紋中スズキくん!」 実況「本多くんです」 女子アナ「……ホンダくん! 10番の選手と共に上がっていきます! 鳴紋中、ここでまた攻撃に動く様です!」
[601]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:04:51 ID:??? 大前「おいおい、流す予定じゃなかったのか?」 本多「ふっ、流したら攻める流れになっただけのことだ。そら、お前も働け大前。前半だけで終わったつもりでは困るぞ?」 大前「(比良山じゃなく俺を動かすってことは……成程ね)分かった! けど、しくじったら欲を掻かないで戻れよっ!」 本多「それは杞憂だな。もっとも、それで守備を手ぬかりする様な真似はせんが……」 池垣「ちっ! 図に乗るなァ!」 盤成「俺のミスは、俺自身で取り返すっ! 雪村さんみたいに、化け物みたいなキープ力じゃないんだ!」 と、本多の上がりを即座に潰しにくる清栄。しかし、彼らは本多を見誤っていた。 本多「なるほどな。確かに雪村ほど派手ではないかもしれん。だが――」 盤成「えっ?」 本多「――純粋なテクニックで、劣っているつもりは無いぞ!」 池垣「……くそったれっ!(忘れてたぜ、こいつも十分化け物だったんだよ……!)」 軽いボディフェイントを一、二回入れる。それだけで二人がかりのチェックを抜く。それくらいが出来ない本多ではなかった。 女子アナ「と、突破ァ! ホンダくん、難なく相手をあしらって敵陣に進むー! このままゴールまで行っちゃうのかー!?」 松山(TV観戦中)「……むむむ、アイツも相当キープ力を上げたな」
[602]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:06:06 ID:??? 染岡「ちっ、だがここからお前がすることはお見通しだ! どうせパスで――」 本多「そう、パスだ」 と、ここで本多十八番のトップスピンパスが唸りを上げる。 染岡「――うっ!?(わ、分かっていても止められない!?)」 女子アナ「あーっと! ここでゴール前に走る、お……大前くんに高いパスゥ! け、けどこれは高いです! 普通届きません!」 実況「いえ、これは――っ!」 本多「……そら、絶好球を送ったぞ。俺にもこの試合、1アシストくらいつけてくれ」 大前「分かってるって! 良い球送ってくれたお礼だ! 行くぜ!」 実況「――大前くんに限っては最良のパス! これは4ゴール目は決まりかァ!?」 長谷部「や、やめろ……やめてくれーっ!」 悲鳴を上げる長谷部に対して、大前の返答は高角度からの強烈なヘッド。 泣きじゃくる子どもが腕を振り回すように繰り出されたパンチングはかすりもしない。 ――ピィイイイイイイイイイイイイイイイっ! 女子アナ「嘘ォ!? アレに届くのォ!?」 ※ 本多が覚醒し、全能力が+1されました! ※ ※ 『ハットトリックからの追加点』で幻想ポイントが+1されました! 現在117ポイントです ※
[603]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:07:11 ID:??? 実況「ゴォォォォルっ! ゴールっ! ゴールっ! そして、ゴールだっ! 大前くん、今日4ゴール目ぇ! 本多くんのボールカットからのキープ、そしてトップスピンパスで送られたハイボールをヘディングで叩き込みます! 秋からの鳴紋中の黄金パターン、炸裂だァ! 県内ではもはや、誰もこれを止められないっ! そして点差は6−0と更に広がるゥ!」 観客「イヤッホー! 退屈な展開に耐えた甲斐があったぜ!」「クリアボムじゃないのが残念だな」「馬鹿、死人が出たらどうする!?」 長谷部(か、金成ぃ! お前がいたら、本多のパスくらいカットできてたのにィ!) 大前(な、何だか悪いことしちゃったなァ、長谷部……) 前半から続く失点劇の悪夢に、長谷部が項垂れる。 そして、ふたたび清栄のキックオフ。 上遠野「……やれやれ、しょーがないなァ。みんな正直に真っ向勝負し過ぎ。 ……こう言う時は、素直に相手の弱いところから切り崩すっ!」 ボールを持った上遠野が、サイドに開いて駆け上がる。 菱野「サイド攻撃ですか。しかし、リードを守る今の私たちが、いつまでもサイドを攻めさせるはずはないでしょう?」 雪村「正直なのはどっちなんだか。僕らだって、サイドをフォローするくらいはするに決まってるじゃない」 当然、雪村が動いてフォローに来る。守備力も高いツートップを避けるくらいの知恵は回したが、そこが限界。 前半、金成らに良い様にされていた達也を狙うも、敢え無く雪村に捕捉される。 そう、誰もが思っていた所で、
[604]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:08:23 ID:??? 達也「……いい加減にしろよ清栄ーっ!」 雪村「わっ!?」 上遠野「なにィ!?」 高速でスライディングタックルを見舞った達也が、ボールを奪い取った。 実況「な、なんとここで大前弟くん! フォローに来た雪村くんの手を借りることなく、独力で奪いました!」 達也「前半からこっち、サイドが弱点だ弱点だって! 俺を舐めるのも大概にしろーっ!」 大前「な、ナイスディフェンスだ、達也! だけどここは冷静に――」 染岡「させはしないっ!」 池垣「坊やがヒートアップしている内に、ボールは取り返すっ!」 達也の様子を若さゆえの暴発と見た染岡らが、奪い返しにくる。 ……清栄にとってのもう一つの悪夢は、そこから始まった。
[605]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:09:45 ID:??? 達也「……ヒートアップしているだァ――?」 染岡「うっ!?」 達也「これはなァ――」 池垣「は、速い!?」 達也「――『火が着いた』って言うんだよォ!」 全力疾走に等しい高速。だというのに、ボールは変わらず足元に。テクニックは粗削りだが、それでも速度が全てを補う。 染岡、池垣という清栄三年でも要の二人をあっけなく置き去りにし、達也は意趣返しの様にサイドを駆け上がる。 実況「大前弟くん、ここで更に見せる! フルスロットルで二歳も年上の相手をぶち抜いて、一気に突っ走っていったァ!」 ※ 達也が覚醒し、全能力が+1されました! 更に『高速ドリブル(1/4でドリブル力+4)』を習得しました! ※ 比良山「ほうっ! これは凄いドリブルだな」 大前「それは良いんだけどさ!? 流す予定だったよな? ……か、監督!?」 思わずベンチの方を見た大前の目に飛び込んできたのは、 やす子「(予定外だけど、ここはどこまでいけるか見物ねー。というわけで)……GOっ!」 青空が似合いそうなサムズアップを決める飯地の姿だった。
[606]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:10:45 ID:??? 大前「……行けるところまで行かせろ、だって」 比良山「では、俺たちでフォローするか。雪村より後ろは、念の為に下げておこう」 才能を開花させた達也の出来を見たい、という監督の旨に従い、大前たちはフォローに徹する。 一方、久々に全開で攻撃が出来る達也は、怒涛の勢いで清栄陣内に切れ込んでいた。 達也「(やっぱり、俺の本職はFWだな! ボールを持って攻め上がってると、見える景色が違う!)おらァ! どけェ!」 桜田「お、大前の弟が、ここまで攻めてくるだと!?」 浜「そんな情報は無いぞ!?」 舟木「速過ぎる! 向かうのが間に合わんっ! と、止めろ浜ーっ!」 達也「残念っ! こいつも間に合わねえよ、っと!」 ツートップに割いた警戒を良いことに、DF二人も抜き去り、ついに長谷部と1対1に。 女子アナ「あ、あれーっ!? 気が付いたら、また清栄がピーンチっ! いつの間にかオオマエくんが小さくなって、凄いスピードで突っ込んで行きましたーっ!」 実況「弟です! 彼は弟の達也くんです!」 長谷部「きょ、兄弟そろって、清栄に何の恨みがあるんだお前らーっ!?」 達也「前半戦見ていなかったのか? ……散々穴扱いしたりっ! 何度も吹っ飛ばしてくれたじゃねェかっ!」 長谷部「か、金成の馬鹿ーっ! いらんことしいっ!」 前半弄ばれた鬱憤を晴らすかのように、1対1に持ち込んだ達也は思いっきりシュートをぶちこみに行く。
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0ch BBS 2007-01-24