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【行く者】キャプテンEDIT36【残る者】
[602]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:06:06 ID:??? 染岡「ちっ、だがここからお前がすることはお見通しだ! どうせパスで――」 本多「そう、パスだ」 と、ここで本多十八番のトップスピンパスが唸りを上げる。 染岡「――うっ!?(わ、分かっていても止められない!?)」 女子アナ「あーっと! ここでゴール前に走る、お……大前くんに高いパスゥ! け、けどこれは高いです! 普通届きません!」 実況「いえ、これは――っ!」 本多「……そら、絶好球を送ったぞ。俺にもこの試合、1アシストくらいつけてくれ」 大前「分かってるって! 良い球送ってくれたお礼だ! 行くぜ!」 実況「――大前くんに限っては最良のパス! これは4ゴール目は決まりかァ!?」 長谷部「や、やめろ……やめてくれーっ!」 悲鳴を上げる長谷部に対して、大前の返答は高角度からの強烈なヘッド。 泣きじゃくる子どもが腕を振り回すように繰り出されたパンチングはかすりもしない。 ――ピィイイイイイイイイイイイイイイイっ! 女子アナ「嘘ォ!? アレに届くのォ!?」 ※ 本多が覚醒し、全能力が+1されました! ※ ※ 『ハットトリックからの追加点』で幻想ポイントが+1されました! 現在117ポイントです ※
[603]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:07:11 ID:??? 実況「ゴォォォォルっ! ゴールっ! ゴールっ! そして、ゴールだっ! 大前くん、今日4ゴール目ぇ! 本多くんのボールカットからのキープ、そしてトップスピンパスで送られたハイボールをヘディングで叩き込みます! 秋からの鳴紋中の黄金パターン、炸裂だァ! 県内ではもはや、誰もこれを止められないっ! そして点差は6−0と更に広がるゥ!」 観客「イヤッホー! 退屈な展開に耐えた甲斐があったぜ!」「クリアボムじゃないのが残念だな」「馬鹿、死人が出たらどうする!?」 長谷部(か、金成ぃ! お前がいたら、本多のパスくらいカットできてたのにィ!) 大前(な、何だか悪いことしちゃったなァ、長谷部……) 前半から続く失点劇の悪夢に、長谷部が項垂れる。 そして、ふたたび清栄のキックオフ。 上遠野「……やれやれ、しょーがないなァ。みんな正直に真っ向勝負し過ぎ。 ……こう言う時は、素直に相手の弱いところから切り崩すっ!」 ボールを持った上遠野が、サイドに開いて駆け上がる。 菱野「サイド攻撃ですか。しかし、リードを守る今の私たちが、いつまでもサイドを攻めさせるはずはないでしょう?」 雪村「正直なのはどっちなんだか。僕らだって、サイドをフォローするくらいはするに決まってるじゃない」 当然、雪村が動いてフォローに来る。守備力も高いツートップを避けるくらいの知恵は回したが、そこが限界。 前半、金成らに良い様にされていた達也を狙うも、敢え無く雪村に捕捉される。 そう、誰もが思っていた所で、
[604]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:08:23 ID:??? 達也「……いい加減にしろよ清栄ーっ!」 雪村「わっ!?」 上遠野「なにィ!?」 高速でスライディングタックルを見舞った達也が、ボールを奪い取った。 実況「な、なんとここで大前弟くん! フォローに来た雪村くんの手を借りることなく、独力で奪いました!」 達也「前半からこっち、サイドが弱点だ弱点だって! 俺を舐めるのも大概にしろーっ!」 大前「な、ナイスディフェンスだ、達也! だけどここは冷静に――」 染岡「させはしないっ!」 池垣「坊やがヒートアップしている内に、ボールは取り返すっ!」 達也の様子を若さゆえの暴発と見た染岡らが、奪い返しにくる。 ……清栄にとってのもう一つの悪夢は、そこから始まった。
[605]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:09:45 ID:??? 達也「……ヒートアップしているだァ――?」 染岡「うっ!?」 達也「これはなァ――」 池垣「は、速い!?」 達也「――『火が着いた』って言うんだよォ!」 全力疾走に等しい高速。だというのに、ボールは変わらず足元に。テクニックは粗削りだが、それでも速度が全てを補う。 染岡、池垣という清栄三年でも要の二人をあっけなく置き去りにし、達也は意趣返しの様にサイドを駆け上がる。 実況「大前弟くん、ここで更に見せる! フルスロットルで二歳も年上の相手をぶち抜いて、一気に突っ走っていったァ!」 ※ 達也が覚醒し、全能力が+1されました! 更に『高速ドリブル(1/4でドリブル力+4)』を習得しました! ※ 比良山「ほうっ! これは凄いドリブルだな」 大前「それは良いんだけどさ!? 流す予定だったよな? ……か、監督!?」 思わずベンチの方を見た大前の目に飛び込んできたのは、 やす子「(予定外だけど、ここはどこまでいけるか見物ねー。というわけで)……GOっ!」 青空が似合いそうなサムズアップを決める飯地の姿だった。
[606]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:10:45 ID:??? 大前「……行けるところまで行かせろ、だって」 比良山「では、俺たちでフォローするか。雪村より後ろは、念の為に下げておこう」 才能を開花させた達也の出来を見たい、という監督の旨に従い、大前たちはフォローに徹する。 一方、久々に全開で攻撃が出来る達也は、怒涛の勢いで清栄陣内に切れ込んでいた。 達也「(やっぱり、俺の本職はFWだな! ボールを持って攻め上がってると、見える景色が違う!)おらァ! どけェ!」 桜田「お、大前の弟が、ここまで攻めてくるだと!?」 浜「そんな情報は無いぞ!?」 舟木「速過ぎる! 向かうのが間に合わんっ! と、止めろ浜ーっ!」 達也「残念っ! こいつも間に合わねえよ、っと!」 ツートップに割いた警戒を良いことに、DF二人も抜き去り、ついに長谷部と1対1に。 女子アナ「あ、あれーっ!? 気が付いたら、また清栄がピーンチっ! いつの間にかオオマエくんが小さくなって、凄いスピードで突っ込んで行きましたーっ!」 実況「弟です! 彼は弟の達也くんです!」 長谷部「きょ、兄弟そろって、清栄に何の恨みがあるんだお前らーっ!?」 達也「前半戦見ていなかったのか? ……散々穴扱いしたりっ! 何度も吹っ飛ばしてくれたじゃねェかっ!」 長谷部「か、金成の馬鹿ーっ! いらんことしいっ!」 前半弄ばれた鬱憤を晴らすかのように、1対1に持ち込んだ達也は思いっきりシュートをぶちこみに行く。
[607]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:11:45 ID:??? ……しかし、ここで長谷部にもようやく幸運の女神がほほ笑んだ。 長谷部「わぷっ!? ……と、取れ、た……?」 達也「げ……読まれてた?」 何度も大前や比良山にシュートを叩き込まれたトラウマの所為か、ドリブルで突き進んできた達也に対し、反射的にシュートを警戒。 それが功を奏して、捕球に成功する。 実況「お、惜しいっ! 大前弟くん、ボール奪取から単独突破で決定機を掴みましたが、ゴールは成らず! しかし、これは才能を感じさせるビッグプレイだ! これで鳴紋は、彼がいる三年間は安泰でしょう!」 観客「かーっ! 惜しーっ!」「けど、やっぱり素質あるぜ弟くん!」「お前ら一家が長野に来てくれてよかったーっ!」 盤成(お、俺と同じ一年目でこれだけやれるヤツが鳴紋に……こっちにとっちゃ悪い夢だ。なんてデビュー戦なんだよ……) 三杉(TV観戦中)「弟もこれだけのレベル、しかも一年生でか……ますます、そそられる物を覚えるな」 ……首の皮一枚繋がったとはいえ、清栄が受けた衝撃は士気を完全に失って余りあるものだった。 その後、清栄はボールを保持するもののまったく攻め込めず、完全にボールを持たされた状態が続く。 そして、 ――ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイっ! 女子アナ「試合終了ーっ! スコアは動かず6−0で鳴紋中の勝利です!」
[608]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:12:46 ID:??? 実況「後半の支配率は清栄が圧倒していましたが、実際はほとんど鳴紋陣内にボールが入っていません! ポゼッションに成功したというよりも、爆弾を破裂させまいと汲々していたというのが正直なところ! ここは大差を背景に深追いを避けた、鳴紋中を試合巧者と見るべきでしょう! それにしても凄い大勝! 前半こそ不調に喘いだものの、終わってみれば清栄を子ども扱いです! やはり彼らは長野県勢最強のチーム! 今年こそ、今年こそ全国の優勝旗を持ち帰るチームだと信じましょう!」 観客「わぁああああああああっ!」「ヒャッホーイっ! 最高だぜ、鳴紋中!」「今年も埼玉行くからなー!?」 「今度こそ勝てよ、鳴紋中!」「お預けにしてるクリアボムは、全国で拝ませて貰うぜ!」「お前、ほんとクリアボム好きだな!?」 松山(TV観戦中)「相手の司令塔が乱心したり、退場者が出た運もあったけど……やはり強いっ!」 次藤(TV観戦中)「あーっ! 早く来月にならんかな! ヤツらと全国でやり合うのが待ち遠しいタイ!」 佐野(TV観戦中)「そうですね。でも、その前に俺たちも予選を勝ち抜きませんと」 ??(TV観戦中)「南葛だけでなく、コイツらも相当ヤバいチームだな。だが、俺たちの守りは、こんなもんじゃないぜ?」 立花兄弟(TV観戦中)「大前のヤツ、去年より高く飛んだな」「けどアイツは一人、俺たちは……きっとヤツも腰を抜かすぜ、兄ちゃん!」 三杉(TV観戦中)「後半戦にも、こんなサプライズを見せてくれるとはね……全国で彼らに会うのが楽しみだよ」 日向(裏工作中)「おい、やっぱり下剤は駄目だ。本番の武蔵中には期限切れのドリンクで行くぞ。 ラベルの張り替え作業と、すり替え用の工作員の派遣を急がせろ」 この光景をテレビ越しに見ていた、全国のライバルたち。彼らもまた鳴紋中への警戒を一段階高く上げる。 県大会こそ勝ち抜いたが、本番は一ヶ月後、舞台となるは関東は彩の国。 そこで大前らは今まで以上の激戦を経験することになるのだが……それについては、今ここで語るのは無粋だろう。
[609]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:13:57 ID:??? 大前「勝った……これで、これでまた全国へ行ける!」 比良山「ああ! そして今度こそ、あの南葛を倒して日本一だ!」 雪村「この大会中は、ちょっと暴れたりなかったからね。僕ももう一度あの大舞台で、今度こそ大暴れしてみせるよ!」 前半の時点で勝利を確信していたとはいえ、やはり試合を終えてみると格別の感がある。 全国行きの切符を最高の形で勝ち取った鳴紋中は、思う存分勝利の美酒に酔いしれていた。 その一方で、 染岡「……酷い負け方だな」 池垣「ああ。……言いたかねえが、金成がいれば――」 上遠野「点差は変わったかもしれないけど、結果の方はどうだろうね」 菅原「悔しーっ! 先輩方! 秋の地区大会じゃ、この借りを思いっきり返してやりましょうよ! ねえ!?」 長谷部「馬鹿……俺らは引退だよ。その頃には大前たちもいないだろうけど……」 盤成「今度はその弟が、ね……ああ、今から憂鬱ですよ、俺……」 大敗に打ちひしがれ、肩を落とす清栄学園の姿があった。 大前「……色々とあったけど、ヤツらとの戦いもこれで最後、か。そう思うと少し寂しいな。 それに試合を終えた清栄の連中の中に、あの金成がいないって言うのも不思議な気がする」 本多「いつレッドカードを喰らって退場になっても、おかしくないヤツだったがな」 大前「茶化すなよ本多。さて、と。どうしようかな……最後にアイツらとも、何か話しておくべきかな――」
[610]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/03(日) 03:14:58 ID:7+OdYRx2 先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 A.清栄の選手に話しかけてみる(対象も指定してください。……ちなみに金成は交代後控室送りになった様です) B.やめておく。これ以上かかわっても、傷に塩を刷り込むだけだ
[611]森崎名無しさん:2012/06/03(日) 03:16:03 ID:0B9hV4uI B
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0ch BBS 2007-01-24