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【行く者】キャプテンEDIT36【残る者】
[748]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:41:06 ID:??? 実況「まずはMF出場の中山くんが、足元にボールを収めます。この大会、彼がチームの司令塔として試合を動かしてきました! だが、中山くんの好きにはさせじと南葛も早速動いたーっ!」 翼「行くぞ、中山っ!(まずは作戦に従っておく! 見せ場を得るのは、その後だ!)」 実況「南葛の司令塔である翼くん、自らが中山くんのマークに行った! 最大の戦力で完全に大友の攻守の紐帯を断ちに行く! 第二のゲームメイカーである井沢くんを擁するなど、選手層の厚い南葛ならではの贅沢な戦術だーっ!」 井沢「誰が第二だ、誰が!」 中山「翼、か(試合をしていればいずれぶつかる。だが、今はその時ではない!)」 向かってくる翼が自身を射程に捉える前、中山は冷静にサイドにパスを出す。 翼「……っ!?」 実況「おっと、ここは中山くん、無理をせずにサイドにボールをはたいた! ここを上がって来たのは新田……いや、浦辺くん!」 浦辺「エースの新田とゲームメイカー中山に注意を払っていたのだろうが……油断めさるな南葛さん! 大友のキャプテンは、この浦辺よ!」 大前(TV観戦中)「流石は中山、地味だが堅実で隙の無いゲームメイクだ」 翼は中山、井沢と岩見は新田を警戒し、浦辺はほとんどフリーの状態でパスを受けた。 行けるのは、DFたちだけである。 古尾谷監督「うっ……浦辺は、ここまでの試合、一度も積極的に攻め込んだりはしなかったのに……? やはり大友は決勝に備えて、戦力を温存していたのかっ!?」
[749]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:42:12 ID:??? 井沢「しまった! 新田へのコースを警戒していたのが、裏目った!」 岩見「落ち付け、井沢! DFのみんななら、止められる!」 浦辺「頼むぜ、デコー。この前の試合みたいに、途中で睡眠状態に入るとかは勘弁だぜ?」 デコー「だからそれは君のエネルギーの問題だと……まあ、その前に勝負を決めれる様に心がけたまえ」 何やらブツブツと呟きつつも、ボールはしっかりとキープして南葛陣内を攻め上がる浦辺。 それに対し、森崎の対応は迅速だった。 森崎「うろたえるな、こんな事は想定範囲の事態だ! 中里は新田をマーク! それ以外は全員、浦辺を潰しにかかれ!!」 石崎・高杉・小田「「お……おうっ!」」 実況「キャプテン森崎くんの号令一下、南葛のディフェンス陣が浦辺くんに襲い掛かるぅ! 流石は全国に名を馳せたDFたち、攻める様に守っていくぞ!」 雪村(TV観戦中)「でも、南葛のディフェンス陣って――」 比良山(TV観戦中)「――ああ、対人よりもゴール前の守備の方が得手だったはず」 達也(TV観戦中)「となると、浦辺のアレが出るか……?」 カメラは、押し寄せる南葛守備陣を前に、浦辺がニヤリと笑った瞬間を捉えた。 スピードをそのままに姿勢を落とし、まるで四足獣の体当たりの様に浦辺が走る。 浦辺「甘いなァ! コイツを喰らえ! アルマジロドリブルだーっ!」
[750]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:43:46 ID:??? 石崎「なにィ!? ……ぎゃあ!?」 高杉「ぐへぇ!?」 小田「うわぁああああああぁぁぁっっ!!」 ボーリングのピンの様に弾かれ、宙を舞う南葛守備陣。 実況「石崎くんたちが吹っ飛んだァ!? 浦辺くん、凄まじい突破力だ! この決勝まで見せなかったド派手なプレイ! これは強烈な奇襲攻撃です! 大友中、ストライカーに全てを託した堅守のチームかと思いきや、意外な攻めを見せます!」 やす子(TV観戦中)「突破力が更に上がってる!? 大前くんに怪我させられたあとなのに、よくもまあ鍛えたものねー(ウズウズ)」 森崎「なにィ!? 中山だけでなく、浦辺までここまでの実力を身につけていただとォ!?」 浦辺「驚いて頂けたようで、嬉しいね! ついでに先取点も貰って行くぜェ!」 そしてシュートレンジに入るや否や、浦辺のミドルシュートが火を噴った。 強烈なスピンが掛かったボールは低空を進みながらゴールへと向かう。 誰かがこの模様を観戦していたら「俺の技だ!」と叫びそうであるが、生憎彼は試合中の模様。 渡会(TV観戦中)「お? あのシュートをいきなり使うか!」 輝林(TV観戦中)「……これにどう対応するかで、森崎の真価が垣間見えますね」 中里「いかん! フリーで撃たせてしまったでゴザルよ! 森崎ィ!」 森崎「へっ! 案ずるなよ中里! この程度のシュート、パンチングで軽〜く――なにィ?!」 余裕の構えの森崎の眼前、ボールは僅かにホップし跳ね上がる。 強いバックスピンが掛かっていた影響である。並のキーパーなら、これに惑わされてあらぬところに手を伸ばす場面だが、
[751]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:44:52 ID:??? 森崎「――って、一応驚いて見せたが、これで満足かァ!?」 浦辺「なにィ!?」 森崎は、すぐさま動揺を収めると鋭いパンチングを見舞、ボールを完全に弾き返した。 実況「防いだァ! 森崎くん、独特のホップ軌道で目を眩ます浦辺くんのシュートを、パンチングで呆気なくセービングぅ! やはり彼の守るゴールは堅いぞ! 流石は全国V2チームのキャプテンにして正GKだァ!」 南葛応援団「うおおおおおおおっ!」「流石は森崎だ! なんともないぜ!」「もっりさきっ! もっりさきっ!」 森崎「必殺技っぽかったから一応パンチしたが、キャッチでも良かったかもなァ?」 中山(……やはり簡単にはいかんな) 浦辺「グギギ、俺のブラックカイトをいとも簡単にだと!? だがっ! これで終わりじゃないぜ! ――中尾!」 中尾「おうっ!」 森崎が弾いたボールは、南葛陣内を転がっていたところを大友のFWがフォローする。 先んじて浦辺が南葛守備陣を引き付け、ドリブルで吹き飛ばしていた為、拾いに行けなかったのだ。 実況「しかし! ここは大友中が攻撃を続行! エース新田くんと要の中山くんを押さえた南葛ですが、その為か他は手薄! フリーになった他の選手が波状攻撃を続けます!」 中里(とはいえ、中山と新田の二枚看板を封じられた状態で、どう森崎を攻略するつもりでゴザルか? 拙者がこうしてマークしている以上、新田にボールは渡さんでゴザルよ) 新田「コイツ、足が速い!? 俺がマークを振り切れないなんて!(早過ぎるが、使うしかないか……)」 なかなか中里を振り切れないことに業を煮やした新田が、中尾にサインを送る。
[752]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:46:13 ID:??? 中尾「(『いつもより前に出せ』、か。少し早いが、そうだな……この分だと岸田さんのヘッドじゃ頼りないし)……オーケーっ!」 実況「大友中、ゴール前のスペースに入れて来たっ! これは新田くんにノートラップでダイレクトに決めさせる気か!? しかし、そのプレイは二年生にとって難易度が高過ぎるぞーっ!」 新田「パスを受けていたら、間に合わないんだ! でりゃ〜〜〜〜〜〜〜っ!!」 中里「おおうっ!?(重りがあるとはいえ、拙者を振り切りに来た!? しかし――)」 切り返しで僅かに中里を突き放し、ボールを捉えに行く新田。だが、中里も然したるもの。すかさず追走してクリアーに行く。 森崎「おいおい、続けざまに攻め込まれ過ぎだろうが。しょうがねえ、ここは一旦キャッチしてこっちボールにするか!」 新田「(その余裕の面、すぐに凍りつかせてやるぜ!)ノートラップ・ランニングボレェエエエエ――ッ」 中里「く、クリアーっ!」 新田「――隼シュートだァ!!」 比良山(TV観戦中)「ほうっ! あの必殺シュートをボレーでか!」 猛烈な勢いで走り込み、それを殺さないまま全身のバネを活かしてボレーシュート。 追いすがった中里が僅かに触れたものの、ボールは猛スピードで南葛ゴールに飛来する。 だが、 大前(TV観戦中)「……けど、駄目だ」 森崎「(うおっ!? キャッチはキツイか!?)へっ! ちょっとはやるなァ!」 鋭く反応した森崎が、真正面でボールを掴みに行く。全力のセービングではない為、流石に球威を殺しきることは出来なかったが、 掌と手首を柔らかく使って軌道をそらし、ゴールポストに逃れる。
[753]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:47:16 ID:??? 実況「――が、駄目っ! 森崎くん、キャッチこそ敵いませんでしたが巧みに捌いてゴールを守る! 大友中、立て続けに大技を放ちますが先取点はならずっ!」 新田「くっ、惜しい! ポストだったか……」 初めて実戦でお披露目した新技が決まらなかったことに、苛立たしげに芝を叩く新田。 その様子を、憐憫の色を込めて中里がちらりと見る。 中里(ポスト『だった』のではなく『された』のでゴザルよ……認めるには、まだ若過ぎるか) 中山(本気を出すまでも無く、浦辺と新田の必殺技を立て続けに、か! 腕を上げたな! ……不謹慎だが、嬉しいぞ!) 翼(中山、早く動いて! お前からボール取ったら、ゴールまでそのまま行くから!) センター付近でその様子を眺めていた中山が、ゴクリと生唾を飲む。 テレビ画面の前の鳴紋中選手たちも、今の好セーブ劇には度肝を抜かれた。 輝林(TV観戦中)「新田くんの新技に、辛うじてとはいえ通常のキャッチのみで対応、ですか……」 渡会(TV観戦中)「憎々しいくらいに堅ェ……(俺だったら、早々にアサルトキャッチを出す羽目になってたぞ)」 末松(TV観戦中)「折角、ブロックに強いCBをひっぺがえしたチャンスだったのにな〜」 菱野(TV観戦中)「今の反応から必殺のセーブを出した際のセーブ力を算出しますと――(これは、イケますか?)」 比良山(TV観戦中)「これは大友中も、運良く取れても1点ということか。だが――」 大前(TV観戦中)「――ああ(森崎も強くなっているが、去年ほどの絶対的な差は感じない。お前もそう感じたか、比良山?)」 一方、試合の模様は――、
[754]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:48:23 ID:??? 小田「ナイッセーっ! 森崎! ……それっ!」 実況「こぼれ球は先程の接触から立ち直った小田くんがクリアーします。さあ、ここから南葛中の反撃です!」 小田が大きく前線に蹴り出したボールを、井沢がフォローする。 井沢「ナイスパス、小田!(翼は中山のマーク、翼は中山のマーク、翼は中山のマーク! つまり! この試合のゲームメイクは俺だァ!)」 実況「ボールを持ったのはもう一人の司令塔、井沢くん! 翼くんを守備に割いた今、彼が南葛の攻撃を組み立てます!」 井沢「試合が終わるころには……『もう一人の』なんて余計な肩書、降ろしてやるよ!」 岸田「させるか、井沢ァ! お前のやり口は小学校時代に、敵味方両方の視点でしっかりと――」 すかさず井沢から奪いにチェックに行った岸田。だが、井沢はそれを一顧だにせず、 井沢「……ん? 何か言ったか?」 ターン一つで、呆気なく置き去りにした。 岸田「――なにィ!?(しっかりと、把握したはずなのに!)」 実況「井沢くん、軽やかなステップで岸田くんを突き放したァ! 流石は小学生時代からの全国区プレイヤー! 『風のジャンパー』の異名を持つに相応しい、スピーディな突破です!」
[755]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:49:26 ID:??? 雪村(TV観戦中)「やるねえ、彼も。去年は長池さんに完全に押さえられていたけど……」 宇津木(TV観戦中)「だが、その経験が試合賢者の第一ぴを踏み出すリアルの苦しみの味。それを理解している雪村さんは格が違った」 達也(TV観戦中)「確かにかなり凄い突破力だけど……『風のジャンパー』?」 女性観客「きゃー♪ 井沢くん、かっこいー♪」「がんばってーっ♪」「いっざわくんっ♪ いっざわくんっ♪」 ボールを持って軽快に突き進む井沢の姿に、観客席からも黄色い声が飛ぶ。 だが、当の本人はそれを雑音と切って捨て、厳しい眼差しで相手ゴールを見据える。 井沢「……静かにしてくれっ、集中が乱れる! 俺は、この(翼がいない)隙に決めなきゃならないんだァ!」 ……女の色香には惑わされなくても、それ以上の雑念には支配はされていたが。 実況「井沢くん、エリアギリギリのところでシュートの構え! 今度は南葛が先程のお返しにゴールを狙うっ!」 西尾「井沢のミドルシュート!? なら、多分――」 一条「――分かってます! バナナシュートですね!」 井沢「読まれてる!? ……だがっ!」 相手の備えを承知で、ミドルレンジからのバナナシュートに行く。 翼への対抗心が、井沢にミドルシュートでの得点という拘りを植えつけていたのだ。 並のゴールキーパーならば、それでも問題無くゴールを上げられただろうが、 一条「……甘く見るなァ!」 井沢「なにィ!?」 大友中キーパー・一条は、鋭く反応してこれをパンチングする。
[756]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:50:33 ID:??? 実況「一条くん、防いだ! 彼もまた新田くんと共に南葛SC二連覇に貢献した守護神、やはりそこいらのキーパーとはモノが違う!」 一条「へへへ……この前の誰かさんと比べたら、同じ曲がるシュートでも雲泥の差だぜ!」 西尾「ナイスセーブ、一条!」 園村(TV観戦中)「うわ、今のバナナシュートに良く反応出来たなァ(俺だったら無理……ていうか、同い年なのに差がデカくね?)」 水守(TV観戦中)「彼もこの前の試合から腕を上げたみたいですね(とはいえ、比良山さんもあれから異常にシュート力が……)」 ボールは大友のDF平岡がフォローし、前線へクリアー。 前半数分で、試合は早くもカウンターの応酬の様相を呈していた。 大前(TV観戦中)「南葛の大空、大友の中山と、両チームともに司令塔を封じ合いながら試合が進んでいるな。 普通だったら、お互いに抱えている第二のキーマンとも言うべき井沢や浦辺たちの出来で、展開が変わるところ何だけど――」 菱野(TV観戦中)「――南葛には、ちょっと普通とは言いかねる方がお一人いますしね」 そう言った矢先だった。 中尾「よし、俺がフォローしたぞ! 新田、先に上がって今度こそ――」 新田「な、中尾さん! そっちに行ったぞーっ!」 中尾「――えっ?」 ボールを持った中尾が前を向いた瞬間、
[757]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:51:48 ID:??? 森崎「いつまでもチンタラとやっているんじゃねェ!」 中尾「うわああっ!?」 ゴール前を飛び出した森崎が、タックルでボールを奪う。 実況「なんと! 森崎くん、早くも自らが動いた! ゴールを離れてタックルでボールを奪います! そして十八番のオーバーラップ開始ィ!」 翼「なにィ!? も、森崎め、いきなり過ぎるだろっ!」 森崎(ふっ、中山ほどの相手ならば翼は密着してマークに専念せざるを得ない。つまり、俺が活躍する好機だ! 向こうの一条も悪いキーパーじゃないが、この俺ほどの硬さじゃねえ。ウチの攻撃力をそう何度も跳ね返せはしない! つまり――オーバーラップから俺が点を取ってもよし、アシストしてチームメイトに恩を売るもよしだァ!) 中山(想定よりも早く動いてきたな、森崎……だが、好都合だ!) やす子(TV観戦中)「噂をすればなんとやらね、菱野ちゃん」 達也(TV観戦中)「話にゃ聞いてたけど、やっぱ信じられねえ……序盤も序盤から、どうしてこんな博打を打つ気になるんだ!?」 渡会(TV観戦中)「目立ちたいから、じゃね?」 テレビを通して見ている鳴紋の面々も驚いたが、実際に試合会場にいるものたちは更に驚いた。 観客席では南葛応援団の面々が、泡を喰って叫び始める。 南葛応援団「も、森崎!? 早いよ! 早過ぎるよ!」「まだそんなに焦って出る時間帯じゃないだろー!?」
[758]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/07(木) 19:52:56 ID:??? 高杉「ま、また危険なスタンドプレイしやがって、この野郎ーっ!」 滝「翼が中山と押さえ合っている今がチャンス、とか思ってるのかなー」 岩見「だとしても、もう少し俺たちにやらせてくれてからでも良かっただろうに」 石崎「きったねーぞ、森崎ィ!」 井沢「な、なんだっていい! もう一度俺に持ってこい、森崎!(翼が動けないのがチャンスなのは、俺も同じだ!)」 岸田(お、南葛の連中も予想より早いオーバーラップに驚いてるな?) 西尾(ということは――) 浦辺(ここで森崎から奪えればデカい。……イケるか?) 中山(無論だ。そろそろ試合から消えているのにも飽きていた頃さ) 味方にも動揺を強いる森崎のオーバーラップ。それに場内が混乱する中で、大友カルテットは冷静にアイコンタクトを交わす。 次の瞬間、 中山「……隙ありっ!」 翼「えっ!?」 動揺を突いて、中山が翼を引き離して森崎へと向かう。 実況「おっと、ここで動くのは中山くん! これまで翼くんに着かれて沈黙していた彼が、マークを振り切って森崎くんへと向かうぞ!」
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0ch BBS 2007-01-24