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【行く者】キャプテンEDIT36【残る者】
[872]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/09(土) 01:02:07 ID:??? 吉良「あの三杉を相手に10−0という大勝。なのに満ちぬ。より巨大で圧倒的な勝利を求める。 それこそ貴様が満たされておらぬことの何よりの証拠よ。貴様は飢えているはずだ。渇いているはずだよ小次郎」 日向「う、ううっ……」 反町(おおっ!? 流石はかつての恩師! あの日向が反論できないでいる! こ、このままこの人を説き伏せて、東邦を健全なチームへと再生させて下さい、吉良とかいう人!) 今まで絶対的な君臨者として上にいた日向がやり込められている姿に、反町は希望を抱く。 しかし……きぼう、とは希(うす)い望みと書くものだった。 吉良「この試合、以前のお前であったなら……若島津などに任せず! 己の手で三杉を倒しに行ったはずだ!」 反町(いいぞ、いいぞ! 言ってやってください!) 吉良「……そして自ら! 三杉の病んだ心臓なりはらわたなりを、蹴り破っておったはずじゃ!」 反町(なにィ!?) 愕然とする反町。彼は見落としていた。今の日向を教育した指導者は他ならぬ吉良。 そんな男が、今更日向を真っ当な道に戻すはずなど、ありはしないのだと。 日向「お、俺……自らの手で、だと!?」 吉良「そうよ、小次郎! 貴様は座したまま差し出される勝利の果実を齧る様な、惰弱な王者などではないはずじゃ! むしろその逆! 自らの牙をもって弱肉を狩り、引き裂き、貪り尽くす強壮なる覇者であったはず! だから今の貴様は満ちぬのよっ! 本質に逆らっておるのだから! いくら勝てども、踏みにじれどもなァ!」
[873]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/09(土) 01:03:39 ID:??? 若島津「ううっ!?(た、確かにっ! 今まで黙って従っていたが、確かにどこか違和感があった! 今の日向さんは、らしくないと!)」 小池(おい、何で『一理ある』みたいな顔してるんだよ若島津ゥ!?) 高島(どう考えても、今の日向以上のトンデモ理論だろォ!?) 若島津(そうだ……足りなかったんだ、失われていたんだ! 本来のこの人らしさというものが! 地位、財産、権力――子どもの頃に無かった全てを得た日向さんは、引き換えに最も大事なものを失っていた!) 吉良「……小次郎、おまえは富を手に入れた事によって成り上がったはいいが、昔のようなハングリー精神を失ってしまったようじゃな。 それに伴い、正面から正々堂々と敵を力で打ち倒す、そういった燃えるような闘争心も失い小賢しい裏工作で勝利を掴むような、 小物に成り下がってしまった」 日向「うっ……(何故、裏工作の事を!?)」 吉良「バレるに決まっているじゃろう、常識的に考えて」 今井(ですよねー) 小池(でも、このオッサンに常識とか言われたくないなァ) 動揺も露わな日向に、蒙を啓かれたと言わんばかりに震える若島津。 それを満足げに見やってから、吉良は笑う。
[874]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/09(土) 01:04:48 ID:??? 吉良「このままでは、この若島津も旅に出たというタケシも、お前には付いて行けなくなるぞ? 何故なら――負けるからだ。一匹の狼に率いられれば羊の群れといえども奮闘するが、豚が頭では勝てる戦も取りこぼす。 去年、森崎や翼ではなく鳴紋中とかいう新参のチームに敗れたがその証よ。 タケシはいざしらず、若島津は本質的に誇り高き狼っ! このまま日本一に縁が無いままでは、貴様はいずれ見捨てられる!」 日向「わ、若島津が……っ!? 若島津が俺を見捨てるだとォ!?」 吉良「くくくっ……このまま三年連続、いや小学校時代から続けて四年連続で日本一を逃すようでは、な。 そうなりたくなかったら、ワシの元に来い。ワシは今、サッカー未開の地・沖縄で子ども相手のスクールを開いておる。 なかなか、かつてのお前の様な逸材には巡り会えなんでな、暇ならば売るほどある。 ……全国大会を前に、その弛んだ身体を鍛え直し――今一度己れの手で栄光を掴みたければ、いつでも来るが良い」 言うだけ言うと、吉良はクルリと背を向けて控室を後にする。 残された部員たちは、押し黙った日向と若島津を前に、気まずい空気を味わっていた。 日向「……若島津」 若島津「は、はいっ!」 日向「お前は、俺を……いや、いい」 何かを言い掛けて、手を振って遮る日向。彼もまた、吉良監督を追う様に控室を出る。 その瞬間、
[875]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/09(土) 01:06:07 ID:??? 日向「沖縄、か……」 そう呟かれるのを、若島津のサイボーグ化によって強化された聴覚は、確かに捉えていた。 若島津(日向さん……っ! やはり、あなたはもう一度自分の手で戦うことを選ぶのですね!?) 日向(ジジイめ……俺の手駒に反抗心を抱かせる真似しやがって! 裏工作にも気付いているようだし、丁度いい! このままスナイパーと一緒に沖縄に乗り込んで、確実に口封じしてやるっ!) ……その言葉に込められていた真意は、大幅に取り違えていたのであるが。 こうして、日向小次郎は沖縄へと旅立った。 その後に彼が辿ることになる顛末については、読者諸兄が御存じのとおりである。 大前たち鳴紋中にとって、新たな……そして意外な強敵が、数年の月日を経てようやくその目を覚まそうとしていた。 猛虎という、凶悪な獣が――
[876]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/09(土) 01:07:09 ID:??? 〜三年目8月〜 大前「……全員集合っ!」 キャプテン大前の号令とともに、鳴紋中サッカー部員全員が集合する。 時は八月、場所は鳴紋中グラウンド。全国大会に向けての最後の特訓の為に、メンバー全員が集まっていた。 大前「みんな、よく集まってくれた。先月の県大会、この前に観た南葛の試合。 色々と思うこともあるだろうが、今俺たちがしなくてはならないことは一つ! ……全国大会に向けて実力を養うことだ!」 比良山「確かに。あの南葛を相手にしようというからには、どれだけ腕を上げてもやり過ぎということはないな」 雪村(それどころか、県大会では金成一人に振り回され過ぎていた……今のままじゃ、絶対に駄目だ!) 渡会「ま、アレを観て今も太平楽でいられるヤツなんて、スタメンの中にはいないさ」 国岡(ベンチには……コイツがいたか) 落田「あっはっはー! ビビることないって! このスーパーウルトラエースの俺様がいれば、楽勝楽勝!」 国岡の冷たい視線にも気付かずに高笑いを上げる落田のことを、大前は気力を振り絞って意識の外に追い出す。 大前「……というわけだ。これが最後の全体特訓になる。みんな、心して掛かってくれ。 勿論、全国での大会中も折を見て特訓できるように取り計らうつもりだけど、だからといって貴重な機会を無駄にしない様に!」 達也「お、押忍っ!」
[877]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2012/06/09(土) 01:08:12 ID:QpXCmEXo 大前「と、いうわけで、まずは特訓開始の前に水守の報告を聞こうか。七月は……確か、達也と特訓をしたんだっけ」 水守「はい、そうです」 達也「……なら、家で俺に成果を聞けばよかったんじゃないかな」 比良山「悪いが、そう出来ない理由もあるのだ。システムだから、仕方ない」 達也「何なんですか、それ!?」 大前「……ともかく、報告を聞こう」 水守「あ、はい。それでですね――(この活動、これで最後なんだけど、こんな空気で良いんですか?)」 先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。 ★ファイナル水守報告→ !card=★ カードの絵柄で結果が変化します ダイヤ → 「二人で走り込みをしました!」 ハート → 「二人でせりあいを鍛えていました!」 スペード → 「達也くんがタックル、僕はドリブルを鍛えました!」 クラブ → 「達也くんがブロック、僕がシュートを練習しました!」 JOKER → 「監督に絡まれ、いえ、監督にみっちり鍛えられました!」
[878]森崎名無しさん:2012/06/09(土) 01:08:30 ID:??? ★ファイナル水守報告→ ハート9 =★
[879]森崎名無しさん:2012/06/09(土) 01:08:41 ID:??? ★ファイナル水守報告→ スペード9 =★ 走れオラーッ!
[880]森崎名無しさん:2012/06/09(土) 01:10:14 ID:??? K雨スレに続いてここでも連続Hでござる
[881]森崎名無しさん:2012/06/09(土) 01:13:07 ID:??? 鳴紋戦での下剤イベでJOKERやダイヤ・ハート引いてればまた違った未来があったのかな三杉ェ…
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0ch BBS 2007-01-24