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異邦人モリサキ
[224]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/07(木) 00:54:26 ID:??? 皆様、ご回答ありがとうございます。 それでは早速、>>215の選択については…… >>222 ノータ ◆JvXQ17QPfo様の回答を採用させていただきます! まったくもってその通り、と頷かざるを得ない、簡潔にして合理的な回答でした。 CP3を進呈いたします。 >>216 そうですね。 もし寄り道をしていたらこの街に特有の知己や称号を得られていたことでしょう。 勿論、他の寄り道にも同様のイベントはあるわけですが。 >>218 ガッツが減るような歓楽街の使い方……は、ずばり選択と引き次第で可能でした。 相変わらずの鋭い読みに感服いたします。 >>219 妙な絵面ですよね……まあ、さすがにナマでぶら下げていくわけではないでしょうけどもw >>220 清濁併せ呑むのが理想……とはいうものの、善人と交わっていればそうなりやすいですし、 悪党との関わりが深ければ自然とそちらに近づいていきますね。 >>221 バーストン兄弟との鉢合わせ……なるほど、もしAの回答が採用されていたら そのアイデアを頂いてCP進呈、というところでした。 >>223 確かにこの街の本番は夜ですね。 街を巡る順番が逆だったなら、或いは……?
[225]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/07(木) 00:55:34 ID:??? ご回答いただいた方全員にEP1を進呈いたします。 *** B 他を当たる 「……ま、フツーに考えて商店街に出た方がいいよな、買い物するなら」 『そだね』 「正直、あっち側にも興味はあるんだけどな」 言って森崎が覗き込んだ路地の向こうには、桃色やら紫色やらで彩られた独特の店が並んでいる。 曲がりくねった金文字で飾られた看板には『夜の殿堂・黒ネコ亭』『艶笑楼』『通人喫茶・はいたまま』等々、 いかにも、といった風情の屋号が刻まれていた。 独特の空気感を持つそれらの店をちらりと見やったピコが、わざわざ森崎の顔の前へと降りてきては 路地の奥と森崎の目とを見比べて、小さな肩をすくめてみせる。 『……ふーん』 「な、何だよその目は! その街を知るには、その街の女を知るのが一番手っ取り早いんだよ!」 『何さ、知った風なこと言っちゃって』 「痛ぇっ!」 ふわりと飛んだピコが、森崎の耳を引っ張ったものである。 『さ、フツーに考えて次行くんでしょ、次』 「イテテ、だから離せって、おい!」 こうして森崎は小さな相棒に耳たぶを掴まれたまま引きずられていくのであった。 ***
[226]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/07(木) 00:56:35 ID:??? 「お城は今日も異常なし、っと」 『ま、尖塔の先っぽしか見えないけどね』 城塞都市ドルファンの中央に壮麗な姿で聳え立つのがドルファン王城である。 周囲を城壁と濠とに囲まれた、その旧トルキア様式を受け継ぐ建築美術の粋が衆目に晒されるのは 年に一度、クリスマスの夜だけだった。 「で、この城の周りが城央、ドルファン地区ってわけだな」 『このキャラウェイ通りも、すっかり見慣れたねえ』 キャラウェイ通りは王城の南東に位置する、この城塞都市一の目抜き通りだった。 両手いっぱいに買い物を抱えて家路につく主婦、緊張の面持ちで商談に向かう商人、 人の多さに目を白黒させる異国の男、お使いに走る小僧、連れの男に服をねだる少女、 巡回する地区警備隊の歩哨から、それを警戒しながらカモを見定めようとする悪党まで、 広い通りはあらゆる種類の人間で溢れている。 『毎日毎日、すごい人の数だよね』 「ま、このドルファンは南欧じゃ一番景気のいい国の一つだからな。人は金に寄ってくるもんだ」 『キミもその一人ってわけだね』 マルタギニア海貿易の中継拠点として栄えるドルファン港の富を象徴するような、それは一大商業地である。 シーエアー地区と隣接する南側には比較的安価な品物を扱う雑貨商や食料品を扱う市場があり、 北側、即ち王城に近づくほど高級な店構えが増えてくる。 「実は俺、この先に何があるのかはよく知らねえんだよ」 『そうなの?』 「普段メシ食いに出てくるのはこの辺までだからな」
[227]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/07(木) 00:57:39 ID:??? と、森崎が立ち止まったのはキャラウェイ通りの中心よりも南側、庶民的な店や露店が立ち並ぶ一角である。 傭兵用の兵舎には、飲み水を溜めた瓶はあっても三食を提供するサービスなどは存在しない。 必然、外食となる森崎たちの腹を満たすのがこの界隈であった。 「言ってたら腹減ってきたぜ。とりあえず何か食ってこう」 『さんせーい!』 迷いのない足取りで森崎が向かったのは一軒の食堂である。 華美ではないが落ち着いた装飾の看板には『波間のかもめ亭』と流麗な筆記体で刻まれている。 森崎、行きつけの店だった。 扉をくぐると、野太くも威勢のいい声が森崎を出迎える。 「へいらっしゃい! ……お、モリサキじゃねえか。珍しいなこんな時間に」 「今日は休みでね。街をぶらついてるってわけよ」 既に半分以上が埋まった店内を見渡しながら店主と挨拶を交わすと、勝手知ったるといった様子で 空いた席に腰掛ける森崎。 「何にする? って聞くまでもねえか」 「ああ、いつもので頼む」 禿げ上がった頭をつるりと撫でると、恰幅のいい店主は片手を上げて店の奥へと消えて行く。 そのやり取りで通じるほどに、森崎はこの食堂に通っていた。
[228]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/07(木) 00:58:40 ID:5V+ljkxY *ドロー !と food の間のスペースを消して、「いつもの」メニューを決めて下さい。 「いつもの」って何だっけ? → !food ※まともな食事であればガッツが回復します。 和食であればより大きく回復します。 ゲテモノの場合はガッツは回復しませんが、称号とスキルが手に入ります。
[229]森崎名無しさん:2012/06/07(木) 01:01:30 ID:??? 「いつもの」って何だっけ? → トリュフ
[230]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/06/07(木) 01:03:40 ID:??? 「いつもの」って何だっけ? → 京風懐石
[231]森崎名無しさん:2012/06/07(木) 01:15:49 ID:??? 特に何も書かれていない判定でもコテ必要だから 230の料理が選ばれるんだよな? かなり良いのが出たなあ
[232]森崎名無しさん:2012/06/07(木) 01:17:37 ID:??? 庶民的な店が出す料理じゃないな。
[233]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/07(木) 01:20:39 ID:??? >>230 お見事です。 通常のEPに加え、CP1を進呈いたします。 *** 「へいお待ち!」 しばらくの後、店主が大きな盆に幾つもの小皿を乗せて運んでくる。 ことりと静かな音を立てて木製のテーブルに置かれたのは、 ドルファン近辺ではまず見かけない朱塗りの漆器である。 小さな皿の一つ一つには、一口大の野菜や魚が色鮮やかに盛りつけられていた。 「うひょー、これこれ! こいつを食わなきゃ始まらねえ!」 森崎が嬉々として言う。 それもそのはず、森崎の目の前に並んでいたのは他でもない、 彼の遠い故郷の料理だったのである。 手にしている食器もフォークやナイフではない、一膳の塗り箸であった。 「まさか海の向こうで、これほど繊細な都の味わいに会えるとは夢にも思わなかったぜ。 これを食えただけでも、この国に来た甲斐があったってもんだ。 給料全部はたいたって惜しくねえ味だぜ、こりゃあ」 「嬉しいことを言ってくれるねえ。ゆっくりしてってくんな」 「いっただっきまーす!」 『……ねえ、キミ』 早速先附の蒸し海老にかぶりつこうとした森崎の鼻先に、 ピコがふわりと舞い降りる。
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0ch BBS 2007-01-24