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異邦人モリサキ
[252]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/08(金) 01:48:34 ID:??? 「つーかこの広さ、見りゃわかるだろ! 下手すりゃ一里四方じゃきかねえぞ? 目的地に向かって歩いてくだけで一苦労だっての!」 つかの間、二人の視線が真っ向からぶつかり合う。 先に折れたのは、意外なことにピコの方であった。 目を逸らすと、頬を膨らませながら森崎の顔の周りを飛び回る。 『ぶ〜……じゃ、どれに行くかはキミが決めてよ』 「なんで俺が?」 『もう! デートコースは男の子が決めるものだよ!』 「くあ……」 思わず天を仰いだ森崎が、僅かな逡巡の後に決めた答えは―――
[253]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/08(金) 01:49:51 ID:NdY1JNlo *選択 A 「審判の口だな」 新聞記者とお姫様ごっこである。 B 「トレンツの泉だろ」 幸せが落ちているという噂である。 C 「フラワーガーデンかな」 期間限定である。 森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。 その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。 期限は『6/8 21:00』です。 ****** 恐るべきは森崎のエア充っぷり……! といったところで 本日の更新はこれまでとさせていただきます。 夜遅くまでのお付き合い、ありがとうございました。 それではまた、次回更新にて。
[254]雑魚モブ ◆.xniaLTHMk :2012/06/08(金) 06:04:02 ID:??? B 幸せになれるという噂が事実という証拠は無いが自分の近くに非科学的存在(ピコ)がいるので 信憑性が無い噂も信じてみる価値はあると考えると思うから
[255]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/06/08(金) 10:40:50 ID:??? C 期間限定だし、ピコの反応が一番良さそうだったから。
[256]◆W1prVEUMOs :2012/06/08(金) 18:18:12 ID:??? C ピコが彼女もありなんじゃね?と思ってたので ピコに喜んでほしい
[257]とやま ◆bz6wYVJDKA :2012/06/08(金) 20:04:55 ID:??? 選択:A 理由:なんとなくピコの行きたそうなところはCですが、せっかく選択権が森崎に委ねられているので。 森崎のリードとして、男女のデート場所といえばここかなと。 プラスやるイベントが明確、という点もあったりw
[258]Q513 ◆RZdXGG2sGw :2012/06/08(金) 20:55:38 ID:??? C 色々な植物を見続けていれば手持ち無沙汰になることはなさそう 幸いピコは興味あるみたいだし
[259]テトラ ◆yfCGLLZSBA :2012/06/08(金) 20:59:20 ID:??? B 傭兵なんで縁起の良さそう所に
[260]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/08(金) 23:23:34 ID:??? 皆様、ご回答ありがとうございます。 それでは早速、>>253の選択については…… >>256 ◆W1prVEUMOs様の回答を採用させていただきます! 恥ずかしい話、ピコに喜んでほしい……という視点は書いていてまったく想定していませんでした。 正に目から鱗、といった状態で森崎の人物像に新たな一面が加わりそうです。 CP3を進呈いたします。 同様の視点を提示いただいた>>255 さら ◆KYCgbi9lqI様、>>258 Q513 ◆RZdXGG2sGw様にも それぞれCP1を進呈いたします。 >>254 この世界に魔法はありませんが、信じていれば奇跡くらいはどこかにあるかも知れませんね。 ちなみにこの世界のサイエンスは、実際の歴史よりかなり極端にケミカルに傾斜していたりします。 >>257 あの場所でやることは、まあお約束ですよねw 国立公園デートはこの後にも(選択や展開によっては複数回)チャンスがありますので、 試してみる機会はありそうですね。 >>259 確かに傭兵や船乗りといった命懸けの仕事を生業にしている人間は強く験を担ぎますね。 シビアな現実主義の部分と、それだけでは乗り越えられない理不尽に対する防衛心理の 複雑なせめぎ合いは興味深いところです。
[261]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/08(金) 23:24:35 ID:??? *** 「……じゃ、フラワーガーデンに行くぞ」 『わ〜い! でも、何で?』 「ぐっ……そ、それは、その……」 無邪気に問い返すピコに見つめられた森崎が、言葉に詰まって目を逸らす。 お前が喜びそうだから、とは気恥ずかしくてとても口にはできなかった。 代わりに出てきたのは、照れ隠しの悪態である。 「い、今しか見られないってのに弱いんだよ! 他に理由なんかねえぞ!」 『ふうん、そう? まあいいや、それじゃフラワーガーデンにレッツ・ゴー!』 言うべき言葉は、これで良かっただろうか。 いつも通りに聞こえただろうか。 僅かに熱を帯びた頬には、気づかれなかっただろうか。 くるりくるりと歓喜を表すように舞う小さな相棒を追いながら、森崎はそんなことを考えていた。
[262]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/08(金) 23:25:58 ID:??? *** 『うわぁ……』 そこにあるのは、色彩の海である。 春を告げるミモザの淡黄から菜の花の目の覚めるようなレモンイエローへと渡されたバトンは 橙色を帯びたレンギョウの房へと繋がり、マーガレットの蛍白色と水仙の透き通るような白が受け止める。 その向こうに広がっているのは一面のチューリップだった。 天を仰いで咲き誇る花の群れは五色の衣を纏うようにあらゆる彩りをその身に宿している。 パールゴールドから象牙色に近いカーキ、黄金色を経て橙、朱、緋、赤、紅、薔薇の如きクリムゾン、 マゼンタ、カーマインの先には躑躅色から珊瑚色、石竹色が広がり、桃色から淡い桜色。 唐突に目を刺すディープピンクをすぐ脇のバイオレットが中和し、インディゴから藤色、深紫と 円を成し、壮大な色彩環を形成している。 左右に目をやれば、群青と水色、淡紫と蒼と青とが交じり合っている一角はヒヤシンスとライラック、 ムスカリにクロッカスだろうか。 八重九重に花びらを散りばめて咲くラナンキュラスの絨毯も風に揺れて美しい。 「こりゃ、すげえな……」 森崎も、それきり声を失う。 圧倒的であった。 それは一輪二輪の花という単位ではなく、空間を埋め尽くして咲き誇る群体のようでもあった。 事実、花蜜の甘い匂いは大気に溶けて混じり合い、既にどの花の香りであったかは意味を成さない。 濃密な彩りの波濤は網膜を侵し、花の香は鼻腔の奥で弾けて揺れて、知らず森崎の膝がぐらりと崩れる。
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0ch BBS 2007-01-24