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異邦人モリサキ
[269]◆9OlIjdgJmY :2012/06/09(土) 11:21:56 ID:??? A 自らを犠牲にして人助けするような聖人君子ではないが たいして手間もかからない人助けくらいはする人物だと思うので。 ここは戦場ってわけでもないし。
[270]傍観者 ◆YtAW.M29KM :2012/06/09(土) 11:29:43 ID:??? A 「でも他のお客さんがいたら、一体どう見えてたんでしょう…?」が気になるんですな。 実はこの爺さんが起きてて見物してて変な噂を流された、は嫌w あとまあ、ピコとの会話関係はもうちょっと気をつけたほうがいいかも。 魔法のない世界だし、精神病院送りはやっぱり嫌w
[271]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/06/09(土) 11:37:17 ID:??? A平穏な時ぐらい人に親切にしておいても損はないと思います。
[272]とやま ◆bz6wYVJDKA :2012/06/09(土) 20:13:00 ID:??? 選択:A 理由:見知らぬ少女を助ける、ピコを気遣える。 そういった今の森崎の人間像ならば、こちらの選択が自然であろうから。
[273]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/10(日) 02:48:47 ID:??? 皆様、ご回答ありがとうございます。 それでは早速、>>264の選択については…… >>272 とやま ◆bz6wYVJDKA様の回答を採用させていただきます! この選択では満場一致でAが選ばれていますが、これによって人物称号が変わりますので 今回のBのように、大きくモラルを下げるような選択肢は出現しなくなります。 簡単に言えば「すごくいい人っぽい選択肢」〜「普通の人っぽい選択肢」が出てくるようになりますね。 CP3を進呈いたします。 >>266 ◆W1prVEUMOs様の回答についても、差別意識と道徳観とはまた別の問題ではあろうかとは 個人的には愚考するものの、今回の展開にも少し絡めさせていただきます。 CP1を進呈いたします。 また>>268 見てる人 ◆S/MUyCtQBg様の回答ですが、そう来たか! というネタ、ありがとうございます。 この後のカードドローに加えさせていただきますので、CP1を進呈いたします。 また、そのドローで見事にヒットした場合は追加でCP3を進呈いたします。
[274]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/10(日) 02:55:39 ID:??? >>267 そうですね。 見ている人は見ている(こともある)、ということを忘れてはいけません。 厄介事を呼び込む場合も、中にはありますが……。 >>269 はい、前述の通り、今回の人物称号変化でその傾向は強くなるでしょう。 礼法値次第でまた変わってくる部分でもありますが。 >>270 原則として……というより、例外なく「見えていない」ですからねw とはいえまあ、傭兵として生きる限りはそう心配はないでしょう。 殺伐とした生活に心が病んでいる人の多い職種なので……。 >>271 そうですね。 ただ、モラルが上がりすぎると平時でなくても利他的な行動を取る場合がありますし、 方便のための嘘や、大のために小を切るような選択ができなくなりますので、 その点には覚悟か注意が必要になってくるかも知れません。 とはいえ、礼法・モラル共に中央値から離れるほど上がり/下がりづらくなりますので あまり普段から過敏になることもありませんが。
[275]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/10(日) 02:57:04 ID:??? A 「どうした、爺さん」 介抱してやる。 声をかけたのは、果たして純粋な義侠心や親切心からだったのか、 森崎自身にもそれはわからない。 先ほどの幻想の余韻が、訓練漬けの殺伐とした心を和らげていたのかもしれない。 或いはあの食堂で見た光景やその後の砂のような食事の味や、そういう森崎の中に燻っていたものたちが 今になって背中を押したのかもしれなかった。 (―――この国は、俺の調子を狂わせる) 蹲る人影に向けて踏み出しながら、そんなことを考える。 二歩目、そんな自分も悪くないと思えて、苦笑し、小さく首を振る。 悪いも悪くないも、ない。 いつであれ、どこであれ、見る景色、聞く言葉、それによって紡がれる感情や衝動や、 湧き上がる気持ちや発する声や、そういうものが自分だ。 そういう小さなもの、見えないもの、或いは大きなものや目を逸らせないものの集合が 森崎有三という男なのだと、森崎は考えている。 そうして三歩目を踏み出す前には、そんな風に考えていたことも、綺麗に忘れてしまっていた。 「おい、具合でも悪いのか?」 駆け寄った森崎が声をかけると、老爺は微かに顔を上げた。 白髪に長い白鬚を蓄えた老爺は、見れば身なりも整っている。 シャツの仕立てを間近で見れば、浮浪者や酔漢の類ではないことはすぐに分かった。
[276]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/10(日) 02:58:07 ID:??? 「……、……っ、……!」 荒い呼吸に血の気の引いた顔色。 蒼白に近い額にはじっとりとした汗が珠になっている。 震える手が、胸の辺りの生地を破り裂かんばかりに握り締めていた。 (と、すると……癪か、心の臓か) 一目、そう判断を下す森崎。 とはいうものの、医術の心得などあるはずもない。 胸を押さえる病人はそのどちらかであろうと見当をつけただけである。 そんな森崎をほとんど視線だけで見上げた老爺が、不安定な呼吸の中、もごもごと口髭を震わせた。 「……す、り、……」 「え? 何だって、爺さん」 老爺を抱きかかえるようにして耳を寄せた森崎が、その身体の軽さに驚きながら聞き返す。 薄い絹の生地越しに、べったりとした老爺の汗が掌に貼りついていた。 「く、くす、り……を、」 「薬!? 薬持ってんのか、爺さん! どこだ!」 耳元で怒鳴るような森崎の声に、老爺が震える手で指さしたのは胸元に下げられた小さなロケットである。 桃の種ほどの銀細工は、どうやら中が空洞になっている。 脇の留め金を開けると、中からは茶色い丸薬が一粒、転がり出てきた。 「っと……! こいつだな、水はなくても大丈夫か!?」
[277]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/10(日) 02:59:31 ID:??? 指先で摘めるほどの丸薬を落とさないように慎重に受け止めた森崎の問いに、 老爺が荒い息をつきながら首肯する。 痙攣と見紛わんばかりであったが、ともあれ森崎は丸薬を老爺の口元へと運ぶと、 薄く開いた唇の隙間へと指先で詰めるように押し込んだ。 呼吸、一つ。 「……、……っ……、……」 二つ、三つ、四つ。 十を超える頃、目に見えて老爺の息が整っていくのがわかった。 青ざめていた頬にも僅かに赤みが差し始める。 『ど、どう……?』 「ああ……とりあえずは、良さそうだ」 いつの間にか舞い降りて、髪を掴んでいたピコに向けて声をかける森崎。 と、その声をどう取ったのか、老爺が薄く目を開ける。 「ぉ、おお……。どこの……どなたかは、知らんが……、済まんかったの……」 「おい爺さん、無理すんな。しばらく寝てろよ」 止めようとする森崎を手で制して、眉間に皺を寄せた老爺が再び目を閉じるときっかり三つ、深呼吸する。 ゆっくりと上体を起こすと、もう一度大きく息をついた。 「いや……もう、大丈夫……。少し休めば、良くなる……」 「そうか? なら、いいけどよ……」 と、なおも心配げに老爺を見守る森崎の耳に、飛び込んでくる声があった。
[278]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/10(日) 03:00:33 ID:??? 「だ・ん・な・さ・ま〜!」 遠くの方で、誰かが大声で叫んでいる。 「おぉ〜い、旦那様ぁ〜! どちらにいらっしゃるんですかぁ〜!」 どうやら人を捜しているようだった。 その声を聞いた老爺が、真っ白な片眉を上げると口を開いた。 「おお、儂を捜しに来た者のようじゃ……」 「そうなのか?」 「散歩の途中で、はぐれてしまっての。済まんがお主、ちと呼んできてもらえぬか」 「そりゃ構わねえが……一人にして大丈夫か?」 気遣う森崎に、老爺が皺だらけの大きな手を振る。 「ああ、ようやく落ち着いてきたわい……もう、心配要らん。 それにしてもお主、最近の若衆にしては珍しく、気のいい男じゃのう」 「気のいい、って……いや、それほどのことはしてねえよ」 言われた森崎は、照れたように鼻の頭を掻くばかりであった。 ***
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0ch BBS 2007-01-24