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【再び】キャプテンEDIT37【全国へ】
[351]森崎名無しさん:2012/06/18(月) 20:54:00 ID:??? >>347 あなたはもしや別世界では守矢にお世話になる西尾浩司?さんでは?
[352]森崎名無しさん:2012/06/18(月) 22:50:53 ID:??? あれ?あの西尾?って人、カルツに似てね?
[353]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:03:10 ID:??? >>347 乙ありがとうございます! こ、この溢れるお茶っぱ臭、じゃないゲルマン臭は……!? >>348-349 多分、幻想ルート入り濃厚だったんじゃないでしょうかね まあJOKERとはいえ判定一つでルート決定というのも極端ですので、その後の展開次第だったでしょうが >>350 かなしいことっていうのは、船の中で部屋を訪れたら敵国の将軍とよろしくやってることですかちくしょう 90年代の■って、結構なトラウマメーカーでしたよね…… >>351-352 それ以上いけない というわけで今回の投下です ちょっと茶番パート多めでお送りします
[354]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:05:02 ID:??? 〜8月3週・再び全国へ!〜 そして出発の日が来る。 朝早くから駅に集合したサッカー部一同。キャプテンである大前の張り上げる声が、駅のエントランスに響いていた。 大前「よし、みんな! 忘れ物は無いな? 少なくともユニフォームとスパイクだけは持って行くんだぞ? もし忘れたら、今から家まで走って持ってこいよ? 他のはともかく、それだけは替えが利かないんだからな」 国岡「(けっ、えらそーに仕切りやがって)言われなくっても、んなもん忘れるド間抜けはいねえよ」 落田「あっ、やべ! ユニとスパイクはあるけどパンツ忘れてた!」 大前「あー……まあ、パンツの替えなら向こうでも買えるだろう。到着まで堪えてくれ」 落田「いや、違う! パンツを履いてくるのを忘れてたんだ!」 そう言ってジャージのズボンを指す国岡。この言葉が本当なら、この下はいわゆる「ぱんつはいてません」の状態である。 国岡「ぶっ!?」 大前「な、何やってんだお前はー!?」 菱野「……そ、その状況で社会の窓だけは開かないでくださいね。お願いですから」 比良山「まったくだ。単に見苦しいだけでなく、チームから猥褻物陳列罪で捕まるヤツが出たら、大会どころじゃあないぞ」 大前「どうしよう、こいつ……うーん、東京辺りならコンビニでもパンツ売ってるところがあるけど、長野ではどうだったっけ」 雪村「誰かから借りる? 落田くんと体格が近い子なら、問題無いんじゃない? もちろん、替えは向こうで買って、借りたのは洗って返すのが前提だけど」
[355]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:06:24 ID:??? 落田「いや、我慢できなくはないから、そこまでしなくてもいいぜ。 ……むしろ菱野さんの近くでこのスースーした感じを味わうのは快感かも」 大前「あはは……ぶっ飛ばすぞ落田」 菱野「不潔です。率直に言って不潔ですわ」 落田「あ、いや! 今のはジョーク! ただのジョークだから!」 宇津木「調子に乗ってるからこうやって痛い目に遭う。愚痴は災いの元という名セリフを知らないのかよ」 落田「あふん……(でも、菱野さんにクールな眼差しで射抜かれるのもイイ……っ)」 中学三年にして、業の深い快感に目覚めそうになる落田。 ……別にこれでスキル・隠れMが身に付く訳ではない。ないったらない。身につけても大勢に影響は無いが。 大前「(あったま痛いなァ、もう)……他には? 他に問題とか質問とかあるヤツはいないか?」 渡会「せんせー。落田くんが妙にくねくねして気持ち悪いでーす」 落田「なにィ!?」 大前「誰がせんせーだ。なるべく目を合わさないようにして、ねだられても餌を与えないように……他には?」 末松「はいは〜いっ! 駅弁は? 駅弁は一人につき何個まで部費が出るの〜?」 大前「自腹で買えーっ!? あと、昼食はちゃんと所定の駅で取れる! ていうか、それ以外は食うな! 食ってもおやつ程度にしろ! 俺たちは大会に出に行くんだぞ! なのに、コンディション崩すような大食いはするんじゃなァいっ!」 末松「ちェ〜、大前のケチ〜」
[356]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:08:11 ID:??? 大前(……ったく、もう。何で去年はしなかったような馬鹿な質問してんだよ末松。 アレか? 俺が早瀬さんより与しやすいとか頼りないとか思っているのか? ……思ってそうだなァ) 出発前からの大騒ぎに、肩で息をしながら肩を落とすという妙に器用な真似をする大前だった。 達也「たはは……お疲れさん、兄貴」 本多「まったく、苦労する仕事を背負い込んだものだな、お前も」 大前「ホントだよもう。落田も末松も三年だぞ? いい加減、一年でもしないような子供じみた真似は、止めて欲しいんだけどな」 水守「き、きっと最後の大会でテンションが上がっているんですよ。去年の卒業した先輩方もそうだったでしょ?」 浅村「特に瀬川さんとか瀬川さんとか瀬川さんがっスね。あの時は早瀬さんも、怒鳴りっ放しだったじゃないスか。 個性的な同級生に苦労するのは、鳴紋中キャプテンの伝統なんスかねー?」 墨田(だが、小豆沢さんの場合は……静かに微笑むだけでみんな従いそうだな。なんとなく) 園村(なんだかんだで、早瀬さんや瀬川さんを統率していた人だからな) 大前「嫌な伝統だなァ。誰がなるのかは分からんけど、次のキャプテンはもうちょっと楽させて上げろよ、お前ら?」 若尾「はーい」 大前(次のキャプテンね。無難に落ち着きのある水守か、何だかんだで知恵の回る宇津木か、それとも根性で引っ張ってけそうな浅村か。 ウチは三年の引退後に現部員みんなでキャプテンを決めるから、俺の方から誰かを決めるってことはないな。 それに……興味深くはある話題だけど、考えるなら後の方――全国で最後まで勝ってからにするべきだな) 自分の部活引退後。それを思うと、全国前に浮足立つ後輩たちの姿を見る目にも、自然と別格の物が宿る。
[357]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:09:12 ID:??? 浅村「? なんなんスか、急に黙り込んじゃって?」 宇津木「おいィ? 駅で出発を待っていたら三回連続でみつめられた」 水守「僕らがどうかしました?」 大前「ああ、いや……なんでもないさ」 そう言って手を振りながら、誤魔化す様にしてもう一度声を上げる。 大前「念のため聞くけど、他には? 何か質問がある人――」 やす子「はいはーい! バナナはおやつに入りますかー!?」 大前「遠足かっ!? お約束のボケかますなっ! ていうか、あなたですか監督っ!?」 やす子「おおう、キレのいい三段ツッコミ! 大前くん、君はやっぱりボケよりツッコミの方に才能があるよ」 大前「……その才能開花はいらなかった(そうだった、何だかんだで早瀬さんが一番苦労したのは、この人の扱いだったっけ……)」 割とどうでもいいところで、先輩の偉大さを思い知る大前だった。 菱野「予定にないお食事ですので、バナナはおやつです。それと監督? 今年は遠征中にお酒など召されませんように」 やす子「ブーブー。菱野ちゃん、おーぼーだァ。いいじゃないのよぉ、それくらい見過ごしてくれたって」 大前「駄目に決まっているでしょ、中学校の部活の監督が引率中に飲酒なんて(やっぱり去年も飲んでたのか)」
[358]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:10:31 ID:??? やす子「何よぉ、こちとら君たちの中学生らしからぬところも見過ごして上げ――」 ガバっ! 要らぬこと、もといあらぬことを口走りかけた飯地の口を、素早く抑え込む大前と菱野。 比良山「ん? 監督、今何か言ったのか?」 大前「アーアー! 聞こえなーいっ! いやー、俺には全然聞こえなかったっ!」 やす子「むーっ! むーっ!(ジタバタ)」 大前「うひゃ!? や、やめて下さい監督! 掌、舐めないでっ!」 菱野「何ですって!? 大前さんに何をなさっているんですの監督ー!?」 というわけで、大前たち三年制にとって最後の全国大会も、出発前からてんやわんやな様子だった。 大前「ぜェ……ぜェ……な、なんで出発前からこんなに疲れてるんだろ、俺?」 達也「いや、最後の方は自業自得だったんじゃね?」 ちなみに飯地は同室の菱野から大幅な譲歩を引き出し、一日ビール一缶程度までなら許されたとか何とか。 その際にタコ足やゲソのような海産物系のツマミは禁止を申し渡されたとか言うのは、どうでもいい蛇足である。 輝林「…………」 大前「ん? 何だ輝林? 『僕もここで何かボケておいた方がいいんでしょうか』だって? ……頼むからやめて」 ともかく特急列車全国大会行き、発車である。
[359]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:11:41 ID:??? 〜車内〜 達也「よっしゃ! 窓側の席、もーらいっと!」 モブ部員A「あっ! 達っちゃん、ずりィ!」 墨田「こらこら、余りはしゃぐな一年生ども。電車は公共の乗り物だ、他のお客さんに迷惑を掛けるんじゃない」 若尾「堅いなァ、墨田は。他のお客なんて、この車両にゃいないじゃん」 本多「いいや、隣の車両にも聞こえる様な大声だったぞ。それに車掌の仕事の邪魔になる」 渡会「お前、二言目には仕事って言ってればキャラ立つと思ってね?」 やす子「甘いわね達也くん! 同じ窓側でも、富士山が見えるのはこっちよ!」 菱野「何をしているんですの、監督!?」 子どもらしく座席の取り合いで盛り上がる一年生に、それを注意したり逆に容認したりとそれぞれの形で先輩風を吹かせる二年生。 そして少し大人げなく介入する三年生。……本当に大人げない大人については、見ない振りをしておく。 大前「こういうところを見てると、俺たちも中学生なんだなァって気になるな」 比良山「おいおい、何をじじむさいことを言っているんだ。まだ酒を飲める年にもなってないだろうに」 大前「……。そうだな、中学生は酒を飲んじゃ駄目なんだよな」 比良山「? 何を言っているんだ、当たり前じゃないか。中学生が酒を飲むなんていけないだろう、常識的に考えて」 大前(そういやコイツ、飲んだら記憶に残らない性質なんだったっけ。厄介な)
[360]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:12:46 ID:??? 雪村「でも、しみじみしちゃうのも何だか分かるなー。このメンバーで遠出って、もしかしたら最後かもしれない訳だし」 国岡「はんっ! 何言ってんだか。どうせ高校になりゃ、またこの面子で集まるんだ。最後もクソもないだろ。 毎日サッカーばっかりやってる中で、鳴紋高以外の進学先がありそうなヤツもいねェしな」 本多「何を言っているんだ、学生の本業は勉学だろ? 俺はその辺りを疎かにはしておらんぞ」 渡会「まあ、コイツの付き合いで俺も少々自信あり、かな?」 国岡「なにィ!?」 比良山「どうして悪知恵は働くのに、そういうところがお粗末なんだ国岡は」 宇津木「どうせ体育会系なんだから勉強はどうでもいいと思っている浅はかさは恐ろしい。お前調子ブッこいた結果だよ?」 国岡「ぬぐぐぐ……っ! だ、だがよぉ! どうせ鳴紋高に行くのは変わりないよな、な?」 大前「どうしてそんなに必死なんだ……」 菱野「軽いつもりで言い出したことに、ついムキになってこだわってしまうことって、時々あるんですよね」 本多「まあ、確かに。県外に行くつもりなどないし、県内の進学校はそれほどサッカーが強いわけではないしな」 渡会「それにサッカーと勉強を両立できて、しかも県内っていったら――」 浅村「ああ、清栄っスか。そりゃ鳴紋高校一択っスね(俺みたいな理由でも無ければ、鳴紋と清栄を行き来とかしないっスよね)」 国岡「っつーわけで、雪村の危惧は的外れな! これ決定!」 雪村「あー、うん。もうそれでいいよそれで」 子どもじみた拘泥を見せる国岡に、雪村も呆れ顔になった。
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0ch BBS 2007-01-24