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【再び】キャプテンEDIT37【全国へ】
[355]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:06:24 ID:??? 落田「いや、我慢できなくはないから、そこまでしなくてもいいぜ。 ……むしろ菱野さんの近くでこのスースーした感じを味わうのは快感かも」 大前「あはは……ぶっ飛ばすぞ落田」 菱野「不潔です。率直に言って不潔ですわ」 落田「あ、いや! 今のはジョーク! ただのジョークだから!」 宇津木「調子に乗ってるからこうやって痛い目に遭う。愚痴は災いの元という名セリフを知らないのかよ」 落田「あふん……(でも、菱野さんにクールな眼差しで射抜かれるのもイイ……っ)」 中学三年にして、業の深い快感に目覚めそうになる落田。 ……別にこれでスキル・隠れMが身に付く訳ではない。ないったらない。身につけても大勢に影響は無いが。 大前「(あったま痛いなァ、もう)……他には? 他に問題とか質問とかあるヤツはいないか?」 渡会「せんせー。落田くんが妙にくねくねして気持ち悪いでーす」 落田「なにィ!?」 大前「誰がせんせーだ。なるべく目を合わさないようにして、ねだられても餌を与えないように……他には?」 末松「はいは〜いっ! 駅弁は? 駅弁は一人につき何個まで部費が出るの〜?」 大前「自腹で買えーっ!? あと、昼食はちゃんと所定の駅で取れる! ていうか、それ以外は食うな! 食ってもおやつ程度にしろ! 俺たちは大会に出に行くんだぞ! なのに、コンディション崩すような大食いはするんじゃなァいっ!」 末松「ちェ〜、大前のケチ〜」
[356]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:08:11 ID:??? 大前(……ったく、もう。何で去年はしなかったような馬鹿な質問してんだよ末松。 アレか? 俺が早瀬さんより与しやすいとか頼りないとか思っているのか? ……思ってそうだなァ) 出発前からの大騒ぎに、肩で息をしながら肩を落とすという妙に器用な真似をする大前だった。 達也「たはは……お疲れさん、兄貴」 本多「まったく、苦労する仕事を背負い込んだものだな、お前も」 大前「ホントだよもう。落田も末松も三年だぞ? いい加減、一年でもしないような子供じみた真似は、止めて欲しいんだけどな」 水守「き、きっと最後の大会でテンションが上がっているんですよ。去年の卒業した先輩方もそうだったでしょ?」 浅村「特に瀬川さんとか瀬川さんとか瀬川さんがっスね。あの時は早瀬さんも、怒鳴りっ放しだったじゃないスか。 個性的な同級生に苦労するのは、鳴紋中キャプテンの伝統なんスかねー?」 墨田(だが、小豆沢さんの場合は……静かに微笑むだけでみんな従いそうだな。なんとなく) 園村(なんだかんだで、早瀬さんや瀬川さんを統率していた人だからな) 大前「嫌な伝統だなァ。誰がなるのかは分からんけど、次のキャプテンはもうちょっと楽させて上げろよ、お前ら?」 若尾「はーい」 大前(次のキャプテンね。無難に落ち着きのある水守か、何だかんだで知恵の回る宇津木か、それとも根性で引っ張ってけそうな浅村か。 ウチは三年の引退後に現部員みんなでキャプテンを決めるから、俺の方から誰かを決めるってことはないな。 それに……興味深くはある話題だけど、考えるなら後の方――全国で最後まで勝ってからにするべきだな) 自分の部活引退後。それを思うと、全国前に浮足立つ後輩たちの姿を見る目にも、自然と別格の物が宿る。
[357]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:09:12 ID:??? 浅村「? なんなんスか、急に黙り込んじゃって?」 宇津木「おいィ? 駅で出発を待っていたら三回連続でみつめられた」 水守「僕らがどうかしました?」 大前「ああ、いや……なんでもないさ」 そう言って手を振りながら、誤魔化す様にしてもう一度声を上げる。 大前「念のため聞くけど、他には? 何か質問がある人――」 やす子「はいはーい! バナナはおやつに入りますかー!?」 大前「遠足かっ!? お約束のボケかますなっ! ていうか、あなたですか監督っ!?」 やす子「おおう、キレのいい三段ツッコミ! 大前くん、君はやっぱりボケよりツッコミの方に才能があるよ」 大前「……その才能開花はいらなかった(そうだった、何だかんだで早瀬さんが一番苦労したのは、この人の扱いだったっけ……)」 割とどうでもいいところで、先輩の偉大さを思い知る大前だった。 菱野「予定にないお食事ですので、バナナはおやつです。それと監督? 今年は遠征中にお酒など召されませんように」 やす子「ブーブー。菱野ちゃん、おーぼーだァ。いいじゃないのよぉ、それくらい見過ごしてくれたって」 大前「駄目に決まっているでしょ、中学校の部活の監督が引率中に飲酒なんて(やっぱり去年も飲んでたのか)」
[358]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:10:31 ID:??? やす子「何よぉ、こちとら君たちの中学生らしからぬところも見過ごして上げ――」 ガバっ! 要らぬこと、もといあらぬことを口走りかけた飯地の口を、素早く抑え込む大前と菱野。 比良山「ん? 監督、今何か言ったのか?」 大前「アーアー! 聞こえなーいっ! いやー、俺には全然聞こえなかったっ!」 やす子「むーっ! むーっ!(ジタバタ)」 大前「うひゃ!? や、やめて下さい監督! 掌、舐めないでっ!」 菱野「何ですって!? 大前さんに何をなさっているんですの監督ー!?」 というわけで、大前たち三年制にとって最後の全国大会も、出発前からてんやわんやな様子だった。 大前「ぜェ……ぜェ……な、なんで出発前からこんなに疲れてるんだろ、俺?」 達也「いや、最後の方は自業自得だったんじゃね?」 ちなみに飯地は同室の菱野から大幅な譲歩を引き出し、一日ビール一缶程度までなら許されたとか何とか。 その際にタコ足やゲソのような海産物系のツマミは禁止を申し渡されたとか言うのは、どうでもいい蛇足である。 輝林「…………」 大前「ん? 何だ輝林? 『僕もここで何かボケておいた方がいいんでしょうか』だって? ……頼むからやめて」 ともかく特急列車全国大会行き、発車である。
[359]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:11:41 ID:??? 〜車内〜 達也「よっしゃ! 窓側の席、もーらいっと!」 モブ部員A「あっ! 達っちゃん、ずりィ!」 墨田「こらこら、余りはしゃぐな一年生ども。電車は公共の乗り物だ、他のお客さんに迷惑を掛けるんじゃない」 若尾「堅いなァ、墨田は。他のお客なんて、この車両にゃいないじゃん」 本多「いいや、隣の車両にも聞こえる様な大声だったぞ。それに車掌の仕事の邪魔になる」 渡会「お前、二言目には仕事って言ってればキャラ立つと思ってね?」 やす子「甘いわね達也くん! 同じ窓側でも、富士山が見えるのはこっちよ!」 菱野「何をしているんですの、監督!?」 子どもらしく座席の取り合いで盛り上がる一年生に、それを注意したり逆に容認したりとそれぞれの形で先輩風を吹かせる二年生。 そして少し大人げなく介入する三年生。……本当に大人げない大人については、見ない振りをしておく。 大前「こういうところを見てると、俺たちも中学生なんだなァって気になるな」 比良山「おいおい、何をじじむさいことを言っているんだ。まだ酒を飲める年にもなってないだろうに」 大前「……。そうだな、中学生は酒を飲んじゃ駄目なんだよな」 比良山「? 何を言っているんだ、当たり前じゃないか。中学生が酒を飲むなんていけないだろう、常識的に考えて」 大前(そういやコイツ、飲んだら記憶に残らない性質なんだったっけ。厄介な)
[360]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:12:46 ID:??? 雪村「でも、しみじみしちゃうのも何だか分かるなー。このメンバーで遠出って、もしかしたら最後かもしれない訳だし」 国岡「はんっ! 何言ってんだか。どうせ高校になりゃ、またこの面子で集まるんだ。最後もクソもないだろ。 毎日サッカーばっかりやってる中で、鳴紋高以外の進学先がありそうなヤツもいねェしな」 本多「何を言っているんだ、学生の本業は勉学だろ? 俺はその辺りを疎かにはしておらんぞ」 渡会「まあ、コイツの付き合いで俺も少々自信あり、かな?」 国岡「なにィ!?」 比良山「どうして悪知恵は働くのに、そういうところがお粗末なんだ国岡は」 宇津木「どうせ体育会系なんだから勉強はどうでもいいと思っている浅はかさは恐ろしい。お前調子ブッこいた結果だよ?」 国岡「ぬぐぐぐ……っ! だ、だがよぉ! どうせ鳴紋高に行くのは変わりないよな、な?」 大前「どうしてそんなに必死なんだ……」 菱野「軽いつもりで言い出したことに、ついムキになってこだわってしまうことって、時々あるんですよね」 本多「まあ、確かに。県外に行くつもりなどないし、県内の進学校はそれほどサッカーが強いわけではないしな」 渡会「それにサッカーと勉強を両立できて、しかも県内っていったら――」 浅村「ああ、清栄っスか。そりゃ鳴紋高校一択っスね(俺みたいな理由でも無ければ、鳴紋と清栄を行き来とかしないっスよね)」 国岡「っつーわけで、雪村の危惧は的外れな! これ決定!」 雪村「あー、うん。もうそれでいいよそれで」 子どもじみた拘泥を見せる国岡に、雪村も呆れ顔になった。
[361]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:14:08 ID:??? 宇津木「だがそうとも限らないのではないか? 腐れ縁がいつまでも続くと思ったら、ある日プッツリキレることが稀によくある。 人生バンバンジーチャパ王が牛という名セリフを知らないのかよ」 国岡「……もしかして、人生万事塞翁が馬って言いたいのか? 誰だよチャパ王って」 大前「ま、まあまあ。今は来年から先のことより、全国大会のことを考えよう。その方が建設的だろ?」 国岡「(けっ、良い子ぶりやがって)だがよぉ、その辺のミーティングは八月に入ってから毎日やって来たんじゃねェの? 今更、新情報も無しに話合っても――」 菱野「ありますわよ?」 国岡「――なにィ!?」 横合いからひょっこり声を掛けて来た菱野に、国岡の声が裏返る。 菱野「明日発売の『週刊サッカーイレブン』、出発前に行きつけの書店に赴きましたら、どうやら早売りしていたようでしたので、 買い求めておきましたの。一冊だけでしたから、皆様で回し読みして頂く形にはなりますが」 大前「いや、十分だよ菱野さん。なんであれ話の種にはなるし、もしかしたら何か新情報が載っているかもしれない。どれどれ――」 そうして大前が手にした雑誌には、 大前「――な、なあ菱野さん。こういう雑誌って中学生の選手が表紙を飾る事って、あるものなのかな?」 菱野「さ、さあ? この号は中学の全国大会を特集していますから、その関係でしょうか?」 雪村「なになに? 誰か知っている選手でも表紙になっていたの?」 大前「知っているも何も――」
[362]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 00:15:16 ID:T4uvmPSU 先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。 ★女子マネに買わせた雑誌を回し読みする男子部員(意味深)→ !card=★ カードの絵柄で結果が変化します ダイヤ・ハート → 昨年度の全国最優秀GK、MVPにして、今年の南葛キャプテン・森崎有三 スペード・クラブ → 中学サッカー界最大のスター・大空翼 クラブのA → 金に物を言わせたのか、日向(肥満状態)が表紙を飾っていた…… ダイヤのK → 大前「……何で? 何で俺なの?」 僕らの主人公、大前良だったのさーっ!! JOKER → 大前「俺にも誰だかわからないよ。去年か五月に、南葛のベンチにいた様な気がするけど……」 編集部の指定ミスで、何故か山森が表紙になっていた!
[363]森崎名無しさん:2012/06/19(火) 00:15:34 ID:??? ★女子マネに買わせた雑誌を回し読みする男子部員(意味深)→ クラブQ =★
[364]森崎名無しさん:2012/06/19(火) 00:15:46 ID:??? ★女子マネに買わせた雑誌を回し読みする男子部員(意味深)→ ダイヤJ =★
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0ch BBS 2007-01-24