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【再び】キャプテンEDIT37【全国へ】
[385]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 02:28:03 ID:??? 読めば読むほど、憂鬱な気分になる。それに森崎の攻略の糸口の様な、目新しい話題も見つからない。 強いて言えば、南葛SCでのデビュー当時は安定感に欠け、特に明和FCとの最初の試合の様に大量失点を喫したという過去。 この点については、同じく急激に成長したタイプである幾人かが共感を得た。それくらいである。 大前「むむむ。どうにも新しい情報が無いな。この辺で他の誰かの読みたい記事に移――ん?」 ピタ、と大前が記事の後半に目を止める。 ――全日本Jrユース監督見上氏のコメント: 記事中の見上「彼は間違いなく選考の優先候補に入っています。彼の良い所は他に優秀なGKが居ても すぐさまフィールダーに転向させられる事。真の意味でのユーティリティプレイヤーです」 大前「全日本……Jrユース?」 耳慣れない単語を、思わずオウム返しに呟く。 比良山「ん? 知らなかったのか? 今年の全国大会の後、フランスだかイギリスだかで行われる大会のために、 中学生世代の優秀な選手を招集する、とのことだ。あの静岡の県大会の放送の最後に、チラリと触れられていたぞ?」 大前「き、気付かなかった……あの時は、中山が倒れたのが気になって、そっちに気を取られていたし」
[386]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 02:29:31 ID:??? やす子「おいおーい。しっかりしてよ大前くん。全国を勝ち上がったら、ウチからも君とか何人かが呼ばれるんだろうし」 そう言い放つ飯地の言葉に、思わず耳を疑う。 大前「え、えぇ!? お、俺が!? 俺が代表に選ばれるかもしれないって!?」 菱野「ど、どうして今驚くんですの!?」 コレには菱野も目を瞬く。 菱野「常識的に考えて、昨年度の全国得点王で以後も地方とはいえ二大会連続で全試合ハットトリック。 これで代表に呼ばれないというのは、ちょっと考えられないことですわよ?」 大前「え、あ、いや、その……中学にいる間に、代表で呼ばれる様な大会があるなんて思ってもいなかったんで――」 菱野「は、はァ……招集の可能性が高いお話があるのに、随分と泰然としていられましたので、既に知っていられたのかと」 大前「――今日初めて知りました、はい」 照れ隠しに笑う様な、涙目になっている様な複雑な表情で、ペコリと頭を下げる。 弟の達也が、呆れたように肩を竦めた。 達也「おいおい、サッカー馬鹿の兄貴がサッカーの話題で今一番ホットなのを見逃してどうするんだよ? こう言っちゃなんだけど、この世代はサッカー関係者の注目の的だぜ? あの大空翼と森崎が中心なんだからさ。 それが初めて海外に打って出るって話なのに、どうしてそこを見過ごすかなァ」 宇津木「そういうお前はこの話を知っていたのかよ。見ろ、見事なカウンターで返した」 達也「うっ……じ、実は知らなかったです、はい」 大前「……Jrユース代表、か」
[387]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 02:30:58 ID:??? 世界への挑戦。 先月に菱野から言われた、日本一の更に先の舞台。 まだ数年は先かと思われたそれが、意外にもすぐ先に現れたことに、大前は何とも言えない感慨を抱く。 そしてそれは、他の幾人かも共通して抱いたビジョンらしい。 比良山「世代別代表。そんなものに手が届くチャンスが巡ってくるとはな」 雪村「何人かは確実に呼ばれるね。でも、どうせだったら――」 本多「――全国での大仕事を、確実にやりとげてから、だな」 渡会「ははっ! 今年南葛をブッ倒しちまったらさ、もしかして俺が日本一のGKって肩書で呼ばれんのかな?」 輝林「…………」 チームの中でも、各ポジションの集中といわれる面子は、確実にその情報に何かを感じていた。 そんな中、菱野がそっと大前に囁く。 菱野「……多分これが、最初のチャンスですね」 大前「えっ?」 菱野「大前さんの、未来の……ですわ」 サッカーを続ける上で、そして世代の挑戦に挑み続ける選手となる上で、決して避けることの出来ない――いや、絶対に得るべき未来。 プロデビュー。菱野に示唆された大前の可能性の中で、最も大きく難解な未来 それを掴むための最初の階が、不意に姿を現した。その事を言っているのだ。
[388]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 02:33:16 ID:??? >>387 誤字訂正ですorz ×チームの中でも、各ポジションの集中といわれる面子は、 ○チームの中でも、各ポジションの主柱といわれる面子は、 ----------------------------------------------------------------------------------------------- 大前「そうだな……小豆沢さんや早瀬さんたちから受け継いだものじゃあない、俺自身の夢。俺たちの未来。 それに向かうための、第一歩……になるのかな、これが」 先輩から託されたものではなく、大前良自身が抱く、そして菱野景の望みとも重なる夢。 大前「なら、何が何でもアイツらに勝たなくっちゃな」 日本サッカー界の希望の星とも言われる、大空翼。 それに最も近い場所で挑み続け、ついにはキャプテンの座まで奪い取った森崎有三。 彼らもまた、海外には並々ならぬ思いを馳せていることだろう。 ――この瞬間、大前にとって彼らは、ただこれから倒すべき敵ではなく、その先も競い合う相手となった。 菱野「ええっ! あの人たちに勝って、是非とも最高の形で世界へのスタートを切りましょう! 応援、していますからねっ」 大前「ああっ! ……任せてくれっ!」 ※ 大前の森崎、翼らへの感情が『勝ちたい!』になりました ※ ※ 以前から抱いていたものが、より明確になった形です ※
[389]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 02:34:19 ID:??? やす子「……おーい、そこのお二人さん。何を二人だけの世界を作っとるのかね?」 大前・菱野「「あ゛」」 飯地の声で、一気に現実に引き戻される。 そういえばここは、全国大会へ向かう列車の中だった。 比良山「ん? なんの話をしていたんだ?」 やす子「なんかねー、『南葛なんてJrユース代表前の踏み台にしてくれるわ!』っていう会話だったわよー?(ニヤニヤ)」 大前「い、言ってないって! そんなこと言ってませんよ監督!? ね、ねえ菱野さん?」 菱野「そ、そうですわよ!? な、南葛中は専用の対策システムを取る必要がある程の難敵ですわ! それを戦う前から相手を呑んで蔑ろにするような発言、したりはしませんわよ!?」 やす子「えー? どうにもそう聞こえたんだけどなー?(ニヤニヤ)」 大前と菱野の反駁をチェシャ猫の表情で笑う飯地監督。 本多「まあ、後に控えているのが何であれ、俺たちの目下の最大の仕事は、全国での戦いだ。気を抜いてくれるなよ?」 大前「も、勿論! 倒すぞー、南葛の連中っ!」 雪村「ど、どうしたの大前くん? 何かテンションが変だよ?」 大前「お、おかしくないってば! そ、それよりこの記事はもう十分見たな。ほ、他の記事とか読みたくないか?」 宇津木「露骨に誤魔化そうとしている……いやらしい」 菱野「いやらしくないですわー!?」
[390]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 02:35:33 ID:T4uvmPSU 水守「ま、まあまあ。確かにめぼしい新発見とか有りませんでしたし、そろそろ別の記事に行きましょうか」 渡会「ほんじゃま、大前がキャプテンの特権で決めた記事は終わったから次は――じゃんけんで決めるか。 おーい、読みたい記事があるヤツ、集まれーっ!」 雪村「わぁい!」 そういうわけで、なんとも締まらない空気を醸しながら、次の記事に移ることにした。 先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。 ★jan「じゃんけんなのに俺が使われないのはおかしい」→ !card=★ カードの絵柄で結果が変化します ダイヤ → 雪村が勝った。ふらの中の記事を読もう ハート → 浅村が勝った。あまり有名でないチームの記事を読もう スペード → 輝林が勝った。東邦学園について書かれた記事を読もう クラブ → 本多が勝った。花輪中の記事を読もう JOKER → 大前が勝った。 達也「何で兄貴が参加してるんだよ!?」 大前「え? の、ノリで?」 比良山 → じゃんけんに勝つ判定が無い。よっわいなー、コイツ
[391]森崎名無しさん:2012/06/19(火) 02:35:53 ID:??? ★jan「じゃんけんなのに俺が使われないのはおかしい」→ ハート7 =★
[392]森崎名無しさん:2012/06/19(火) 02:41:34 ID:??? 「俺自身の夢。俺たちの未来。それに向かうための、第一歩」 俺たちって一体誰のことなんだー(棒)
[393]森崎名無しさん:2012/06/19(火) 02:42:34 ID:??? 比良山w
[394]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/19(火) 02:42:49 ID:??? 次に読む記事が決まった辺りで、今回はここまでです 今回のことで、大前側からの森崎、翼への感情がようやく明確になりました 去年負けたことへのリベンジや、先輩世代の無念だけではなく、自分自身で抱いたより大きな目標の前に 立ちはだかる宿敵になった……という感じです 向こうの方はまだ「大前? ああ、去年のアレ?」って感じなのが画竜点睛を欠きますが(汗) 次回はこの続き、浅村のリクエストによるふらの中についての記事からになります 今回も深夜まで拙作にお付き合いいただき、ありがとうございました
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0ch BBS 2007-01-24