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【再び】キャプテンEDIT37【全国へ】
[509]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/21(木) 02:40:19 ID:??? なんとも締まりの無い雪村に呆れる大前だった。 一方、とにかくボールを回す東一中だが、 小野寺「……なかなか乗って来ないな」 林「くそっ、いい加減取りに来いよ!」 大前と比良山を避けたパス回しを続けているが、なかなか相手の陣形が崩れないことに苛立ちを感じ始める。 それも当然のこと。フィールダー10対10で、そのうち相手の二人を露骨に避けていては、効率的に敵陣に攻め入ることは難しい。 その状況にプロにあらざる中学生に過ぎない彼らが苛立ちを感じるのは、当然のことだった。 観客「おいおい! 初戦から随分と消極的な攻めだな、おい!」「やる気あるのか?」「鳴紋の方も、少しは動けよ!」 実況「両軍動きが見られない状況が続く中、観客席の方も痺れを切らし始めました! だが、ここは全国大会です。負ければそれまで、予選を勝ち抜いてきた努力も一瞬で無に帰すトーナメント戦! これは慎重なゲームの入り方もしょうがないか!?」 観客「いい加減にどっちか動け!」「ボール回し観に来てるんじゃないんだぞ!」「BOOOOOOOOOっ!」 東一中応援団「か、かっせ、かっせ! 一中っ!(うわわ、会場の人怖ェ!?)」 達也「うわっ!? 観客の雰囲気悪ぃ!?」 本多「落ち着け、先月の清栄戦よりはマシだ(ふむ。なんとなく大前の狙いが読めて来たぞ?)」 全国大会では地元か余程の人気チーム出ない限り、双方はアウェーでの試合を強いられる。 殊にサッカーどころ埼玉の観客は熱狂的で退屈な試合を嫌う。その影響からか、次第に観客の中に声を荒げる者も出始めた。
[510]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/21(木) 02:41:35 ID:??? 早田「おい、落ち着いて回して行けよお前ら? 根競べじゃ府大会で敵はいなかったんだ。その内、向こうも痺れを切らすさ!」 倉持「あ、ああ!(とはいえ、この雰囲気は……)」 三橋「わ、分かってるよ!(予想以上に、キツい!)」 慣れないアウェー戦での雰囲気の悪い試合に、徐々にだがボールを持っているはずの東一中が先に焦れ始める。 早田が最終ラインから声を飛ばすも、チームメイトの反応は良くなかった。 菱野「なるほど。大舞台での経験の差を突くつもりですのね」 落田「え? どゆこと菱野さん?」 国岡「(ちっ、大前の癖に……)要するにだ。初出場の東一中はこういう見知らぬ土地、大きな大会の経験が無ェ。 それを利用して根競べを有利に運ぼうって魂胆だ。こちとら、去年は完全アウェーの明和東戦を経験してるからな……」 やす子「雰囲気の悪い試合に慣れてるかどうかの差は、確実に響くって寸法ね。 向こうのキャプテンは精神的にタフなタイプに見えるけど、果たしてその下の選手たちはどうかしら、って話よ」 菱野「まあ、そういうことですわ。お分かりいただけましたか落田さん?」 落田「へ、へー……」 園村・墨田・若尾((絶対分かってないな、落田先輩……)) 早田(ちっ、思ったより辛抱強いな。逆にこっちの選手が先にプッツリ行きそうだ。しょうがねえ、その時は――) いきなり我慢比べの様相を呈しだした一回戦。 我慢できずに動き出したのは、
[511]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/21(木) 02:42:47 ID:??? 小野寺「……くっ! もう我慢の限界だ!」 東一中だった。 実況「おっと、東一中ウイング小野寺くん、前に出た! いよいよ仕掛けに行く気か!?」 三橋「お、おいっ! 小野寺!?」 小野寺「俺たちは関東に、罵声を浴びに来たんじゃねえ! このままちんたらやってられるか! 手伝え、三橋!」 言うや否や、強引にワンツーの構えに出る小野寺。 三橋「……そうだな! なに、問題ねえ! ビデオを見る限り、守備でも怖い相手FWは大前だけ! 比良山の方なら!」 比良山「見くびってくれたものだな!(なるほど。こうなると見越していた訳か!)」 実況「東一中FW陣、ワンツー突破で鳴紋中へ攻め入る! やっと試合が動くか!?」 大前(よしっ! 計算通り! これで比良山が奪ってくれれば!) 早田(あーあ、逸りやがって。まったく、こんな早いうちから――)
[512]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/21(木) 02:44:02 ID:T4L/JP2E 先着3名様1行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。 【攻撃】 ★小野寺→ワンツー 53+!card=★ ★三橋→ワンツー 52+!card=★ 【守備】 ★比良山→パスカット 59+!card=★ 攻撃側 - 守備側の数値の差で分岐します 2≦ ワンツー突破成功! 1= 井手がフォロー 0= こぼれ球の奪い合いに ランダム -1= 雪村がフォロー -2≧ 鳴紋中ボールに 【備考】 比良山のカードがダイヤの時【スポットカット(+2)】が発動します
[513]森崎名無しさん:2012/06/21(木) 02:44:31 ID:??? ★小野寺→ワンツー 53+ ハート8 =★
[514]森崎名無しさん:2012/06/21(木) 02:44:41 ID:??? ★小野寺→ワンツー 53+ クラブ6 =★
[515]森崎名無しさん:2012/06/21(木) 02:45:05 ID:??? ★三橋→ワンツー 52+ ハート7 =★
[516]森崎名無しさん:2012/06/21(木) 02:45:52 ID:??? ★比良山→パスカット 59+ ハート5 =★
[517]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/21(木) 03:03:06 ID:??? もうちょっとだけ続くんじゃよ……もう三時ですが、最後にもう一判定お付き合いください ★小野寺→ワンツー 53+ ハート8 =61★ ★三橋→ワンツー 52+ ハート7 =59★ ★比良山→パスカット 59+ ハート5 =64★ -2≧ 鳴紋中ボールに ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 焦りの感情に支配された割には正確なパス交換。だが、それでも比良山を振り切れるほどのものではない。 比良山「そう簡単には通せないな!」 三橋「あっ!?」 小野寺「か、軽くカットだと!?(コイツも守備が出来るのか!?)」 実況「――だが、実らず! 実に5分程のパス回しから攻めに転じましたが、これは一瞬で断ち切られる! 逆に鳴紋中にボールを渡す形となりました!」 次藤(観客席)「ほう、比良山もシュートばかりの男ではなさそうタイ」 佐野(観客席)「そうですね」 三杉(観客席)「強くなっただけでなく試合巧者にもなれたか、鳴紋中。さて、これを東一中はどう凌ぐかな?」 弥生(観客席)「あ、あれ?(退屈に回してたと思ってたら、いつの間にか鳴紋が取ってる?)」 大前「比良山、ナイスディフェンス! よーし、このまま先取点に繋げるぞ!」 比良山「ああ、このままの勢いで行くぞ!(雪村に預けてキープさせるか、それともサイド攻撃か――)」 やっとボールを持てたことに気をよくする鳴紋中。しかし、
[518]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/06/21(木) 03:05:23 ID:??? 早田「バカヤロウ、お前らに先取点は……無ェ!」 比良山「――なにィ!?」 最終ラインにいたはずの早田が、いつの間にか比良山の傍に迫る。 実況「ああ!? これはどういうことでしょう!? ゴール前で構えていたはずの早田くんが、最前線に! しかも物凄い形相で比良山くんに迫っているぞーっ!?」 三杉(観客席)「成程、リベロだ」 弥生(観客席)「へ?」 三杉(観客席)「ベッケンバウアーの功績から、リベロとは攻撃参加するセンターバックを指す言葉に思われがちだが、実は違う。 本来の意味は所定のマークを持たずに、自由に守る選手のこと。 だからこその自由な人――リベロだ。そもそもカテナチオの国イタリアの言葉だしね」 弥生(観客席)「は、はあ……(何で中学生なのにイタリア語とか知らなきゃいけないのかなあ)」 大前「こんな序盤から、もう前に出て来た!? しかも俺たちのボールなのに!」 早田「へっ! 奪っちまえば自分で運ぶ手間が省けるってものよ! 頂いて行くぜ、比良山ァ!」 比良山「……そうそう簡単には奪わせん! 迂闊に最終ラインを離れたことを、後悔するがいい!」 観客「いいぞいいぞ!」「やっと面白くなって来たぜ!」「やれば出来るじゃん、お前ら!」
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0ch BBS 2007-01-24