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【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】
[493]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 17:00:39 ID:??? > B>>489 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 三杉「いや、そうじゃない。」 ラムカーネ「では何だ?」 三杉「僕は純粋に疑問の答えを知りたかっただけさ、君の口から。」 ラムカーネ「そうか…ならば残念だったな。」 本心が何処にあるかは別として、三杉は自らの言葉の所以(ゆえん)がラムカーネの失速にないと言った。 そうではなく、ラムカーネの弱点が所作を好くする訓練によっても改善されない理由を知りたいのだと。 それに対するラムカーネの返答はやはり否定の完了形に外ならなかった。 しかし三杉は引かない。 三杉「それでも、今日までの事と今…突きつめて考えれば判る事も幾つかある。」 ラムカーネ「そうか。」
[494]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 17:01:45 ID:??? 三杉「一つ、君のスタミナ不足が、通常の選手が行うトレーニングでどうにかなる物ではないこと。」 ラムカーネ「………」 三杉「二つ、君がスタミナ不足という言葉では足りない、より大きな『問題』を体内に抱えているということ。」 ラムカーネ「………」 三杉の言に対するラムカーネの反応は一切見られなかった。 動揺に肩を震わせる事も、仮定ばかりの決めつけを笑う事もなく… ただこちらの目を注視したまま黙って聞いていた。 三杉(その筈だ……。) 印象ばかりが先行し、裏付けの欠けた言である自覚はあった。 しかしラムカーネの不自然さ…自分の言葉が全くの妄言であるなどと、俯瞰で考えてみても三杉にはそう思えない。 急ぎ過ぎとの念を振り払い、三杉はラムカーネの視線を受け止め、反対に見つめ返してみせた。
[495]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 17:03:18 ID:??? 三杉「……ラムカーネ、僕も君についてはまだ、分からないことが多いままだ。 だが、共にフィオレンティーナにあって、コッパ・プリマヴェーラでの激戦を戦ってきた戦友だ。 その戦友が悩みを抱えているならば、少しでもいいから分けて、共有して、楽にさせたい……そう思っている。 聞かせてくれないか? チームに来るまでのことを、その『問題』を抱えるに至った経緯を。」 ラムカーネ「………………なるほど。」 三杉(!) ようやくラムカーネから反応が見られた。 目を伏せ、『なるほど』と三杉の言葉を噛み砕くような反応である。 たったこれだけの事だったが、これが初めてであった。 これまで一方的に発言するだけだったラムカーネが、他者の言葉を(一顧に過ぎないやも知れぬが)受けたのは。 ラムカーネ「お前の意図は理解した。」 三杉「ラムカーネ…」 ラムカーネ「なんの偶然か…オレも少々昔の事を考えていた所だ。」 三杉は自らの顔がパァっと明るくなる実感があった。 タイミングの為せる業だったとしても、それはそれで構わないと思うほどの達成感…
[496]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 17:04:19 ID:??? しかしそこまでであった。 ラムカーネ「…だが、お前のその行為は無意味だ。」 三杉「…なんだって?」 失望を受け入れたくない余り、三杉は耳を疑った。 疑って、そして聞き返すしかなかった。 ラムカーネ「仮にお前がそれを知ったとして、出来る事は何一つとしてない。 故に無意味だ。 オレは無意味な事をするつもりはない。」 三杉「ラムカーネ……しかし!」 ラムカーネ「オレはジョアンにサッカーを勧められ、それを受け入れた結果として此処に居る…それ以上の事はない。 だが此処に居続ける為に必要であるならば、オレはこの弱点を乗り越える為に命を賭ける。」 三杉(クッ………) 強情…と言うよりも強固であった。 彼は一切の外圧に対し、自分の意思を何ら曲げようとはしないのだろう… しかも十中八九、ラムカーネの言葉という物には確かさがある。 即ち三杉がラムカーネについて彼是(あれこれ)口を出し、重要な事を知ったとしても何もならないという事実。 以前からも薄々解っていた事かも知れないが、三杉は改めてラムカーネという人間を知った思いだった。
[497]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 17:06:06 ID:??? 三杉(ラムカーネは直接口にしない物の、僕の言葉のほぼ全てを肯定した。 多くは間違っていない筈なんだ。 だが何かが足りない、恐らく……。 クッ、今ここで彼に言える事はもうないのか…?) ☆何かラムカーネに言う事はありますか?(完全自由記述、時間制限) 本日20日の21:00を締め切りにして記述回答を求めます。 一つの回答に対して他2名から同意を得られたら(即ち3票で)採用として進めます。 3票に達する回答がなければ、こちらが用意した展開で進めます。
[498]森崎名無しさん:2012/08/20(月) 19:19:26 ID:66NyP4xE 言いたいことを詰めていたら、やたら長くなった……2レスに分けます。 「そしてその果てに、君が命を失う様を黙って見ていろと言うのかい? 悪いが、それだけは絶対に出来ないし、許さない。 人間には、望む目的のため、叶えたい夢のために、 時に怪我を押して、命を燃やしてでも、行動を遂行せねばならないことはあるのはよくわかる。 現に、フィオ・ヴィオラの面々……中山やバンビーノ、ミハエルや僕自身もそうしてきたし、 イスラスやフィッツウォルタら、今まで戦った強敵もそうだろう。 だが、ラムカーネ、君の場合は違う。 体に抱えた『問題』のため、人よりも早く限界が来てしまう。 常時命を削って戦っているならば、自分の限界……いや、超えてはいけない領域は理解しているはずだ」
[499]489:2012/08/20(月) 19:28:46 ID:66NyP4xE (続き) 「僕も元々は心臓病持ちでね。命を削って戦うのはいつものことだったし、それ故に限界も見えていた。 だが、君はこの上更に命を賭けると平然と言い放った。 君自身が、君の命に無頓着でなければ、そんな発言は絶対にしない。 ラムカーネ、君の体の『問題』について話すかどうかは君に任せる。 だが、このチームのGKは君ただ一人だ。 それ即ち、君の命がなくなった時は、フロレンティア・ヴィオラが終わる時だ。 君が命を粗末にすることは、ジョアン監督の希望を裏切り、 チームを崩壊へと導き、チームメイトやスタッフの思いを踏みにじり、今まで戦ってきた日々を全て無に帰す行為だと心得ておけ。 そして、一人ではどうにも出来ないのならば、他人を頼れ。 サッカーは一人でやるものではない。十一人が助け合ってやるものだ。 そして、ファンやスタッフが支えているものの上に成り立つものなのだから」
[500]489=498=499:2012/08/20(月) 19:32:30 ID:66NyP4xE そして名前のレス番ミスった……しまらねえ……
[501]森崎名無しさん:2012/08/20(月) 19:34:49 ID:9qsgzQdM >>498-499に同意します 精神コマンド「自爆」は許可しないィィィィィィィーーーッ!!
[502]森崎名無しさん:2012/08/20(月) 20:06:40 ID:2wG7hIWs >>498-499に同意します
[503]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 20:20:28 ID:??? 三票集まったようですね。 なかなか熱く面白い記述です。 面白いので二点ばかり指摘致します。 常時命を削っているというのは三杉というか>>498さんの思い込みです。 命に無頓着という表現はモチーフであるヒイロ・ユイから考えたのか、会話の流れでそう思い込んだのかは不明ですが… この辺りはヒイロの性質としても三杉の性質としても的外れであまり宜しくありません。 まあこれは私のキャラ主観に依るものかも知れませんが… 基本的にこのキャラは誤解される事を恐れない故に反論もしません。 しかし印象としては呆れ的な意味でマイナスになるでしょう。 この辺りを踏まえた訂正の機会を設けようと思います。 多分書き始められるのが九時半杉になると思いますので、その辺りまでに。
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0ch BBS 2007-01-24