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【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】
[513]森崎名無しさん:2012/08/20(月) 22:47:12 ID:??? >>509 乙かれさまー差し入れの 青汁 よ
[514]森崎名無しさん:2012/08/20(月) 22:48:23 ID:??? 青汁w
[515]509:2012/08/20(月) 23:30:03 ID:??? コメント・差し入れありがとうございます。 普段、文章を考えることなどないので、本当に身を削る思いで考えました。 これからもアナカンさんと作品を応援します。 >>513の青汁は (あまり美味いものではないけど、健康と某選手汁のことを考えれば……) と思いながら頂きましたw
[516]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 23:41:17 ID:??? >>508 ぶっちゃけ相当強敵設定でした。 しかしラムカーネですから仕方ない。 >>511 考えて下さった方々に私からも乙を。 >>512 私用により間があきましたが、このように面白く仕上がってスレ主としても大満足です。 >>513-514 口内炎が出来て辛いので私にも青汁を… ビタミン取れば治るとしんじてる >>515 本当にお疲れさまでした。 今後ともどうぞご参加頂きたくお願い申し上げます。
[517]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 23:42:22 ID:??? >>504-506 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『もう話すべき事はない、終わりだ。』 …そう言わんばかりにラムカーネは視線を戻し、立ち去ろうとしていた。 三杉(違う…………。) その刹那に過ぎない僅かな時間、三杉は頭をフルドライブさせて掛ける言葉を探した。 しかし三杉は知らない…知らないのだ。 探して見つかるような物ではないと、もう一人の俯瞰で見ている自分が呟いた。 三杉(そう………違うよね。) そうする事で、三杉は自らの言うべき事をようやく見つけ当てた。 理屈も何も後回し、キャプテンが選手を説得するという行為にも該当しないかも知れない…… それは即ち感情の発露に外ならなかった。 三杉「そして…その果てに君が倒れ、サッカーが出来なくなるのを黙って見ていろと言うのかい? 悪いがそれだけは絶対に出来ないし、許さない。」 ラムカーネ「なに…?」
[518]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 23:43:36 ID:??? 突然現れ出てきた普段の三杉らしからぬ論調。 そのせいなのか、ラムカーネは動きを止めた。 三杉「人間には望む目的の為、叶えたい夢の為に、時に怪我を押して、命を燃やしてでも、 遂行せねばならない行動があると言うのは僕にも理解できる。 現に、フロレンティア・ヴィオラの面々……中山やバンビーノ、ミハエルや僕自身もそうしてきたし、 イスラスやフィッツウォルタら、今まで戦った強敵もそうだろう。 」 ラムカーネ「…………」 立ち去ろうと一旦は背中を向けたラムカーネだが、ここで振り返った。 再び三杉の話を聞こうとする意思を持ったという事だろう。 しかし三杉にはそれすら見えていなかった。 三杉「だが、ラムカーネ、君の場合は違う。」 ラムカーネ「ほう?」 三杉「体に抱えた『問題』のため、人よりも早く限界が来てしまう。 自分の限界……いや、超えてはいけない領域を君は理解している筈だ。 そして理解しているからこそ、あのプレイスタイルで倒れずに済んでいたんだろう。 それをこの上、更に命を賭けるような負担をしては君は倒れてしまう。」 ラムカーネ「……」
[519]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 23:44:37 ID:??? 目を微かに伏せ、気付かぬ程度に首を振るラムカーネ。 『それは勘違いだ、間違っているぞ。』…恐らくそういう類の言葉の代わりであろう。 しかしそんな事は今の三杉には些細な事だった。 思うがまま…感情のままに、自分の伝えたい事をラムカーネへと伝えなければならない。 このとき三杉はそういう観念に支配されていたのだ。 三杉「……僕も元々は心臓病持ちでね。 身を削って戦うのはいつものことだったし、 それ故に限界も見えていたから、負担を掛け過ぎないようにプレイしていた。 しかしある大会の試合中、チームの勝利の為に僕は限界を超えてプレイして……そして、倒れた。」 ラムカーネ「………」 三杉「医者が言うには、選手生命どころか、死んでもおかしくなかったらしい。 あの時は、ここで死んでも構わないと思った。 だが今は違う……自分の夢を叶える為、生きたいと思っているんだ。」 ラムカーネ「……そうか。」 ここまで言って、ラムカーネの頷きを目にして、ようやく三杉は少し冷静になった。 何をラムカーネに伝えたいのか、目的を頭の中で反芻し、そして再び口を開いた。
[520]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 23:45:55 ID:??? 三杉「ラムカーネ、先程の『命を賭ける』という言葉は、君が現在進行形で、このヴィオラで サッカーをしたいと思っているからこその発言だったと思う。 しかしそうであるならばこそ、君がサッカーが出来なくなる事態にはしたくないんだ。」 ラムカーネ「理解した。」 三杉「ラムカーネ、君の体の『問題』について話すかどうかは君に任せる…。 だが、事実としてこのチームのGKは君ただ一人だ。 君が倒れた時はフロレンティア・ヴィオラが 終わる時となる…。 チームメイトやスタッフ、ジョアン監督やライバル達の思いが… 今まで戦ってきた日々が終わる時と心得てくれ。」 ラムカーネ「………」 三杉「そして1人ではどうにも出来ないのならば…誰でも構わない、他人を頼れ。 サッカーは1人でやるものではない、11人が共に助け合ってやる物であり… 更に言えば、僕達はファンやスタッフが支えている物の上に立たせて貰っているのだから。」 『ふう…』と三杉はようやく大きく息をついた。 ここで言うべき事を全て言い切ったという感覚が三杉を満たしていた。 しかし結果はそれが伝わるか、伝わらないかという事に収束される。 決して満足などではないのだと自らに言い聞かせた。
[521]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 23:47:08 ID:??? ラムカーネ「成し遂げる事の代償としては、命なんて安いものだ。 特にオレの命は…。」 三杉「ラムカーネ……」 彼には何も伝わらなかったのかと、三杉は一瞬にして脱力感に包まれそうになった。 しかしそれこそが早合点であった。 ラムカーネ「…だが、サッカーが11人で行う競技である以上、そんな言葉は通用しない。 ジュン・ミスギ、お前の言葉でオレはその事を理解した。」 三杉「そうか…。 良かった………良かった、本当に。」 言葉のニュアンスから、互いの感覚に相当のズレがある事が、今の三杉には理解できた。 それこそが自身とラムカーネの生きてきた背景の差であるのかも知れない、とも…。 しかしそれでも構わなかった。 結論の終着点が共通であるならば、それでも構わないと思ったのだ。 ラムカーネ「感情のままに行動する事は人間として正しい生き方だ。」 三杉「…それは以前に聞いた事があるね。」 ラムカーネ「オレの行動理念を成す言葉だ。 それともう一つ…」 三杉「うん、聞こう。」
[522]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 23:49:39 ID:??? ラムカーネ「人間は何にだって成れる、それこそかいぶつにも………。 故にこそ、かいぶつになど成ってはいけない。」 三杉「怪物…?」 先の言葉(感情云々)は三杉にも何となく分かる気がした。 しかし後の言葉(怪物云々)は全く理解が及ばなかった。 色々と深みが隠された言葉なのだろうとは、薄々は想像がつくが… 三杉(どんな意図があるのだろうか?) いつもの癖の如く、口に指を添えて思考しようとする三杉。 しかしラムカーネの行動によってそれは遮られた。 彼は三杉の目の前に、この部屋で一人読んでいた本を差し出して来たのだ。
[523]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/20(月) 23:51:38 ID:??? ラムカーネ「これを。」 三杉「名前のないかいぶつ… 著者:ヤコブ・ファベロック…… いずれも僕の知らない名だ。」 ラムカーネ「オレの中には怪物がいる…。 はじめはオレ自身が怪物だと思っていたが、そうではなかった。」 三杉「えっ…? それにはどういう意味が…?」 ラムカーネ「その本こそがオレのルーツに当たる。 …悪いがそれ以上の事を話すつもりはない。」 三杉「そうか……」 本を受け取りながら、三杉はラムカーネの言葉を今度こそ受け入れた。 滅多な事はもう考えたりはしないだろうと、それだけは確信出来ていたからである。 ラムカーネ(今ならば、サッカーチームに所属する事をドクターJが任務とした理由が判る気がする。) ボソリとラムカーネが呟いた言葉は三杉の耳には届かなかった。 彼は背を向けて部屋を後にして行った。 三杉はラムカーネから手渡された本の表紙をジッと見つめていた。 ※ 三杉とラムカーネの相互感情が…… またラムカーネに立っている一部フラグが進行しました。
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0ch BBS 2007-01-24