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【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】
[784]アナカンの中の人 ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 02:19:45 ID:??? チケットを購入し、三杉は美術館の中に入った。 ヒンヤリした空気が館内に適度な緊張感をめぐらせている。 この時期のサンパウロは初夏よりも前であり、空調が無くても問題ない程度だが、この辺りは流石美術館と言えた。 ここがストリートでない事を実感し、ようやく三杉の神経はリラックスした。 先程までのきびきびした歩調を、気分任せのぶらりとした物に変え、廊下を無作為に歩き回る。 三杉(モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、モジリアーニ、ピカソ…思っていたよりも遥かに名画揃いだな。 確かどこぞの新聞社の社主が、第一次世界大戦後に買い集めた絵画を寄付したという話だったか…。 ふふ、ミュラーかオワイラン辺りを連れくるべきだったかな…。 彼らならきっと楽しめるだろう。) そんな事を考えつつも、三杉を思考をなるべく抑え、インスピレーションに任せて絵を見て回った。 長旅の疲れと時差からくる朦朧感はあったが、むしろそれがストレートに刺激を与えてくれていた。 そんな折、突如として三杉は鼻腔をくすぐる香りに気が付きハッとした。 これは薔薇の香りである。 香水ではなく自然の薔薇に近い香りに思えたが、周囲に花は飾られていない。 三杉(うん…? 近い筈だけれど…なんだ? 何処にも見当たらない…) 匂いの発信源が何となく気になった三杉。 より目を凝らして周囲を見渡してみるが、やはり花自体もそれらしき物も見当たらない。
[785]アナカンの中の人 ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 02:22:07 ID:??? 三杉(!?) …と、ここで急にその匂いが強くなり、同時に人の視線を感じた。 美術館なので当然他にも何人かの客が居るが、これは意識的な視線と思われた。 警戒心を強めた三杉… ???「おっ、やっぱり三杉淳じゃねえか!」 三杉「えっ…!?」 驚いて思わず声を上げるも、三杉はこの声を何処かで聞いた気がした。 それほど遠い記憶ではないように思われたが、答えは振り返った目の前にあった。 三杉「えっ…ええっ!?」 賀茂「3ヶ月ぶりってとこだな。 …って、俺の事は覚えているか?」 この野太い声の主を、確かに三杉は知っていた。 むさ苦しいヒゲ面、粗暴な雰囲気に加え、ラフを通り越した汚らしい服装…。 そう、イタリアで片桐と一緒に三杉を訪ねてきた日本サッカー協会の男に間違いなかった。 間違いないように見えたが…
[786]アナカンの中の人 ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 02:23:10 ID:??? 三杉(えっ、だって… 薔薇? 豚じゃなくて!?) 賀茂「どうした?」 三杉「あっ、ええっと…」 A 三杉「無論覚えていますよ、賀茂さんでしたよね?」 B 三杉「知らない、貴方(の匂い)は僕の記憶にない!」 C 三杉「無論覚えていますヨ。 (「・ω・)「ガオー」さんでしたっけ?」 D 三杉(いけない…ロングフライトの疲れが嗅覚をおかしくしたらしい。早々に帰って休まねば…) E 三杉(そうか、手術だ。) F 三杉(そうか、夢なんだ。) G その他 3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。) ※多少はっちゃけても何とかします。
[787]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 02:27:17 ID:??? G 三杉(そうか、賀茂に変装しきれなかったスリだな。)
[788]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 03:00:47 ID:??? カモに変装したかもとはこれイカも?
[789]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 03:34:23 ID:rAqxFXc+ A
[790]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 05:12:10 ID:UCxBWDXQ A
[791]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 08:38:56 ID:7o12uy2E A
[792]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 13:36:12 ID:??? > A 三杉「無論覚えていますよ、賀茂さんでしたよね?」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 嗅覚から入ってくる情報は、目の前の人物が賀茂という男である事を否定している。 三杉の知る彼(か)の人物の体臭は、豚の如き家畜が放つ酷い悪臭であったのだ。 にもかかわらず、今この賀茂から発せられている体臭…いや香気はバラのフレグランスであった。 三杉(香水で体臭を駆逐する事は出来ない…。 基本的に悪臭+芳香≠GOODなんだ。 例外が起こるのは元々の悪臭が非常に微量な場合…スカトール添加やインドール添加が例に挙がるのみ。) …と、そんな事を三杉は深刻考えてしまう。 しかしやがて『別にどうだって良い、悪い事じゃない』と思い直した。 三杉「(そう、今はそんなことはいいんだ、重要なことじゃあない。 悪臭がフレグランスへ変わったのなら、僕だってこの人とコミュニケーションを取れますよ、片桐さん。) 無論覚えていますよ、賀茂さんでしたよね? お久しぶりです。」 以前に見せた刺々しい対応ではなく、三杉は通常運転で賀茂へ挨拶を返した。 この判断は気楽に考えて良かったと言えるだろう。 事の真相としては、賀茂はとある食品会社から試験サンプルとして貰ったガムを食べたのである。 それは後の世にオ○コ香る≠ニいう名で商標登録される臭化学の結晶… 香気成分が血液を通じて体外に排出される経験則を基に、薔薇に含まれる成分・ゲラ二オールが経口摂取により皮膚から 放出される事に対し定量性を見出し(※)、気軽に口に出来るガムという手段で売り出す事へと発展させた人類の叡智である。 対象のメインを加齢臭が気になる中年男性とし、ビジネスマンが商談前に気軽に取れるという所がまさに慧眼であったと言えよう。 ちなみに該商品を同時に大量摂取すると、尿までもが薔薇の香りとなるらしい。 尿と血液の関係を考えれば当然の理屈ではあるが、あまり想像したくないし試してみたくもない話である。 ※ちなみこの研究技術が確立されるのは、本当はもっとずっと後の世の話ですのでご注意ください。
[793]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 13:37:36 ID:??? 賀茂「おっ。 なんだ、今日は手厳しさがないな?」 三杉「ええ、別に貴方に警戒(と生命の危険)を感じる理由が既にありませんので。」 賀茂「ふうん? まあ話が早くて助かると言っておこうか。」 三杉「?」 何やら思わせ振りな物言いの賀茂に、三杉の不信感は少々刺激された。 偶然ではなく三杉に要件があって、このサンパウロ美術館に居るという事であろうか? 考えてみれば、そもそも賀茂の外見的印象から、およそ美術を嗜む人物とは思えない。 ☆三杉「…………」 A 三杉「賀茂さん、貴方は何故この美術館に?」 B 三杉「賀茂さん、貴方が何故ブラジルに?」 C 三杉「おお賀茂、貴方はどうして賀茂なの?」 ※要5票 D 三杉「それじゃ、僕はこれで。」 E 三杉(やはりこの男…日本サッカー協会の人間とは名ばかりの詐欺師か…) 3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
[794]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 14:07:17 ID:7yU6fo9Y B
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