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【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】
[801]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 19:28:54 ID:??? 薔薇の香りでガモウだったので ガモウさんが薔薇族に転身したのかと誤解したアッー
[802]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 21:46:50 ID:??? ノーパソの設定を失念していてマウスなしじゃ動かせません… 貴重な更新時間が無駄になっていまいました(´・ω・`) せめてケータイからコメレスだけさせて下さい。 ついでに行動の成否だけ判るようにしておきます。 >>797 それは自明と言っても差し障りありません。 陽子さんのお陰で協会が知っている事も明らかですし。 >>798-799 賀茂に対しては初対面時にもっと酷い態度を取っているので、相対的にはたいした事ありません(笑) それに三杉には状況を警戒するに足る義務も材料もありますので。 >>801 それは斜め上でした。 何しろ私はノーマルですのでw
[803]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 22:03:45 ID:??? 賀茂への初期印象をメリー風に言えば、BBI(豚は豚小屋へ逝け)だったし、今更な気はするw
[804]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 22:14:05 ID:??? BBI!BBI!
[805]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 22:37:36 ID:??? 狼は生きろ、豚は死ね
[806]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 22:57:01 ID:??? 色々食い下がったらノーパソさんが折れてくれたから更新するヨ! ============================================ > A 三杉「賀茂さん、貴方は何故この美術館に?」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 賀茂がブラジルに居る事に疑問はなかった。 当然ヴィオラvsサンパウロのテストマッチを視察する事が目的であろう。 空港にて日本サッカー協会所属の片桐陽子という女が挨拶に来た事からも、 同様の組織に所属する賀茂が知っていて何ら不思議はない。 加えて言えば、協会はこの試合を注目しており、陽子だけでは不足と考えて賀茂を派遣したとも考えれる。 三杉(それはいい。 問題は僕とこの人が偶然美術館に居合わせ、そして向こうから近付いて来た事だ。 先ほどの言葉から、どうやらこの人は僕に用がある。 だがそうなると、ここで会った事が偶然でなくなる。 偶然を装って近付いてきた事になる。 通常のアポの取り方をしない人間は警戒した方が良い…) 試合の前日にトラブルに巻き込まれるなど、キャプテンでなくとも当然避けなければならない。 最悪を想定すれば、決別し宣戦布告までした三杉を日本サッカー協会が疎んで…というのも有り得ない事ではない。 その判断をする為、三杉は相応の問い方を考え、慎重に言葉へ変えた。
[807]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 22:58:04 ID:??? 三杉「賀茂さん、貴方は何故この美術館に?」 賀茂「うん? 何故かって…?」 三杉「……………」 賀茂「ガッハッハッハッハ! 俺に美術館は似合わないってか!?」 三杉「な゛っ…!」 賀茂は数秒の沈黙から急に大声で笑い出し、三杉を慌てさせた。 不審だどうだと言う以前のTPOという物がある。 他の客からの視線があまりにも鋭利で、三杉は針の筵の気分にさせられた。 三杉「声のトーンを下げてください…!」 賀茂「いやいや、すまんすまん…。 しかしまあ、そりゃ当然だわな。 こんな恰好のオッサンが芸術の世界に浸るなんてそぐわない話だな、確かに。」 三杉「いや、そういう訳では…(あるけれど…)」 まだクックッと残り笑いを漏らしながら、賀茂は今の行為を謝った。 調子を崩された三杉は、困惑しながらも今の話題を濁そうとするが…
[808]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 22:59:20 ID:??? 賀茂「まあ確かに? 俺にゃあ芸術に何の造詣も関心もない。」 三杉「ああ、やっぱり……。 それでは改めて、何故この美術館へ?」 賀茂の言動に三杉は完全にペースを崩され、もはや呆れ気味に本音を言い始める。 面倒な手間をかけてまで誰かを陥れようとする人間から垣間見れる、 あの仄(ほの)暗い調子が賀茂からは一切感じられないのも大きな理由であったが。 賀茂「まあ言っちまえば、俺はどの国の都市に行っても美術館や博物館を訪問する事に決めているってだけだ。」 三杉「何故です…? 美術に興味ない人間が何を理由に美術館へ足を運ぶと?」 賀茂「美術館や博物館を見れば、その国々文化度が測れる。」 三杉「文化度ですか・・?」 賀茂「ああ、なんと言っても我が日本は文化的な意味で先進国だからな。 尺度としては十分だろう。」 三杉「ふむ…確かに、それはあるかも知れません。 けれど…」 賀茂の言葉にはある種の一理を感じられる気はした。 しかしてやはり三杉にとっては今一つ納得に欠ける回答だった。 興味を持つにしても、そんなのは三杉の感覚ではよく分からないとしか言えない。 三杉としては賀茂の個人的な趣味・興味なのかと首を傾げるしかなかった。
[809]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:00:47 ID:??? 賀茂「納得がいかない顔をしてやがるな。 まあ俺が本当に興味があるのは、美術館の創設時期が文化度と かけ離れているような例についてだけだ。 ちなみに三杉、お前はこの美術館の創設については知ってるか?」 三杉「ええ、確かどこぞの新聞社の社主が、買い集めた絵画を寄付したとか…」 賀茂「そう。 正確には第一次大戦後の時代に、新聞社の社主が欧州で売りに出された絵画を買い漁った品々に、 市民へ呼びかけて集めたコレクションを加えて作られたものだ。」 三杉「ほう…詳しいんですね。」 賀茂「まあ聞け。 重要なのは財界のコレクターが果たしてきた役割の大きさだ。 日本で言えば、松方・大原コレクションみたいな物がそれに相当するが… 彼等はベンチャー・キャピタル的発想で、将来文化的に発展の余地の大きな都市へ投資した訳だ。」 三杉「ベンチャーですか…。 それは面白い、というか非常に興味深い見方です。 美術館へ来てそんな事を考える人が居るとは、正直に目から鱗ですね。」 今度は褒め言葉となったが、これは三杉の本心である。 普通の物の見方とは違う視野を持つ人間、そしてその発想は三杉に興味を抱かせた。 そしてどうやら、それは賀茂にとってもそうだったようだ。
[810]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:02:31 ID:??? 賀茂「ふん…見立て通り、お前はそう言うだろうと思っていたぜ。」 三杉「ほう?」 賀茂「そう、ベンチャー的な物の見方ってのは重要だ…。 特に既存の常識を捨て、新たに道を拓こうって考えるバカには特にな。」 三杉「それって…」 ここで三杉は賀茂の言葉にピンと来る物を感じた。 三杉の考えている日本サッカーを変える事は、ある意味ベンチャー・キャピタルであると賀茂は言っているのだ。 そして『日本サッカーを変える』という言葉ただ一点において、発想や着地点は違えど片桐らは三杉と志を共通している。 賀茂「片桐からお前の目指す所は聞いた。 ハッキリ言って面白いぜ、三杉淳。 俺らは俺らで世界レベルへ続く最短の道を模索しているつもりだった…。」 三杉「ええ、それはこちらも理解しています…。」 賀茂「森崎と翼は鎬を削り合い、プロジェクト・カウンター・ウイングは順調そのもの。 W杯招致、プロリーグ創設についても難儀ではあるが実現が見えている。 状況はほぼ俺や片桐、見上の思惑通りに進んでいると言えるが…。 お前の存在は例外だ。 俺の予想の上をお前は歩いていやがる。」 三杉「それは評価されていると受け取って?」 賀茂「当然だ。 見上あたりにゃ目障りだろうが、俺個人としちゃお前みたいなヤツが出てくるのは大歓迎だ。」 三杉「――!」
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0ch BBS 2007-01-24