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【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】
[808]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 22:59:20 ID:??? 賀茂「まあ確かに? 俺にゃあ芸術に何の造詣も関心もない。」 三杉「ああ、やっぱり……。 それでは改めて、何故この美術館へ?」 賀茂の言動に三杉は完全にペースを崩され、もはや呆れ気味に本音を言い始める。 面倒な手間をかけてまで誰かを陥れようとする人間から垣間見れる、 あの仄(ほの)暗い調子が賀茂からは一切感じられないのも大きな理由であったが。 賀茂「まあ言っちまえば、俺はどの国の都市に行っても美術館や博物館を訪問する事に決めているってだけだ。」 三杉「何故です…? 美術に興味ない人間が何を理由に美術館へ足を運ぶと?」 賀茂「美術館や博物館を見れば、その国々文化度が測れる。」 三杉「文化度ですか・・?」 賀茂「ああ、なんと言っても我が日本は文化的な意味で先進国だからな。 尺度としては十分だろう。」 三杉「ふむ…確かに、それはあるかも知れません。 けれど…」 賀茂の言葉にはある種の一理を感じられる気はした。 しかしてやはり三杉にとっては今一つ納得に欠ける回答だった。 興味を持つにしても、そんなのは三杉の感覚ではよく分からないとしか言えない。 三杉としては賀茂の個人的な趣味・興味なのかと首を傾げるしかなかった。
[809]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:00:47 ID:??? 賀茂「納得がいかない顔をしてやがるな。 まあ俺が本当に興味があるのは、美術館の創設時期が文化度と かけ離れているような例についてだけだ。 ちなみに三杉、お前はこの美術館の創設については知ってるか?」 三杉「ええ、確かどこぞの新聞社の社主が、買い集めた絵画を寄付したとか…」 賀茂「そう。 正確には第一次大戦後の時代に、新聞社の社主が欧州で売りに出された絵画を買い漁った品々に、 市民へ呼びかけて集めたコレクションを加えて作られたものだ。」 三杉「ほう…詳しいんですね。」 賀茂「まあ聞け。 重要なのは財界のコレクターが果たしてきた役割の大きさだ。 日本で言えば、松方・大原コレクションみたいな物がそれに相当するが… 彼等はベンチャー・キャピタル的発想で、将来文化的に発展の余地の大きな都市へ投資した訳だ。」 三杉「ベンチャーですか…。 それは面白い、というか非常に興味深い見方です。 美術館へ来てそんな事を考える人が居るとは、正直に目から鱗ですね。」 今度は褒め言葉となったが、これは三杉の本心である。 普通の物の見方とは違う視野を持つ人間、そしてその発想は三杉に興味を抱かせた。 そしてどうやら、それは賀茂にとってもそうだったようだ。
[810]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:02:31 ID:??? 賀茂「ふん…見立て通り、お前はそう言うだろうと思っていたぜ。」 三杉「ほう?」 賀茂「そう、ベンチャー的な物の見方ってのは重要だ…。 特に既存の常識を捨て、新たに道を拓こうって考えるバカには特にな。」 三杉「それって…」 ここで三杉は賀茂の言葉にピンと来る物を感じた。 三杉の考えている日本サッカーを変える事は、ある意味ベンチャー・キャピタルであると賀茂は言っているのだ。 そして『日本サッカーを変える』という言葉ただ一点において、発想や着地点は違えど片桐らは三杉と志を共通している。 賀茂「片桐からお前の目指す所は聞いた。 ハッキリ言って面白いぜ、三杉淳。 俺らは俺らで世界レベルへ続く最短の道を模索しているつもりだった…。」 三杉「ええ、それはこちらも理解しています…。」 賀茂「森崎と翼は鎬を削り合い、プロジェクト・カウンター・ウイングは順調そのもの。 W杯招致、プロリーグ創設についても難儀ではあるが実現が見えている。 状況はほぼ俺や片桐、見上の思惑通りに進んでいると言えるが…。 お前の存在は例外だ。 俺の予想の上をお前は歩いていやがる。」 三杉「それは評価されていると受け取って?」 賀茂「当然だ。 見上あたりにゃ目障りだろうが、俺個人としちゃお前みたいなヤツが出てくるのは大歓迎だ。」 三杉「――!」
[811]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:03:37 ID:??? もろ手を上げる評価を真正面から受け、三杉は絶句してしまった。 当然悪い意味での絶句ではなく、考えていなかった大人≠ゥらの初めて絶賛が嬉しかったのだ。 賀茂「…だが」 三杉「え…?」 賀茂「日本サッカー協会はお前をバックアップしない。 むしろ邪魔者として見る。」 三杉「ああ…しかしそれは当然。 止むを得ない事です。 僕もそのつもりで片桐さんとは話しましたから。」 賀茂「そう。 ゆえに俺は俺個人がお前とフィオレンティーナをバックアップする事を宣言するぜ。 まっ、出来る事と言えば情報の横流しと…有名なクラブチームのデータ提供くらいだが。」 三杉「それは! 凄く…有り難い話です…!」 思いもよらぬ賀茂からの提案。 喉から手が出るほど欲しい、情報を入手する当てが転がり込んできた訳である。 特にクラブチームのデータは、これから先に絶対必要となる項目の一つだった。 ただし必要になるのは明日のサンパウロ戦で無様な敗北をしなかった場合…と但し書きが添えられるが。
[812]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:04:42 ID:??? 賀茂「ただ、代わりと言っちゃなんだが、お前にも一つ俺の計画に付き合って貰いたい。」 三杉「計画…?」 賀茂「ああ。 まっ、お前の目的を邪魔するようなもんじゃあない、Jカップについてだ。」 三杉「ほう…」 賀茂「フィオレンティーナはJカップに出場する事はない。 協会が招待しない旨を決定し、覆る事はない。」 三杉「…そうでしたね。」 片桐からハッキリ告げられた言葉が三杉の脳裏に思い出された。 あの時は仕方のない話と理解しつつも絶望を振り払えなかったものである。 三杉「けれど僕は全日本ユースに召集されるつもりはないですよ。 Wトーナメントについては特に。」 賀茂「ンな事は分かってる、お前はそれでいい。 俺がお前に協力を求めるのは、全日本ユースの乗っ取りに関してだ。」
[813]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:07:12 ID:??? これまた思いもよらぬ提案であった。 全日本ユースを乗っ取るなどと言う型破りな話を持ちかけられ、三杉は苦笑を漏らしてしまう。 三杉「乗っ取り? いや、物騒な話ですね。」 賀茂「名付けてRJ計画…とでも言っておくか。 どうだ、興味ねえか?」 ☆三杉「………」 A 詳しく話を聞く B 聞くまでもなく話に乗っかる C 聞くまでもなくだが断る D 話はサンパウロ戦の後にする事を提案する E その他 3票選ばれた選択肢で進めます。(メル欄は空白でお願いいたします) ※割と大事な選択かも知れません
[814]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 23:22:31 ID:ZddKGYwE A
[815]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 23:23:36 ID:7yU6fo9Y D
[816]森崎名無しさん:2012/09/07(金) 23:25:18 ID:rKxqm/Go A
[817]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:44:25 ID:??? 本日の更新を終わります。 週末については以前に言った通り更新出来ません。 また来週宜しくお願い致します。 今週は色々お騒がせして済みませんでしたー(o_ _)o
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0ch BBS 2007-01-24