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【最強DF】キャプテンEDIT39【決定戦】
[269]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/19(木) 02:20:18 ID:??? 大前「くそーっ! 卑怯だぞ、貴様らーっ!」 謎の…もう中里でいいや「ふっはっはっはっ! 卑怯、卑劣、大いに結構! 元より忍びとはそうした生業でゴザル! では、おさらばっ! また会おう、鳴紋中の大前良よっ!」 大前「逃げるなーっ!」 煙を掻き分けて、どうにか先程まで森崎らのいた位置を手さぐりで辿る。 だが、そこにあったのは小馬鹿にしたように『へのへのもへじ』が書かれた紙を張った人型の藁束のみ。 変わり身の術である。 菱野「大前さん! 大丈夫ですか!?」 そこへ慌てたように駆けつける菱野。心配げなその表情に、大前は彼女を苦しめた犯人を逃してしまった悔しさを堪え切れない。 大前「くっ、済まない菱野さん……寸でのところで、逃がしてしまった。ちくしょう、後一歩だったって言うのに!」 菱野「……幾らかの事情は、こちらにも聞こえていましたので承知しておりますわ。それにしても忍者とは面妖な……」 大前「ああ、まったくふざけているよ。あんなヤツの所為で森崎のヤツを取り逃がすなんてっ! それにしても森崎も森崎だ! まさかこんな卑劣な所業に手を染めているとは思わなかったぞ!」 しかし、菱野はふるふると首を横に振る。 菱野「……いえ、十分ですわ」 大前「えっ?」
[270]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/19(木) 02:21:19 ID:??? 菱野「森崎選手は、気を失う直前に主犯の情報を漏らしかけていたのですね?」 大前「あ、ああ。同じ南葛の人間だって言っていて、名前を言う途中で意識を刈られていたな」 菱野「そこまで分かれば大金星ですわ! 私としては、下手に警察沙汰になってしまう方がよっぽど困るところでしたしね。 従犯が森崎選手であることと、主犯が同じ南葛の人間であることさえ分かれば、後は――急ぎますわよ、大前さん」 大前「えっ?」 菱野「森崎選手が宿舎に戻るまでが勝負です! さ、着いて来て下さいませ!」 そう言い、駆け足で宿に戻っていく菱野。 大前は菱野の考えが飲み込めないまま、それに従った。 … … … 一方、その頃。 森崎「ちくしょう、酷い目に遭ったぜ……もう覗きなんてコリゴリだ!」 中里「酷いのは森崎の方でゴザルよ! 危うく拙者の名前を漏らすところで御座ったではないか!」 森崎「そう言うお前こそ、取り押さえられる俺を置いて物陰に隠れたじゃねーか!」 中里「何をォ!? 拙者はこうして森崎の事を助けたであろう!」 森崎「ああ、そうだな! 俺が口を割りそうになって、初めてな!」 鉄火場を潜り抜けて帰路に就く二人は、先程の顛末について口論になっていた。 お互い、その後の人生が台無しになりかけたこともあってか、ついついヒートアップしてしまう。
[271]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 02:21:58 ID:??? なんという間抜けw
[272]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/19(木) 02:23:10 ID:??? と、そこへ、 古尾谷監督「……森崎。それに中里。お前ら、無断で夜に宿舎を抜けて、どこへ行っていたんだ?」 森崎「げェ!? か、監督!?」 中里「馬鹿なァ!?」 宿舎の玄関で仁王立ちする、古尾谷監督の姿があった。 森崎(な、なんで監督がこんなところに……就寝時間の見回りには、まだ間があったはず……) 古尾谷監督「……先程、若い女性の声で匿名の電話があってな。旅館に宿泊中、覗きが出た、と。 その顔は中学生くらいの若い男で、新聞やテレビで見たお前の顔によく似ていた、とな」 森崎「なにィ!?」 怒っている様な、情けないものを見る様な顔で言う古尾谷監督。 彼の告げた言葉に、森崎は事の真相を直感する。 森崎(そ、そうか! 鳴紋中の連中、俺たちが宿舎に帰りつく前にタレコミを……) 中里「そ、そうですかー、森崎に似た覗き魔が出たんですかー……いやー、大変ですね。では、ボクはこれで――」 古尾谷監督「その上、覗き魔は二人だったそうでな……年恰好から推測するに、同世代の二人組だったそうだ」 中里「――げげェ!?」 無関係を装おうとした中里だったが、古尾谷監督は無情にも中里にも疑惑の目を向ける。
[273]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/19(木) 02:24:46 ID:??? 森崎「い、悪戯ですよ監督っ! 俺たちは二人で街を歩いていただけっ! ほ、ほらっ! 静岡から離れて遠い土地に来たもんだから、ついっ!」 中里「そ、そうでゴザ……そうですよ! きっと悪意のある悪戯ですってば!」 古尾谷「だとしても! お前たちが無断外出をしたという事実には変わらんっ! ……先方は非常に礼儀正しく、事を公にするつもりは無いから再犯が起こらないようにと切々と訴えていたぞ。 私としてもまさかと思っていたが……はァ、情けない」 森崎「うぅ……(ほ、ほんの出来ごころがこんなことになるなんて……くっそうっ!)」 中里(じ、実家にだけは告げないで下されーっ!) らしくもなく縮こまって、古尾谷監督の沙汰を待つ二人。 数秒、数十秒、もしかすると数分。永遠とも思われる時間の後、古尾谷監督はふぅーっと溜め息を吐いた。 古尾谷監督「……被害者側が警察沙汰を避けているようでもあるし、証拠も無く現行犯でもない以上追求の仕様が無い。 覗きの疑惑については、私からはこれ以上は言わん。今回はな」 森崎・中里((ホッ……)) 古尾谷監督「ただしっ! 無断外出の件は許さん! お前ら二人は就寝時間が来るまで部屋の前の廊下で正座だ! それと次に同様の通報があった場合は今度こそ手を緩めんからなっ! 特に森崎っ! お前は責任あるキャプテンという立場なんだぞ!? 今回、その地位を奪わんのは一重に温情にあると理解しろっ! 次に問題があったらキャプテンマークは他人の手に渡ると肝に銘じるんだっ! 分かったなっ!? 分かったら返事っ!」 森崎「は、はいっ!(ち、ちくしょう……ようやくキャプテンとしての地盤が固まったところで、こんな……)」 中里「しょ、承知しましたっ!(の、覗きがバレた件は家には届けぬようではあるが、無断外出の方は……不覚)」 しおらしく返事をすると、森崎と中里は申し渡された通り、部屋の前で正座に向かう。 その様子を、物陰から見る南葛中の選手たち。
[274]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/19(木) 02:26:04 ID:??? 翼「森崎、馬鹿なヤツ……」 石崎「あの野郎、覗きだってよ! なんて羨ま……とんでもないヤツなんだ!」 高杉(プクク、絶好の土産話だな。若林さんに報告しなくては) 滝「よ、止せよ石崎……悪戯の可能性もあるんだからさ」 長野「とはいえ、付き合い方はちょっと考えた方がいいかもしれないな……」 井沢「こんな大事な時に、なんて馬鹿なことを(これじゃあますます翼の顔がでかくなるぜ)」 岩見「……ノーコメントで(女湯……女……この胸の疼きは何だ?)」 来生「グゴー……グガー……ZZZ……」 森崎(は、犯罪者を見る様な眼で俺を見るんじゃねェ!) 中里(帰ったら修行の追加確定……ガクガクブルブル) こうして、昨年度全国大会MVPなどの実績で固まった森崎の地位は、ここにきて大きく揺るがされることになったのだった。 ※ 森崎と中里の関係がぎくしゃくするようになりました ※ ※ 大前の森崎への感情が『許さん!』に、森崎の大前への感情が『疫病神』に変化しました ※ ※ 南葛中の選手たちの森崎への支持度が下がったようです…… ※ ※ 覗き魔退治に成果を上げたことで、菱野の好感度が大きく上がりました! 一定値を超えたことによるボーナスは後ほど ※
[275]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/19(木) 02:28:18 ID:??? 南葛の宿泊先への一報を終え、菱野は黒電話の受話器を丁寧に置いた。 菱野「ふぅ……これでもう森崎選手ももう一人の方も、二度とこの旅館を覗こうとはしないでしょう」 大前「……お見事。成程なァ、南葛の宿泊先にタレコミか。思いつかなかったよ。というか良く電話番号が分かったね?」 菱野「一応、データ収集のためにいくつか他校の滞在先について控えておいたのが役立ちましたわ。 ……こんな形で活用することになるとは、夢にも思いませんでしたけれど」 大前「全くだ」 ハァ、と溜め息を吐く。肉体的にはそれ程ではないが、精神の方はどっと疲れを感じている。 菱野「大前さんもお疲れさまでした。森崎選手を取り押さえて頂けなければ、この結果もあり得ませんでしたわ」 大前「そう言って貰えると報われる思いだよ……ともあれ、これで難物は片付いたと見ていいのかな。これで――」 菱野「――ええ。ようやく三回戦についてお話しできますわね」 そうなのである。大前たちはこの後、明日の三回戦についても話し合わなければならない。 ……覗き魔対策からいきなりサッカーである。話題の変遷が激しいにも程がある。 大前「ああ。森崎とその共犯者についてはまだ色々と言い足りない事とかあるけど、それはこれから勝ち進んで決勝で負かしてぶつけよう。 そのためにも、明日には万全の対策をして勝たなければな(責任追及されてスタメン落ちとかしなければだけれど)」 菱野「それじゃあ、比良戸中についておさらいしましょうか」 言って、菱野は手元のノートを繰る。 菱野「まず、こちらが比良戸中のフォーメーションになりますわ」
[276]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/19(木) 02:29:23 ID:FvLLb63c −J−−− J佐野 −−−H− H姫路 F−−−G F竹野 G中城 −I−G− I森本 E曽田 −−−−− C−B−D C野田 B次藤 D長岡 −−A−− A秋沢 −−@−− @畠山 比良戸 菱野「フォーメーションは中盤がフラットな4−4−2。攻撃にも守備にも対応できるバランス型ですわね。 一、二回戦はほぼ全員が守備参加するカウンター重視の戦術を取っていましたが、それが三味線を弾いていたとなると話が変わります。 この陣形からどのような攻めを見せるか、予想が付きにくいですわね」 大前「とはいえ、このJの佐野はどんな形にしろ最後には絡んでくるだろうな。コイツのフィニッシュをどう防ぐべきか……。 渡会が出られるんなら、輝林を当ててそれで終わりなんだけど、今回はそうはいかないからな」 菱野「正直、園村さんでは輝林さんを避けて撃ってくる他の選手のシュートにも辛いものがありますからね。酷な話ですが」 大前(さて、どうする? セーブ力に不安がある園村がGKを務める中で、どう守っていくか?) 先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 A.佐野に一人マークを付けよう。パスカットの得意な本多辺りを密着させて、ヤツをゲームから孤立させるんだ B.攻撃は俺と比良山の二人でも十分点を取る自信がある。中盤以降を引き気味にするのはどうだろう? C.明日は最初から俺がDF出場して、輝林と協力して相手の攻撃を食い止めよう D.こうなったら点の取り合いで殴り勝つ。難しいことを考えずに、いつものスタイルで戦うんだ! E.その他(自由選択です。大前に取らせたい行動を併記してください)
[277]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 02:30:34 ID:Elz8WhPs B
[278]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 02:32:05 ID:jxBX8wEQ B
[279]森崎名無しさん:2012/07/19(木) 02:34:11 ID:eHbEcsmI A
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0ch BBS 2007-01-24