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【覇者の称号】キャプテン森崎44【カンピオーネ】
[464]代理:2013/05/08(水) 13:14:49.72 ID:lpQuRaeY 放送「レッ…レッ…レッドカーーーーーード!!ジェンティーレくん、このファウルで一発退場!しかし…」 全日本メンバー「お、おい翼!」「大丈夫か翼!」「痛むのか翼!」 翼「ぐっ…ごめん、誰か肩を貸して…」 放送「どうやら翼くんが負傷してしまった様です!全日本ユース、これでこの試合なんと5人目の負傷者! これはイタリア、ただでさえ反則を連発している所に更に罪状が重なってしまい言い訳が効かない状況です。 あっとそれでもジェンティーレくんは食い下がる様ですが…」 ジェンティーレ「ま、待て!待ってくれ!あれは…」 審判「問答無用!今すぐ退場するか、この時点で没収試合にされるか、どちらかを選びたまえ!」 ジェンティーレ「っ………!!」 ダダッ!! 葵「あっ、おい!ジェンティー…」 哀れジェンティーレは弁明の機会すら与えられず、これ以上自チームに損害を与えない為に 文字通りフィールドから逃げ出すしかなかった。 ブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!! 葵「うわぁっ!!」 超モリサキ「うわっ、なんつーブーイングだ。これじゃイタリアを野次る事すらできねえ」 その背中に声をかけようとした葵のセリフは、爆発音レベルのブーイングにかき消された。
[465]代理:2013/05/08(水) 13:15:40.75 ID:lpQuRaeY 観客「貴様!何やってやがる!」「なーにが超新星だ!ライジングサンを壊しましたかってかァ!?」 「不利になった途端にファウルを重ねやがって!それでもアズーリか!」「前半の良い試合っぷりはどうしたんだよ!」 「ツバサはまだウチと契約が残ってるんだぞ!ようやく復調してきたって所でケガさせやがって!」 「手前らまさかイタリアに帰れると思っていねえだろうな!イタリアどころかホテルまでも帰さねえぞ!」 放送「じょ、場内の皆様に申し上げます!フィールドに物を投げ込まないで下さい! フィールドに乗り込もうとしないでください!フィールドに物を投げ込まないで下さい! 繰り返します!フィールドに物を投げ込まないで下さい!静粛に試合再開をお待ち下さい!」 ジェンティーレ「(くそっ!くそっ!くそぉおおおっ!!)」 今までのイタリアの度重なるファウル。それは確実に積み重なっていたものの表面化していなかったが、 翼と言うスタープレイヤーが負傷させられた事で燻りが急遽大爆発を起こしたのだった。 ジェンティーレは投げつけられる罵倒とゴミの嵐の中を駆け抜けるしかなかったが、駆け抜けた先にも あったのは茫然自失のランピオンと鬼神の様な表情をしたジョアンが待ち構えているだけであった。 ジェンティーレ「か、監督…」 ジョアン「口を開くな。安っぽい言葉を並べようとするな。今の貴様には 謝罪などと言う高等な行為をする資格はない。口を閉ざしていろ、未熟者」 ジェンティーレ「…………………………」 ベンチに戻った彼に出来る事は誰とも目を合わせず拳を握り締める事。ただそれだけだった。 ジョアン「(これだけ言っておけば選手達からは同情されるだろう。ジェンティーレはこれでいいとして…さて、困ったな)」
[466]創る名無しに見る名無し:2013/05/09(木) 07:24:16.87 ID:xUxPmdsn いいところで止まってるなあw
[467]創る名無しに見る名無し:2013/05/09(木) 17:21:28.85 ID:Jjv11sNW 翼退場と状況が似てる
[468]創る名無しに見る名無し:2013/05/09(木) 17:22:59.37 ID:z9w6g0Qz 確かに 翼の心情描写あるかな
[469]創る名無しに見る名無し:2013/05/09(木) 20:27:17.26 ID:Z6Y57Zi4 翼「あの気迫でボールに向かってたら今ごろ取れてたかもね(ニコ」
[470]コピペ代行:2013/05/13(月) 09:41:59.12 ID:fJ4N4zrO 〜ブラジルユース宿舎〜 ネイ「…なあ、コインブラ。お前が言ってたイタリアが賭けに出ないといけない理由って、この退場ラッシュじゃないよな?」 コインブラ「当たり前だ。ここまで反則が頻発するのは運の要素が大きい。ただ…ジェンティーレが退場した事で 元々存在していた弱点が一挙に露になったのは確かだ」 サンタマリア「…なるほどな。イタリアの脆さと、それ故に常に賭けを迫られる事を言っていたのか」 ジェトーリオ「おいおいサンタマリア君、自分だけ納得してないでちゃんと説明してよ〜」 サンタマリア「要するに、イタリアは主力4人の縦のラインに頼りすぎたチーム構成だったんだ。 それはとても強力だが細いラインで、一箇所でも崩れたら戦力は1/4どころか半分近く減ってしまう。 もし今の退場がなくても、いずれはスタミナ切れで何処かが破綻してしまうのは時間の問題だった」 トニーニョ「なるほど。それを踏まえてペース配分をするにしても必ずリスクがつきまとう、つまり賭けを強いられる」 コインブラ「そういう事だ…イタリアはもしリードされたら危険を覚悟でジェンティーレを前に上げないとボールを奪い返せない。 同点のままズルズル長引かせても消耗戦は日本の方が有利。上手くリードを奪えても、そのままタイムアップまで 逃げられるかはアルシオンの体力勝負になる。戦力上は拮抗して見えるが、実際はイタリアは常に不利な戦いを強いられていた」 カルロス「覚悟して挑めばそれ程不利とは感じさせないのがまた絶妙だな。だが今はそれより更に大きな賭けの連発を強いられる。 逆に日本はあれだけ怪我人が続出してもまだ手の内はいくつか残されている。これはイタリアは既に終わったかも知れん」 ディウセウ「って言うかよー、戦術云々とかの前にもうメンタルボロボロなんじゃねえか?イタリアは」 ゲルティス「………どうかな」
[471]コピペ代行:2013/05/13(月) 09:42:28.90 ID:fJ4N4zrO 〜再びエスタジオ・ド・モルンビー〜 絶体絶命の窮地に陥ったイタリアユースだったが、そこで最も追い詰められていたのは誰か? 最初に退場してしまったランピオンか、たった今状況を悪化させてしまったジェンティーレか? ヘルナンデス「(そ、そんな…なんで、こんな事に…!)」 否、それは4年前の悪夢の再来を目の当たりにしているヘルナンデスである。 ヘルナンデス「(何故だ、何故またこうなるんだ…俺は一体何処で間違えたんだ…!)」 イタリアユースに詳しい者なら良く知っているだろう。4年前のイタリアJrユースがヘルナンデスの守備力に頼りきりの 情けないワンマンチームであった事を。そしてそれはチームメイトのフィールダー達が自滅して出場出来なかったのが原因だと。 ヘルナンデス「(俺は何も間違えていなかった筈だ!なのに…また俺はフィールダーが勝手に居なくなったせいで負けるのか!?)」 今ここでまたしても彼のチームメイト達は自滅し、彼をフィールドに置き去りにしていった。 これを人のせいにした現実逃避、自分の力で何とかしようとしない甘え等と糾弾するのは筋違いだろう。 ヘルナンデスは既に一度Jrユース大会で誰にも頼れないまま最後まで戦い続け、 その後も努力精進して這い上がり強くなって代表チームに戻ってきたのだから。 ヘルナンデス「(俺は…どうしたらいいんだ…もういっそ諦めた方がいいのか…?)」 彼がジェンティーレを罵倒出来たり審判の判定に怒り狂える様な性格だったらまだ救いはあっただろう。 だが彼にはそれが出来なくて、徐々に徐々に絶望と言う穴の中に引きずり込まれそうになる。 ストラット「まだだァアアアアアアアアアッ!!」 ヘルナンデス「!!?」 その時彼を救ったのは、皮肉にも4年前チームを崩壊させた元凶のストラットだった。
[472]コピペ代行:2013/05/13(月) 09:43:02.13 ID:fJ4N4zrO ストラット「まだだ!まだ俺達は負けてなんかいない!同点の状態なんだ!」 ストラットは必死に叫んでいた。ブーイングに負けじと大声でチームメイトを鼓舞していた。 彼もヘルナンデス同様に4年前の悪夢を思い出したが、彼はヘルナンデスと違い責め立てられる立場だった。 故に彼は絶望よりも罪悪感を感じ、自分が何とかしなくてはと言う想いに駆り立てられていた。 ストラット「俺はまだまだピンピンしているんだ!何時でもゴールを入れられるぞ!」 イタリアメンバー「えっ?」「た、確かにそうだが…」「でも…」 アルシオン「その通りだ。リードさえ奪ってしまえば後は試合終了までボールキープすれば勝てる」 ヘルナンデス「(あいつら…)」 ストラットが叫んだのはいわゆる暴論。自分がゴールを入れさえすればまだ勝てると言う単純過ぎる主張だった。 だがそれをアルシオンが具体案で肉付けする事で現実味が増し、イタリアユースメンバーに希望を蘇らせる事に成功する。 アルシオン「そう、俺達にはまだ勝つ手段は残されている。ならば試合時間が残っている限りそれを試行せねばならない。 まだ可能性があるのに諦めては戦意、闘志、忠誠心などが疑われ一流とは認められなくなる。それがジョカトーレと言うものだ」 イタリアメンバー「そ、そうだよな…」「やるだけやらなきゃ損だよな…」 ヘルナンデス「(そうか…まだ皆は諦めていないのか…)」 アルシオンはこの後に及んでもクールを貫き通していた。自分の言っていた方法にある程度勝算を見出していたから、 そしてそれ以外方法などないと確信していたからこその落ち着き様だったが、それでもその落ち着きは少しずつ伝染していく効果があった。
[473]コピペ代行:2013/05/13(月) 09:43:31.97 ID:fJ4N4zrO ジョアン「(どうしたヘルナンデス。ここでお前が諦めては全てが無駄になるぞ)」 ヘルナンデス「……………」 ジョアン「(ワシがお前をキャプテンとし続けたのはストラットやアルシオンやジェンティーレが不向きだからではない。 その3人はどれもやろうと思えばキャプテンは出来る。だがそれだけだ。あいつらはお前にある物を持っていない。 お前の心の底の気弱さと、それを乗り越える強さは持っていない。今それを発揮せねば何時発揮すると言うのだ?)」 ヘルナンデス「皆ーっ!呆然としている暇はないぞ、早く陣形を整えるんだ!試合は何時までも止まっていない!」 イタリアメンバー『!』 ヘルナンデス「9人だろうが何だろうがサッカーは最後に点数で上回っていれば勝ちなんだ! 俺はジェンティーレが居なくなったから何も出来なくなる木偶の坊じゃない!俺が守りきってみせる! だから皆は何とかして点を取ってくれ!ゴールキーパーの俺は点を取れないんだ!俺だけじゃ勝てないんだ!」 ジョアン「(そうじゃ…それでいい)」 ヘルナンデス「皆の力を俺に貸してくれーっ!!」 イタリアメンバー『…うぉおおおおおおおおおおおおっ!!!』 放送「おおーっと!イタリアの選手達、天に拳を突き上げ叫んでいます!ブーイングの最中、 その言葉までは聞こえませんが気合を入れ直しているのは間違いありません!まだ彼らの闘志は尽きていない! 9対11と言う非常に不利になってしまったイタリアですが、果たしてここから奇跡の勝利を得られるのでしょうか?」
[474]コピペ代行:2013/05/13(月) 09:44:50.19 ID:fJ4N4zrO 〜ドイツユース宿舎〜 カルツ「おおっ?イタリア、まだやる気あるみたいだぜ。やるのォ」 カペロマン「フッ、やせ我慢にしか見えないな」 フライハイト「仮にこの試合勝ったとしても、次の試合もランピオンとジェンティーレ抜きで戦わなくてはいけない。 精神力を発揮しても、その現実は重く圧し掛かるだろう。再燃した闘志も何時まで続くか…」 シュナイダー「だが、得点する力はまだまだ残されているのも確かな事だ…」 〜再びエスタジオ・ド・モルンビー〜 一方全日本ユースはどうしていたかと言うと、激しいブーイングの最中に素早く翼を治療の為 ピッチの外に出していた。代わりに早田が戻ってきた為一時的に10対9でイタリアと戦う事になる。 松山「早田!大丈夫か?」 早田「当たり前だっての。あの程度でこの俺様がやられるか。それよりイタリア、派手に自滅したなー」 中山「かなり有利になったのは間違いないが…どうする森崎?すぐに攻めるか、それとも翼が戻るのを待つか?」
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0ch BBS 2007-01-24