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【More】キャプテン霧雨92【tenderly】
[220]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:15:48 ID:??? 長文注意です。 なお重要分岐その1は自動で進んでいます。 ではどうぞー
[221]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:17:09 ID:??? >>B ない 魔理沙「特にはないな。いつでもいいぜ」 諏訪子「わかった。それじゃあ向こうの日程で決めてもらおうか。 っと、そろそろ時間だね。一旦控え室に戻ろうか」 魔理沙「あ、そっか。閉会式に出るし準備しなきゃな」 今日で地底杯は一応お開きという形である。 何の必要というわけではないが、控え室に荷物を取りに行かねばなるまい。 諏訪子と連れ立ち、魔理沙は控え室に戻るのだった。 ……… 毛玉1「わささ!」 魔理沙「ん?」 早苗「お迎えですか?」 控え室に入るなり、毛玉が魔理沙の元へ飛んでくる。 珍しいというか、今までになかった行動だけに面喰ってしまう。 よく見ると、その口元には手紙らしき何かがくわえてあった。 神奈子「なんか、人が来てたらしいね。魔理沙に伝言か何かかな?」
[222]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:18:28 ID:??? 魔理沙「ふーん。私のファンか何かかな。まあ最後のドリブルとかすごかったしな。 どれどれ…………!!!?!!?!!?」 ダッ!! 神奈子「え、ちょっと魔理沙!?」 ぬえ「し、師匠!?」 諏訪子「こ、これから閉会式だよ、どこに行くのさ!?」 軽口を叩きながら、手紙を開く。そして。 内容を見た瞬間、魔理沙は誰の制止も聞かず控え室への外へと飛び出した。 ……… 魔理沙「(間に合ってくれ……! いてくれ……!お願いだから……!)」 きつく握りしめた手紙。 そこには簡潔に、試合場の外で待つとだけ書いてあった。 それだけでは魔理沙はこうも慌てない。こうも焦らない。 彼女を走らせる理由はただ一つ、素っ気なく書かれた差出人の名。 『競技場の外で待ってるから、来るように 魅魔』
[223]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:19:28 ID:??? 魔理沙「(魅魔様っ…………!!)」 息を切らし、試合後で疲れ切った体は悲鳴を上げていて。 それでも足は止まらず、外へ駆け出る。 魔理沙「み、魅魔様………!」 探すまでもなく、彼女はそこにいた。 その背は、いつか見たとおりで。 見ただけでその目に涙が溢れて、言葉が詰まる。 言いたいことは山のようにあるのに。 伝えたいことは数えきれなくあるのに。その背を見るだけで、何も言えなくなってしまう。 魅魔「はっはっは、追いつかれちまったか。あんたも足が速くなったもんだよ。 予定ではもうちょっと離れたところでビシっと決める予定だったんだけどさ」 魔理沙「…………」 魅魔「なぁ……魔理沙。今日は惜しかったね。 でも、あのストライカーを相手によく折れずに頑張ったよ。 あたしが今日の試合を採点してやるとしたら、100点満点だ。 なんて、あたしがお前に赤点をくれてやったことなんてなかったか」 何も言えない魔理沙に、昔そのままの優しい声が掛けられる。 けれど背を向けたまま。その表情は伺えない。 魔理沙「魅魔様……でもっ、私…負けっ…」 魅魔「ああ。でも、魔理沙は勝ちたかったかい? 何かを犠牲にしてでも、それでもあのままを続けたかったかい? ……そうじゃないだろう?だから、あの時また力を封じたんだ」
[224]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:20:28 ID:??? 昔に戻ったかのようにぐずり泣く魔理沙に、魅魔の言葉は優しかった。 涙が止まらなくなる。情けない姿は、見せたくないのに。 魔理沙「うんっ……」 魅魔「なら、胸を張りな。 あんたは負けたけど、失いたくないものは失わずに済んだ。 勝利よりも大事なものを守ることが出来たんだ。なら、100点満点だ」 背を向けてはいるが、声色は確かに笑っていた。 魔理沙がその意志のままに戦ったことを、喜んでいた。 魅魔「私はね、魔理沙。外の世界でのあんたの話を聞いて後悔したんだ。 私が『勝つサッカー』なんてものを教えたから、魔理沙がそうなってしまったんじゃないかと。 相手を犠牲にしてでも勝利を掴む選手になってしまったと。 そうしたくなかったから、あたしはお前の前から姿を消したってのにね」 魔理沙「違う…っ!魅魔様のせいなんかじゃないっ! 私のせい以外のなんだってんだよ!」 魅魔「……いいや。あたしのせいだよ。 だって、あたしが知ってるのは『サッカーの楽しさ』なんかじゃなくて『サッカーで勝つ楽しさ』だけだからね。 そのあたしが教えてたんじゃ、血迷うのも仕方がないってもんさ。 これはあんたには言いたくなかったけど、あたしはね魔理沙」 そこで一息切って、魅魔は続ける。 魅魔「あんたが躊躇うような場面でも迷わず勝利のために壊しに行く。 幽香や幻月のような選手だったのさ。だった、じゃないな。 私は、そういう選手なんだよ。だからお前には同じ道を歩ませたくはなかった。 私の『勝つサッカー』なんて、受け継いで欲しくはなかった」
[225]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:21:46 ID:??? 魅魔が破壊者であったという告白。 そして『勝つサッカー』という言葉の重さに、魔理沙の口は開けない。 魅魔「だから魔理沙、あたしからの最後のお願いだ。 もう『勝つサッカー』なんてものを掲げるのはやめな。そんなもの、捨てちまえ。 あんたはあんた自身の、魔理沙が楽しいサッカーをすればいい。 私の『勝つサッカー』なんてモンをやるには、あんたは優しすぎるんだ」 『勝つサッカー』をやめろ、そう言われて魔理沙の思考がこわばる。 サッカーを教えてくれた魅魔だからこそ、魔理沙の心は揺さぶられていた。 誰に言われてもここまで傷つきも動揺もしなかっただろう。 だが、それでも。魔理沙は力いっぱい拒絶した。 魔理沙「嫌だよ…魅魔様…っ!私は捨てたくない! いなくなった魅魔様と私を繋いでくれたのは、この魔砲と…『勝つサッカー』だったんだ! 私の……全てなんだよ…!」 魅魔「…………全てなんかじゃないさ。 勝利の他に守りたいものがある、だからあんたは踏みとどまれる。こちら側に来ないでいられる。 だから、『勝つサッカー』しかないなんて寂しいこと言わないでくれ」 そうだ。勝利じゃない。 誰もが喜ばない勝利なんて魔理沙は望まない。 それでも勝つという選択肢を、受け入れることが出来ない。 魅魔「魔理沙。あたしからの最後のお願い、聞いてもらえるかい?」 少し寂しそうな声色でそう呟いた魅魔に―――
[226]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:22:49 ID:??? ―――魔理沙は、頷いた。
[227]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:23:50 ID:??? それは魅魔からの心からの望みだったと理解してしまったから。 どれほど辛くても、悲しくても。 受け入れないなんてことは、出来なかった。 魅魔「ありがとう、魔理沙。すっとしたよ。 バカな話さ。最悪の道だって知ってながら、あたしはまだ…。 あんなことを言ってもまだ、あんたがこちら側に来ればいいだなんてどこかで思ってた」 魔理沙「魅魔様っ……」 魅魔「なあ、魔理沙。あたしはあんたがどんな道を行こうが大切な弟子だって思ってる。 どんな魔理沙だってあたしの誇りさ。 だから、思うようにどこまで進んで行ってくれ。 こんなバカ師匠を超えていくぐらいに、高く、遠くへ」 泣き崩れたかった。その背に縋りたかった。 けれど、それはできなかった。 魅魔が魔理沙に望んでいるのはそんなことではなかった。 だから、歯を噛んで強く拳を握り堪える。 魔理沙「私だってそうだよ、魅魔様!私にとって魅魔様はいつだって、どこだって。 例え私がなりたくないって思った破壊者だったとしたって。 それでも、大事な師匠なんだ……!」 魅魔「はは、あたしのどこがそんなにいい師匠だったのかね。 至らない、及第点から大きく落ちるような師だとばかり思ってたよ。 弟子にゃあ甘いし、変な技も教える、プレイスタイルだってロクなもんじゃないしね」 そこで、ようやくに魅魔は振り向いた。 ようやく見えたその顔は変わらず…泣きながら笑っていた。
[228]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:24:50 ID:??? 魅魔「魔理沙、八卦炉を貸してもらえるかい?」 魔理沙「……はい」 魅魔「ん。……はは、色々あったんだねえ。私は外でロクなことがなかったんじゃないかって思ってたけど。 色々と充実した時間を過ごせてたみたいじゃないか。よかったよかった。 ……これは、あたしから道を違えた弟子への最後の選別だ。 私が使えば終わりを告げる光になる。 でも、今のあんたなら……きっと、優しい光を放つことができるだろうさ」 ※強化型八卦炉に魅魔の力の一片が加えられました ※魔理沙が【トワイライトスパーク(補正+5 消費160 吹っ飛び係数なし 封印状態で使用可)】を習得しました ※技解禁時、真の【トワイライトスパーク】を習得します
[229]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:26:12 ID:??? 魅魔「さて……。渡すものも渡したし、あたしゃ帰るとするよ」 八卦炉を魔理沙に返し、再び魅魔は踵を返す。 そして魔理沙とは逆に進む足に、思わず魔理沙は叫んでいた。 この別れが今生の別れになる…そんな予感がして。 魔理沙「ま……待ってよ、魅魔様!そうだ、終わったら私の家に来てくれよ! 全然、まだ言いたいことが山のようにあって、だから…もっと話したいから、だから」 魅魔「すまないね、魔理沙。そうしたいのは山々だけど…そういうわけにもいかないのさ」 魔理沙「今日が無理だったら明日でも、明後日でも、いつだっていい! 朝でも深夜でも、時間は魅魔様に合わせるよ!だからっ!」 魅魔「…いいや、もう私とあんたは合わない方がいい。 何を傷つけても勝利を得る。…昔からずっと、あたしがいる場所ってのはそういう場所なのさ。 幽香たちと戦って、もう傷つけるのも傷つくのも願い下げだって思ったはずだ。 私はもうあんたをそういう世界に近づけたくない。 だから、もう去るのさ。これ以上は、別れが辛くなるからね」 魔理沙「………」 魅魔「……それじゃあね。 いつだってあたしはあんたの勝利を願ってる。それだけは忘れないでくれると嬉しいよ」
[230]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:27:21 ID:??? A 魅魔様の言うとおり、自分のサッカーを探すことに集中する B 私だって変われるなら、魅魔様だって…! ※注意!これは今後に比較的大きな分岐です。 A:通常ルート。今後魅魔とそれに関わる選手たちは表には出てきません B:基本的には変わりませんが、ちょくちょく現在の魅魔に関してのイベントが挿入され、 最終的に魅魔の作り上げたチームと魔理沙(NOT守矢)との試合が強制イベントとなります。 どのようなチームかは、魅魔が言っていることからお察しください。 投票は本日10時以降のもののみを採用とします *先に【4】票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません
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0ch BBS 2007-01-24